はじめに
皆さんこんにちは!学生プレイヤーのたこ焼きです。今回紹介したいと思っているのが、僕の愛用デッキである「皇帝ループ」です。
「え?何それ?」と思った人が多いと思いますがご安心ください。この記事で「皇帝ループ」について学べば、あなたも「皇帝ループ」をマスターできます!一から丁寧に解説するので最後までお付き合いください。
今日からあなたの皇帝ライフが始まります。
目次
皇帝ループとは
「皇帝ループ」はデュエルマスターズレボリューションからレボリューションファイナル(2015~16年)ごろにかけて活躍していた「黒単ドラグナー」というデッキの亜種デッキです。当初は闇文明単色で構成され、アタックによってループするという面白い特徴を持っています。
主なデッキのカードとしてはデッキ名にもある皇帝こと《デュエにゃん皇帝》と、ドラグナーである《極・龍覇 ヘルボロフ》、《龍覇 ニンジャリバン》、さらにちょっと変わったメタカード《百発人形マグナム》があります。
ループに入るために、バトルゾーンに《百発人形マグナム》を出した状態で《極・龍覇 ヘルボロフ》をバトルゾーンに出し、ドラグハートウエポンの《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》を装備させて、墓地にある《デュエにゃん皇帝》を《極・龍覇 ヘルボロフ》の上に進化させることを目指すデッキです。この状況に持ち込めれば即勝ちです。
さて、この「皇帝ループ」は昔はトーナメントシーンでよく見かけるデッキだったようですが環境のインフレによって現在ではトーナメントシーンで使われることはめっきり減りました。しかし最速4ターンキルというスペックやGRへの耐性、カードプールの変化で多くの強化カードが加わったことなどまだまだ今の環境でも戦えるデッキだと思っています。
今回はそんな「皇帝ループ」の魅力を伝えていきたいと思います。
なぜ今このデッキを使うのか
先ほど言ったようにこのデッキは現環境では全くと言っていいほど見かけないデッキとなりました。ではなぜ今このデッキを紹介しようと思ったのかというと、それは外的な影響によって強い追い風が吹いているからです。それを時系列順に説明していきます。
①双極編第三弾 《ソーナンデス》&《ドンジャングルS7》コンビ
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 自然 / パワー7000 / コスト6
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■Jチェンジ8(このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーと自分のマナゾーンにあるコスト8以下のジョーカーズ1体を入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻す。
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 自然 / パワー8000+ / コスト8
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワー7000以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+6000する。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
このころになると、《サイバー・チューン》や《法と契約の秤》などのカードも増えていたため、皇帝ループを作るときは墓地にねらったカードを落とせる青黒色のことが多くなっていました。そんなときについに《法と契約の秤》や《インフェルノ・サイン》以外で4ターン目に《極・龍覇ヘルボロフ》を踏み倒す手段ができました。《極・龍覇ヘルボロフ》はパワー7000なので、《ドンジャングルS7》で踏み倒すことができます!さらにソーナンデスの手札を捨てる効果も相性がよく、手札で腐っている《デュエにゃん皇帝》を墓地に落としてループに入るということもできるようになりました。しかしこのころはまだ青黒緑(通称アナカラー)や青緑、黒緑で強力なカードがなかったのでわざわざ《法と契約の秤》などの青黒型の強みを削ってまで搭載する必要はなく、あまり浸透しませんでした。
「このころ」はね・・・
②GRクリーチャー登場!
