2015年 2月21日、そのカードは生まれた。
誕生の瞬間から既にデザインされていたワンショットキルコンボを持ち、とてつもないカードパワーを誇る
「ドラゴンサーガ」シリーズ最終章を代表する一枚。
そして多くのプレイヤーから今も愛用され、約5年近く使用され続けられているカード。
そのカードとは、《超戦龍覇 モルトNEXT》である。
《超戦龍覇 モルトNEXT》
この指南書は、新たに《超戦龍覇 モルトNEXT》を使用したデッキを組みたいという方や、《超戦龍覇 モルトNEXT》を使用したデッキへの知識を深めたいという方へのものである。
(かなり量があるので時間がある時にじっくり読んで頂きたい。)
目次
【《超戦龍覇 モルトNEXT》の歴史】
まずは、《超戦龍覇 モルトNEXT》がどれほどすごいカードなのか紹介するために、大型大会での結果をご紹介したい。
【デュエル・マスターズ グランプリにおいて】
◆2015年 8月1日開催 デュエル・マスターズ グランプリ-1st◆
惜しくも上位入賞は無かったが、黒単ヘルボロフ、白青天門と並び環境の一角として活躍。黒単ヘルボロフのハンデス戦略に対し、一枚で勝負をつけられる強みから手札が無くともデッキトップで引いたら勝ちという、火文明らしいとも思える戦略で戦っていた。
◆2016年 5月28日開催 デュエル・マスターズ グランプリ-2nd◆
赤緑t(タッチ)黒モルトNEXTが四位入賞。後ほど紹介するが《メガ・マナロック・ドラゴン》や、《ボルシャック・ドギラゴン》、《禁断~封印されしX~》等の新規カードで大幅強化され、戦績を残した。
◆2017年 4月16日開催 デュエル・マスターズ グランプリ-4th◆
当時、赤緑モルトNEXTは環境トップだった。そして見事に赤緑t(タッチ)黒モルトNEXT優勝、四位に赤緑モルトNEXTが入賞という結果となった。
(余談だが、デュエル・マスターズ グランプリ-4thのサイン会では、《超戦龍覇 モルトNEXT》のイラストを担当なさった、ショースケ先生のサイン会が行われた。ご本人は《超戦龍覇 モルトNEXT》の被り物、赤と青の半分に分かれた服を着てご来場しており、まさに《超戦龍覇 モルトNEXT》三昧であった。)
◆2017年 10月14日開催 デュエル・マスターズ グランプリ-5th◆
赤緑モルトNEXTが三位入賞。当時、《轟く侵略 レッドゾーン》を使用したデッキタイプが流行しており、かなり向かい風であったが、見事入賞を果たした。
また、その他にもデュエル・マスターズ 全国大会2016 革命ファイナルカップにおいて赤緑t黒モルトNEXT王(《二刀龍覇 グレンモルト「王」》が投入されているタイプ)が優勝、超CSin熊本では赤緑モルトNEXTリペアが入賞している。
《爆熱剣 バトライ刃》とのプレミアム殿堂コンビが存在する今現在でも、CS等で結果を残している。
このように、数々のプレイヤーにデッキ選択され、数々の大会での結果を残してきた《超戦龍覇 モルトNEXT》。どのようなカードが使用されているのか、次の項目で紹介したいと思う。
【メインカードの紹介】
さて、それでは早速《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキで使用されるカードを紹介していきたいが、その《超戦龍覇 モルトNEXT》の事を話さなければ始まらない。
《超戦龍覇 モルトNEXT》
このカードを紹介する上でとても重要なのは2点。【マナ武装】能力と【龍マナ武装】能力である。
【マナ武装】能力とは、自分のマナゾーンに指定された文明のマナが一定量あれば発動する能力。《超戦龍覇 モルトNEXT》の場合、マナに火のカード5枚以上あれば、バトルゾーンに出た時に火のコスト5以下のドラグハートを場に出す(または装備する)というもの。
ドラグハートは超次元(デッキとは別に8枚用意し、使用する)ゾーンに置かれているカードで、《超戦龍覇 モルトNEXT》なら火文明、コスト5以下であれば状況に応じ使い分ける事が出来る。
つまりこのカード一枚に火文明、コスト5以下ドラグハートのカード効果が複数用意されているのだ。(ドラグハートとの噛み合わせについては後述する)
そして、【龍マナ武装】能力。こちらは2019年6月現在まで、《超戦龍覇 モルトNEXT》のみが兼ね備えている能力である。各ターン、初めて攻撃したタイミングでマナのカードを確認し、「火のドラゴン」が5体以上あれば、攻撃の終わりにアンタップする効果である。
W・ブレイカーの二回攻撃というだけでとてつもなく強力なのだが、それだけではない。このカードは《メタルカオス・ドラゴン》式アンタップを採用されており《ホーリー・スパーク》や《ノヴァルティ・アメイズ》等の全タップ系S・トリガーを回避出来るのだ。
そして更に強力なのが、【龍マナ武装】能力そのものである。初めての攻撃のシールドブレイクによって、相手の《マナ・クライシス》が発動し、自分のマナの火のドラゴンが5枚に満たない状態になったとしよう。そうなった場合アンタップしないように思えるが、なんと《超戦龍覇 モルトNEXT》はそれでも立ち上がる。
それは、【龍マナ武装】がアタックトリガー(攻撃したタイミングに発動する効果)なので、攻撃した時点で既に「火のドラゴン」がマナに5枚あれば、アンタップする事が確定しているからだ。(裁定については、変更になっている可能性もある。疑問に思った時点で各自で事務局に質問すること。)
【龍マナ武装】のタイミングの強さ、そして《メタルカオス・ドラゴン》式アンタップにより普通よりも何倍も強力なアンタップ効果となっている。
しかし、ここまで話しておいてなんだが、《超戦龍覇 モルトNEXT》はスピードアタッカーではないのだ。しかし・・・
■最強のコンボ
そこで、待ちに待ったドラグハートとのコンボである。《超戦龍覇 モルトNEXT》には生涯の友であり、デザイナーズコンボでも屈指の強さを誇るカードとの噛み合わせが存在する。
それが、《闘将銀河城 ハートバーン》だ。
《闘将銀河城 ハートバーン》
《超戦龍覇 モルトNEXT》は《勝利の覇闘 ガイラオウ》と《最強熱血 オウギンガ》(二枚共に後述)の二体の力を《龍覇 グレンモルト》が融合させたものであり、そのドラゴン二体自身の融合体も勿論存在するのである。
《超戦龍覇 モルトNEXT》の【マナ武装】能力で「コスト5以下の火のドラグハート」を超次元ゾーンからバトルゾーンに出せる。これにより、「ドラグハート・フォートレス」側の《闘将銀河城 ハートバーン》がバトルゾーンに出る。
《闘将銀河城 ハートバーン》がある限り、自分のドラゴンは全て、スピードアタッカーを得られるのだ。
《超戦龍覇 モルトNEXT》がバトルゾーンに出るだけで、カード対象の除去ではないと対処出来ない「ドラグハート・フォートレス」が出た挙句、《超戦龍覇 モルトNEXT》や自分のドラゴンがスピードアタッカーになる。
それだけではない。《超戦龍覇 モルトNEXT》が一度目の攻撃し、W・ブレイク後にアンタップする。そのアンタップに反応し、《闘将銀河城 ハートバーン》が【龍解】(フォートレス面からクリーチャー面に裏返す)する。
