「俺を、ジャッジを呼んでくれ!」ちょっとしたミスでもジャッジを呼んでほしい大切な理由

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「俺を、ジャッジを呼んでくれ!」ちょっとしたミスでもジャッジを呼んでほしい大切な理由

目次

はじめに―よくあるうっかりミス
「間違ってカードを2枚引いちゃった」

早速ですが皆さんに問題です!!
・デュエマフェスでの対戦中、あなたは誤って、ターン開始時のドローでカードを2枚も引いてしまいました。このとき、あなたが取るべき行動は次のうちどれでしょう?

1 引きすぎたカードを山札の一番上に戻す

2 引きすぎたカードを山札の一番下に戻す

3 引きすぎたカードを山札に戻してシャッフルする

答えは自己紹介のあと!!

筆者近影

みなさんこんにちは!今回トレカライターコロシアムに参加させていただくヤマダ(@YAMADA_ADV)と申します。
普段は名古屋・大須のカードショップ「アドバンテージ」でデュエマ担当として勤務しながら、お店のYoutubeチャンネルに出たりしています。よろしくお願いします!
今回は普段お店で働き、大会の運営を行っている中で気になった「ジャッジを呼ぶべき場面」について書かせていただきます。
マジでみんな、もっとジャッジを呼んでくれ!!
デュエマの公認ジャッジ資格こそ取得していませんが、カードショップ勤続5年&遊戯王OCGインストラクターの資格(ジャッジ資格に相当)も持っていますので、ルールやジャッジングに関して多少、詳しいほうではないかと思ってます。


さて、冒頭の問題についてですが、こういった場面はみなさん見かけたことがあると思います。大会によく出る方なら、自分がうっかり引きすぎたことも、相手の方がうっかり引きすぎたことも今までたくさんあったでしょう。僕自身がプレイヤーとして参加する際にやっちゃったこともありますし、お店で大会を運営してるときに見かけることも多いです。
では、そういった場面で今までどのようにしてましたか?
「ああ、すみません」「ごめんなさい引きすぎました」といって、一番上なり下なりシャッフルするなりで、そのままデッキに戻すことが多いのではないでしょうか。
ちょっと待って!
俺を、ジャッジを呼んでくれ!!


・デュエマフェスでの対戦中、あなたは誤って、ターン開始時のドローでカードを2枚も引いてしまいました。このとき、あなたが取るべき行動は次のうちどれでしょう?

1 引きすぎたカードを山札の一番上に戻す

2 引きすぎたカードを山札の一番下に戻す

3 引きすぎたカードを山札に戻してシャッフルする

この問題の正解は、「4 ジャッジを呼ぶ」です。
1 引きすぎたカードを山札の一番上に戻す
2 引きすぎたカードを山札の一番下に戻す
3 引きすぎたカードを山札に戻してシャッフルする
このいずれも、勝手に行ってしまうのはよろしくありません。まず、ジャッジを呼んでほしいのです。
ジャッジを呼ぶと、あるいは呼ばれると「ちょっとしたミスを理由に反則負けにされてしまうのでは......」と思っている方もいるかもしれません。
そんなことは一切ないので安心して呼んでください。バンバン呼んでください!
たとえば、今回のような例はデュエル・マスターズ競技イベント運営ルールにて、具体的な措置が記されています。

10.3 ゲーム上の誤り ─ 過剰なカードを引いた
ペナルティ: 【警告】 定義: プレイヤーが不正に1枚またはそれ以上のカードを手札に入れ、かつその行動や処理が他の〔そ の他一般のゲームルール抵触行為〕や〔意思疎通規定抵触行為〕にあたる行為の直後でもなく、ま た解決順を間違えたことによるものでもない場合に適用される。そのプレイヤーが実際にカードを引 く前に(複数枚引く場合はその枚数も含めて)対戦相手の確認を受けていた場合、それは〔過剰のカ ードを引いた〕としては扱わない。 また、本来持ち得ない枚数のカードを手札に持っていた場合にも〔過剰のカードを引いた〕として扱 われる。

