目次
【1:はじめに】
ガチまとめをご覧の皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。カジュアルDMP、相馬(そうま)と申します。
この記事は、私がDMPの皆さんに広く知って欲しい『謎のブラックボックスパック』由来のとあるギミックを軸に、『チェンジザドンジャングル』を対現環境用に脳内チューニングしてみました記事になります。
これには、数々の殿堂で被害を受けたのをリペアする意味もあります。このデッキの防御力に惹かれた(あるいは轢かれた)方も多いことでしょうし。
ただ、予めおことわりしておきたいのは、私自身は『チェンドン』に触れたことがないということです。似た系統のデッキを使ったり、あるいは使われたりしたくらいのエアプ勢、ということです。
実際に使われている皆さんと意見が食い違うことも多々あるかと思いますが、私なりに頭を使って作り上げたレシピですので、生暖かい目で見守っていただければ幸いです。
また、このギミックを使った別のデッキに関する記事(そちらはやや茶番というか、ストーリー仕立てゆえにデッキ解説はほぼしていませんが)も、宜しければ併せてご覧ください。
【2:デッキレシピ】
では、スムーズに解説に移るためにも、早速レシピをご覧いただきましょう。
こちらのデッキ名は、『4c可憐タウン・チェンジザドンジャングル』です。
はい。見慣れないカードも割とありますね。
先にこのデッキのコンセプトだけ説明させていただくと、『往時の防御力をそのままに現環境を見た、使っていて楽しいチェンジザドンジャングル』です。
以下に、特筆すべきカードたちについて記していきたいと思います。
【3:採用カード・ギミック解説】
・ギミック:『可憐タウン』
さあ、まずはこのデッキのメインギミックを紹介していきましょう。
その名も『そのトミカタウン、可憐につき』、略して『可憐タウン』です。
【 クリーチャー 】
【種族】ヒューマノイド / チルドレン
【文明】光/水/火
【パワー】3500
【コスト】3
■自分のコスト4以上のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■相手の進化クリーチャーと、「スピードアタッカー」または「マッハファイター」を持つ相手のクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに出る。
【 T2フィールド 】
【文明】光/火
【コスト】4
■自分の「スピードアタッカー」を持つクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、ターンの終わりにアンタップする。
こちらの2枚《その子供、可憐につき》及び《トミカタウン》は、どちらも『謎BBP』出身のカードですね。
この二つのカード、見ていて何か気づくことはありませんか?
そう、このカードたち二枚は、組み合わせることによって絶大なパワーを発揮するのです。
即ち『自分のコスト4以上のクリーチャーはすべてスピードアタッカー、ブロッカーを得、かつターンの終わりにアンタップ』します。
《Dの牢閣 メメント守神宮》という守備の要を捥がれた今、このギミックはその代わりになれるのでは、という希望を込めて、私は皆さんにこのギミックを提案します。
《フェアリー・ライフ》/《鼓動する石板》
【 呪文 】
【文明】自然
【コスト】2
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ唱えてよい)
■自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
【 呪文 】
【文明】自然
【コスト】2
■自分の山札の上から1枚目を、マナゾーンに置く。そのカードがクリーチャーであれば、このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+2000される。
従来のチェンジザドンジャングルに慣れている方は、《鼓動する石板》の枠は普通《奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ》ではないのか、と思われることでしょう。
確かにそうです。序盤に置くと強いメタで、フィニッシュにもなる《奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ》はこのデッキにおいては最適なカードのように思えます。
ですが、私はこの構築において、2コストのブーストは8枚程度欲しいと考えたため、枠の競合する《奇石 ミクセル》を抜きました。
このデッキは6マナに到達してからが本領のため、出来る限り無理なくスムーズに6マナにたどり着くことが理想になります。
従来のレシピであれば3、4コスト帯から《黒豆だんしゃく / 白米だんしゃく》あるいは《フェアリー・シャワー》で繋げていたところですが、このデッキでは他に《その子供、可憐につき》《トミカタウン》など使いたいカードが増えたため、3、4コスト帯からマナブーストするのは望ましくありません。
故に、2、3コスト帯でのブーストを狙う方針に切り替えました。《 その子供、可憐につき 》が出しやすくなる可能性や、従来のレシピでもブーストカードは10〜12枚ほど積まれている事実を考慮しての各4投です。それぞれ追加効果の『S・トリガー』『自軍+2000パンプアップ』もかなり優秀ですから、有効に使っていけると思います。
《その子供、可憐につき》
このデッキのコンセプトカードです。役割も多いので4枚。
早期に着地させることで『バーンメア』『赤白ビートダウン』『アナカラーデッドダムド 』など、スピードアタッカー、マッハファイターを軸に据えたデッキの動きを鈍らせることができます。
具体的には《MANGANO-CASTLE!》の効果をほぼ無に帰せたり、《グレープ・ダール》《虹速 ザ・ヴェルデ》などの各種マッハファイターを封じたりすることができるのは大きいでしょう。
また、小技としてこのカードは、マッハファイターにありがちな『攻撃先の相手クリーチャーいない問題』を解決できる、というのは覚えておくと良いと思います。
