はじめに
こんにちは。ループとコンボ大好きたこ焼きです。今回で5回目の投稿になりますが、今後ともよろしくお願いします。
さて、皆さん「閣ループ」という機構を覚えていますでしょうか?昔の《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキが使っていた《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》を用いた機構です。
ぼくは小さいころからこの《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》が大好きでした。3D龍解というド派手なシステムと、それに見劣りしないド派手な能力。勝太くんがアニメで使っているのを見たときの興奮は忘れられません。このカードが欲しいと何度思ったことか・・・
その後、中学生になってデュエマの環境について勉強したとき、このカードが《超戦龍覇 モルトNEXT》とともに第一線で戦っていたこと、今は殿堂入りによって使われなくなってしまったことを知り、うれしさとともに、少し切ない気持ちになりした。その時《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》を使った強いデッキをいつか作ってやろうと強く思っていました。
今回はそんな思いを詰め込んをで「閣ループ」を主軸に組んだデッキをつくってみました。ぜひ最後までご覧ください
目次
閣ループって何?
閣ループとは《超戦龍覇 モルトNEXT》と《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》がまだプレ殿コンビになっていなかった頃に使われていたコンボです。
ループ方法
必要なパーツは《爆熱DX バトライ武神》と、このクリーチャーから革命チェンジできるクリーチャーの2枚だけです。
カード名:爆熱剣 バトライ刃
カードの種類:ドラグハート・ウエポン
文明:火
コスト:3マナ
マナ:- ■これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化でないドラゴンか進化でないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら山札の一番下に置く。
■これを装備したクリーチャーは攻撃されない。
■龍解:自分のターンの終わりに、そのターン、ドラゴンをバトルゾーンに出していれば、ターンの終わりにこのカードをフォートレス側に裏返してもよい。
─────龍解後─────
カード名:爆熱天守 バトライ閣
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:火
コスト:5マナ
マナ:-
■自分の火のドラゴンまたは火のヒューマノイドが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化ではないドラゴンまたは進化ではないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
■龍解:自分のターン中、ドラゴンをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
─────龍解後──────
カード名:爆熱DX バトライ武神
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:12000
コスト:8マナ
マナ:-
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
■龍回避―このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりにフォートレス側に裏返す。
まず《爆熱DX バトライ武神》でアタックします。その時に革命チェンジを宣言します。
そして、革命チェンジするときに龍回避をして、フォートレスの状態に戻ります。
すると革命チェンジの仕様によって革命チェンジは不発するので宣言したクリーチャーは手札に戻ります。
ここで《爆熱DX バトライ武神》の攻撃時の能力を解決して、山札の上3枚を見て、好きな数のドラゴンとヒューマノイドを踏み倒せます。
そして1体でもドラゴンが出れば《爆熱天守 バトライ閣》の龍解条件を満たすので《爆熱DX バトライ武神》に龍解します。
これを繰り返すことで、途切れない限りデッキ内のドラゴンとヒューマノイドをすべて出すことができます。もともと《メンデルスゾーン》や、《超戦龍覇 モルトNEXT》の都合で、デッキ内のドラゴンの割合が9割弱である《超戦龍覇 モルトNEXT》のデッキではこの機構はすさまじい力を発揮し、環境を一色で染めたこともありました。
前述のとおり今は使われなくなってしまった「閣ループ」ですが、そのスペックは健在です。今こそ立ち上がる時!打倒《超戦龍覇 モルトNEXT》!!!
