こんにちは、神結です。
皆さん、《とこしえの超人》に苦しんでますか? 私はそろそろ見飽きてきました。
まあ強い(?)カードを皆がデッキに入れるのは当然なので、必然的に見掛ける回数も多くなるんですけどね。一時期の《異端流し オニカマス》とか《Dの牢閣 メメント守神宮》なんかもそんな感じでした。
さて、今回紹介するデッキは憎っき《とこしえの超人》をボコボコに出来るデッキ……ではなく、とこしえ登場以降めっきり数を減らしてしまった【4cヴァイカー】になります。
まあデッキ名に【ヴァイカー】と付いているは軒並み《とこしえの超人》が辛いという宿命を背負っているのですが……。
しかし赤白のような除去の採用が難しいカラーならともかく、4色も採ったこのデッキであれば、それなりにやりようはあります。
そもそもこのデッキは《BUNBUN・ヴァイカー》のみに頼るような構成でもないため、これからも充分に戦えるヴァイカーであると言えます。
というわけで“アフターとこしえ”時代の【4cヴァイカー】について、見ていきましょう。
なお、《BUNBUN・ヴァイカー》そのものの理解度を深めるならば、【赤白ヴァイカー】や【赤青覇道ヴァイカー】といった各ヴァイカーの記事に目を通しておくのもおすすめです!
目次
とこしえ登場以前の4cヴァイカー
4月上旬頃にCSで結果を残していたのは、だいたいこんな感じの構築でした。
【4cヴァイカー】というデッキですが、その本質としては【アグロアナダムド】とか【4cレッドギラゾーン】といったようなデッキ名の方が適当な気もしています。
このデッキの理想的な動きは《葉鳴妖精ハキリ》から入り、続くターンで《天災 デドダム》などでマナを伸ばしながらハキリの攻撃に合わせて《BUNBUN・ヴァイカー》を投げるというものです。
最後投げるのはヴァイカーでなくてもよく、相手に合わせて《奇天烈 シャッフ》を投げたり、《死海秘宝ザビ・デモナ》から《STARSCREAM -ALT MODE-》を経て《轟く革命 レッドギラゾーン》を投げたり、といったバリエーションもありますね。
また3ターン目に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》からハキリ+デドダムを投げつけたり、なんてことも出来ます。
また、盤面を固めてくる相手には《SSS級天災 デッドダムド》で無理矢理こじ開けられるのも強いです。
要するに、多様なプランを採ることが出来るデッキなんですよ。
その分、色事故とか手札事故は必然的につきまとってくるのですが……。まぁ、事故ったときに上手くリカバリーしてやり繰りするのも多色デッキならではの面白さと言えるかもしれません。
というわけで、4月中旬頃までは環境の番人として【オカルトアンダケイン】らとともに活躍。
特に持ち味である高い攻撃力と、ある程度の防御力を有していたこのデッキはこれらを打破出来ない多くのデッキの環境進出を拒んでいたと言えます。
ですが、王来篇の発売によって少々事情が変わってきました。
奴が来た
はい。
なんというんですかね、コイツの出る前と出た後でやってるゲーム違う気がするんですよね。
例えば《リツイーギョ #桜 #満開》や《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》なんかは「1ターンに大量展開するのはやり過ぎだからやめようね!」って感じのカードとして解釈出来なくもないんですよ。
ですが《とこしえの超人》に関しては「はいこれ禁止~それも禁止~」とか言って事あるごとに何かを禁止してくるクッソ面倒くさい中学校のクラス担任みたいな奴じゃないですか。
いいじゃん、ドラグナーにドラグハート装備したって……。
というわけでデュエマの景色を随分変えてしまったこのカードですが、こと【4cヴァイカー】について言えば、「このカードを無視する」という選択が出来ない訳でもありません。
《BUNBUN・ヴァイカー》や《死海秘宝ザビ・デモナ》の能力は大きく制限されてしまいますが、《轟く革命 レッドギラゾーン》への革命チェンジといったギミックは制限されないからです。
ただ「環境で《とこしえの超人》を採用しているデッキが多く見積もっても全体の2割程度」とかならその考えでもいいと思っているんですが、体感7割くらいのデッキから《とこしえの超人》が飛んでくる昨今の環境。
さすがに「とこしえを除去するのに一苦労する」ような構築で、「とこしえがいると弱体化する」カードをデッキに8枚入れておくのは厳しい部分があります。
というわけで、個人的にはある程度は対策カードを積んでおくのがベターだと考えています。
対策カードとしては、この辺りになるでしょうか。
【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼札王国 / 文明 闇 / パワー2000+ / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを1つ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。その後、相手のアンタップしているクリーチャーを1体破壊する。
■鬼タイム :自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーのパワーを +4000し、「W・ブレイカー」を与える。
【 呪文 】
文明 闇 / コスト5
■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》はクリーチャーであるため《葉鳴妖精ハキリ》との相性がよく、《絶望と反魂と滅殺の決断》はその高い汎用性のためにあらゆるデッキで採用されているスーパーカードです。