さあ時は超天編!新たなシステム「GRクリーチャー」の登場はこのデッキにとって強化以外の何でもありませんでした。今までこのデッキにぶっ刺さっていた《異端流しオニカマス》や《洗脳センノー》などのメタカードがGR召喚に効かないため採用率が低くなり、これまでメタカードとして機能していたかどうかも怪しかった《百発人形マグナム》が一躍「GR召喚メタ」として脚光を浴びました。
③あの伝説のデッキ発売
時は2019年夏、構築済みデッキとして登場し、一瞬で環境を制圧した伝説のデッキが登場します。それは
SSS!! 侵略デッドディザスター
です。このデッキでついにアナカラー最強カード《天災 デドダム》が収録されます。山札の上から3枚を手札、マナ、墓地に送る性能は皇帝ループと最高の相性を誇ります。《極・龍覇ヘルボロフ》早出しのためにマナをため、《極・龍覇ヘルボロフ》を手札に加え、《デュエにゃん皇帝》を墓地に置くという行為を一枚でなしえてしまうハイパーカードです。また、《SSS級天災 デッドダムド》もマナ基盤としてや、《極・龍覇ヘルボロフ》から侵略できるなど十分採用圏内でした。このデッキによって「皇帝ループ」は青黒緑(通称アナカラー)で組まれるようになりました。
④高速でインフレし、ついに《極・龍覇ヘルボロフ》をだせるようになったGR クリーチャー
超天編第四弾。つい最近のことですが、ここでなんと《極・龍覇ヘルボロフ》を踏み倒せるGRクリーチャーが出てしまいました。その名も
《ヨミジ 丁-二式》
アナカラーになり、多くのマナ加速カードが入った今、皇帝ループに7マナためることは何の苦でもありません。これによって、受け札として採用されている《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》を出すことで、ループに入れるようになってしまいました。これによってもう一つ4ターンキルのルートが増えました。
採用カード解説
このようにこの一年間で度重なる強化を受けてきた皇帝ループは、メタとして《百発人形マグナム》を立てながら、最速4キル、安定5~6キルという環境トップに負けるとも劣らない性能を手に入れました。そのデッキレシピがこちら!
ではここから採用カードを解説していきましょう!
メインデッキ
《悪魔妖精ベラドンナ》,《ダーク・ライフ》
初動です。《ダーク・ライフ》を優先的に使いたいですね。《悪魔妖精ベラドンナ》はファンキーナイトメアなので、《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》で蘇生できます。これを利用することで実はループ中に相手の手札をすべて捨てさせることもできます。相手の山札に《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が何枚も入っている、なんて時は《悪魔妖精ベラドンナ》で相手の手札をすべて捨てさせて《デュエにゃん皇帝》で殴りかかります。
天災デドダム
【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
天才。神。このデッキをアナカラーにをしている理由です。無限のカードパワーを持っています。このカードを使うことを第一に考えましょう。
《デュエにゃん皇帝》
【 進化クリーチャー 】
種族 ファンキー・ナイトメア / 侵略者 / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■進化―自分のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―ファンキー・ナイトメア
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、コスト6以下の進化ではないファンキー・ナイトメアを1体、自分の墓地からこのクリーチャーの下に置く。
■このクリーチャーが破壊された時、このクリーチャーの下にあったファンキー・ナイトメアをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
このカードの役割は主に一番下の能力である「このクリーチャーが破壊された時、このクリーチャーの下にあったファンキー・ナイトメアをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。」です。この能力で《極・龍覇ヘルボロフ》を蘇生します。
《極・龍覇ヘルボロフ》
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / ファンキー・ナイトメア / ドラグナー / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト3以下のドラグハート1枚、またはコスト5以下の闇のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。
■W・ブレイカー
各種ドラグハートを呼び出すことができます。その効果で後述の《獄龍刃 ディアボロス》、《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を呼び出します。
《百発人形マグナム》
【 クリーチャー 】
種族 デスパペット / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4
マナゾーンのカードをタップせずに、誰かがクリーチャーまたはクロスギアをバトルゾーンに出した時または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自分自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。
