目次
はじめに
2020年4月、遊戯王界隈は一つの節目を迎えます。
遊☆戯☆王SEVENSのアニメスタート、4月からのリミットレギュレーション変更――――
そしてマスタールール(2020年4月1日改訂版)適応です。
今回は初心者から上級者の皆様まで改めて新ルールに向けて私と一緒に学んでいきましょう!
なおこちらの記事は後編となっております。
前編記事も合わせてどうぞ。
改めて新ルールを学んでみよう!
現在公式から発表されているルールをここではおさらいしていきます。
- エクストラデッキの裏側表示の融合・シンクロ・エクシーズモンスターは自分のメインモンスターゾーンにも特殊召喚できます。(従来通りにエクストラモンスターゾーンにも出すこともできます。)
※エクストラデッキから特殊召喚されるペンデュラム・リンクモンスターを特殊召喚する際は今まで通りです。 - テキストに記載されているものを除き、デッキに戻ったモンスターの効果やエクストラデッキに裏側表示で戻ったモンスターの効果を発動する事はできなくなります。
※強制効果も発動できません。 - 効果の発動前に発動する場所に存在しなくなった場合には、その効果を発動する事ができなくなります。
※強制効果も発動できません。
※またあくまで発動前の裁定であり、発動した後の裁定は従来通りです。 - 召喚・特殊召喚が効果の発動条件に影響する「発動するターン」というテキストを持つカードは、その召喚・特殊召喚が無効化された場合はその制約を受けません。
- 「1ターンに1度しか特殊召喚できない」というテキストを持つモンスターは、特殊召喚が無効になった場合は2体目を同一ターンに特殊召喚できます。
- 発動後モンスターゾーンに特殊召喚される永続罠カード(罠モンスター)は、特殊召喚された際に自身が置かれていた魔法&罠ゾーンが使用が可能になります。
※魔法&罠ゾーンに存在しないだけですので永続罠としては扱います。
以上が現行で決まっている変更点です。
1つ1つ要確認
ここでは6つある変更ある点を詳しく一つ一つ説明していきますね。
エクストラデッキの融合・シンクロ・エクシーズモンスターは任意の場所に特殊召喚できます。
11期変更点として最初に発表されたルールです。
一番の目玉にして一番最初に発表されたルール変更です。
発表されてから三か月ほど経っているので今さら説明するまでもないかもしれませんが、
4月からは融合・シンクロ・エクシーズモンスターはエクストラモンスターゾーン、メインモンスターゾーンどちらのどこにでも特殊召喚することができます。
従来のルールではペンデュラム・リンクモンスターを含めてエクストラモンスターゾーンにしか出せませんでした。
そこにリンクモンスターのリンクマーカーの先を作ることによって追加で出す場所を増やすのがやり方でした。
しかし4月からは融合・シンクロ・エクシーズモンスターに限り関係がなくなります。
なおペンデュラム・リンクモンスターは従来通りエクストラモンスターゾーンもしくはリンクマーカーの先にしか出せません。
エクストラデッキに戻ったモンスターの効果を発動不可
ここからは3月16日に発表されたルール変更5つ分をご紹介します。
1つ目として、
テキストに記載されているものを除き、エクストラデッキに裏側表示で戻ったモンスターの効果を発動する事はできなくなります。
任意効果、強制効果問わず発動することもできません。
公式で発表されているように《E・HERO アブソルートZero》のような記載のないものは発動がこれからできなくなります。
もちろん《E・HERO マグマ・ネオス》のような記載のあるカードの効果発動は可能です。
またメインモンスターゾーンに入るモンスターがデッキに戻る場合は従来通りの裁定で基本的には発動できません。
こちらも記載が《ナーガ》の様にあれば発動することができます。
例
上記のように《ギアギガント X》はエクストラデッキに戻るので発動できないが、《剣闘獣ガイザレス》はテキストにあるので自身の効果であれば発動できます。
効果の発動前に発動する場所に存在しなくなった場合には、その効果を発動不可
公式だけだと少しややこしいかもしれませんが、ポイントとして3つあります。
- 発動する前のタイミングに影響する裁定です
- 発動するときの条件として発動する場所が関係する
- 効果を発動した後に発生する裁定は一切関係ない
この3つです。
前提として効果が発動したあとにどうこうされるという裁定変更は一切ありません。
今回の裁定変更ではカードテキストに記された場所にカードが存在しなかった場合にそもそも発動できなくなるという裁定です。
以前までは一回でもその場所に送られれば事実として送られているので発動できる裁定でしたが、これからは一致しなければ発動できなくなります。
何度も言いますが、効果を発動したあとは関係ないので最強《D.D.クロウ》などはやめましょう!