その姿こそが、《闘将銀河城 ハートバーン》の裏側、
《超戦覇龍 ガイNEXT》だ。
《超戦覇龍 ガイNEXT》
《超戦覇龍 ガイNEXT》はT・ブレイカーであり、【龍解】する事でドラゴンのみならず全てのクリーチャーをスピードアタッカーとさせる。
更に【龍回避】という能力を持っており、「ドラグハート・クリーチャー」状態で除去を受けても、「ドラグハート・フォートレス」面に戻る事で場に残る事が出来るのだ。
さて、既にお気づきの方やご存じの方もいらっしゃるだろう。つい先ほどの解説で《超戦龍覇 モルトNEXT》が相手のシールドをW・ブレイクしている。
その後、続いて《超戦覇龍 ガイNEXT》の攻撃でT・ブレイク。相手のシールドは既に5枚ブレイクされている。
なんと、アンタップされている《超戦龍覇 モルトNEXT》でダイレクトアタックまで到達するのだ。
このコンボをするのにコストを支払って召喚したカードは《超戦龍覇 モルトNEXT》のみ。【マナ武装】と【龍マナ武装】能力さえ満たしてしまえば、いとも簡単に対戦相手をKOさせる事が出来る。
たった一枚のクリーチャーを召喚するだけで除去耐性持ちの大型クリーチャーと共にワンショットキルはそうそう出来ないだろう。
このコンボ自体には【コスト踏み倒し】能力が使用されていない為、《異端流し オニカマス》や《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》等の小型メタクリーチャーが通用しない事もポイントとしてある。
そして、デュエル・マスターズはルール上、シールドをブレイクされることにより手札が増え、返しのターンでマナコストを支払い除去をしたり、クリーチャーを召喚する事でブレイクされ続ける事を対策するのが基本だ。
しかし《超戦龍覇 モルトNEXT》と《超戦覇龍 ガイNEXT》のコンボでは、一撃で5枚のシールドをブレイクし、ダイレクトアタックまで行くため、反撃のカードが手札に与えられても、使うターンがやってこない。
《超戦龍覇 モルトNEXT》に攻撃されるまでの間でに加えられる手札で戦わないとならないのだ。
勿論、《超戦覇龍 ガイNEXT》以外のドラグハートも場に出せる。
◆《超戦龍覇 モルトNEXT》で出せる主な「ドラグハート」
- 《銀河大剣 ガイハート》(ドラグハート・ウエポン)
- 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》(ドラグハート・ウエポン)
- 《将龍剣 ガイアール》(ドラグハート・ウエポン)
- 《熱血剣 グリージーホーン》(ドラグハート・ウエポン)
- 《無敵剣 プロト・ギガハート》(ドラグハート・ウエポン)
- 《闘将銀河城 ハートバーン》(ドラグハート・フォートレス)
- 《最前線 XX幕府》(ドラグハート・フォートレス)
- 《天守閣 龍王武陣 -闘魂モード-》(ドラグハート・フォートレス)
- 《熱血龍 リトルビッグホーン》(ドラグハート・クリーチャー)
- 《熱血龍 ザンテツビッグホーン》(ドラグハート・クリーチャー)
この中でも注目したいのは《銀河大剣 ガイハート》。《龍覇 グレンモルト》の頃では一人では【龍解】させられなかった力を、修行の末に一人でも【龍解】させられるようになった。
《銀河大剣 ガイハート》
【龍解】後はとても強力なドラゴンへと変化する。
《熱血星龍 ガイギンガ》
【龍解】しただけでパワー7000以下のクリーチャーを除去出来、なんと相手の効果で選ばれるだけでエクストラターン獲得というとてつもないスペックを持つドラゴンへと生まれ変わる。
このカードと《超戦龍覇 モルトNEXT》を除去するのは至難の技だろう。
■《超戦龍覇 モルトNEXT》を使用するデメリット
勿論、これらの強力なコンボを決める為の大きなデメリットも存在する。
それは「デッキのほとんどを火のドラゴンで構成しなくてはいけない」事。
ドラゴンではない火文明のカードや、ドラゴンだが火文明ではないカード等を多く採用してしまうと、《超戦龍覇 モルトNEXT》の本領は発揮されなくなってしまう。
幸いにも火のドラゴンには《永遠のリュウセイ・カイザー》等を代表とした強力なクリーチャーが多い。反面、採用出来るカードプールの限界から対策もされやすいのだ。
それならば、数多く存在するドラゴン達や、《超戦龍覇 モルトNEXT》をサポートするカードを知って乗り越えていくしかない。
■《超戦龍覇 モルトNEXT》のまとめ
- 【マナ武装】と【龍マナ武装】を持っている。
- 《超戦覇龍 ガイNEXT》との強力なワンショットキルコンボが存在する。
- 小型メタクリーチャーに引っ掛かりづらい。
- デメリットとして、火のドラゴンを大量に搭載したデッキではないと本領発揮されない。
【封印ギミック】
《超戦龍覇 モルトNEXT》の強みの一つに、「種族にコマンドが付いている」というのがある。
それは、殿堂カード《禁断~封印されしX~》という「禁断の鼓動」カードの存在によるものだ。
《禁断~封印されしX~》
【封印】ギミックは、持ち主のデッキの一番上のカードが裏向きのまま場のクリーチャーに付けられ、何も出来なくなる。基本的には外せない。墓地にもデッキにも、どのゾーンにも行かず、完全にバトルゾーンで石化したような状態になってしまう。
【封印】を外すには、封印されたカードと同じ文明を持つ「コマンド」クリーチャーを1体場に出すことで【封印】カードを1枚墓地に落とす事が出来る(封印を外す効果は状況起因処理といって、ルールである。他のどの効果よりも一番最初に封印を外さなければならない)。
《禁断~封印されしX~》は、デッキ40枚のうち一枚に入れられ、ゲーム開始時にあらかじめ場に出しておき、シールド展開や手札準備の前にこのカードの上に6枚の封印をつける。
勿論、この「禁断の鼓動」カードも文明を持ち、火文明である。なので火文明の「コマンド」クリーチャーが1体出るたびに1枚の封印が外される。
または、カード指定の除去によって【封印】カードは外される。【封印】カードはコスト0扱いのカードでもあるのだ。
そうして全ての封印が外されると、【禁断解放】というトリガー効果が発動(封印を外すのは何よりも優先されるが、外された後の【禁断解放】効果は発動タイミングを選べる)。クリーチャー側に裏返るのだ。
《伝説の禁断 ドキンダムX》
《伝説の禁断 ドキンダムX》は、【禁断解放】時に相手のクリーチャー全てに封印を飛ばす。これによって、対戦相手のクリーチャーを全封印、更にはデッキにコマンドが無ければ封印解除出来ないといった状況が訪れる。
封印はデッキの上から置かれていくので、対戦相手が大量にクリーチャーを並べていた場合、ライブラリアウト負けも狙えるのだ。
更には《ドンドン吸い込むナウ》等のコスト4以下呪文で選ばれない耐性持ちである。
デメリットとして、このカードが場を離れたら、ゲームに敗北する。ゲームが変貌してしまうほどの強い力を使えば、それなりのリスクも背負う事となるのだ。