正直どちらも採用できるカードだと思います。環境や意識したい対面によってカードを選ぶのがいいでしょう。私ならとりあえずダークネスから積んで考えます。
なんかパーフェクト呪文が3種採用された豪華な構成になっておりますが、サンプルリストとしてこんな感じでどうでしょうか。
或いは、こういう。
とこしえの力は、結局こちらも借りるんです……。
基本的なデッキの動かし方
先述したように【4cヴァイカー】というデッキは【アグロアナダムド】とか【4cレッドギラゾーン】というようなデッキであると考えていいと思っています。
序盤は小型のクリーチャーで発射台ないしブーストでお膳立てをしていきます。この辺りは引いたカードによって展開も変わってきますが、序盤の展開では間違いなく《葉鳴妖精ハキリ》が最強です。
で、その後にブーストを打ちたいですね。
この辺りは《桜風妖精ステップル》やお馴染み《天災 デドダム》といったカードの役割になります。もちろんハキリのないときはステップル→4コストといった動きになりますね。
あとは4コストのカードをハキリで着地させ、そこからコマンドを《轟く革命 レッドギラゾーン》にチェンジしていきましょう。
場に《轟く革命 レッドギラゾーン》を残すことが重要です。
特に《奇天烈 シャッフ》は《轟く革命 レッドギラゾーン》下で実質2回行動が可能になります。最近増え始めた【5cコン】なんかは呪文を二種止められると有効なトリガーがかなり限られてきますので、かなり詰めの性能は高いですね。
また、単純にハキリ→デドダムから《BUNBUN・ヴァイカー》と繋ぐのも強力です。もちろん引きにも左右されますが、ハキリで2枚目のヴァイカーを追加、などいうメタカードが場にいない場合なんかは、積極的に狙っていいでしょう。
あと打点の補強や面倒なカードの処理、反撃の阻止なんかは《SSS級天災 デッドダムド》がなんとかしてくれます。
それではそれぞれのカードについて、解説していきましょう。
採用カード解説
採用圏内となるカードを紹介しておこうと思います。
こういったデッキはカスタマイズしてこそ、みたいな部分もあると思いますので解説を読んで「これは」と思ったカードを採用するのもありではないでしょうか。
序盤の小型クリーチャー
《葉鳴妖精ハキリ》はほぼ確定枠として、残りのカードをどう採用するか、という部分になります。
候補カードはそれぞれメリットデメリットあるので、環境や好みに合わせて採用していきましょう。
《葉鳴妖精ハキリ》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000+ / コスト2
■相手のターン中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、コストを支払わずに自分の手札から召喚してもよい。
ゲーム序盤の最強カードです。1枚で展開を大きく補助してくれます。
効果はもちろんのこと、相手ターン中のパワーバフのおかげで除去耐性も高いと言えます。
特に《とこしえの超人》に殴り返されないのはポイントでしょう。
ちなみにハキリの効果は「召喚」なので、【レクスターズ】や【赤青バスター】なんかで採用されているお馴染み《異端流し オニカマス》も貫通します。
《とこしえの超人》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / 文明 自然 / パワー4000 / コスト1
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
はい。
例のアレです。
他に漏れずこのデッキでも採用候補カードなのですが、確定枠かと言われると微妙ですね。
「 このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 」というテキストだけがネックです。まあそれ以外は申し分ないんですけど。
メタカードとしての性能はもちろんのこと、G・ストライク持ちでかつパワー4000と序盤の殴り返し要員のクリーチャーとしても充分過ぎるスペックです。
というわけで、殴れないことをどう評価するかだと思います。個人的な感想ですが、出来れば採用したくないですね。
《桜風妖精ステップル》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊された時、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
ハキリがいないときの初動になる他、ハキリの後に投げてそのターン中に4マナを確保するのも充分強いです。
ただ個人的にはビートダウン系のデッキで「破壊された時のデメリット」があるのがちょっと難しい部分です。
例えばハキリステップルと動いたときにハキリでトリガーを踏んでしまった際に、ステップルを破壊されて次のターンに《BUNBUN・ヴァイカー》が出せないなどというケースもあります。
使いどころによっては強いですが、あんまり信用は出来ないというのが本音ですね。
《リツイーギョ #桜 #満開》
【 クリーチャー 】
種族 トリックス / チームウェイブ / 文明 自然 / パワー3000+ / コスト2
■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのターン、相手が自身の他のクリーチャーを2体以上バトルゾーンに出していれば、相手はかわりにそれをマナゾーンに置く。
■相手のターン中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