《ソーナンデス》《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー》をもっと有効に使えるのはもちろん、実用性はともかくとして《龍装艦 チェンジザ》《無双の縛り 達閃》までもが走ります。フィニッシュ力の向上にも一役買えるでしょう。
《Dの牢閣 メメント守神宮》
【 D2フィールド 】
【文明】光
【コスト】4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
このデッキにおいて、最強と言って差し支えない防御札でした(過去形)。このデッキは、このカードを失ったリペアをしたものだといっても過言ではありません。
強さは健在なので1枚でも刺しておきましょう。
私のこのカードへの熱い思いは、先にも述べた通りこちらの記事で語っておりますので、良ければお読みください(隙あらば宣伝)。
《トミカタウン》
このデッキ二つ目のコンセプトカード。謎のカードタイプ『T2フィールド』であるおかげで、『D2フィールド』よりも格段に強力な除去耐性を持ちます。
ただ、『S・トリガー』を持っていないことや単体では役に立ちづらいことから3枚に抑えてあります。
この後に示すカードと爆発的に相性がいいので、そちらも要チェック。
《ドープ “DBL” ボーダー》
【 クリーチャー 】
【種族】ビートジョッキー
【文明】火
【パワー】4000
【コスト】4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、アンタップし、そのターン、このクリーチャーのパワーを2倍する。その後、相手のシールドを1つブレイクしてもよい。
■このクリーチャーが破壊される時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
このデッキのスパイス的カード。またの名を自由枠とも言います。一般的なDMPにとっては、GR化した姿の方が馴染みのある哀れなカードでもありましょう。
どう使うかはもうお判りですね。
《トミカタウン》と合わせて、無限ブロッカーを作り出せます。もちろん、かつての『ラッカバスター』のように《メメント》で寝かせた相手クリーチャーを掃討するなどの使い方でも十分でしょう。
《超次元ボルシャック・ホール》
【 超次元呪文 】
【文明 】火
【コスト】5
■相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
・自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
・コスト7以下の火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
『チェンドン』名物、5コスト超次元ホールです。今回は色的な意味合いを重くみて、火文明の採用です。《超次元ムシャ・ホール》とは相談かと思います。
私は『勝利シリーズ』『GANG PARADE』の全てにアクセスできることや《時空の英雄アンタッチャブル》《時空の喧嘩屋キル》をばら撒けることを重視しました。ひょっとしたらここも自由枠にするか、逆に枚数を増やしたりしても面白いかも。
《無双の縛り 達閃 / パシフィック・スパーク》
【 クリーチャー】
【種族】メタリカ
【文明】光
【パワー】4500
【コスト】6
■ブロッカー
■相手は、自身のターンに1体しかクリーチャーをバトルゾーンに出せない。
■ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
【呪文】
【文明】光
【コスト】3
■相手のクリーチャーをすべてタップする。
まあ入りますよね。現環境最強レベルのメタカードですから、2枚程度は欲しかった。GR召喚というギミックに強力な足枷をかけることができ、ブロッカーとしての性能も純粋に高いです。2→4→6のマナカーブで立ててやるのが理想ですね。
除去耐性には若干の不安があるので、3枚に増やしても良いかもしれません。
《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》/《愛しい場所、マイカ・月ノ・ハルナ》/《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン》
【 サイキック・クリーチャー 】
【種族】ヒューマノイド / アイドル / ギャング
【文明】水/火/自然
【パワー】1000+
【コスト】4
■マッハファイター
■パワーアタッカー+3000
■このクリーチャーはブロックされない。
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
【 サイキック・クリーチャー 】
【種族】ヒューマノイド / アイドル / ギャング
【文明】光/水
【 パワー】3000
【コスト】3
■ブロッカー■GP覚醒リンク:バトルゾーンに自分の《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》と《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン 》がある時、それら1体ずつとこのクリーチャーを裏返しリンクさせる。
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
【 サイキック・クリーチャー 】
【種族】ヒューマノイド / アイドル / ギャング
【文明】闇/火
【パワー】3000
【コスト】3
■相手のクリーチャーは、可能ならブロックする。
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
これも『謎BBP』から、新顔のサイキック・クリーチャーたちです。
まずもって各カードのスペックがやたら高いので、バラで出しても損はしません。《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》を盤面処理用に、《愛しい場所、マイカ・月ノ・ハルナ》を防御用に無理なく使えるうえ、追加で《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン》を投げるだけで盤面が要塞へと早変わりします。
【サイキック・フィールド】
【文明】光/水/闇/火/自然
【コスト】10
