【環境考察】アドバンス環境 2025年11月【最強デッキ】

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【環境考察】アドバンス環境 2025年11月【最強デッキ】

 こんにちは、月刊アドバンスの時間です。

 担当の神結です。今月もよろしくお願いします。

 GPも終わり、GPで活躍してきたデッキや「GPには間に合わなかったけど……」といったデッキたちが活躍するのが11月から12月のアドバンスです。

 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》の配布キャンペーンもまだまだ続いていますし、ぜひ今月も環境をおさらいして、来月のCS等に生かしていきましょう。

2025年10月環境はこちら!

目次

今月のアドバンス環境~二強と言って差し支えはないが……~

 11月のアドバンス環境は、訳わかんない感じになっています。

 使用率という話で言えば、GPを優勝した【火水自然モルトVERSUS】が圧倒的、本当に圧倒的な数を誇ります。

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 水/火/自然 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、カードを2枚引き、自分の手札を1枚、超次元ゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるドラゴン・カードの枚数以下のコストを持つエレメントを1つ、自分の超次元ゾーンから出してもよい。それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備する。

 とあるCSでは64人中30人が使用したとか。まぁこの数字はかなり上振れと言いますか、流石にこの数字がバンバン出ているわけではありませんが(平均すると全体の20%超くらい?)、いずれにせよどのアドバンスCSに行っても、最大数として見掛けるデッキになるでしょう。

 こうなると【火水自然モルトVERSUS】が非常に支配的な環境かと思えますが、ここに有利なデッキがあって、それが【4cダーバンデ】です。

【 G-NEOクリーチャー 】
種族 マジック・コマンド・ドラゴン / 文明 光/水/自然 / パワー3000+ / コスト3

■G-NEO進化:光、水、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト4以下の、クリーチャーでないカードを1枚、自分の、手札またはマナゾーンからコストを支払わずに実行してもよい。
■自分がクリーチャーではないカードを実行した時、このターン、このクリーチャーはブロックされず、パワーを+3000する。

 【4cダーバンデ】は【水単サイバー】等にも有利であり、これはこれで取りこぼしの少ないデッキでもあるため、二強化に拍車を掛けていると言えるでしょうか。

 その他のデッキについては、正直なところ際立ったデッキは少ないなぁと感じています。

 そんな中で【火単アグロ】とか【火闇邪王門】といった新しいデッキたちが結果を残すシーンもありました。

 また、今月は「グレンモルトの書」も発売されました。

 中でも個人的に注目しているのが《響命龍覇 リンクウッド&ヒビキ》という新規のドラグナーと、《熱血剣 レジェンドホーン》という新規のドラグハートです。 

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 水/火 / パワー4000 / コスト6

■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1つ、自分の超次元ゾーンから出し、このクリーチャーに装備する。
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。その後、自分の手札の枚数以下のコストを持つ相手のエレメントを1つ選び、破壊してもよい。

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 水/火/自然 / コスト4

■これを装備したクリーチャーが水なら「ブロッカー」を、火なら「スピードアタッカー」を、自然なら「マッハファイター」を与える。
■このドラグハートが出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを手札に加えるか、タップしてマナゾーンに置く。
■龍解:自分のクリーチャーが攻撃する時、それがそのターン最初のクリーチャーによる攻撃でなければ、その攻撃の後、このドラグハートをクリーチャー側に裏返す。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーが離れたら、そこに戻す)

────────────龍解後────────────
カード名:熱血剣 レジェンドホーン
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:水/火/自然
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:9000+
コスト:7マナ
マナ:-

■ブロッカー
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置いてもよい。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

 《響命龍覇 リンクウッド&ヒビキ》は火水の2色のトリガーで、この類いのカードとして歴代最強のカードだと思います。

 とりあえず私は発売前に色んなデッキをデッキメーカーで弄って遊んでいましたが、【4cマグナ】などを始め、3デッキくらいには採用されていきました。《真気楼と誠偽感の決断》からの出し先としても強いです。

 アドバンス遊ぶ人は持っていて間違いないカードだと思います。

 また《熱血剣 レジェンドホーン》は遂に《銀河大剣 ガイハート》を過去にしたなと感じています。

 とにかく龍解条件と、龍解後に《蒼き覚醒 ドギラゴンX》になれるのが強くてですね。

 従来だと《夢双龍覇 モルトDREAM》で2回盤面殴るとかがデフォになっていて、あとから駆け付ける《銀河大剣 ガイハート》の龍解条件って達成しないんですよね。

 まぁ《熱血星龍 ガイギンガ》を裏面で直接出すパターンは無いことはないのですが、優先順位的に結構遅くて、既にほぼほぼ時を止める系のトリガーくらいでしか止まらんって状況であることが多いんですよね。「《熱血星龍 ガイギンガ》が選ばれないお陰で勝った」という試合は、2025年段階だとあんまり発生しないです。

