「デュエプレ」正式リリース!
デュエプレを通じて、久々に・または初めて昔のカードに触れた方も多いのではないでしょうか?
本記事では、そうした過去のカードが持つ背景ストーリーをご紹介いたします。 この機会に、カードの物語も知っていただければ幸いです!
目次
1.戦いの始まりと激化
交わることなく平和な日々を送っていた5つの文明。
それが突如として崩壊するところから物語は始まります。
事の発端は、世界の中心で発生した原因不明の大爆発。この爆発を原因として、各地で災害が多発します。
(なお、この大爆発については今なお「ナゾの大爆発」としか言われていません)
特に壊滅的な打撃を受けたのは闇文明の地底都市と水文明の水中都市でした。
このため、闇文明と水文明は、安住の地を求め他文明への侵攻を開始します。
闇文明は《魔将ダーク・フリード》による自然文明侵略「闇の牙作戦」を実施。本格的な開戦を迎えます。ことあるごとに焼け野原にされることでお馴染み?フィオナの森は、ここで最初の被害を受けました。
自然側は《銀の拳》を中心に抵抗。両陣営への進化獣降臨により、戦闘は激化の一途を辿ります。
やがて《銀の拳》自身は倒れるものの、自然文明に眠るジャイアントたち、そして《護りの角フィオナ》が覚醒し、闇の軍勢を撤退させます。
一方の水文明は、リキッド・ピープル軍による火文明への奇襲「サイバー電撃戦」を敢行。 しかし、侵略に対し団結を強めた火文明の前に大敗を喫しました。 この戦いを端的に描いた《ガルザウルス》のフレーバーテキストは印象的なため、覚えている人も多いかもしれませんね。
この敗戦以降、水文明は現代まで続く暗躍を主体とした立ち回りへと転換が見られます。
なお、ここまで登場していない光文明。
実は彼らは、戦争初期には静観を決め込んでいました。
天空都市に住まう彼らには、大爆発とそれに伴う災害は対岸の火事だったのです。
「予言者」であるライトブリンガー、「守護者」であるガーディアン、そしてそもそも能動的に動かないスターライト・ツリー……
初期の光文明がテキスト・アートいずれも戦闘を示唆していない点からも、この立ち位置が伺えますね。
それでも密かに軍備増強は進めていたようです。
このあたり、後の水文明のようなしたたかさを感じさせます。
2.頂上決戦と一時停戦
静観を決め込んでいた光文明でしたが、それは自らが世界の監視者であり調停者であるという自負があったからでしょう。 そんな自負からか、闇文明の侵略路線に対し、光がついに出撃。「粛清」を開始します。《飛翔の精霊アリエス》率いる無敵艦隊は、《荒廃の巨王ジェノサイド》討伐作戦を開始。自然文明もこれに呼応しました。
しかし闇文明も、光文明の正義を押し付けられるばかりではありませんでした。
《邪姫グレゴリア》を指揮官として反撃の狼煙を上げ、闇騎士団の逆襲が始まります。
さらに闇文明は、火文明の支援を取り付けました。
これによって、四文明を巻き込む大戦争の幕が開きます。
ゲーム的にも、いわゆる「友好色」のサポートが多く登場しました。
後の進化Vクリーチャーや不死鳥編ハイブリッド種族、革命軍5団など、優遇されがちな2色の組み合わせはここに始まったと言えるでしょう。(さらなるルーツはMTGなのですが)
両勢力の最高司令官、《聖霊王アルカディアス》《悪魔神バロム》の陣営が睨み合う緊張状態の中、ヒューマノイドの超戦士《機神装甲ヴァルボーグ》が光文明の防衛網を襲撃、光・自然連合軍は一時撤退を余儀なくされます。
とはいえ、攻勢に出た闇・火連合軍も疲弊しきっている状況。 そこに、水文明の豪商《アクアン》が停戦協定を持ちかけます。 消耗した各文明は、つかの間の休戦を迎えるのでした。
3.漂流大陸の末裔
激戦によって開いた大穴から、のちにサバイバーと名付けられる一団が出現しますが撃退されます。
4.完成、インビンシブル兵器
サバイバー討伐の勢いのままに、闇文明の《冥将ダムド》らは自然文明への再侵攻を開始。 デーモン・コマンド対ジャイアントの怪獣大決戦?を含む大激闘が起こります。