これもメタカードの1種です。
厚く採用することで【オカルトアンダケイン】などへの勝率を高めることが出来ます。
ただこちらは後続の3コストのブーストを引けていないと動きとして強くないんですよね。リツイーギョ→デドダムとかが決まれば万歳なんですが。
ただこのカードも基礎パワーが高く、シールドも攻撃出来ますので、個人的にはこのデッキでも優秀な1枚だと思っています。
《眼鏡妖精コモリ》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / チームウェイブ / 文明 水/自然 / パワー2000 / コスト3
■バズレンダ [cc02](このクリーチャーのコストを支払う時、追加で[cc02]を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、その[OL]能力を1回と、追加で[cc02]支払った回数、使う)
[OL]カードを1枚引く。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚マナゾーンに置く。
《天災 デドダム》にはなれませんが、デドダム激似選手権では第5位くらいになれる性能はしていると思っています。
言うまでもなくデドダムの5枚目以降として期待されており、青マナ供給としてもありがたい1枚です。
ちなみに未だに取り違えるんですが、バズレンダの対象はカードのドローのみです。マナ置きまではカバーしてくれないです。
余談ですが、コモリちゃんが握っているコントローラーの4色ボタンは滅茶苦茶押しにくいと思うんですが、どうやって使っているんでしょうか。彼女の持ち方だと明らかにボタンが押せない気がするので、結構気になります。
デドダム
デドダムです。
《天災 デドダム》
【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
デドダムです。
すごいカードです。ですね。
コマンドクリーチャー
ハキリで投げたり、レッドギラゾーンの発射台にしたり、レッドギラゾーン着後に暴れ回ったりと、デッキの中核を担うカードたちです。
《死海秘宝ザビ・デモナ》
【 クリーチャー 】
種族 パンドラボックス / エイリアン / 文明 闇 / パワー2000 / コスト4
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の闇または火のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、コスト4以下の闇または火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
トリガーなので受け札としてもなんですが、ハキリから投げて《STARSCREAM -ALT MODE-》に化けられるのでかなり強めのカードです。
発見した人は偉大です。
基本的には《STARSCREAM -ALT MODE-》を投げるのがメインの運用になります。
トリガーで引いた場合は《時空のジキル ザビ・ガンマン》のブロッカーを建てることが多そうですね。
欠点はとこしえに滅法弱いことです。
《奇天烈 シャッフ》
【 クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者 / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
登場以来、長らく第一線で活躍してますね……。いつまで強いんだ? と言いたくなりますが、まだしばらく強いと思います。
4コストのコマンドなので《轟く革命 レッドギラゾーン》との相性は抜群です。まあ、【アナダムド】等でご存じの方も多いと思います。
宣言する数字は【レクスターズ】なんかの場合は呪文を止めるというより、相手の盤面のクリーチャーを止めることになると思います。また進化してくることを考慮して「5」を宣言しておくというのもありです(これはエヴォルピアでケアはされてしまいますが)。
また5cなどに対しては《襲来、鬼札王国!》や《ドンドン火噴くナウ》を特に踏みたくないので、5や6といった数字が候補になってきます。過剰打点を用意出来ている場合は、5よりも7を優先してもいいかと思います。
《轟く革命 レッドギラゾーン》のおかげで数字を2個唱えやすいので、呪文をケア出来る場面は多い筈です。
《虹速 ザ・ヴェルデ》
【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 自然 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーをマナゾーンから召喚してもよい。
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■このクリーチャーは、バトルゾーンまたは自分の墓地にある間、すべての文明を持つ。
こちらもお馴染みのカードですね。
マナから出てマッハファイターはさすがに強いです。そういうわけで、とこしえの処理という役割が期待されます(そんなカードばっか)。
ただしこのカードですが、単体だと相討ち止まりになってしまうのでちょっと美味しくないです。引けた時は《轟く革命 レッドギラゾーン》や《SSS級天災 デッドダムド》を手札にキープしておきたいところです。
欠点としては、緑単色な点でしょうか。初動が使いやすくはなりますが、他の色を減らして採用するのは難しいという問題を抱えてしまいます。
あとマナに置いておくのが強いカードなのに、とこしえがいるのマナから出てこれなくなるのも美味しくありません。お前なんのために採用したんだ?