 基本的にドラグナーデッキにおいては《銀河大剣 ガイハート》でないとダメと言えるシーンが《最終龍覇 ロージア》を採用しているとか、或いは《無敵王剣 ギガハート》からの出し先が欲しいとか、かなり限定的になっています。

 加えて《熱血剣 レジェンドホーン》自体もブーストとして使えたり、「トリガーの《炎龍覇 グレンアイラ》で止まっているけど、《爆勇王剣 ラッシュ・ギガハート》まで必要ないときに何装備するか問題」も地味に解決しています。

 使用先は《響命龍覇 リンクウッド&ヒビキ》と同様にドラグナーデッキだけに留まらないため、複数枚使う可能性もあります。3枚くらいまでなら所持しておきたいところです。

2025年11月環境デッキ

 というわけで、新殿堂以降の環境について、その主要デッキを見ていきましょう。

 今回設定したランクは以下の通りです。

Sランク:【4cダーバンデ】、【火水自然モルトVERSUS】

Aランク:【水単サイバー】

Bランク:【火闇自然レッドゾーン】、【水闇自然ジャオウガ】、【水闇COMPLEX】

Sランク

4cダーバンデ


 どのCSに行っても一番使用者数が多い【火水自然モルトVERSUS】に有利が付き、その上でビートダウンとしての性能も高く環境トップデッキと言って間違いないでしょう。

 ちなみに最近は《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を環境でちょくちょく見掛けるので、《煙幕の聖沌 k3mur1 / 聖沌忍法 メカくしの術》ではなく、《究極超絶司令 コード999》を採用するケースもあります。

【 呪文 】
文明 光 / コスト3

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分のクリーチャー1体をアンタップする。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)
■カードを1枚引く。

 こちらは受けとしてはあまり活用できませんが、自分のクリーチャーしか対象にならないので、相手の《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を選ぶ必要がないというわけです。

 また紹介したのは《キユリのASMラジオ》型ですが、《運命の選択》型も結果を残しています。


 こちらは無敵の《俳句爵 Drache der’Bande》を作るというよりも、《巨魔天 アオフェシー》などで1回ボード優勢を作りつつ、後ろから《運命の選択》を使って詰めるという構築ですね。

 基本的には速度で言えば《葉鳴妖精ハキリ》がある分、《キユリのASMラジオ》型の方がフィニッシュ速度は速く受けも限定しますが、《運命の選択》型はフィニッシュ手段が豊富で多少踏んでもフィニッシュ出来る点を主張できるという認識です。

火水自然モルトVERSUS


 なんかCS行くとめっちゃいます。

 そんくらい強くはあります。とはいえ、ダーバンデの直対がかなり分が悪いので、個人的には上から2番目の評価です。

 リストも人によってバラバラです。

 最近は《夢双龍覇 モルトDREAM》を抜く構築も登場してきました。

 まぁ……一定以上の出力が保証されているデッキではあるので、好きなドラゴンを好きなように積んでもたぶん怒られないと思います。

Aランク

水単サイバー


 至って普通のサイバーです。

 特段コメントすることがなかったのですが、最近は次元を完全に抜いた方がいいと思っています。

 というのも、《ストリエ雷鬼》を環境でちょくちょく見掛けるようになったんですよね。

【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 文明 火 / パワー2000 / コスト2

■相手の超次元ゾーンにカードがあれば、このクリーチャーを[火(1)]支払って召喚してもよい。
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

 まぁ一応、《ルード・ザーナ》を《蒼き覚醒 ドギラゴンX》に出来ないという点はありますが、そんなことよりも1ターン目に《ストリエ雷鬼》投げられる方が嫌なので、【水単サイバー】をアドバンスで使うなら、次元は抜いちゃった方がいいと思います。

Bランク

火闇自然レッドゾーン


 出力自体は申し分なく、【火水自然モルトVERSUS】が増えている今こそがチャンスだと思います。

 リストとして大きな変化はないのですが、《鬼ヶ伝双 VSジャオウガ》入りがオリジナルでの流行を受けてアドバンスにも波及しているといったところでしょうか。

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼札王国 / 文明 闇/火 / パワー7000 / コスト3