同時期に、火文明は光文明への侵攻を開始。
さらに、各文明は対サバイバー用に試作された最強兵器「インビンシブル砲」の本格建造に着手します。
インビンシブルといえば、カード的にも「呪文のコストを踏み倒す」と言われると真っ先に候補に挙がるド派手な呪文ですね。
最初に完成した光文明のインビンシブル砲は、火文明の火山要塞を崩壊させました。
しかし、火文明もまた、山中深くに眠る最強戦力を目覚めさせました。最終兵器《インビンシブル・フォートレス》。そして最強のドラゴン、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》です。
《ボルメテウス》の報復攻撃により、光文明は一個大隊をまるごと消失。
これによってドラゴンの危険性を痛感した光文明は、秘密裏に対龍兵器の開発に着手しました。
一方自然文明では、《世界樹ユグドラジーガ》の加護を受けたミステリー・トーテム達が、闇文明への攻撃を開始。《ユグドラジーガ》は、カードも「闇ステルス」を持っていますね。
水文明の情報提供を得た自然文明は、《戦艦男》の撃沈に成功。 しかし、水の生み出した時空超獣《アストラル・メデューサ》の気象操作により自然の補給路が断絶、光文明の管制システムも破壊されます。
これによって戦況は一変。闇の軍勢を率いる「ドラゴンとも拳で語り合える漢」《残虐覇王デスカール》は反撃に転じます。
反撃は成功し、光・自然連合軍は撤退を余儀なくされます。 勝利に湧く闇・火連合軍でしたが、ここで水文明が漁夫の利を狙って戦況を操作していたことが露見。《超巨岩獣ヴォルクラウザー》の報復攻撃により、水文明は海中都市をまるまる1つ蒸発させられる大損害を被りました。
5.超神龍の復活
時は少し戻り、サバイバー戦役の時代。
若きビーストフォーク《無垢の宝剣》はビースト団を、ヒューマノイド《無謀鉄人チョイヤ》はバーニング団を結成。 2つの集団は共同戦線を張りながら、絶えることのない不毛な争いを終える手段を模索し始めました。 《無謀鉄人チョイヤ》、意外にも?重要人物です。
そしてインビンシブルの時代、バーニング・ビースト団は完全に一つとなりました。
彼らは戦いを終えるため、太古に封印されたという伝説の力に希望を見出します。
伝説の力を探す冒険のさなか、彼らの一人が封印の剣をそれと知らず引き抜きました。そして……
世界に龍が解き放たれました。
ボルケーノ・ドラゴン、アース・ドラゴン、そしてドラゴン・ゾンビ。
龍たちは自らの力を制御しきれず、その力を乱しながら飛び回ります。
水文明の策略は、龍の圧倒的な力によって潰えました。
けれど、龍がもたらすものはもちろん終戦ではありません。
暴れ回る伝説のドラゴンによる災厄。
さらに、光文明の開発していた対龍兵器メカ・デル・ソルの出撃により、戦況は激化する一方です。
圧倒的な力を持つ龍と、太陽による無尽蔵のエネルギーを持つメカ・デル・ソルの戦いは、被害を拡大させ、各文明の指揮系統すら崩壊させました。
かつて覇道を競った軍の絆は希薄となり、誰もが自分を守るだけでも手一杯。
何か道は無いのでしょうか。生き延びるために。
6.そして木漏れ日はレインボーに輝く
生き延びる。そのために見出された手段は、文明の枠を超えた融合でした。
というわけで、この先の超獣世界はレインボーと進化Vの時代を迎えます。
今回は「デュエプレ」で多く収録されている闘魂編までの物語をご紹介しましたが、また機会があれば続きの物語もお楽しみいただければと思います!
【参考書籍】デュエル・マスターズ 全方位カードファイルMAX(小学館)
デュエル・マスターズ 全方位カードファイル2~4(小学館)
注:デュエル・マスターズの背景世界設定は、媒体によって解説が異なるケースが多く存在します。
本記事では、記述に食い違いがある場合『全方位カードファイルMAX』の表記を優先しました。あらかじめご了承ください。