「盤面とかどうでもいいから、俺は盾に行きたいんだ盾に」という場面もありますし、実は結構一長一短のカードだと思っています。
《BUNBUN・ヴァイカー》
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ソニック・コマンド / ワンダフォース / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、その攻撃中にそのクリーチャーがシールドを1枚以上ブレイクしていれば、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
■自分のターンの終わりに、バトルゾーンに自分のGRクリーチャーが3体以上あれば、自分の手札をすべて捨ててもよい。そうしたら、カードを3枚引く。
とこしえの登場によって評価を落とし気味ですが、それでもなおビートダウンの強力な切り札です。
しっかり舗装された道を走れれば、瞬く間に相手のシールドをぶっちぎってくれます。
仮に盤面にとこしえがいても、一応《轟く革命 レッドギラゾーン》の発射台としての役割が残っています。
GRはお馴染みの“ヴァイカーセット”を揃えるのがベターでしょう。
《轟く革命 レッドギラゾーン》
【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 水/火/自然 / パワー11000 / コスト7
■革命チェンジ:水、火または自然のコマンド(自分の水、火または自然のコマンドが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■自分のコマンドはすべて「スピードアタッカー」と「マッハファイター」を持ち、ブロックされない。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。
このデッキのメインウエポンは、ヴァイカーというよりもこちらのカードです。
このカードは令和版《永遠のリュウセイ・カイザー》といったようなスペックで、革命チェンジから1ターン残って返ってくれば、後続のカードで全てを滅ぼすことが出来ます。
スピードアタッカー、マッハファイターの付与の強さはもちろん、全軍アンタップという効果もあるので「ターンが返ってくる見込みがない……」なんて場合でも勝利を手繰り寄せられるカードです。
革命チェンジがとこしえに止められないのも追い風ですね。
《SSS級天災 デッドダムド》
【 進化クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / S級侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー11000 / コスト8
■進化:自分の水、闇、または自然いずれかのクリーチャー1体の上に置く。
■SSS級侵略 [天災]:水、闇、または自然のコマンド(自分の水、闇、または自然のコマンドが攻撃する時、バトルゾーン、自分の手札、墓地、マナゾーンにあるこのカードをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを別のクリーチャーの上に重ねた時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地かマナゾーンに置く、または手札に戻す。
こちらもお馴染みの除去カードです。
侵略ギミックもまたとこしえには基本強いのですが、墓地やマナから動くと咎められるので注意が必要になりました。
それでも厄介なクリーチャーを飛ばしたし、盤面を掃除したり、そもそも2打点だったりと、汎用性の高いカードなのは間違いないです。
パーフェクトって書いてある呪文
パーフェクトって書いてあるので、そりゃ強いに違いないでしょう。
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》
【 呪文 】
文明 火 / コスト3
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
→このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
→自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。
ハキリの5枚目以降みたいなイメージでいいと思います。
出せるのは3コストまでなのですが、ハキリをいきなり動かしてみたり、デドダムからレッドギラゾーンを着地させてみたり、或いは色の足りないデドダムを無理矢理投げながら横に展開してみたり、はたまたゲームの締めに2回攻撃を付与してみたりと、使い方は様々です。
結構アドリブ的な使い方を求められるカードなので、練習はしておきましょう。
《絶望と反魂と滅殺の決断》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト5
■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
こちら、どうしても嫌らしい《とこしえの超人》をしばくために採用候補となりました。
ただでさえアドバンス・オリジナル両方で使われまくってるのに、なんで更に需要を高めるようなカードが出てきたんだ……?