ループパーツです。踏み倒した《デュエにゃん皇帝》を破壊してまた蘇生して‥というふうにぐるぐるループします。とりあえず3ターン目に出しておくだけで「ハイオリーダファイブスター」や、「龍終アバレガン」などは虫の息になります。
《龍覇ニンジャリバン》
【 クリーチャー 】
種族 ファンキー・ナイトメア / ドラグナー / 文明 闇 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト3以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
こちらもドラグナーですね。こっちは《龍芭扇 ファンパイ》と《悪夢卍 ミガワリ》を装備させます。4ターン目に《龍魂遺跡 グリーネ》を出して7コスト帯につなげるという使い方もできます。このカードは単体で弱すぎるため2枚しか入っていませんが、ループには不可欠なカードなので、取り扱いには注意しましょう、手札に来たときは、マナに置きたくなりますが我慢して4ターン目に場に出しましょう。
《フェアリー・ギフト》、《インフェルノ・サイン》
《極・龍覇ヘルボロフ》の登場を1ターンはやめます。実はマナ加速だけでも4ターンキルは可能なので使うかどうかはよく考えましょう。これを使う前提で動いて、ハンデスされたりすると悲しいことになります。
《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》
青緑という色がこのデッキにとって最強なので入っています。手打ちでもGR召喚2回して《ヨミジ 丁-二式》や《マリゴルドⅢ》が捲れたらマナ置きした《龍覇ニンジャリバン》を引っ張ってきたり、《極・龍覇ヘルボロフ》を蘇生してループはいったりと、可能性が広がります。
《ソーナンデス》、《ドンジャングルS7》
解説はさっきしたので割愛。入れる枚数はこれくらいがちょうどいいかと思います。このデッキは自分の手札を墓地に捨てる方法が、実は《ソーナンデス》の能力のみなので自爆特攻も視野に入ります。(下のカードの枠に手札を墓地に捨てるカードを入れればこんなことはしなくて大丈夫です。)
《奇天烈 シャッフ》、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》
【 クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者 / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・コマンド / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
カード名:「本日のラッキーナンバー!」
文明:水
コスト:3マナ
■数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。
自由枠です。ここには《百発人形マグナム》以外の妨害系カードか、自分の手札を捨てられるカードを入れるといいと思います。例えば、ハンデスしながらGRワンチャンを狙える《解罪 ジェ霊ニー》や、心もとない《龍覇ニンジャリバン》の管理を楽にする《サイバー・チューン》、《エマージェンシー・タイフーン》、盾を厚くする各種トリガーがいいと思います。今回はネイチャー系列を重く見て《奇天烈シャッフ》と《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を採用しました。
ドラグハート
《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》
【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 闇 / コスト4
■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、または、これを装備したクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下のファンキー・ナイトメアを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップして置いてもよい。そうした場合、自分のクリーチャーを4体破壊する。
【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 闇 / コスト5
■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、または自分のドラグナーが攻撃する時、闇のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを4体破壊してもよい。そうした場合、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
二つとも同じような能力を持っていますが、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》はファンキーナイトメア以外も蘇生できるという利点がある反面、《デュエにゃん皇帝》がアタックしても何も起こらないのでうまく使い分けなければなりません。ちなみに龍解しません。
《獄龍刃 ディアボロス》
【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 闇 / コスト4
