この企画は、デュエマことデュエル・マスターズに新しく触れた人・復帰したばかりの人に向けて
- デッキをイチから組むためのヒント
- カードを見る時や対戦する時の基本的な考え方
- よく使われる用語や概念
……を紹介するシリーズ連載です。
より多くの方がデュエマを楽しむための道標となれば幸いです!
目次
前回のおさらい
前回は、デッキを強化するにあたってのポイントを学んだね!
2→4のマナカーブを意識して、バランスを整えてみたよ!
カード検索を使って、入れたいカードも探してみたよ!
お、ゴン太くんは火文明を削ってみたんだね
ちょっと勿体ない気もしたけど、戻したければまた元に戻せるから!
そうそう!その調子でいろんな改造を試してみよう!
ただ……
ただ?
改造したデッキで対戦してると、分かんないことがときどき起きるんだよね
あ!そうそう、「コレどうすればいいの?」っていう!
それじゃ今回は、つまづきがちなルールの基本を確認していこう!
登場人物
ゴン太くん
パワフルでかっこいいカードが大好き!
思い切って自然&ゼロに絞ったデッキで、対戦を楽しむぞ。
めるちゃん
デッキ改造を経てちょっとずつデュエマにも詳しくなってきた。
詳しくなるたび《天災 デドダム》の強さも思い知っているとかいないとか。
ばにら所長
自分が大会に出た回数よりティーチングした回数の方が多い、変な経歴の持ち主。
そんな経験を活かして、今日も2人にデュエマを教える。
ルールの話、その前に
というわけで今回は「間違いやすいルール」について学んでいきます!
はーい!
よろしくお願いしまーす
ただし!その前に注意点!
お?
ネット上の動画や文章は何事もそうだけど、特にルールに関しては「書かれた当時は正しかったけど、後から変更された」ってことが起こりうるんだ
そっか、ルール変更があるかもしれないんだね
そう
それに、書いた人が間違えて覚えてることもあるかも……?
ええ、それは困っちゃうぞ
なので、分からないことがあった場合は公式から発信されている情報と照らし合わせてね!
ソースのはっきりしない情報は鵜呑みにしない、って、デュエマ以外でも言われる話だ……
ネットリテラシーってやつだ
以下、この記事では2024年4月時点の総合ゲームルールに基づいて解説していくよ~
もしもルールで困ったら
それから、イベントで分からないことがあった場合は、ジャッジを呼んで判断に従おう
ジャッジ?
大型大会なんかだと、認定ジャッジ資格を持った人が審判をしてくれるよ
そうでない場合は、お店やイベント会場のスタッフさんがジャッジの役割になるね
要するに、スタッフの人に相談しようってこと?
そう! その場でどうすべきか?の判断は、自分たちだけで解決しようとするとトラブルにもなりかねないしね
確かに……誰の言うことが正しいのか分かんなくなっちゃいそうだもんなあ
ジャッジの話は語ると長くなっちゃうので、ヤマダさんのこちらの記事を読んでおくのがオススメ!
ルールの大原則
長々と前置きにお付き合いいただき、ありがとうございました
そういえば本題はまだだったのか……
もう半分くらい終わったつもりになってた
ここからは、よく遭遇するルールのポイントを解説していくよ
原則① 同時に起きる自分の効果
覚えておきたいルールの原則その1は、「同時に発生した効果の処理」!
たとえば?
それなりに遭遇しそうな例だと……《 ヘブンズ・ゲート 》で《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー》と《闘門の精霊ウェルキウス》の2体を出した場合、とか
あ!『守りの王道』のカードだね!
そう!持ってる人も多いから、遭遇率も高いんじゃないかなあ
それで、この2体が出た場合のルールって?
《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー》《闘門の精霊ウェルキウス》 、どちらも出たとき効果を持ってるよね
うん
「同時に効果が誘発した場合、持ち主が順番を選ぶ」って原則があるよ
てことは、《セイント・カイザー》のシールド送りと《ウェルキウス》のブロッカータダ出し、どっちを先に使ってもいいんだね!
あれ?《ウェルキウス》の効果を先に使うと、2枚目の《ウェルキウス》が出せることもあるよね?
その場合って《セイント・カイザー》のシールド送りと《ウェルキウス》2号の効果、どっちを先に使うの?
これも選べるよ!
「効果の解決中に他の効果が誘発した場合、同時に発生したものとして扱う」ルールになってるんだ
同時に発生したから、これも選べるってことか
確かによく遭遇しそうだけど、知らないと困っちゃうね
原則② 割り込めないケース
能力の誘発については、ちょっと補足があって
ええ、ややこしくなるやつ?