基本的には破壊、ハンデスを使うことになりそうですが、《死海秘宝ザビ・デモナ》は使えば墓地にあるはずなので、蘇生することなんかも出来ます。
ただしデュエマのルール上、呪文はテキストの上から順に使う必要があるので「-4000でとこしえを破壊してからザビデモナを蘇生します!」といった挙動は出来ないので注意しましょう。
《生命と大地と轟破の決断》
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト5
■この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。
→コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
→このターン、自分のクリーチャー1体はパワーを+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
引くとゲームが変わるタイプのカードです。
手札0から盤面が並んだり、殴られない筈のクリーチャーが殴られたりします。ヴァイカーって分身しちゃいけないタイプのカードな筈なんですけど、なんとこのカードあると可能なんですよ。
まあそこまでしなくとも、引いたカードで攻めていって最後のあとひと押しの打点を用意するのに使っても強いですね。
その他
《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》
【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼札王国 / 文明 闇 / パワー2000+ / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを1つ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。その後、相手のアンタップしているクリーチャーを1体破壊する。
■鬼タイム :自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーのパワーを +4000し、「W・ブレイカー」を与える。
こちらもどうしても嫌らしい《とこしえの超人》をしばくために採用候補となりました。
こちら手札を増やしながら破壊、そして条件を満たせばWブレイカー付与というビート寄りのデッキではかなり美味しいカードなのですが、如何せんコマンドではないです。コマンドであれば文句なしに採用していました。
まあでもそんなカードが突然デッドダムドやデッドゾーンになって殴ってきたら命がいくつあっても足りないので、コマンドじゃなくて良かったとも思います。
超次元・GRゾーン
GRはお馴染みの“ヴァイカーセット”でいいでしょう。
《“魔神轟怒”ブランド》、《ゴルドンゴルドー》、《ソニーソニック》、《王子》、《マシンガン・トーク》は確定。残り1枠はやはり《全能ゼンノー》が一番無難に強いですね。
超次元ゾーンですが、《死海秘宝ザビ・デモナ》という珍しいカードを採用していますが、要は4コスト以下の赤黒のカードを探せばいいわけです。
まず《STARSCREAM -ALT MODE-》は確定。2枚くらい欲しいですね。
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / エイリアン / 文明 闇/火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、このクリーチャーを《STARSCREAM -BOT MODE-》側に裏返す。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
【覚醒後】カード名:STARSCREAM -BOT MODE-カードの種類:サイキック・クリーチャー文明:闇種族:ソニック・コマンド/エイリアンパワー:6000コスト:6マナマナ:-■W・ブレイカー■このクリーチャーが攻撃された時、このクリーチャーを 《STARSCREAM -ALT MODE-》側に裏返し、アンタップしてもよい。そうしたら、攻撃を中止する。
また受けとして運用することもありますので、《時空のジキル ザビ・ガンマン》も2枚ほど欲しいでしょう。
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 リビング・デッド / エイリアン / 文明 闇 / パワー1000 / コスト4
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
ループ覚醒-このクリーチャーがブロックした時または攻撃された時、自分の山札の上から2枚を墓地に置き、その後、このクリーチャーを《時空のハイド ジオ・マッチョ》のほうに裏返す。(攻撃は中止されない)(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
【覚醒後】カード名:時空のハイド ジオ・マッチョカードの種類:サイキック・クリーチャー文明:自然種族:ビーストフォーク/エイリアンパワー:3000+コスト:4マナマナ:-このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき+1000される。ループ覚醒-このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このクリーチャーを《時空のジキル ザビ・ガンマン》のほうに裏返す。
こちらループ覚醒という、大半のプレイヤーがヤヌスくらいでしか使ったことなさそうな効果を持っています。
残りの枠ですが、《時空の喧嘩屋キル》、《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》といった攻撃的なアタッカーに加えて、ギャンパレシリーズから《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン》、《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》といったカードを用意しておくのが無難でしょう。
オマケ
ところで、新弾にはこんなカードたちがあります。
【 クリーチャー 】
種族 スピリット・クォーツ / ディスタス / 文明 光/闇/自然 / パワー1000 / コスト4
■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■コスト5以下のクリーチャーを攻撃中、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
■このクリーチャーが出た時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
【 スター進化クリーチャー 】
種族 メタリカ / ヒューマノイド / レクスターズ / 文明 光 / パワー8500 / コスト5
■スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
■自分のコスト4以下のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、自分のターンの終わりにアンタップする。
《BUNBUN・ヴァイカー》との共存は中々難しいのでまた別なデッキタイプにはなりますが、こちらも《葉鳴妖精ハキリ》と相性が抜群なので要チェックですね。
終わりに
というわけで、今回は【4cヴァイカー】の紹介でした。
このデッキは《BUNBUN・ヴァイカー》に依存していない……というよりもむしろ《轟く革命 レッドギラゾーン》を主軸としているため《とこしえの超人》にある程度耐性があるのが大きなポイントです。
メタカードで詰んでいないアタッカーデッキは環境的には美味しいですし、《奇天烈 シャッフ》のおかげで流行の【5cコン】にもかなり有利に立ち回れます。
決してお手軽に組めるようなデッキの値段ではないのは書いている私も重々承知しておりますが、【アナダムド】を既に持っているような方であれば、試しにこちらも組んで遊んでみてはいかかでしょうか。
それでは、また。