デッキレシピ
メインデッキ
《龍覇 グレンモルト「爆」》
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》を呼び出すカード。《王・龍覇 グレンモルト「刃」》との択だが、今回はコストの低いこちらを選びました。
《三つ星鉄人 ミシュラ》、《蒼き団長 ドギラゴン剣》
《爆熱天守 バトライ閣》で捲れた時に革命チェンジできるクリーチャーを回収できるため採用。《蒼き団長 ドギラゴン剣》は殴るプランの時に、簡単に打点形成できるためとても強いです。
《不敗のダイハード・リュウセイ》
ループのフィニッシャー。相手のシールドをすべて墓地に送る上に、一ターン負けない効果を持つ最強カード。強いが、無くても勝てるので2枚。
《メンデルスゾーン》
最強の初動。このカード以外すべてドラゴンなので「閣ループ」が途切れることはほとんどありません。
《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》
《メンデルスゾーン》からつないでいけると2→5→8となってとても強いです。序盤も終盤も、上も下も使い道があり、今回のMVP。
《剛撃古龍テラネスク》
上のカードの5,6枚目。やはりサーチは強いが、マナカーブ的に使いにくいのが玉に瑕。
《摩破目 ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィード》
初動②。マナに落ちた《不敗のダイハード・リュウセイ》をトップに置くことで「閣ループ」が即死ループになります。
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
初動③。墓地メタだけではなく、上も強い。革命チェンジ元を拾ったり、メタカードを処理したりといぶし銀の活躍でした。
《無双竜鬼ミツルギブースト》
メタカードを処理できるのが偉い。マナが増えるので、ビッグマナやコントロール相手でも最低限の仕事ができます。
《メガ・マグマ・ドラゴン》
ビート対面は、これを投げてわからせてあげましょう。
《爆裂遺跡シシオー・カイザー》
禁断爆発を狙うため採用。中継ぎも果たしてくれるのが優秀です。
《轟牙忍 ハヤブサリュウ》
禁断爆発を狙うため採用。こいつと、スレイヤー付与の相性は抜群。
超次元ゾーン
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
このデッキが存在する理由。危ないときは普通にこれを立てながら殴ることもある。二枚立つことがよくあるので2枚採用です。
《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》
こちらのほうが殴りやすいときがあるため採用。《ボルシャック・ドギラゴン》が入っていないので、ほぼ確実に龍解可能です。
《熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン》
《龍覇 グレンモルト「爆」》から表面で出せるので、一匹で《爆熱天守 バトライ閣》の龍解条件をみたせます。タップされていないクリーチャーをアタックできるのもとても強いです。
《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》
これも相手のクリーチャーとバトルできるのが優秀です。裏面は基本的に使いません。
《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》
ループ途中に捲れた《龍覇 グレンモルト「爆」》から出します。ニンジャストライクなどでグダグダ粘られても、全員スピードアタッカーになっているので大丈夫です。
残りの二枚は自由枠です。《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》や、《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》を増やすもよし、《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》を入れるもよしです。
主な動き方
まず、2ターン目か3ターン目に初動呪文を打ち、5マナ帯に向かいます。
つぎに《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》や《無双竜鬼ミツルギブースト》などで、マナをさらに伸ばしていきます。
最後に《龍覇 グレンモルト「爆」》を出します。その次のターンに、革命チェンジクリーチャーをサーチしたり、メタクリーチャーを除去したりしたあと、ループに入ります。
理想の動きとしては《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ」でアタック時にマナから革命チェンジクリーチャーを回収し、回収メタクリーチャーを除去、さらに《爆熱天守 バトライ閣》を龍解させるパターンです。
《超戦龍覇 モルトNEXT》との差別化点
さて、今回最大の問題は《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキとの差別化です。皆さんの中には、「こんなクソデッキ使うならネクストでよくない?」という風に思われる方も多いと思います。しかし、このデッキには《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキに対し、いくつかの明らかな優位点があります。
①初動やメタカードが多く採用できる。
《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキは、デッキがある程度固まってしまっているうえ、《爆流忍法 不死鳥の術》型だとあたりを減らしてしまう初動、メタカードの増加はきびしいです。しかし、このデッキでは、出てくるドラゴンの強さは問われませんので初動を増やすことができます。これにより、デッキの安定感が上がります。
②火文明以外のカードを多く採用できる。
《超戦龍覇 モルトNEXT》は、マナ武装5(火)によってドラグハートを出すことができます。そのため、どうしても自然単色のカードは採用しにくくなります。一方《龍覇 グレンモルト「爆」》はマナ武装などの条件なしにドラグハートを出せるため、自然文明のカードをたくさん採用できました。
例えば《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》は、《超戦龍覇 モルトNEXT》デッキにはない強みです。マナ加速と回収、除去、踏み倒しを一枚で行えるこのカードによってこのデッキの安定性は上がっています。
③多くのプランが取れる。
多くのプランが取れると書きましたが、具体的に言うと、コントロール相手にはループ、速攻相手にはビートという風に戦い方を分けられる点です。
上で説明したように、このデッキは《龍覇 グレンモルト「爆」》を出した後1ターン待たなければループできません。そのため、ループターンは5,6ターン目になってしまいます。これでは間に合わないデッキタイプも多く、普通のループデッキの場合はメタカードやハンデスで時間を稼ぐしかありません。
しかし、このデッキでは《龍覇 グレンモルト「爆」》に、《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》をつけて殴りに行くプランをとることができます。最速4ターン目に着地できるので速攻デッキやコンボデッキに対しては、積極的に殴りに行きましょう。
逆に、《超戦龍覇 モルトNEXT》が苦手とするシールドトリガービートやコントロールなどに対しては、ループを決めてあっさり勝つことができます。このデッキはループデッキとミッドレンジデッキの両方の顔を持っているデッキなのです。
終わりに
いかがだったでしょうか。あの日夢見た《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》のデッキは今ここで実体になりました。
残念ながらこのデッキで環境に殴り込みに!とはいきませんが、すっかり使われなくなった《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》がここまで大活躍できるデッキはほかにないと思います。
僕の心の中の龍幻郷に、いつまでも彼は生き続けます。