■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、クリーチャーを2体、自分の手札から捨ててもよい。そうした場合、このドラグハートをクリーチャー側に裏返す。
ループの途中で墓地の《デュエにゃん皇帝》を回収するタイミングがあるため採用されています。これも裏面は使いません。
《悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ》
【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 闇 / コスト2
■これを装備したクリーチャーが破壊される時、かわりにこのドラグハートをフォートレス側に裏返す。
【ドラグハート・フォートレス】 文明闇 / 4マナ
■自分のターンのはじめに、山札の上から2枚を墓地へ置いてもよい。
■龍解:自分の闇のクリーチャーが破壊された時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
【ドラグハート・クリーチャー】 文明闇/種族デーモン・コマンド・ドラゴン/パワー7000
/コスト7マナ
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■このクリーチャーが破壊される時、かわりにカードを4枚、自分の墓地から山札の一番下に置いてもよい。
いっぱい溜まってしまう《百発人形マグナム》のストックの調節に便利です。たまにこいつが龍解した《絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ》と《デュエにゃん皇帝》の破壊耐性を使って殴りにいくことがあります。
《龍芭扇 ファンパイ》
【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 水 / コスト3
■これを装備したクリーチャーが攻撃する時、相手の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文であれば、自分がコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、その後、その呪文を相手の墓地に戻す。
■龍解:自分のターンの終わりに、相手の墓地にカードが5枚以上あれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返す。
最終的なフィニッシュパーツです。このカードを装備した《龍覇ニンジャリバン》で無限に攻撃して勝ちます。
《龍魂城閣 レッドゥル》(2枚)
【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 火 / コスト3
■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「スピードアタッカー」を得る。 ■スーパー龍解―バトルゾーンに《龍魂教会 ホワイティ》《龍魂要塞 ブルニカ》《龍魂宮殿 ブラックロ》《龍魂遺跡 グリーネ》があれば、5枚すべてをそれぞれ1枚ずつ裏返し、このドラグハートとリンクして、タップしていない1体のクリーチャーとする。
「ロージアミラダンテ」などで使ってた方も多いのではないでしょうか。アタックすることで発動する効果が多いこのデッキではスピードアタッカーにすることですらループの始動を助けます。ほかにも小回りの利くカードなのでいろいろ使い道があります。
《龍魂遺跡 グリーネ》
【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 自然 / コスト3
■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
自由枠です。今回は4ターン目の《龍覇ニンジャリバン》から、マナカーブ的につなぎやすい《龍魂遺跡 グリーネ》を採用しました。ほかの候補としては相手1体を長期タップ(次のターンアンタップされないやつ)させる《龍魂教会 ホワイティ》があります。一ターンの耐久ができたり、今回は紹介しませんが、ループで簡単なルート(通称的ありループ)がしやすくなったりします。
GRゾーン
確定枠
《マリゴルドⅢ》、《天啓 CX-20》、《ヨミジ 丁-二式》 各2枚
《マリゴルドⅢ》、《ヨミジ 丁-二式》はループパーツを引っ張ってこれるので確定です。《天啓 CX-20》もよほどのことがない限り抜く必要はないと思います。
選択
《バツトラの父》、《サザン・エー》、《カット 丙-二式》、《クリスマⅢ》、《全能ゼンノー》、《ポクタマたま》
ほとんど見たまんまです。《全能ゼンノー》は準確定枠ですが、根幹にかかわるものではないのでなくても大丈夫です。基本的には《カット 丙-二式》、《クリスマⅢ》、《ポクタマたま》での選択になるかと思いますが、今回は一ターンを奪い取る強さを優先して《カット 丙-二式》を採用しました。墓地利用デッキが多そうだったら《ポクタマたま》を採用してください。
零龍(選択)
このデッキはサブフィニッシャーとして《零龍》を入れることもできます。すべての儀が達成可能なうえ、墓地の儀によって墓地に落ちた《極・龍覇ヘルボロフ》を回収できる、復活の儀で墓地を肥やして《デュエにゃん皇帝》を墓地に落としやすくなるなど、とても強力です。しかしその反面もともと不利対面である速攻系統のキルターンをさらに早めてしまう可能性もあり、いわば「諸刃の剣」となっています。環境を見ていれるかどうか考えてみてください。
プレイングの時の注意
①すべてを優先してデドダム!