《超戦龍覇 モルトNEXT》を含め、火の「コマンド・ドラゴン」であれば封印を外せるため相性が良い。また、火の「コマンド・ドラゴン」には「エピソード1」から強力なクリーチャー揃いなため、デッキパワーを上げるという面でも良い。
そして、《禁断~封印されしX~》には、更なる存在がいる。
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~ 》
殿堂カード。仕様上、《禁断~封印されしX~》のどちらかを搭載する形となる。
《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》は、「最終禁断フィールド」カードで、メインデッキ40枚とは別に、このカードを含め5枚用意する。
このカード自体の効果は「封印のルール」を変更するものであり、使っているプレイヤーは、各ターン一回だけ、闇か火のコスト5以上のコマンドの召喚、または【侵略ZERO】によってのみ封印を外すことが出来るようになる。(このカードについては裁定を細かく知っておく必要があるので、使用する場合はよく調べる事。変更が施されている場合もある。)
そして、このカード使っているプレイヤーは、コマンド、イニシャルズ,[禁断]名称クリーチャーのみでしか攻撃出来なくなるデメリットが付く。
《超戦龍覇 モルトNEXT》はコマンドなので、この影響を受けずに恩恵だけ受けられるのだ。
大きなデメリットを背負う代わりに、とてつもないメリットを得る事も出来る。
それは「四つ角の封印を一か所外す度、外された場所に書かれた効果を使用できる」というもの。このカードにあらかじめ付けられる封印は4枚。4種の効果を使い分けられる。
- 左上:相手の1111以下のクリーチャーを1体破壊する。
- 左下:味方1体に【パワーアタッカー+2222】を付与。
- 右上:味方1体に【スレイヤー】を付与。
- 右下:4枚の封印の内、最後にこの場所が外されると【禁断爆発】する。
《超戦龍覇 モルトNEXT》等の強力な火か闇の「コマンド」が場に出るたび、追加で効果が付くとなれば尋常ではないスペックのものとなる。
そして、右下の封印が最後に外された場合、【禁断爆発】(クリーチャー面に裏返し、四枚の禁断コアを一体のクリーチャーに合体)する。
《終焉の禁断 ドルマゲドンX》
コスト、パワー共に破格の数値であり、除去耐性を二回持っている。
【禁断爆発】した際、《伝説の禁断 ドキンダムX》と同じく、相手のクリーチャー全てに封印を飛ばす。ここで違うのは、『《終焉の禁断 ドルマゲドンX》がいる限り、相手は封印を墓地に置けない』のだ。封印を外すには、カード除去能力等を使用しなければならない。
勿論大きなデメリットも存在し、全ての禁断コアを失い、場を離れてしまうと周囲を巻き込んで、敗北してしまう。しかし、《超戦龍覇 モルトNEXT》で相手のシールドを全てブレイクしてから【禁断爆発】に持ち込んだり、一番最後以外のタイミングで右下の【禁断爆発】の封印を外し、クリーチャー面にしない事で対策出来る。
《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》 を使う、《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキでは、デッキを火文明や闇文明の「コマンド・ドラゴン」で構成しないと、攻撃出来ず、何も出来なくなってしまうのでデッキ構成には細心の注意を払いたい。
■《禁断~封印されしX~》のまとめ
- 《禁断~封印されしX~》を使う時は「コマンド・ドラゴン」で構成すると良い。
- 1体の火文明の「コマンド」を出すと1枚封印が外れ、6枚全ての封印を外す事でクリーチャー面になる。
- クリーチャー面になると相手のクリーチャー全てに封印を飛ばし、コスト4以下の呪文の対象にならない。場を離れると敗北する。
■ 《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》 のまとめ
- 《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》を使う時は、火文明か闇文明の「コマンド・ドラゴン」で構成すべきである。
- 1ターンに一度だけ、1体の火文明か闇文明の「コマンド」が「召喚」 される度に封印が外れ、外された場所の効果が発動する。最後に右下が外されると、クリーチャー面になる。
- クリーチャー面になると、相手のクリーチャー全てに封印を飛ばし、その封印は墓地に置かれない。2回除去耐性を持つ。その後場を離れると周囲を巻き込み敗北する。
【代表的な火のドラゴン】
ここからは、《超戦龍覇 モルトNEXT》をサポートする代表的な「火のドラゴン」を二枚ほど紹介していきたい。
《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキを紹介するにあたって必ずお教えしたいのはまずこの一枚。
《ボルシャック・ドギラゴン》
火文明の「コマンド・ドラゴン」であり、進化クリーチャーである。火のクリーチャーから進化し、登場時に自身と相手のクリーチャーを選べばバトルさせられる。
このカードの重要なポイントは、《超戦龍覇 モルトNEXT》の防御手段となる【革命0トリガー】にある。
■革命0トリガー
【革命0トリガー】とは、クリーチャーのダイレクトアタックに反応し、手札から見せる事で発動する。自分のデッキの一番上を表向きにし、それがクリーチャーなら、そのクリーチャーを場に出してから進化するという効果。
普通に使えば相手のクリーチャーのダイレクトアタックに反応し、攻撃を受け止めてくれる防御クリーチャーなのだが、なんとこの効果、『進化元となったクリーチャーの登場時効果も発動する』のだ。
例えば、《超戦龍覇 モルトNEXT》【革命0トリガー】で表向きにされたとしよう。そうすると《超戦龍覇 モルトNEXT》の登場時効果の【マナ武装】が発動し、進化先となった《ボルシャック・ドギラゴン》にドラグハート・ウエポンが装備されたり、ドラグハート・フォートレスが場に出たりする。
これを活かし、火のドラゴンの強力な登場時効果をカウンターで発揮させたり、《禁断~封印されしX~》の封印を外してカウンター禁断解放などが出来る。
《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】で《超戦龍覇 モルトNEXT》を進化元にし、効果で《熱血龍 ザンテツビッグホーン》を呼び出せば、後続の進化元に「コマンド」を付与して【禁断解放】を強制的に加速させるといった芸当も可能。
二枚以上の《ボルシャック・ドギラゴン》を同時に見せた場合、一枚目の登場時効果を使用してから二枚目のデッキの一番上をチェックしても良いし、一枚目と二枚目を先に場に出してから全ての登場時効果を発動させる事も出来る。(オススメはできないが。)
また、一枚目でクリーチャー以外が表向きにされ失敗した場合、二枚目もそのまま失敗になるので、一枚目との間に《革命の鉄拳》等を挟みデッキをシャッフルするタイミングが必要となる。