理念: この誤りは簡単に発生してしまうものであるが、対戦相手に気付かれずに見逃される危険性を考 慮するとペナルティは重いものになる。

追加措置: 過剰なカードを引いたプレイヤーは、それによって得たであろう利益を最大限なくすようにされるべ きである。現状復帰の措置として、過剰に引いたであろう枚数だけ、手札から対戦相手にカードを選 ばせ、そのカードを山札に戻してシャッフルする。

「デュエル・マスターズ競技イベント運営ルール」より引用

このように競技イベント運営ルールでは過失によるゲーム上の誤り(=わざとではないうっかりミス)に対して、妥当なペナルティガイドラインが定められています。そこから大きく逸脱した、過度に重いペナルティが与えられることはないでしょう。
また、今回の問題はデュエマフェスでの出来事でした。この競技イベント運営ルールが適用されない競技度の低いイベントですし、より軽いペナルティが適用されることもあるかも知れません。
いずれにしても、悪いようにはなりません。安心して呼んでください。
また、自分ではなく相手が引きすぎてしまった場合も同様です。過度に重いペナルティで相手がいきなり反則負けになり、恨まれてしまうようなことにはなりません。安心してジャッジを呼んでください。

なぜジャッジを呼ぶべきなのか

正直なところ、こんなよくある、些細なことでいちいちジャッジを呼ぶのがめんどくさい。そう思ってる人がいるかも知れません。
それでも呼んでほしいのは「より正しく公平にゲームをするため」に必要なことだからです。そして、そのために出来る最善の選択が「ジャッジを呼ぶ」ことなのです。


たとえば、カードを引きすぎてしまった際に(ああすみません!って言いながら)デッキの1番上に戻したとしましょう。そのカードが、次のターンにちょうど7マナたまってマナ武装も達成できる《超戦龍覇モルトNEXT》だったとしたら、どうでしょうか?
たとえば、もし見ていなければ自分はこのターン《メンデルスゾーン》を使ってマナ加速するつもりだったとしたら、一度 《超戦龍覇モルトNEXT》 を見てしまったあとに果たして《メンデルスゾーン》使えますか?
相手の人から見たら「この人、次に引くカードが切り札だからそのまま上に戻したのかな?もし《メンデルスゾーン》だったら下に戻したりシャッフルしたりしてたのかな?実はマナ加速するつもりだったけど何もしないでターンを終えて、そのまま引くつもりなんじゃないかな?」って、思われても不思議ではありませんよね。

出典:デュエル・マスターズ

そう思われたときに、実際にその違和感を口に出して抗議してくれる相手の人ならむしろ良いんです。上に置くかシャッフルするかで揉めて、最終的にジャッジを呼んでくれたなら、ジャッジ的には結果オーライです。そこでゲームに介入して、正しいあるべきゲームの姿へと戻すことが出来ます。でも、その場でなかなか言い出せず、心の中でモヤモヤを抱えてしまう人も多いと思います。
そのままゲームを進めてしまうと、あなたは不正な方法で利益を得た(=本来知りえないデッキトップの情報を得た)ことになります。そのゲームは「正しいゲーム」から離れ、不完全なまま進行してしまいます。公平性が失われたままゲームに勝ったとしても、相手は納得いかないでしょう。もしかすると、あなたは「いかさま」をする奴だと思われてしまうかもしれません。

そうならないためにも、ジャッジを呼んでほしいのです。
ジャッジの手で、そのゲームをあるべき姿へと戻すことが出来ます。決められたルールにのっとって、妥当な裁定を下します。ちゃんと「正しいゲーム」に戻ることが出来れば、遺恨なくゲームの続きを楽しむことが出来ます。気にせず《メンデルスゾーン》を使ってくれればいいですし、その次のターンに 《超戦龍覇モルトNEXT》 を再び引き当てたとしても恨みっこなしです。遠慮せずそのまま勝っていいんです。
ジャッジを呼んでくれれば、正しいゲームに戻すことができれば、後はいつものデュエマなんです。