例えばこんな状況を考えてみましょう。最初の手札に《悪魔妖精ベラドンナ》と《天災 デドダム》があったとします。ここでどちらかをマナ置かなければどちらも使うことができない、という状況だったとします。このようなときは迷わず《悪魔妖精ベラドンナ》をマナに置き、《天災 デドダム》を使えるようにしましょう。相手が《パーフェクト・ネイチャー》系のデッキや、「シータバーンメア」等のデッキで、3ターン目の《百発人形マグナム》が不可欠な場合は仕方ありませんが、それ以外ならば必ず1ターン遅れてでも《天災 デドダム》を出した方がいいです。また3ターン目《天災 デドダム》の着地のため、手札に一枚は単色のカードをキープしておきましょう。
何はともあれ《天災 デドダム》を中心にデッキを動かすようにすればOKです。
②インフェルノ・サインに頼らない
上でも説明しましたが、《インフェルノ・サイン》を使用したプレイは4ターンキル率を上げる反面危なっかしいです。環境に一定数いる《解罪 ジェ霊ニー》によって《インフェルノ・サイン》を落とされるとそのあとの展開がしんどくなります。(《フェアリー・ギフト》では《極・龍覇ヘルボロフ》も手札にあるため、そこまでつらくなりません。)なので《インフェルノ・サイン》はトップや盾で墓地から《極・龍覇ヘルボロフ》を蘇生してくれるカードぐらいの認識のほうが良いと思います。
③墓地メタは気にしない
このデッキはどこからどう見ても墓地利用デッキです。しかし、ループに入るために墓地に落ちている必要があるのは《デュエにゃん皇帝》のみなんです。なので、最悪《極・龍覇ヘルボロフ》の出た時の能力の2枚墓地肥やしに祈ったり、先に《ダーク・ライフ》をうってから《極・龍覇ヘルボロフ》を出すなどで解決することができます。なので、一度の墓地リセット程度であきらめずに戦いましょう。
ただ、《封鎖の誓い 玄渦》、おまえはだめだ。
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■相手の墓地にあるカードは、墓地を離れない。
デッキ相性
光ぬきドッカンデイヤーループ
五分五分
同じような動きとキルターンなので、手札の運に左右されます。あちらの方がGRクリーチャーを最大限活用していて強力な反面、こちらの《百発人形マグナム》がまあまあ刺さります。「白抜きドッカンデイヤーループ」が一度も止まらなければ負け、それ以外は勝ちという感じですね。
シータバーンメア
微有利~微不利(メタカード勝負)
先に《百発人形マグナム》投げるゲームです。《百発人形マグナム》をノーリスクで除去する手段が《グレープ・ダール》か、バウンス系呪文しかないので、後攻3ターン~先攻4ターン辺りにマグナムを投げられれば一気に勝利は近づきます。相手の厚い盾もこちらには関係ありません。ただ、相手の《洗脳センノー》はかなりきついので、気合で《ソーナンデス》か《ドンジャングルS7》を引いて破壊しましょう。
零龍墓地ソース
不利
走って逃げろとまでは言いませんがループに入る方法のうち一つがつぶされてしまうため、先ほどの下のパターンのループ方法をそろえに行かなくてはなりません。しかしその間に殴られて死ぬのが関の山なので相手の《暴走龍 5000GT》が4ターン目以降の着地であることを祈りましょう。
カリヤドネループ
微有利
《奇天烈シャッフ》があればとりあえずループに入るのは阻止できます。「カリヤドネループ」にはバウンズカードが多く入っているので一概に有利とは言い切れませんが、キルターンは同じくらいなので、《奇天烈シャッフ》が引けた、もしくはうまく回って4~5ターンキルできたという場合に勝ちに行けます。相手が《ブラッディ・クロス》を打つとこちらの墓地も増えてしまうので、結構相手は動きにくいと思います。
龍終アバレガン、ハイオリーダファイブスター、ネイチャーネロティウス
有利
基本的に《百発人形マグナム》投げたらゲームは終わります。最悪殴ってもいいです。
終わりに
いかがだったでしょうか。「皇帝ループ」のことを知らなかった方にもこのデッキの強さを知っていただけたならうれしいです。幸い中心となるドラグナーたちは安い値段で集まると思うので是非一度回してみてください。《百発人形マグナム》という環境屈指のメタカードを出しながらGRクリーチャーを殲滅し、華麗にループするその快感を味わうことができます。
それではよい皇帝ライフを!