注意しなければならないのは、登場時効果は発揮されるが、永続効果は上書きされて無くなる点、そして、《希望の絆 鬼修羅》や《爆砕面 ジョニーウォーカー》等が持つ「選択型の登場時効果は上書きされ発揮されない」点である。
(《希望の絆 鬼修羅》の場合、登場時効果のガチンコ・ジャッジは出来るが、その後の■(選択する効果)の欄は進化して上書きされている為、その効果は失っている)
永続効果が反映されないデメリットを利点に変える使い方もある。それは《二刀龍覇 グレンモルト「王」》とのコンボだ。
このクリーチャーは、ドラグハート・ウエポンをなんと2本も装備出来る効果を持っているのだが、同じウエポンは装備出来ない永続効果を持っている。
しかし、《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーで場に出せば、永続効果が上書きされるので、同じウエポンを装備出来るようになるのだ。
これで、《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》を二本装備することにより、《ボルシャック・ドギラゴン》のパワーは18000まで上昇、《超戦覇龍 ガイNEXT》や《天地命動 バラギアラ/天上天下輪廻独尊》までもカウンターで粉砕出来る。
3回バトル&《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》のW龍解はデュエルを大きく盛り上げる事だろう。
そして、《超戦龍覇 モルトNEXT》、《ボルシャック・ドギラゴン》共に、【革命チェンジ】との相性が抜群に良い。
この《龍の極限 ドギラゴールデン》に例えれば、《超戦龍覇 モルトNEXT》の必殺コンボに絡める事で、《超戦龍覇 モルトNEXT》のW・ブレイク→アンタップに反応し《超戦覇龍 ガイNEXT》が龍解、次の攻撃を通常のコンボとは異なる順の《超戦龍覇 モルトNEXT》にし、《龍の極限 ドギラゴールデン》に【革命チェンジ】しT・ブレイク。そうする事で、ダイレクトアタックが《超戦覇龍 ガイNEXT》になり、17000パワーでの攻撃になるだけでなく、《超戦龍覇 モルトNEXT》が手札に戻ってきており、もしダイレクトアタックを防がれても、次のターン、《超戦龍覇 モルトNEXT》を出せるようになるのだ。
この《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキでは、切り札カードを使いまわす事はとても重要なのである。
《ボルシャック・ドギラゴン》の場合は、場に既にいる《ボルシャック・ドギラゴン》と《龍の極限 ドギラゴールデン》を革命チェンジさせる事で《ボルシャック・ドギラゴン》が手札に戻り、【革命0トリガー】を再び使う事が出来るようになる。進化元カードも手札に加わる為手札も増やしやすい。
■《ボルシャック・ドギラゴン》&《超戦龍覇 モルトNEXT》と相性の良い火のドラゴン一覧
◆カウンターで発揮されると強力な登場時効果を持つ火単色のドラゴン(非進化)
- 《メガ・マグマ・ドラゴン》
- 《メガ・ブレード・ドラゴン》
- 《熱血龍 メッタギルス》
- 《怒英雄 ガイムソウ》
- 《ボルシャック・スーパーヒーロー》(非コマンド)
- 《二刀龍覇 グレンモルト「王」》
- 《エクス・リボルバー・ドラゴン》
- 《超銀河竜 GILL》(非コマンド)
- 《撃英雄 ガイゲンスイ》
など
◆カウンターで発揮されると強力な登場時効果を持つ火を含む多色のドラゴン (非進化)
- 《偽りの王 モーツァルト》(火自然闇)
- 《偽りの王 ヴィルヘルム》(火自然闇)
- 《剛撃竜騎ヴィレム海舟》(火自然)(非コマンド)
- 《戦場のピアニスト VAN・ビート》(火自然闇)
- 《ドギラゴン・フォーエバー》(火自然)
- 《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》(火闇)
- 《武闘世代 カツキングJr.》(火光)
- 《三つ星鉄人 ミシュラ》(火自然)
- 《閃光のメテオライト・リュウセイ》(火光)
- 《龍の極限 ドギラゴールデン》(火自然)
- 《ニコル・ボーラス》(火水自然)(非コマンド)
- 《悪革の怨草士 デモンカヅラ》(火闇)
- 《聖霊龍騎 スターダスト・NEX》(火光)
- 《龍仙ロマネスク》(火光自然)(非コマンド)
- 《リュウセイ・ジ・アース》(火自然)
- 《無双竜鬼ミツルギブースト》(火自然)(非コマンド)
- 《トップ・オブ・ロマネスク》(火光自然)(非コマンド)
など
《ボルシャック・ドギラゴン》は《超戦龍覇 モルトNEXT》の守りのほぼを担っていると言っても過言ではないので、基本的には4枚採用した方が良い。
そして次に、《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキを全力サポートする、器用でとても強力な火のドラゴンがいる。
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
このクリーチャーは、攻撃したタイミングで【マナ武装】が発動し、マナに火文明が7枚以上存在する事で多彩な効果を使用出来る。
応用を利かせれば無限の可能性が存在するため、状況に応じてよく考えて使い分けよう。
▶コスト6以下の「ウエポン」ではないカードを1枚、超次元から場に出す。
とても強力な効果で、「ドラグハート・フォートレス」や、「サイキック・クリーチャー」、「ドラグハート・クリーチャー」といった「ドラグハート・ウエポン」の除いたカードを文明問わず場に出すというもの。
その中でも強力なのは《真聖教会 エンドレス・ヘブン》だ。
《真聖教会 エンドレス・ヘブン》
お互いのシールドが減っていない状態で《次元龍覇 グレンモルト「覇」》が相手のシールドに攻撃したタイミングで場に出せば、ターンの終わりに【龍解】する。
または、相手のパワー8000以上のクリーチャーに《次元龍覇 グレンモルト「覇」》で自爆特攻し、《真聖教会 エンドレス・ヘブン》の効果で自分のシールドを増やし、ターンの終わりに【龍解】。
《真・天命王 ネバーエンド》
このクリーチャーは【真・エスケープ】という強力な除去耐性を持っており、ほとんどの確率で場に残ってターンが返ってくるだろう。
相手が除去を狙わず、ブロッカーを立ててきたとしても、このクリーチャーには「自分のドラゴンが攻撃するたびに相手のクリーチャー一体をタップし、次の相手のターンの始めにアンタップさせない」能力があるため、続いて《超戦龍覇 モルトNEXT》を出せば怒涛の2体タップで相手のクリーチャー2体の動きを封殺することが出来る。
◆《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキで使用される主な「ウエポン」ではないコスト6以下超次元カード
- 《勝利のリュウセイ・カイザー》(サイキック・クリーチャー)
