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殿堂ゼロって・・・
皆さんは殿堂ゼロというレギュレーションをご存知だろうか。一度は聞いたことはある人が多いと思われるが一応説明すると、かつて公認大会でも採用されたレギュレーションでプレミアム殿堂カードと殿堂カードの使用制限がないのが特徴だ。昨今では公認大会も行われなくなり、一部でひっそりと楽しまれているレギュレーションとなっている。
しかし、最近CSのサブイベントで殿堂ゼロのトーナメントが開催されるなど完全にオワコンな訳ではなく、そのようなイベントのためにとりあえず殿堂ゼロのデッキを1つぐらい組む意味はありそうだが、「プレミアム殿堂カード集めるのがめんどくさいしとりあえず《禁断 ~封印されしX~》入れた轟轟轟とかバスターでいっか」といった層が多く、このようなイベントでは通常環境寄りのデッキが多くなりがちなのが現状だ。
確かに、カードショップでプレミアム殿堂カードが置いてあることは稀であり、それが古いカードだとなかなかいい値段をしているカードも存在する。わざわざ殿堂レギュレーションで使えないカードにお金をかけなければならない上に、そもそもカードを入手することが難しいという先入観が殿堂ゼロのプレイ人口の増加の足枷となっているのは間違いない。本当にそうだろうか。店舗を構えたカードショップにはないとしてもネットショップならばどうだろうか。そう考えた私は在庫が豊富なことに定評のあるカーナベルの通販サイトで殿堂カード達を検索すると・・・
出典:カーナベル
在庫がある上に以外と安い。もしかして殿堂ゼロのデッキを組むのは意外と安いのでないか。それを確信に変えるために今回殿堂ゼロ特有のデッキの総額をカーナベルのサイトで調べてみることにした。
ここでは
- サンプルリスト
- デッキのコンセプト
- サンプルリストの総額(8月27日時点でのカーナベルで1番低い価格で算出)
の3点を押さえて4つのデッキの解説していく。
それではいってみよう。
大地サイクリカ
出典:デュエル・マスターズ
- サンプルリスト
- デッキのコンセプト
《蒼狼の始祖アマテラス》の召還=即死ループという圧倒的安定感と《オブラディ・ホーネット /「Let it Bee!」》によるメタ貫通性能を持ちながら3ターンキルを可能とする殿堂ゼロ屈指の最強デッキの一つ。 《龍素記号Srスペルサイクリカ》によって《母なる大地》を使い回し、《桜風妖精ステップル》や《龍罠エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》を出し入れして山札を掘りすすめればいつもお馴染みの《水上第九院シャコガイル》が君を待っている。ループに入るルートが多いためプレイ難度は高めだが、《蒼狼の始祖アマテラス》によってその場に応じた呪文を唱えることができるため対応力が高いデッキとなっている。
- サンプルリストの総額
《フェアリー・ライフ》15円×4=60円
《桜風妖精ステップル》 245円×4=980円
《幻緑の双月》30円×1=30円
《シビレ・アシダケ》205円×1=205円
《母なる大地》295円×4=1180円
《天真妖精オチャッピィ》15円×1=15円
《オブラディ・ホーネット /「Let it Bee!」》 105円×4=420円
《レインボー・ストーン》50円×1=50円
《龍罠エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》 1175円×2=2350円
《ヒラメキ・プログラム》30円×2=60円
《奇天烈シャッフ》170円×4=680円
《ドンドン吸い込むナウ》215円×3=645円
《蒼狼の始祖アマテラス》 15円×4=60円
《龍素記号Srスペルサイクリカ》 835円×3=2505円
《マーシャル・クロウラー》325円×1=325円
《水上第九院シャコガイル》1280円×1=1280円
総額10845円
クロニクルデッキや《絶対王者!!デュエキングパック》で再録されたカードが多数あり、それらは比較的安価であったが、 《龍罠エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》 等の殿堂環境で活躍するカードが総額のウエイトの多くを占める結果となった。総額を抑えたい方は フィニッシャーにを《水上第九院シャコガイル》以外にも《超次元ガロウズ・ホール》 (単価235円)などに変えることも可能である。