そこまで複雑な話じゃなくて、
他の能力や呪文の解決が終わるまで、能力が誘発しても待機する・っていう原則
???
どういう意味?
今度は《 ヘブンズ・ゲート 》で《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》を出したとしようか
この場合、唱えた《 ヘブンズ・ゲート 》が墓地に行くまでが呪文の処理だから、
《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》の出たとき効果は、《 ヘブンズ・ゲート 》が墓地に行ってから解決するよ
あ!てことは呪文回収能力で《 ヘブンズ・ゲート 》を戻せるね!
他にも、《闘門の精霊ウェルキウス》の「1枚引いてブロッカーをタダ出し」効果、
もし「カードを引いた時、○○」って効果のクリーチャーが出てたとしても、ブロッカーを出すまでは割り込めないよ
ブロッカーを出さないにしても、出さないって宣言するまでは割り込んじゃダメなんだね
原則③ 同時に起きる互いの効果
同時に起きる効果に関しては、「ターン・プレイヤー優先の原則」も重要だね
たとえば、ゴン太くんのバトルゾーンに《ブルックス・ザ・シルバー》がいるとしよう
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 水/自然 / パワー5000 / コスト4
■自分がカードを引いた時、自分の手札を1枚、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:ザババン・ライト
文明:水
コスト:4マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを2枚引く。
カードを引いたら、手札をマナに置けるんだね
で、めるちゃんは《蒼黒神龍バビロン・ヴェイル》を出している
【 クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / デーモン・コマンド / オリジン / 文明 水/闇 / パワー4000 / コスト4
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■相手がカードを引いた時、それがそのターンに相手が引く1枚目でなければ、相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
■各ターン、自分がはじめてカードを引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
相手の引いたカードを捨てさせるんだ、いい子だね
いい子か?
バトルゾーンはこの状態で、今のゴン太くんの手札はゼロとするよ。
このとき、ゴン太くんがターン2枚目のカードを引いた場合、マナに置ける?置く前に捨てられる?
マナに置く!
捨ててよ
正解は……
今がどっちのターンかによる
何それ?
お互いの効果が同時に誘発した場合、そのターンのプレイヤーの効果が先に解決される……っていうルールになってるんだ
ていうことは、俺のターンなら捨てられる前にマナに置けて
わたしのターンなら、逆にマナに置く前に捨てさせられるんだね
そうそう!
もちろん、めるちゃんのターンに相手に2枚引かせる手段は限られてるし、あくまで例だけどね
原則④ かわりのかわり
他にもまだまだルールの原則はあるんだけど……一度に全部紹介するとすごい量になっちゃうからなあ
確かに、なんだか今日はいろいろ覚えた気がするよ
じゃあ、最後にあと1つ「これだけは!」みたいなの教えてよ
そうだねえ、欠かせないのは「置換効果は連鎖しない」話かなあ
なんかまた難しそうな言葉が出てきた
めっちゃカンタンに言うと、「かわりのかわりはできない」
たとえば、「アーマード」である《ボルシャック・ドラゴン》と、アーマードの身代わりになれる「ウルトラ・セイバー」能力を持つ《アシステスト・インコッピ》2体がいたとして、
《ボルシャック・ドラゴン》が離れるかわりに、《インコッピ》Aが「ウルトラ・セイバー」能力で身代わりになる……のはOK
そりゃそうだね
でも、そこからさらに《インコッピ》Aをかばって《インコッピ》Bに「ウルトラ・セイバー」を使わせ……みたいなのは、ルール上ダメって規定されてるんだ
身代わりの身代わりはできないんだ
これに限らず、「かわりに」ってつく効果が連鎖できないのはデュエマ独自のルールだから、要注意だね
他に何か例ある?
ちょっと面白いところだと……《支配の精霊ペルフェクト》みたいな、「破壊されるかわりにとどまる」クリーチャーなんだけど
《 ボルメテウス・武者・ドラゴン 》と《 ボルシャック・大和・ドラゴン 》を組み合わせると破壊できるよ
あ!《 ボルシャック・大和・ドラゴン 》が「かわりに」効果を持ってるから……
「かわりにとどまる」が使えないんだ……
今回のまとめ
それじゃあ、今回のまとめ!
今回は難しかったなあ
間違えちゃったらどうしよう……
うーん、特に大会なんかの場では、相手に迷惑をかけないことは大事だけど、
「分からなければすぐに聞く」「間違いがあればすぐに謝る」の2つを守れば大丈夫だと思うよ!
大会、かあ
つづく!