- 《ヴォルグ・サンダー》(サイキック・クリーチャー)
- 《流星のフォーエバー・カイザー》(サイキック・クリーチャー)
- 《勝利のプリンプリン》(サイキック・クリーチャー)
- 《熱血龍 ザンテツビッグホーン》(ドラグハート・クリーチャー)
- 《熱血龍 リトルビッグホーン》(ドラグハート・クリーチャー)
- 《聖槍の聖霊龍 ダルク・アン・シエル》(ドラグハート・クリーチャー)
- 《闘将銀河城 ハートバーン》(ドラグハート・フォートレス)
- 《龍波動空母 エビデゴラス》(ドラグハート・フォートレス)
- 《最前線 XX幕府》(ドラグハート・フォートレス)
- 《恐龍界樹 ジュダイオウ》(ドラグハート・フォートレス)
- 《侵攻する神秘 ニガ=ヴェルムート》(ドラグハート・フォートレス)
- 《大いなる銀河 巨星城》(ドラグハート・フォートレス)
- 《天守閣 龍王武陣 -闘魂モード-》(ドラグハート・フォートレス)
- 《真聖教会 エンドレス・ヘブン》(ドラグハート・フォートレス)
▶このクリーチャーにウエポンが装備されていなければ、コスト6以下の「ウエポン」カードを超次元からこのクリーチャーに装備して出す。
超次元から文明問わずにコスト6以下の「ウエポン」を装備するというもの。超次元ゾーンは8枚という限界枚数がある為、なるべく《超戦龍覇 モルトNEXT》が装備出来るものと共有出来ると良い。
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》と最高に相性の良いカードはこの1枚。
《無敵王剣 ギガハート》
このカードは、装備クリーチャーをスピードアタッカーにするだけでなく、なんと攻撃中は破壊されなくするという、まさに無敵効果付与を行う超強力カード。
1度目のドラゴンの攻撃を《次元龍覇 グレンモルト「覇」》にし、このカードを装備。2度目に別のドラゴンで攻撃する事で龍解。
二度目に《次元龍覇 グレンモルト「覇」》で攻撃したタイミングでの装備では、「攻撃する時」の効果の発動が逃れる為龍解出来ないので注意が必要。
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》よりもパワーが高いクリーチャーに攻撃しても破壊されないので、相手のタップしているクリーチャーに攻撃することでシールドをブレイクせずに龍解まで持って行けたり、《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》でスレイヤーを付与すれば、装備している《次元龍覇 グレンモルト「覇」》は破壊されず、相手のクリーチャーのみを破壊することも可能。
龍解すれば、ドラグハート・クリーチャーの中でもトップクラスの強さを誇る最強のドラゴンへと変わる。
《最強熱血 オウギンガ》
《最強熱血 オウギンガ》はなんと、攻撃する時、相手がこのクリーチャーを効果で選んだ時、コスト10以下の「ドラグハート・クリーチャー」を超次元から呼び寄せるとてつもない効果を持っている。
更に、呼び出したクリーチャーにスピードアタッカーを与え、即座に攻撃を仕掛けさせる。
勿論、先ほど紹介した《真・天命王 ネバーエンド》を呼び寄せれば耐性持ち&攻撃時にタップ効果が起動する大型クリーチャーを呼び出せる上、超次元ゾーン8枚の枠の内1枚が《次元龍覇 グレンモルト「覇」》と《最強熱血 オウギンガ》二枚から呼び寄せられる為、超次元ゾーンを圧迫せずに多くのタイミングで使用出来るのだ。
他には、選ばれると追加ターンを得られる《熱血星龍 ガイギンガ》や、ブロックされない《最終龍理 Q.E.D+》、一度目の攻撃を受け止める《勝利の覇闘 ガイラオウ》等がオススメである。
◆《最強熱血 オウギンガ》で出せる強力な「ドラグハート・クリーチャー」
- 《超戦覇龍 ガイNEXT》(全体スピードアタッカー)
- 《極・魔懐王 デスゴロス》(墓地の強力クリーチャーを蘇生)
- 《最終龍理 Q.E.D+》(ブロックされない、手札補充)
- 《恐・古代王 サウザールピオ》(強力な攻撃阻止)
- 《勝利の覇闘 ガイラオウ》(一度目の攻撃阻止)
- 《真・天命王 ネバーエンド》(強力な除去耐性、強力なタップ効果)
- 《天命讃華 ネバーラスト》(大型ブロッカー、呪文封じ、除去耐性)
等
◆《次元龍覇 グレンモルト「覇」》で使用される主なコスト6以下の「ウエポン」カード
- 《無敵王剣 ギガハート》
- 《銀河大剣 ガイハート》
- 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》
- 《将龍剣 ガイアール》
- 《無敵剣 プロト・ギガハート》
等
【マナ加速カード紹介】
こんな言葉がある。「アウトレイジですら守るルールがある。それは、最初の一歩を大事にするということ。」
そう、《超戦龍覇 モルトNEXT》を使用する上でとても重要なのは「マナ加速」だ。マナ加速カードは特に重要で、採用されるカードの理由や枚数はプレイヤーがしっかりと把握しないと、《超戦龍覇 モルトNEXT》の為にマナを上手く生み出せない事になる。
マナ加速カードは8枚~12枚投入すると最初の手札5枚で引きやすい。最低でもデッキの8枠はマナ加速カードにするといいだろう。
ここではそのマナブーストカードをしっかりと紹介したいと思う。
まず《超戦龍覇 モルトNEXT》を使う上で絶対に外せないこのカード。
《メンデルスゾーン》
単純だがとても重要なカードである。デッキの上から二枚を表向きにし、ドラゴンカードを全てマナに置く。それ以外は墓地へ。
2ターン目にドラゴンカードが2マナ存在し、このカードで2マナブーストすれば、既にマナにはドラゴンカードが4枚存在することになる。故に《超戦龍覇 モルトNEXT》との相性が抜群に良いマナ加速カード。
このカードを使用する為に、《超戦龍覇 モルトNEXT》を使用したデッキタイプでは基本色を赤緑で構成する事が大多数なのだ。
《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキでは2マナ《メンデルスゾーン》または3マナブースト呪文→5マナ《無双竜鬼ミツルギブースト》または3マナブースト呪文→7マナ《超戦龍覇 モルトNEXT》というブースト手順が基本になってくる。
最初の2マナ溜まった時に必ず手札に欲しいので4枚採用したい。《メンデルスゾーン》で《メンデルスゾーン》を表向きにする可能性は割り切ろう。そのデメリットを背負ってでも2ターン目に引いておきたい。
問題はここから。《メンデルスゾーン》の相方となる4枚以降だ。採用するメリットとデメリットを解説していく。
《超戦龍覇 モルトNEXT》をどうサポートするかはデッキを組むあなた次第だ。
《フェアリーの火の子祭》
■メリット
《フェアリーの火の子祭》は、マナを火に固める事にとても長けている。
このカードでマナに火自然ドラゴンを選んで置いたり、赤緑t黒のデッキであれば黒マナ確保にも活用出したり、器用な動きが出来る。火のカードを選択する事で手札に戻ってくる為、ハンデス戦略のデッキに強い。
