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こんにちは。そしてお久しぶりです。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。きたしーは来る日も来る日もベルカードを書いています。超久しぶりの更新となる今回ですが、様々な業務上の問題で「今日の一枚プチ」のtwitter連載が終了した埋め合わせとして本家が戻ってきたという寸法です。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」「クソほど溜まってるリクエスト消化」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを不定期更新で1枚取り上げて語っていきます。いやマジで不定期にもほどがあるなこれ。
というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《一王二命三眼槍》
【クリーチャー】
【種族】 デモニオ/鬼札王国
【文明】火/闇
【コスト】5
【パワー】6000
■自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■[鬼エンド]このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、バトルゾーンに出してもよい。
一富士二鷹三茄子
発売したばかりの DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」で登場した、SRのカードです。設定としては同セットのキングマスターこと《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》の振るう槍ですね。
覚えにくいルビはおそらくサンスクリット語由来です。「シューラ」が「槍」という意味(「トリシューラ」とか聞いたことある方もいると思います)であるのは知識があったんですが、問題はその前の「パラド・ヴィ・ナ」部分。サンスクリット語はグーグル先生すら翻訳に対応してないので、どなたか詳しい方がいらっしゃれば教えていただければ幸いです。
スペック的には、SA2打点の攻撃的基本スペックに加えて鬼エンドでの山札の下からの展開能力。そして最大の目玉として、手札から山札の下に送ることでダイレクトアタック含む敗北を一回帳消しにするという絶大な効果を持っています。ついに出たな実用的手札誘発概念。
この敗北回避効果を複数使った返しのターンで素出しし、鬼エンド能力で複数展開しての逆襲…というのが、デザイン的な意図だと思われます。カード一枚で、この噛み合いぶり!全然関係ない《無限掌》におざなりかつ限定的な敗北回避を付けただけの《完全防御革命》が、草葉の陰で泣いています。
ストーリー的には前述の通りジャオウガの武器として登場。「一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍」という大層な設定を持っています。
実際に設定に恥じない異能で一度敗れたジャオウガを蘇らせたりしているだけでなく、武器としても《∞龍 ゲンムエンペラー》を叩き斬ったりと一定の強度を持つようですね。いや槍なんだから突けよ!刃ついてないだろ!
総じて、このパックトップクラスの注目度のパワーカードと言える一枚に仕上がっています。新時代の手札誘発デュエマが来るのか、注意深く見守っていきたいですね。これが上手くいった結果増Gみたいなやつが刷られないかな。ないな。
一姫二太郎三サンシー
さて、せっかくですからこのカードを使ったクソデッキをやっていきましょうか。誰がどう考えても【赤黒邪王門】【赤黒ドギラゴン閃】を強化する一枚ではあるのですが、だからと言って他のデッキで使わなくていいわけではありません。
とりあえずまずは【赤黒邪王門】+《一王二命三眼槍》をベースにして、何か別のコンセプトカードを足していきましょう。ミルク金時さんに感謝しながらデッキを作っていきます。
ほかのカードを採用する際にまず考えたのが、【赤黒邪王門】の硬さをさらに補強する防御力です。できれば《一王二命三眼槍》を素出ししたときの威力を高めるために、鬼エンドで踏み倒せるコスト5以下のカードが理想的です。欲を言うならば、《一王二命三眼槍》を手札に加えるべく手札が増える効果も欲しいところですね。
コスト5以下で…手札が増える効果があり…闇か火の入った…防御的生物。OK。
《超越男》です。
《百鬼の邪王門》から出せて除去したうえで盾が増えたり、《「影斬」の鬼 ドクガン竜》でブロッカーになりながらニンジャ・ストライクしたりととっても楽しげな一枚。エスケープで鬼タイムに近付いたあげく、ターン終了時に山札の下に行って《一王二命三眼槍》の鬼エンドでの登場を予約したりと様々な噛み合いを見せてくれますね。
こんだけ能力があればどんなデッキでも少しは噛み合うところがあるって?聞こえませんね。
これを活かせば、トリガー封じにも強い、シールド0枚からが本番の超カウンターデッキだって作れちゃうはずです!