■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、自分の闇または火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。
■<鬼エンド>このクリーチャーが攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、闇または火のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。その後、コスト4以下の、闇または火のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。

 基本的に火闇自然のバイクが受けて勝つケースはほぼなく、《PP-「P」》や《ギガクローズ》、そもそも《魔誕の封殺ディアス Z》からの火力で制圧してしまえること、4コストに《轟速 ジャ・レッド》という強力なクリーチャーがいることなど、かなり相性がいいカードとなっています。

水闇自然ジャオウガ


 メタクリーチャーをベタベタ置いて勝ちます。

 突破されない盤面を維持し続けて、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》などでちまちま殴って詰めていきます。

 実際メタクリーチャービートではあるので、かつてのように《CRYMAX ジャオウガ》まで真っ直ぐ繋ぐという構想のデッキではなくなっていますね。そのため、《CRYMAX ジャオウガ》自体の枚数も抑え目になっています。

水闇COMPLEX


 こちらもメタクリーチャーをベタベタ置いて勝ちます。ヴァミリアフミシュナデッキ、通称ヴァミシュナ。最近はヴァミシュナ界隈盛り上げ隊なる存在があるらしいと聞きました。

 アドバンスはとにかく《魔誕の斬将オルゲイト》が強力で、まっすぐにそこを目指す構築になっていますね。

 《夢双龍覇 モルトDREAM》を綺麗に反射して処理できるため、《場和了GO-YAMA-58》とか《とこしえの超人》みたいなドラグハートを止めるカードがなくても成立していると言えます。

 ヴァミシュナ界隈を盛り上げたい方はぜひ。アドバンスの水闇もまた違った楽しさがありますよ。

今月の注目デッキ

 【火水自然モルトVERSUS】が目立ちすぎる中で、逆にこれまでになかったデッキの入賞報告もちょくちょく見かけました。

 Tier表に乗せるにはちょっと早計すぎるかなとも思いましたので、こちらの方で紹介させていただこうと思います。

 なんやかんやデュエキングはスゴイので、これからも新しいデッキは開発されていくような気がしています。

火闇邪王門


 GPのオリジナルで優勝したデッキですが、アドバンスだと《ストリエ雷鬼》に《「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」》という2種のカードを追加できます。

【 呪文 】
文明 火 / コスト7

■G・ゼロ:相手のシールドが自分のより4つ以上多ければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンから出す。そのクリーチャーは、相手のシールドを1つブレイクする。

 特に《「貪」の鬼 バクロ法師》と相性がよく、先に1点詰めておくと《「貪」の鬼 バクロ法師》召還後に《「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」》を唱えて《熱血星龍 ガイギンガ》を出し、効果ブレイクと3打点でそれなりに確度の高いリーサルを組むことができます。

 制作した墓地くん(プレイヤー名)ともちょっとお話ししたんですが、「どんな手札でも4ターン目には勝てるようにした」と言っていました。

 《百鬼の邪王門》自体が非常に面白いカードですし、人気のあるデッキだとも思うのでぜひカードを揃えて遊んでみて欲しいです。ちゃんとCS優勝もしていますからね。

火単レッドアウト


 赤単もアドバンスに帰ってきました。2022年ぶりくらいな気がします。

 こちらは《ストリエ雷鬼》の他、《悪名き侵略 レッドアウト》の追加によって序盤の打点が大幅に増強しています。まぁ、まず3キルはできるでしょう。

【 NEOクリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー6000 / コスト4

■NEO進化:火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■侵略:火のクリーチャー(自分の火のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に置いてもよい)
■W・ブレイカー
■自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■自分の他の火のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたらカードを1枚引く。

 ちなみに《CATWAE・ネコボン》が採用された構築だと、2キルもできたりします。

 とはいえ、やっていることは赤単です。踏んだ時は大人しく爆散してください。

 《凶戦士ブレイズ・クロー》は一番好きなバージョン使いましょう。

おわりに

 というわけで、今月のアドバンス解説はいかがだったでしょうか?

 今月は強いデッキがとにかくハッキリとしていた中で、今後に可能性を感じるデッキもちらほらと登場してきました。

 私はずーっと今月はデッキを45枚以上にして遊んでいたのですが、そういったデッキの可能性も含めて定期的に情報をお届けできればと思います。

 それでは、また来月お会いしましょう!


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