■デメリット
マナがタップして置かれる事で、《メンデルスゾーン》と同時に打てないタイミングがある。また、自然単色でドラゴンでもない為、《メンデルスゾーン》でマナに行かず、《超戦龍覇 モルトNEXT》のマナ武装の1枚になれない。
《摩破目 ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィード》
■メリット
自然のドラゴンのツインパクトマナ加速カード。
序盤は3コストマナ加速として。中盤から終盤においてはマッハファイター持ちの大型クリーチャーとしても活用出来る。【革命チェンジ】とも相性がいい。また、《ストンピング・ウィード》で火のドラゴンをデッキの上に置く事で、《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーを確実に成功させる事も出来る。
ジュラシック・コマンド・ドラゴンなので、《メンデルスゾーン》でマナに送られ、コマンドを持っている為《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~ 》下で攻撃出来る。
■デメリット
火文明ではない為、【マナ武装】を満たす1枚になれない。このカード自体クリーチャーではあるが、《ボルシャック・ドギラゴン》の進化元になれないので、革命0トリガーが失敗する。
《フェアリー・トラップ》
■メリット
S・トリガーと除去効果を持った呪文。山札の1枚目を表向きにし、それをマナに置くか、それのコスト以下の相手のクリーチャーを除去出来る。
序盤にブーストするか、小型のメタクリーチャーを除去出来る選択が出来るのは強力。S・トリガーなので、《ボルシャック・ドギラゴン》とは別の防御手段となる。
■デメリット
《フェアリーの火の子祭》と異なり継続してブースト出来ない上、ドラゴンカードではないので《メンデルスゾーン》との噛み合いも悪い。また、同じく自然単色な為【マナ武装】を満たせない。
《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》
■メリット
火のドラゴンのツインパクトチャージャーカード。
このカードは、最大三枚の[ボルシャック]名称カードを手札に加えられる効果。このカードの効果でこのカード自体を回収が出来る為、火文明版《フェアリーの火の粉祭》とも言える運用方法も可能。更に、《ボルシャック・ドギラゴン》も回収出来るので、防御手段を準備しながらマナ加速し、次のターンにまたこの呪文を打つ準備も出来るのだ。
更には火文明のドラゴンの為、《ボルシャック・ドギラゴン》の進化元になれる上、《メンデルスゾーン》でマナに落ちる。そして【マナ武装】、【龍マナ武装】共に満たせるのだ。
■デメリット
[ボルシャック]名称カードの回収は確定ではないので、《フェアリーの火の粉祭》とは違いマナ加速がジリ貧になる可能性も高い。そうなると単なる何もないチャージャー呪文になってしまう。
また、「コマンド」ではない為、封印は外せない。
現在のオススメは利点が大きい《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》だが、好みや環境によって変えていくのが基本となる。
是非それぞれのブースト呪文を使って試してみてほしい。
【デッキ例】
ここまで説明したので、次はデッキサンプルを紹介する。
《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキには、
- ワンショットに重点を置いた『中速』デッキタイプ
- 盤面コントロールを行う『コントロール』デッキタイプ
等が存在する、今回はこの二点を紹介していこう。
◆『中速』デッキタイプ
通称では[ミッドレンジ]デッキ。
こちらのデッキタイプでは、《超戦龍覇 モルトNEXT》のコンボフィニッシュに重点を置き、その他のドラゴンでそれをサポートする形となる。
基本的に8マナ域のドラゴンを採用する事で、《超戦龍覇 モルトNEXT》には出来ない事を近いマナで他のドラゴンが出来、ボードコントロールをする事も出来る。
9マナ以上のドラゴンは《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】の強力な進化元として狙わない限りは、マナが届きづらいため採用は推奨されない。
また、《メンデルスゾーン》以外の多色のドラゴンは12枚弱入れると最初の手札で引きやすく、2ターン目に《メンデルスゾーン》を唱えやすい。
《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》を使用するなら、防御手段は封印を外せるカードの「コマンド」S・トリガーが相性が良い。
中でもS・トリガーには特にこの≪熱血龍 バトクロス・バトル≫がオススメである。S・トリガーも召喚なので、各ターン1度のみ外せる≪FORBIDDEN STAR~世界最後の日~≫の封印を外せるのだ。ここでスレイヤー付与の封印を外す事で≪熱血龍 バトクロス・バトル≫よりもパワーの高いクリーチャーを破壊出来たり、右下も封印を最後に残してトリガーすれば、カウンター【禁断爆発】といった芸当も可能。
《禁断~封印されしX~》を使うなら、「コマンド」縛りを気にせずに構築出来る。爆発力が相当高い《怒英雄 ガイムソウ》+《龍星装者 “B-我”ライザ》コンボが出来たり、《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】連打でカウンター【禁断解放】が狙える利点がある。
殿堂カードでは、《スクランブル・チェンジ》、《フェアリー・ギフト》、《光牙忍ハヤブサマル》、《メガ・マナロック・ドラゴン》、《蒼き団長 ドギラゴン剣》、《威牙の幻ハンゾウ》が相性が良い。
この《スクランブル・チェンジ》や《フェアリー・ギフト》を使えば、2ターン目《メンデルスゾーン》から次ターンに5マナで《スクランブル・チェンジ》または《フェアリー・ギフト》を使用、3ターン目に《超戦龍覇 モルトNEXT》が登場し、ワンショットキルコンボ(3ターンキル)が出来る。
勿論8コスト域の大型ドラゴンを早く出す手段として使うのも良い。
■サンプルデッキレシピ:ドキンダムX型『赤緑モルトNEXT』
メインデッキ 40枚
- 《超戦龍覇 モルトNEXT》×4
- 《ボルシャック・ドギラゴン》×4
- 《無双龍鬼ミツルギブースト》×4
- 《メンデルスゾーン》×4
- 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4
- 《龍の極限 ドギラゴールデン》×3
- 《次元龍覇 グレンモルト「覇」》×3
- 《リュウセイ・ジ・アース》×3
- 《怒英雄 ガイムソウ》×2
- 《伝説のレジェンド ドギラゴン》×2
- 《メガ・マグマ・ドラゴン》×2
- 《蒼き団長 ドギラゴン剣》×1【殿堂】
- 《メガ・マナロック・ドラゴン》×1【殿堂】
