特殊レギュレーション【3デュ】入門編

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特殊レギュレーション【3デュ】入門編

writer:@Matsu

大人気カードゲーム、デュエル・マスターズ。遊び方は様々で、公式が推奨しているもの以外にも特殊なものが多く存在します。今回は数ある特殊レギュレーションの中でもかなり異質な雰囲気を放つ、『3デュ』を紹介していこうと思います。この記事は3デュに関しての入門編のような記事なので、名前は聞いた事があっても「概要が全く分からない」「ルールが難しそう」「始めるのが大変そう」という方も大歓迎の内容となってます。少し複雑で長いかもしれませんが、3デュの概要からルール、派生レギュレーションまで幅広く解説していきたいと思います。

目次

1. 3デュって何?

デュエル・マスターズには様々なレギュレーションがあります。公式が推奨している殿堂、2ブロック、シールド戦を初めとし、統率者と呼ばれるクリーチャーを設定し戦うDMEDH、YouTuberのしゃま氏が中心となり、大会なども開催され話題になっているデュエマクラシックなど非公式レギュレーションにも様々な種類があります。その中でも3デュは他のレギュレーションとは違い、3人以上でゲームを楽しむことが可能です。また、効果対象や攻撃対象の決定権がプレイヤーにないという斬新なルールになっています。初めて3デュをする人に1番驚かれるのは、使うカード(束)が無限であるという点です。3デュはトーナメント環境とは違いかなりスローゲームです。つまり、値段がつかず普段は使われない高レアリティのカードが活躍するのでポピュラーなカードからマイナーカードまで多種多様なカードが入っています。実際筆者が使用している束を数えた結果、1223枚+GRゾーン86枚でした。

画像の通りマイナーカードが多いので、筆者の余裕があれば別の記事として『環境では使われない、3デュ最強カード集』という記事の公開も予定してます

2. ルール

他のレギュレーションとは全く違い、3人で膨大な量のカードを使うということを説明しましたが、ゲームの始め方と対象の決め方以外はだいたい普通のデュエマと同じです。せっかくなので今回は1番ポピュラーな3人でのルールを解説します。

まず無数のカードから無作為にデッキを作ります。40枚のデッキを3人分作るのですが、40枚まとめて作るのではなく、1人が10枚の束を、残りの2人が15枚の束を3つずつ作ります。3デュではカードが多すぎてシャッフルがしにくくカードが固まってしまう場合があります。このように束を分けてデッキを作ることによって固まってしまう現象を最小限に抑えることができます。束ができたら、それぞれが作った15枚、15枚、10枚を合わせ、40枚の束にします。少し分かりにくいので、下に画像を貼っておきます。3デュは多種多様なカードを初見で組み合わせプレイするのが醍醐味なので、無作為になっているカードは絶対に見ないようにしてください。デッキに使われるカードが分かった場合、面白さが激減する場合があります。

それぞれが作った束を合わせたのがデッキになります。デッキ制作に使用しなかった残りのカードはゲーム中に使用するので、中央にでも固めて置いておくのを推奨します。

デッキを制作すれば普段と同じようにシールド5枚、手札5枚を用意し、ジャンケンで勝ったプレイヤーから時計周りでスタートします。ジャンケンに勝ったプレイヤーにはターン初めのドローがありませんが、その次のプレイヤーは1ターン目からドローがあります。その後は通常通りゲームを進めていきます。

準備が終わった段階ではこのようになります。

ではここで、先述した特殊な対象の決め方について解説します。例として《デーモン・ハンド》をプレイヤー1が唱えたという状況にします。

プレイヤー1が《デーモン・ハンド》を6マナ払って唱えても、どのクリーチャーを破壊するのかを選ぶことはできませんし、プレイヤー2、3のどちらのクリーチャーを破壊するのかを選ぶことすらできません。ここで使用するのがデッキとして使用しなかった残りのカードです。唱えたプレイヤー1はデュエマのカードについての特徴を言います。プレイヤー2、3は残りのカードから裏向きのカードを選び、全てのプレイヤーで確認します。特徴がめくったカードに当てはまっていたプレイヤーが対象となります。このように特徴を「宣言」し、それに応じて効果、攻撃が適応されます。宣言の内容は様々で「コストが大きい」(「いちまいこすとおおきい」で通称‘‘いこお’’)、「パワーが小さい」(「いちまいぱわーちいさい」で通称‘‘いぱち’’)、「レアリティが高い方」など考え方次第で無限の可能性があります。

(例)プレイヤー1がクリーチャーで攻撃、対象の宣言を「コストが大きい方」にしたとします。

右側のプレイヤー2がコスト9のカード、左側のプレイヤー3がコスト5のカードをめくりました。この場合、コストが大きい方にhitするので、右側のプレイヤーが攻撃を受ける処理を行います。

もしも宣言が「パワー大きい方」だった場合、パワーの記載がないカードは全てパワー0扱いになるので左のプレイヤー3にhitしていたことになります。

このような宣言で対象を決めることで、クリーチャーを並べてもすぐに除去されるトーナメント環境とは違い、1枚1枚のカードパワーが輝くルールとなっています。

3.タワーデュエル

ここで、3デュと類似した別の特殊レギュレーションを紹介したいと思います。その名も、タワーデュエルといいます。対象の決め方や3人以上でも行えるというルールは3デュと同じですが、デッキを作らないという大きな違いがあります。つまり、3デュで対象を決める宣言専用として使っていた山がプレイヤー全員のデッキという役割も持つのです。タワーデュエルの利点としては、

  • デッキを作る手間が省ける
  • デッキ切れによるプレイの狭まりがなくなる
  • 《剛勇王機フルメタル・レモン》が最強になる

また、全プレイヤーの墓地を共有したりする特別ルールもあります。様々な特別ルールがある中で筆者が1番おすすめするのは『めくりあり』というものです。ルールは先程までのものに、アンタップより前のタイミングに束のカードを1枚表向きにし、そのカードをノーコストでプレイできるというチートルールが追加されます。これは召喚扱いになるので、ゼニスの召喚した時効果も発動します。先行1ターン目に《ジョリー・ザ・ジョニー》が出るともちろん1人勝ちになりますし、《勝利宣言 鬼丸「覇」》がめくれてるとゲームにならない強さを発揮するので、かなりの運ゲーです。

しかし、めくったカードは必ずプレイしなければならないというルールが存在します。つまり、《終末の時計 ザ・クロック》がめくれると強制的にターンが飛ばされ、《バイオレンス・ヘブン》がめくれると相手の場の有無に関わらず自分の場のゴッド以外は必ず壊滅します。

出典:デュエル・マスターズ
筆者はこの記事を書き始めた前日、《バイオレンス・ヘブン》《終末の時計 ザ・クロック》、《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》の順に3ターン連続でめくり、圧倒的有利な盤面から惨敗しました。

最後に

ここまで紹介してきた3デュ、及びタワーデュエル。使用するカードは10円ストレージのカードや自分の部屋の奥底に眠っている値段のつかないカードでもとても楽しめます。むしろそのような使ったことの無いカードがとてつもない強さを発揮するのも3デュの魅力の1つです。百聞は一見にしかず。押し入れに眠っている使ったことのないカードを引っ張り出して束を作り、是非お試しください。絶対にハマります。筆者に余裕があれば、3デュ最強カード集、3デュならではの裁定などの記事も書く予定なのでお楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございました。またどこかで。


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