■自分のクリーチャーすべてのパワーを +3000し、「スピードアタッカー」、「ブロッカー」、「スレイヤー」を与え、このターンの終わりにアンタップする。
■このフィールドがGP覚醒リンクした時、自分の山札の上から10枚を見る。その中から2枚まで選び、手札に加える。その後、自分の山札をシャッフルする。
やりたい放題ですね。このためだけに超次元ホールを増やす価値すらあります。
【4:調整枠カード解説】
以下は、入れてみると良いかもしれないカードや、従来のレシピに入っていたカードの解説です。実際に使われる際にはぜひこの辺りも参考に、ご自分の手に馴染むよう、調整していただければ幸いです。
《ディメンジョン・ゲート》/《神秘の宝箱》
【 呪文 】
【文明】自然
【コスト】3
■S・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に戻すとき、コストを支払わずにすぐ使ってよい。)
自分の山札からクリーチャーを1枚さがして相手に見せ、自分の手札に加える。 そのあと、山札をシャッフルする。
【 呪文 】
【文明】自然
【コスト】3
■自分の山札を見る。その中から自然以外のカードを1枚選び、自分のマナゾーンに置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。
用途は違えど、サーチ系の呪文です。
《ニコル・ボーラス》を持ってくる際に非常に便利なカードだと思います。このレシピでは、枠は《ドンドン吸いこむナウ》と相談になると思います。あるいは《お清めシャラップ》を1枚減らすのでも良いかも。
《奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ》/《ファイナル・ストップ》
【 クリーチャー】
【種族】メタリカ
【文明】光
【パワー】2000
【コスト】2
■相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
【呪文】
【文明】光
【コスト】5
■次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
【呪文】
【文明】光
【コスト】4
■次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
《“魔神轟怒”万軍投》や《スゴ腕プロジューサー / りんご娘はさんにんっ娘》、《ムシ無視のんのん / 灰になるほどヒート》を止めることができる、『呪文メタ呪文』です。
《「本日のラッキーナンバー!」》が最後に使えればいい、と考え、このレシピでは全切りしてありますが、まだ1、2枚ほどは採用の余地はあるでしょうか。交代するとしてこれも《ドンドン吸いこむナウ》辺りだとは思います。やはり《 龍装艦 チェンジザ 》から撃てるのは強いですよね。
《奇天烈 シャッフ》/《光神龍 スペル・デル・フィン》
【 クリーチャー 】
【種族】マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者
【文明】水
【パワー】4000
【コスト】4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
【 クリーチャー 】
【種族】アポロニア・ドラゴン
【文明】光
【パワー】6000+
【コスト】9
■相手は、手札を表向きにしてプレイする。
■このクリーチャーのパワーは、相手の手札にある呪文1枚につき+2000される。
■相手は、呪文を唱えることができない。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
常在効果で呪文を止めることができるクリーチャーたちです。上の呪文たちと枠を争う形になるでしょう。極めて強力ですが、《 龍装艦 チェンジザ 》でコストを踏み倒すことはできません。その辺りは読みで入れ替えていくしかないでしょうね。
《メヂカラ・コバルト・カイザー / アイド・ワイズ・シャッター》
【 クリーチャー 】
【種族】ブルー・コマンド・ドラゴン / ハンター
【文明】光/水
【パワー】7000
【コスト】7
■W・ブレイカー
■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、相手のクリーチャーはすべて攻撃できない。
■相手が呪文を唱えた時、自分はカードを2枚引いてもよい。
【呪文】
【文明】光
【コスト】4
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
強いカードですが、単純にこのカードで対策したいような速攻デッキに間に合わないので不採用にしました。《 その子供、可憐につき 》より長期戦向きのカードになります。1枚ほどはあっても嬉しい気はしますね。
その他メモ
他にも
- 《怒流牙 佐助の超人》をもう1枚増やす
- 2コストブーストをもう1枚増やす
- 《お清めシャラップ》を捨て、代わりに《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》を入れる
など、色々と練りがいはあるかと思います。『チェンジザドンジャングル』に思い入れのある方は、一度ぜひお試しあれ。
【5:おわりに】
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。情報量の多い記事になった自覚はありますので、目や頭がお疲れのことかと思いますが、これを書き上げた私も疲れております。
クリーチャーのテキストってどうコピー&ペーストすれば綺麗なレイアウトになるのでしょうか。毎度毎度手動で整えるのが本当に厄介で仕方ありませんでしたね。
それはそうと、『可憐タウン』は我ながら、いつか化けるのではないかと思っているギミックです。ですが私の脳ではこれくらいが限界なので、あとは読者の皆さんの叡智をお借りできればと思います。
このアイデアが『チェンジザドンジャングル』を愛する皆さんの一助になれたなら幸いです。
この記事が面白いと感じていただけたなら、宜しければコメントやいいねなど、リアクションしていただければ本当に嬉しいです。
最後までお付き合いくださり、重ね重ねありがとうございました。またいつか、どこかでお会いしましょう。