- 《スクランブル・チェンジ》×1【殿堂】
- 《フェアリー・ギフト》×1【殿堂】
- 《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》×1【殿堂】
超次元 8枚
- 《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》×1
- 《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》×1
- 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×1
- 《斬鉄剣 ガイアール・ホーン/熱血龍 ザンテツビッグホーン》×1
- 《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の聖霊龍 ダルク・アン・シエル》×1
- 《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》×1
- 《真聖教会 エンドレス・ヘブン/真・天命王 ネバーエンド》×1
- 《恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》×1
この構築では、《怒英雄 ガイムソウ》で《超戦龍覇 モルトNEXT》や《伝説のレジェンド ドギラゴン》を使いまわしたり、《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】で《怒英雄 ガイムソウ》を出し、「コマンド」を踏み倒す事で《禁断~封印されしX~》の封印を大量に外す事を主体として構築してみたものだ。
初めて《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキを使う人でも楽しめて、使いやすい構築にしてみたので是非使ってみてほしい。
■『中速』デッキタイプにオススメのカード一覧
- 《龍装者 バルチュリス》(非コマンド)
- 《“龍装”チュリス》(非コマンド)
- 《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》(非コマンド)
- 《仰天無双 鬼セブン「勝」》
- 《ボルシャック・スーパーヒーロー》(非コマンド)
- 《ガイアール Re:》
- 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》(非コマンド)
- 《メガ・マナロック・ドラゴン》
- 《熱血龍 バトリベンジ》
- 《ボルシャック・ドギラゴン》
- 《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
- 《シン・ガイギンガ》
- 《怒英雄 ガイムソウ》
- 《龍装車 マグマジゴク/地獄スクラッパー》(非コマンド)
- 《R.S.F.K》
- 《撃英雄 ガイゲンスイ》
- 《龍星装者 “B-我”ライザ》(非コマンド)
- 《伝説のレジェンド ドギラゴン》
- 《永遠のリュウセイ・カイザー》
- 《熱血龍 バトクロス・バトル》
- 《竜星バルガライザー》(非コマンド)
- 《不敗のダイハード・リュウセイ》
- 《熱血提督ザーク・タイザー》
- 《メガ・マグマ・ドラゴン》
- 《メガ・ブレード・ドラゴン》
- 《希望の絆 鬼修羅》
- 《スクランブル・チェンジ》
- 《革命の鉄拳》
- 《天守閣 龍王武陣》
- 《ドギラゴン・エントリー》
- 《英雄奥義 バーニング銀河》
- 《ドドンガ轟キャノン》
- 《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》
- 《爆殺!!覇悪怒楽苦》
- 《爆砕面 ジョニーウォーカー》(非コマンド、非ドラゴン)
- 《音精 ラフルル》(非コマンド)
- 《無双竜鬼ミツルギブースト》(非コマンド)
- 《トップ・オブ・ロマネスク》(非コマンド)
- 《リュウセイ・ジ・アース》
- 《龍仙ロマネスク》(非コマンド)
- 《ボルバルザーク・エクス》(非コマンド)
- 《激龍剛撃 ドン・ドドフェル》
- 《キング・ボルバルザーク》(非コマンド)
- 《蒼き団長 ドギラゴン剣》
- 《ニコル・ボーラス》(非コマンド)
- 《龍の極限 ドギラゴールデン》
- 《閃光のメテオライト・リュウセイ》
- 《無双竜機フォーエバー・メテオ》(非コマンド)
- 《三つ星鉄人 ミシュラ》
- 《ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン》
- 《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》
- 《武闘世代 カツキングJr.》
- 《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》
- 《ドギラゴン・フォーエバー》
- 《荒ぶる大佐 ダイリュウガン》
- 《メンデルスゾーン》
- 《ハムカツ団の爆砕Go!》
- 《マッスル・ポテト》(非コマンド、非ドラゴン)
- 《裏革命目 ギョギョラス》
- 《摩破目 ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィード》
- 《フェアリー・ギフト》
- 《フェアリー・ライフ》
- 《フェアリー・トラップ》
- 《ジオ・ブロンズ・マジック》
- 《フェアリーの火の子祭》
- 《ハイエイタス・デパーチャ》
- 《威牙の幻ハンゾウ》(非ドラゴン)
- 《光牙忍ハヤブサマル》(非コマンド、非ドラゴン)
◆『コントロール』デッキタイプ
通称では[コントロール]、または[グッドスタッフ]デッキに近い。
こちらのデッキタイプでは、《超戦龍覇 モルトNEXT》の器用さを活かし、ワンショットキルコンボは一つの勝利プランとして捉えながら盤面をコントロールする型である。
使いこなすのは『中速』デッキタイプより難しいが、カードパワーはこちらの方がかなり高い為、相手を押しつぶすような強さがあり、とても強力。
『中速』デッキタイプのように、《超戦龍覇 モルトNEXT》のワンショットキルコンボを中心とせず、他のドラゴンを活用する事で《超戦龍覇 モルトNEXT》では突破出来ないような防御を貫通させたり、相手の『コントロール』デッキや『ミッドレンジ』デッキに対して強く出られるのが強み。
マナを伸ばし盤面制圧を目指すのが基本となるので、《龍世界 ドラゴ大王》や《偽りの王 モーツァルト》、《勝利宣言 鬼丸「覇」》等の大型ドラゴンが使えるのも利点。
マナが伸びる為、タッチで入れる文明(少量のみ入れられる文明)を8枚程度入れても色事故が起きづらい。オススメは赤緑ドラゴン12枚程度、タッチカラーを8枚程度なら使ってて問題ないだろう。
マナを伸ばす事に重点を置くので、自然とターンが伸びやすい。その為現在のカードプールではカード除去を使われやすいので、必然的に《禁断~封印されしX~》より《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》の方が利点を活かしやすい。