というわけで、完成したデッキがこちら。
実質的初動、5ターン目。
いかに鬼エンドの逆転性能が高いと言えど、現代デュエマのゲームレンジの5ターン目は明確に終盤です。一般的にはこれを手遅れと言いますね。
直線的なビートであればまあ受け切れなくもないと思うのですが、並べて過剰打点を狙ってくるタイプなら《一王二命三眼槍》の上から撲殺されるビジョンがありありと見えますね。というかマナを見た時点で「あっこいつの盾ゼロにしなくないな」って思われて踏み倒しメタが出るまで待たれてすべてが終わる気配がします。
……とはいえ、《超越男》《百鬼の邪王門》《一王二命三眼槍》のパッケージにはなんとなく可能性を感じます。
ここは逆に、《超越男》をメインに据えてこのパッケージを防御手段として採用するのはどうでしょうか。つまり。
【超越オーケストラ】です。
《Dの牢閣 メメント守神宮》殿堂で防御力がガタ落ちしたこのデッキ。前述のパッケージを投入することで防御力を確保し、めくり力と両立させていきましょう。幸いにもパッケージは全部多色なので、オーケストラを阻害することもありません!
これはいける!というわけで組んでみたのがこちら。
デドダムが一生出ねえ!
色事故に次ぐ色事故は、きたしーの心を折るには十分でした。デッキの過半数が「火/闇」もしくは「絶対マナに置きたくない5文明」なので、とにかくマナが出ないこと出ないこと。色の合う有用カードが《百鬼の邪王門》のノイズになってどんどんリストラされていったのも厳しいところです。
また、パッケージ投入により「必殺技」が消えてめくり性能が減ったせいで、ほぼ全カードタップインという【超越オーケストラ】の弱点がさらに浮き彫りになったのもキツいですね。
トリガー性能を完全に切ればまた話は違うのでしょうが、少なくとも現段階ではどちらの魅力も殺してしまう結果となりました。こんなはずでは…
一+二+三=六
こうなれば、全く新しい可能性を試すしかありません。
どこかに、《一王二命三眼槍》を心から求めている誰かがいるはずなのです。《一王二命三眼槍》を使って、救える誰かがいるはずなのです。色さえ合えばどんなデッキでも使える防御札があるだけで、救えるはずなのです。……そう、色さえ合えば。
……本当にそうでしょうか?デュエマのルール上、文明は足そうと思えば好きに足すことができます。ましてや十王篇で鬼札王国のパワーカードが大量に追加された赤黒というカラーリング。明確な見返りと、何かしらの噛み合いさえあれば「一色程度であればそれだけのために色を足す」ことすら検討に値します。
色が合わなくても、噛み合う何かを探していきましょう。鬼札王国と言えば、《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》を見ればわかるように自分のシールドを割ることを厭わず貪欲に勝ちを求めるラスボスの種族です。…この紹介文のどこかに、聞き覚えはないでしょうか?
また、色を足すのに値するリターン…例えば、盤面を一掃したうえでこちらだけ全てのクリーチャーを呼び出すような…を与えてくれる、闇/火のカードに見覚えはないでしょうか?
救えるお嬢様「誰か」は、初めから。こんなにも近くにいたのです。
自分のシールドが減る弱点を新カードで耐えることで克服し、《プロジェクト・ゴッド》と《百鬼の邪王門》で超えた墓地から《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》のDスイッチで《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》と起源神パーツを釣り、追加ターンのバックアップのもと除去耐性のある起源神で殴り抜ける。全く新しい【起源神】の誕生です。
こうして、《一王二命三眼槍》は一つのデッキを救いました。めでたしめでたし……
……これ《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》と《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》 が強いだけじゃねえか!!
めでたくなし、めでたくなし。この【起源神】とかいう楽しい地獄から脱出できる日はまだまだ先のようです。
というわけで、 《一王二命三眼槍》でした。実戦ではまあだいぶプレイングで対策されそうな気配がしますが、それでも単独での性能を持ちながらギリギリの差し合いを制するおまけがついてくるのは破格です。せっかく揃えたことだし、ちょっとしばらくこのカードは擦り続けますね。
ここからは販促なんですが、前述のように現在北白河はカーナベルで買い物をした際にもらえるメッセージカード……通称「ベルカード」の担当として活動しております。購入時に概要欄にデッキ・カードについての質問を記入することで、ほぼ確実にメッセージが届きます。コメント依頼はチームメンバーのモチベーションや社内評価に響きますので、ぜひ。
「今日の一枚」は不定期更新!更新チェックのためにガチまとめ公式ツイッターを是非フォローお願いいたします。
また、ツイッターやコメント欄で記事の感想や次のテーマとなるカードの募集を受け付けております。リクエストは現在受付停止中(残り42件)です。北白河はコメント返信率100%を目指しております。がんばります。
それでは、次の記事で。
今回のカードのおさらい
《一王二命三眼槍》
【クリーチャー】
【種族】 デモニオ/鬼札王国
【文明】火/闇
【コスト】5
【パワー】6000
■自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■[鬼エンド]このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、バトルゾーンに出してもよい。