もしかしたら、この記事をここまで読んで「なるほど!カードを引きすぎたときは相手に手札を1枚選んでもらってそれをデッキに戻せばいいんだな!次からそうしよう!だってルールに書いてあるんだもん!」って思ってる人がいるかも知れません。それは違うぞ

出典:デュエル・マスターズ


大事なのは、ジャッジという第三者の介入によって、正しい措置がとられることです。どんな争いも、当事者同士だけではなかなか綺麗に決着がつきません。ジャッジという公平な第三者が正しい措置を行うことでのみ、「正しいゲーム」へと戻ることが出来ます。
先ほどの例で言えば、片方のプレイヤーが正しい措置を知っていたとしても、もう片方のプレイヤーも知っているとは限りません。特に間違えて引きすぎた側がルールを知らず、「手札の中から好きなカードをデッキに戻させてくれ」と言われても、そんなタダで《解体人形ジェニー》を食らうようなペナルティは重すぎる!と思うのは自然なことです。そこで、ちゃんとジャッジを呼んで、ルールに則った適切な措置であるという説明を行い、問題なくゲームに戻ってもらう。公平な第三者としてこれを行えるのがジャッジなのです。
手札を戻すという結果だけではなく、そのためにジャッジを呼ぶという過程を重視してほしいのです。

出典:デュエル・マスターズ

また、ジャッジが呼ばれなかった場合、「警告」を記録することが出来なくなります。これはつまり、「故意にカードを引きすぎているかもしれないプレイヤー」を捕捉することが出来なくなってしまうのです。
同じ日に同じイベントで、同じ理由によって受けた「警告」は、その理由によりますが2度か3度の累積で「ゲームの敗北」というより重いペナルティへと格上げされます。
本当にうっかりしているだけなら何度もやらかしたりしないでしょう。もし何度も同じ「うっかり」を繰り返すようなら、それは実はわざとなのではないか?もしわざとならそれはいかさまなので、ペナルティを格上げしよう、というわけです。

ですが、その警告は記録されない限り、つまりジャッジが呼ばれない限り、累積することはありません。
あなたの対戦相手はすごくいい人に見えるかもしれません。とてもいかさまをやるようには見えないかもしれません。それでも、一応ジャッジを呼んでください。警告がつくかもしれませんが、1度の警告で不利益を被ることはありません。その人が本当にいい人ならそれで困ることはありません。安心してジャッジを呼んでください。

おわりに―ジャッジはみんなの味方です

今回はジャッジを呼ぶ重要性について、「うっかりカードを引きすぎる」というめちゃくちゃありふれたシチュエーションを例に書いてきました。
今回の例に限らず、「なんかおかしなことになっちゃったな」って時はバンバン呼んでください。まったく遠慮する必要はありません。
みんなが正しく楽しくゲームをするためにジャッジは頑張ってます。
ジャッジはみんなの味方です

たとえば......

・召喚酔いしてるはずのクリーチャーで間違えて攻撃しちゃった
・誘発効果を解決するの忘れちゃった
→呼んでください。なんとかします。
・あるカードの正しいテキストを確認したい
→呼んでください。お教えします。必要なら席も外せます。
・デッキが1枚足りない!
・スリーブが裂けた!
→呼んで下さい。どうすれば良いのかお教えします。

......などなど

とにかく困ったら呼んでください。状況によって対応は変わることもありますが、どうにかしてゲームに戻します。

また、ジャッジを呼んでみた結果、自分の勘違いだったとしても別にOKなんです。テキストの読み違え、ルールの覚え違え。そういうのもやはり誰にだってあるものです。これを機会に、正しいルールを覚えてもらう。それもジャッジの目的のひとつです。ですので、気にせず呼んでください。ちょっと恥ずかしかったなって思うかも知れませんが、知るは一時の恥です。正しいルールを覚えるという成長に比べれば大したことではありません。
ジャッジは成長するあなたの味方です。

最後に大事なことを。
これから下されるであろうペナルティが頭をよぎると、なかなか自分でジャッジを呼ぶ、というのは難しいかも知れません。そんな方に読んでほしいのがこちら。