防御手段については、こちらは『中速』デッキタイプよりも防御に爆発力を求める為に《熱血龍 バトクロス・バトル》等の一発に賭ける使い捨てのS・トリガーよりも、《爆殺!!覇悪怒楽苦》等の強力なS・トリガーの方が相性は良い。
サブフィニッシャーとして良く使われるのは《二刀龍覇 グレンモルト「王」》と《怒英雄 ガイムソウ》のコンボである。
《二刀龍覇 グレンモルト「王」》で《無敵王剣 ギガハート》と《銀河剣 プロトハート》を装備する事で、破壊耐性攻撃を二回行い、その後《最強熱血 オウギンガ》へとそのまま【龍解】。《最強熱血 オウギンガ》で攻撃した際に強力な「ドラグハート・クリーチャー」を出せばダイレクトアタックまで繋げられるのだ。
決まれば《超戦龍覇 モルトNEXT》よりも強力なこのワンショットキルが可能な上に、この二体は《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】と相性が良いので必然的に攻撃と防御に二つを担うとても優秀な二体となっている。
また、こちらの方では《スクランブル・チェンジ》等の早出し呪文とは相性があまり良くない。《中速》デッキタイプと違い、速さを求めてマナを伸ばすのではなく、《メンデルスゾーン》等が決まる確率を上げ、安定したマナ加速を求めているからである。必然的に色が多くなると、序盤でマナに色が足りず多色ドラゴンを《スクランブル・チェンジ》等で出せない状況が多いのも欠点である。
代わりにマナ加速呪文を多く搭載したり、防御手段を増やす事で負けパターンを減らそう。
■サンプルデッキレシピ:ドルマゲドンX型『赤緑t黒モルトNEXT王』
メインデッキ 40枚
- 《超戦龍覇 モルトNEXT》×4
- 《ボルシャック・ドギラゴン》×4
- 《メンデルスゾーン》×4
- 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4
- 《偽りの王 モーツァルト》×4
- 《偽りの王 ヴィルヘルム》×3
- 《龍の極限 ドギラゴールデン》×3
- 《怒英雄 ガイムソウ》×3
- 《無双竜鬼 ミツルギブースト》×3
- 《暴龍事変 ガイグレン》×3
- 《二刀龍覇 グレンモルト「王」》×3
- 《龍世界 ドラゴ大王》×2
超次元 8枚
- 《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》×1
- 《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》×1
- 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×2
- 《銀河剣 プロトハート/星龍解ガイギンガ・ソウル》×1
- 《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》×1
- 《真聖教会 エンドレス・ヘブン》×1
- 《恐龍界樹 ジュダイオウ》×1
最終禁断フィールド 1枚
《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~/終焉の禁断ドルマゲドンX》1セット
この構築では、コンセプト通りマナを伸ばしながら《超戦龍覇 モルトNEXT》の器用さで除去をしたり、ワンショットキルコンボを狙いつつ、他の大型ドラゴン《暴龍事変 ガイグレン》や《龍世界 ドラゴ大王》、《二刀龍覇 グレンモルト「王」》でゲームエンドへと持ち込むデッキとなっている。
『中速』デッキよりも《ボルシャック・ドギラゴン》の【革命0トリガー】に物凄い爆発力があり、決まれば相手の盤面が粉々になっている事も多い。
マナ加速を《フェアリーの火の子祭》に変更すれば安定した動きにも出来るので、改良はそれぞれお好みでやってみてほしい。
◆『コントロール』デッキタイプにオススメのカード一覧
- 《仰天無双 鬼セブン「勝」》
- 《メガ・マナロック・ドラゴン》
- 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》(非コマンド)
- 《ボルシャック・ドギラゴン》
- 《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
- 《怒英雄 ガイムソウ》
- 《熱血龍 メッタギルス》
- 《伝説のレジェンド ドギラゴン》
- 《不敗のダイハード・リュウセイ》
- 《熱血提督 ザーク・タイザー》
- 《メガ・マグマ・ドラゴン》
- 《希望の絆 鬼修羅》
- 《メガ・ブレード・ドラゴン》
- 《王・龍覇 グレンモルト「刃」》
- 《真実の皇帝 アドレナリン・マックス》
- 《覚星龍解 剣聖ジゲン》
- 《暴龍事変 ガイグレン》
- 《勝利宣言 鬼丸「覇」》
- 《龍世界 ドラゴ大王》
- 《二刀龍覇 グレンモルト「王」》
- 《熱血龍 三代目 DソウルB》
- 《革命の鉄拳》
- 《英雄奥義 バーニング銀河》
- 《爆殺!!覇悪怒楽苦》
- 《激龍剛撃ドン・ドドフェル》
- 《龍の極限 ドギラゴールデン》
- 《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》
- 《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》
- 《メガ・ドラゲナイ・ドラゴン》
- 《戦場のピアニスト VAN・ビート》
- 《偽りの王 ヴィルヘルム》
- 《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》(非コマンド)
- 《偽りの王 モーツァルト》
- 《無双竜鬼ミツルギブースト》(非コマンド)
- 《メンデルスゾーン》
- 《レインボー・ライフ》
- 《龍帝の紋章》
- 《ハムカツ団の爆砕Go!》
- 《ドラグシュート・チャージャー》
- 《蒼龍の大地》
- 《ドルマゲドン・ビッグバン》
【終わりに】
《超戦龍覇 モルトNEXT》のデッキについて解説してきたが、1つ覚えていてほしいのは、『どんなデッキにも正解はない』という事だ。
強さを求めれば勿論構築は固まっていく。しかし、それでも環境「だけ」を見ればいつかは必ず向かい風になり、固まっていた構築でも勝てない時が来るだろう。
そんな時は自分のデッキと向き合い、じっくり考えこんでほしい。時には環境を気にせず「自分に合った《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキ」を羽休め程度に組んでみたり、何も気にせずデッキのカードのイラストやカードデザイン、フレーバーテキストの良さに思いふけってもいいかもしれない。
自分の≪超戦龍覇 モルトNEXT≫と共に、正解のない『探求の旅』を続けてほしい。
(アイキャッチ画像は自主製作したファンアートです。)