転生サイクリカ
出典:デュエル・マスターズ
- サンプルリスト
- デッキのコンセプト
GR召喚は 殿堂レギュレーションにおいて革命をもたらした。そして同時に殿堂ゼロにおける最強デッキの誕生でもあった。メインデッキのクリーチャーを 《龍素記号Srスペルサイクリカ》 だけで構成しGRクリーチャーに《転生プログラム》を打つと確定で 《龍素記号Srスペルサイクリカ》 を出す事が可能となる。そこに《銀河の裁きに勝てるもの無し》を挟むことでGRゾーンのクリーチャーを全て展開し《ダイヤモンド・ソード》か《ミラクルストップ》を唱えて総攻撃する最強コンボデッキ。2コストオーラ2種or 《銀河の裁きに勝てるもの無し》 +《転生プログラム》の2枚コンボという要求値の低さとコンボパーツ以外のほとんどをサーチカードにする事で驚異の安定3ターンキルを実現した。
- サンプルリストの総額
メインデッキ
《ア・ストラ・センサー》80円×4=240円
《*/零幻ルタチノ/*》50円×4=200円
《*/零幻トリムナー/*》 30円×4=120円
《転生プログラム》30円×4=120円
《失われし禁術の復元》95円×1=95円
《龍素記号Srスペルサイクリカ》 835円×4=3340
《ロジック・サークル》45円×4=180円
《クリスタル・ケイヴ》45円×3=135円
《銀河の裁きに勝てるもの無し》160円×4=640円
《ダイヤモンド・ソード》 50円×2=100円
《ミラクルストップ》 350円×2=700円
《ZEROハンド》50円×4=200円
メインデッキ総額 6070円
GRデッキ
《マグ・カジロ》385円×2=770円
《チョコっとファクトリー》30円×2=60円
《白皇角の意思ルーベライノ》880円×2=1760円
《バツトラの父》570円×2=1140円
《防護の意思ランジェス》95円×2=190円
《C.A.P.カイト》1980円×2=3960円
GRデッキ総額 7880円
メインデッキ+GRデッキ総額 13950円
メインデッキの総額の半分以上を《龍素記号Srスペルサイクリカ》 が占めており、 GRデッキの総額がメインデッキの総額を上回っていることも含めていかにデッキ内のカードの単価が低いかを物語っている。 デッキの総額を抑えたい方は 《C.A.P.カイト》 を《シェイク・シャーク》(単価215円)で代用しよう。
ダーツデリート
出典:デュエル・マスターズ
- サンプルリスト
- デッキのコンセプト
1ターン目《ラッキー・ダーツ》《オールデリート》。殿堂フォーマットでこれに遭遇することは滅多にないだろうし、仮に遭遇したら温まること間違いなしだが、殿堂ゼロにおいては割と起こり得てしまうことなのだ。メインデッキ内は 《ラッキー・ダーツ》 と《ロジック・サークル》以外は重量級の超次元呪文か《ホーガン・ブラスター》や《ポジトロン・サイン》のようなさらに当たりを めくりにいくカード、《オールデリート》 や《ハイパー・ギガタック/ギガタック・ハイパー・トラップ》といった確殺呪文のみで構成されためくりたがり御用達デッキで、対戦相手はただ 《ロジック・サークル》 がめくれるのを願うしかない。
- サンプルリスト総額
メインデッキ
《ラッキー・ダーツ》105円×4=420円
《ロジック・サークル》 45円×4=180円
《ポジトロン・サイン 90円×4=360円
《超次元バイス・ホール》30円×4=120円
《超次元ロマノフ・ホール》75円×4=300円
《オールデリート》 650円×4=2600円
《ハイパー・ギガタック/ギガタック・ハイパー・トラップ》 215円×4=860円
《 ホーガン・ブラスター》 85円×4=340円
《超次元ガード・ホール》385円×4=1540円
《ドレミ団の光魂Go!》85円×2=170円
《禁断 ~封印されしX~》100円×2=200円
メインデッキ総額 7090円
超次元ゾーン
《時空の喧嘩屋キル》95円×1=95円
《時空の英雄アンタッチャブル》195円×1=195円
《時空の戦猫シンカイヤヌス》290円×1=290円
《ヴォルグ・サンダー》155円×1=155円
《勝利のガイアール・カイザー》2330円×1=2330円