※《D.D.クロウ》自体はこの裁定で一部強化されることには変わりありません。
例
星2 / 光 / 悪魔族 / 攻1000 / 守800
このカードが手札から墓地へ捨てられた時、自分の墓地からこのカード以外のレベル4以下の「魔轟神」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
(《死者転生》のコストで)《魔轟神クルス》は手札から墓地へ捨てられることによって発動するが、効果発動前に除外されれば発動できない。
こちらも同様に《死者転生》のコストで《魔轟神クルス》が捨てられ効果で手札に回収されるが、《魔轟神クルス》はそのとき墓地にいないので効果を発動することができない。
ただし《死者転生》の効果で回収するモンスターを《魔轟神クルス》以外にすれば発動されます。
《魔轟神レイヴン》の効果で捨てられた《魔轟神クルス》は《魔轟神レイヴン》の効果処理後に効果を発動するがそのタイミングでチェーンされ除外されてもすでに発動しているので効果を無効化されることはない。
もちろん《魔轟神レイヴン》の効果のタイミングでチェーン発動してもまだ《魔轟神クルス》は捨てられていないので除外できず効果無効化もできない。
召喚・特殊召喚が効果の発動条件に影響する「発動するターン」というテキストのカードが無効化された場合はその制約を受けない
「1ターンに1度しか特殊召喚できない」モンスターは特殊召喚が無効化された際、2体目を特殊召喚できます。
ここでは上記二つの解説をしていきます。
上記の共通点としてモンスターの召喚・特殊召喚の成功の有無が問われている裁定だからですね。
まず上から解説をします。
これはどういうことかというと《フォトン・サンクチュアリ》のような召喚・特殊召喚制限のあるカードは今まで他のモンスターが《神の宣告》等によって召喚に失敗していても発動することはできません。
しかしこれからは《神の宣告》等によって召喚が成功しなければ《フォトン・サンクチュアリ》を発動することができるようになります。
今までは召喚という『行為』がすでに召喚・特殊召喚制限に引っかかっていましたが、これからは召喚に成功したかどうかが基準になるわけですね。
実は下も似たような裁定で、今までは《源竜星-ボウテンコウ》のようなカードは《神の宣告》等によって特殊召喚が成功しなかった場合でも、2体目を出すことはできません。
しかしながら成功しなかった場合だと同一ターンに2体目を出すことができるようになります。
こちらも同様に特殊召喚という『行為』がすでに召喚・特殊召喚制限に引っかかっていましたが、召喚に成功したかどうかが基準となり同一ターンでも特殊召喚ができるようになります。
2つのポイントとしては今までは召喚・特殊召喚をするという『行為』が実際に使える、もしくは2体目が出すことができるという判断基準ですね。
→これからはどちらをとっても出すモンスターが召喚及び特殊召喚に成功したかどうかが判断基準に変わります。
例
上記のいずれの場合も発動や特殊召喚をそもそも無効にされているので、召喚や特殊召喚は可能である。
罠モンスターは自身が置かれていた魔法&罠ゾーンが使用が可能になります。
最後はこちらの裁定です。
今までモンスターとして扱う永続罠カード(以下罠モンスター)は従来メインモンスターゾーン一か所と魔法&罠ゾーン一か所(元々罠モンスターが置かれていた場所)が使えなくなる裁定です。
しかしこれからはメインモンスターゾーン一か所だけが使えなくなるという裁定に変わります。
一つだけ注意点として「罠カードとして扱わない」という記述がなければ罠として扱うので《サイクロン》等のカードの影響はこれまで通り受けてしまう点です。
あくまで魔法&罠ゾーン一か所が空きますよ、という裁定変更です。
総評
ここまでお読み頂きありがとうございます!
今回は2020年4月から変わる遊戯王のルールについて書かしていただきました。
ネットで大きく話題になりましたものを改めてご紹介させていただいた形ですので今更感があったかもしれませんが周知しなければいけない部分も多く感じましたので今回ご紹介させていただきました。
他のブログサイトや動画サイト等でも見ることができますのでそちらでも参考にすればいいかと思います。
総評といたしましては、融合・シンクロ・エクシーズ召喚を使うデッキはもちろん特定のカードを使う場合や細かいプレイングを要求するデッキにとっては引っかかるルールがあったのではないでしょうか。
とくに《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》を使う【インフェルノイド】デッキや【エルドリッチ】デッキは追い風な側面も強いのではないかと考えられます。
リミットレギュレーションを含めて次の4月からの遊戯王が楽しみですね。
それではここまでありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします。
※前編記事