ジャッジは、プレイヤーに有益であるとして受け止められる、イベントの健全な運営を助けるもので あるべきである。プレイヤーが必要に応じてジャッジを呼べるように振る舞うべきであり、必要である にも関らず尻込みするような存在であるべきではない。プレイヤーが反則を発見してすぐにジャッジ を呼び、それがその反則による利益を得うるよりも早いタイミングであった場合、ヘッドジャッジはペ ナルティを格下げしてもよい。これは上記の逸脱とは看做さず、誤りを正すための手続きは通常通り 行なわれるべきである。
(ペナルティガイドライン 9.1 一般理念より一部抜粋)

デュエル・マスターズ競技イベント運営ルールより引用

ぶっちゃけてしまうと、さっさと自分でジャッジを呼ぶとマシな結果になる場合があります。
なので、「あ、なんか変だな」って思ったらすぐにジャッジを呼んでください。
ジャッジは正直なあなたの味方です。

以上、簡単にですがジャッジを呼ぶ重要性について書かせていただきました。
これを機に、ちゃんとジャッジを呼んでくれる人が一人でも増えてくれれば幸いです。読んでくれた人はきっと呼んでくれますよね?

ありがとうございました!


おまけ―ジャッジを呼ぶコツ

この記事を読んで、「次からはジャッジを呼んでみようかな」って思ってくれた人のために、ジャッジを呼ぶコツも書いておきます。
まず前提として、今回は過失によるトラブル。つまりうっかりミスを想定します。故意に相手が反則をしている、みたいな状況はまた色々変わってきますので。

さあ、何かしらのうっかりによりちょっとゲームがおかしな感じになっちゃいました。そうすると、たぶん場の空気が変な感じになると思います。「あれ、これどうしましょうね?」って感じで、ずっと手札や盤面ばっかり見てたお互いの目が合うタイミングがあると思います。そこがチャンスです。
「あー、じゃあジャッジの人呼びましょうか?」って、気楽に、軽い感じで言ってみましょう。別に誰かが悪いことしたわけじゃないですから。先生に言いつけるとか、そういうのとは違いますから。で、手を上げて、「ジャッジおねがいしまーす」って、呼んでください。これでOKです。
自分がやっちゃった時は「すみません、今からジャッジの人呼んでなんとかしてもらいますんで!」とちょっと申し訳ない感じを。(過度に落ち込む必要はないです)
相手の人がやっちゃった時は「うっかりは仕方ないので別に責めてないっす。一応ジャッジの人に来てもらってなんとかしてもらいましょっか」みたいな、ライトな雰囲気が出せれば完璧です。

また、相手がジャッジを呼ぶ重要性を認識してないときも結構あります。(たぶん、この記事を読んでないんですね。)
たとえば相手がカードを引きすぎて「あ、戻しますね」といってデッキに戻してしまうかも知れません。
そういう時はちょっと慌ててまずそれを止めさせて、その後落ち着いてジャッジを呼びましょう。「おおげさじゃない?」って言われるかも知れませんが、「いちおう大会ですし、ジャッジの人に来てもらいましょう。」って。このときも、出来るだけ明るく、雰囲気よく。


もちろん、これらを試す機会=トラブルが起きないのが一番いいですが、実際にはしょっちゅう起きちゃいます。仕方ないので、いざというときにはお試しください。

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コメント (3)

ぐだり

分かりやすくて読みやすい良い記事!!

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匿名

とはいえジャッジの判断によってだいぶ不当な場面も目にした事がある訳で…
どうにもこうにもプレイヤーはジャッジを信頼して、ジャッジはプレイヤーを信頼して…そんな基盤ががっちり組める大会にして行きたいですね
勿論しっかり判断して下さるジャッジの皆様には感謝しております!

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陰キャ

確かに店によってみたいな所はありますね…
ただ、ジャッジが必然とされる事が増えてくれば良識のあるジャッジさんがいらっしゃるカードショップにお客が傾くと思っていますので…その店でのジャッジの雰囲気を確かめるためにも(とはいえプレイミスは最大限避けてほしいですが…)ジャッジは呼ぶべきものかなぁと思っております……

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