《時空の支配者ディアボロスZ》2210円×1=2210円
《超時空ストームG・XX》510円×2=1020円
超次元ゾーン総額 6295円
メインデッキ+超次元ゾーン総額 13385円
メインデッキは《オールデリート》以外は単価が安いため、《オールデリート》がストレージに眠っている人は比較的安価に組めそうである。また、サイキッククリーチャーの 《勝利のガイアール・カイザー》 と 《時空の支配者ディアボロスZ》 が超次元ゾーンの総額のほとんどを占める結果となった。
キクチパトロール
出典:デュエル・マスターズ
- サンプルリスト
- デッキのコンセプト
2007年8月15日に《海王龍聖ラスト・アヴァタール》との凶悪コンボの発覚によりプレミアム殿堂入りした《アクアパトロール》だが、殿堂ゼロにおいては《デュエマの鬼!キクチ師範代》や《禁術のカルマ カレイコ》と組みさらに凶悪性を増した2枚コンボを確立した。 《アクアパトロール》《デュエマの鬼!キクチ師範代》《禁術のカルマ カレイコ》以外は自由枠という驚異のスロット圧縮性を持ち、その枠にメタカードを多投。その結果確殺コンボを搭載したメタコントロールデッキという立ち位置を確立しており、それこそがこのデッキの本質でもある。
- サンプルリストの総額
メインデッキ
《制御の翼 オリオティス》330円×4=1320円
《音奏 プーンギ》155円×4=620円
《ヘブンズ・フォース》140円×4=560円
《Dの牢閣 メメント守神宮》115円×4=460円
《ルソー・モンテス / 法と契約の秤》340円×3=1020円
《デュエマの鬼!キクチ師範代》 750円×3=2250円
《禁術のカルマ カレイコ》 150円×4=600円
《アクアン》20×4=80円
《奇天烈 シャッフ》170円×3=510円
《アクア・パトロール》30円×4=120円
《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》920円×3=2760円
メインデッキ総額 10300円
GRデッキ
《C.A.P.カイト》1980円×2=3960円
《バツトラの父》570円×2=1140円
《パス・オクタン》250円×2=500円
《ロッキーロック》130円×2=260円
《白皇鎧の意思 ベアスケス》220円×2=440円
《硬直 TL-20》340円×2=680円
GRデッキ総額 6300円
メインデッキ+GRデッキ総額 16600円
再録経験のない《デュエマの鬼!キクチ師範代》と殿堂レギュレーションで活躍しているロマノフループに採用されている《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》がメインデッキの総額の約半分を占める結果となった。コンボの要である《デュエマの鬼!キクチ師範代》は採用せざるを得ないが、《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》は《マインド・リセット》(単価45円)でも替えがきくため、総額を抑えたい方にはそちらをおすすめする。また、このデッキでGR召喚するには《音奏 プーンギ》の効果が発動するか《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》でGR召喚する呪文を唱えるしかなく、滅多にGR召喚することはないので正直《メタルポンの助》12枚でも構わない。
総括
今回殿堂ゼロの4つのデッキの価格調査をしてわかったことは
プレミアム殿堂カードと殿堂カードは安いが汎用カードや超次元ゾーンのカード、GRクリーチャーを全部揃えようとするとなかなかいいお値段がする
という最初の仮設からかけ離れてしまったものであった。
しかし、それは汎用カードや超次元ゾーンのカードを持っていればあとはプレミアム殿堂カード達を買えばデッキを組むことができるということの裏返しでもある。ストレージで眠っているだけだった汎用カード達に活躍の場を与えてみてはいかがだろうか。
1から始める方にはには福沢諭吉1人をコストとして支払わなくてはならないというなかなかのコストが伴うが、殿堂レギュレーションの更新等に影響されない()ためデッキを一生物として扱うことができる点では意外とお値打ちではないだろうか。仲間内で1ずつデッキを組んで殿堂カードたちの最大出力を楽しんでみてはいかがだろうか。