こんにちは。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを定期更新(週四回くらい更新できたらいいな)で毎日1枚取り上げて語っていきます。
というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《究極銀河ユニバース》
【進化クリーチャー 】
【種族】フェニックス
【文明】光
【パワー】17000
【コスト】5
■進化−自分のフェニックス1体の上に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そのカードが最後の1枚でフェニックスならば、自分はゲームに勝利する。
■T・ブレイカー
俺は宇宙のユニバース
DM-22で登場した進化クリーチャーです。三体の進化元を要求する進化クリーチャーであるフェニックスの更に進化クリーチャーということで、その能力はド派手かつ直球の「ゲームに勝利する」。史上初のエクストラウィン能力持ちクリーチャーです。
とはいえ条件は非常に厳しく、進化元から数えて通算三~四回のメテオバーンを使用する必要があります。この時点で存在するカードで能動的にメテオバーンを使用する方法は攻撃しかなく、「フェニックスで何度も殴ってるならすでにゲームが終わっている」という構造的欠陥を抱えていました。
それでも特殊勝利という響きに魅せられたビルダーはこの難問に挑み続けました。《無垢の宝剣》から進化し、《時空工兵タイムチェンジャー》でフェニックスを埋め込むタイプ。《リバース・トーン》で進化元のフェニックスの下のカードを抜いてから進化し、一撃で決めるタイプ。《ザ・ユニバース・ゲート》の追加ターンで時間を稼ぎ、律儀に何度も殴って条件を満たすタイプ。特殊勝利を諦めて《無垢の宝剣》から進化して5マナ17000T・ブレイカーのファッティとして運用する北白河。とはいえ特殊勝利のハードルは高く、たくさんのビルダーがこの難問に挑んでは散っていきました。
そいつが俺のユニバース
その後、《超新星ブラックホール・サナトス》《超新星DEATH・ドラゲリオン》など相性の良いカードがちらほらと追加され特殊勝利はかなりやりやすくなりました。……そんな中現れた異形のコンボデッキが、【強欲ユニバース】です。
デッキのほとんどをフェニックスで埋め尽くし、2ターン目《進化設計図》で大量ドロー→3ターン目《強欲の開拓》で手札のフェニックスをマナに送って大量マナ加速。その後《超新星DEATH・ドラゲリオン》をマナ進化GVで召喚し、メテオバーンで進化元をゼロにして次のターン《究極銀河ユニバース》で勝ち、というデュエマを別ゲーに変えてしまうこのコンボ。普通に撃っても2ターン追加が見える《ザ・ユニバース・ゲート》というデカすぎるサブプランも備え、やっと現実的な(?)エクストラウィンの主役になりました。この「マナ進化フェニックスがメテオバーンで進化元をゼロにして次のターン《究極銀河ユニバース》」というギミックは《超神星グランドクロス・アブソリュートキュア》の登場でさらに現実的になりました。
また、特に相性が良いのが《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》です。進化元を墓地からまかなえるこのカードは、墓地にフェニックスがあれば《究極銀河ユニバース》を出して即攻撃→勝利までつなげることが可能です。このギミックを中核とした【ジュヴィラユニバース】は色の関係で安定性こそありませんが2枚コンボで5ターンキル(マナ加速等あればもっと早く)が狙える地雷デッキとして知られています。
北白河が以前通っていた奈良のカードショップにこのデッキを異様に高い精度で回す若いプレイヤーがおり、店舗大会で当たるたびに内心ヒヤヒヤしていたことを思い出しますね。「あんなん対策できねえよ!」というガチプレイヤーの叫びが聞こえてくるような恐ろしい相手でした。
アイアムスペースユニバース
ところで、背景ストーリーにおいての《究極銀河ユニバース》の立ち位置をご存知でしょうか。これだけ派手な能力だけに、きっと大活躍したのでしょう……きたしーがこの前振りをするということは、もうわかりますね?単独では特に活躍してません。
不死鳥編のストーリーは概ね「内ゲバばっかりしてる5文明」VS「圧倒的な力を持つフェニックス」で片付くんですが、《究極銀河ユニバース》については「ドリームメイトが開いた《ザ・ユニバース・ゲート》経由で出てきたフェニックスの追加人員(《hoge彗星》シリーズ)のボス」以上の情報が出てこないんですよね。一応これらのフェニックス軍の侵攻によりダメージを受けたグランド・デビルとティラノ・ドレイクが最後の手段として《インフェルノ・ゲート》を開き、絶滅したはずのドラゴンを復活させて立ち向かおうとしたっていう流れはあるんですが。
……こいつのせいか!
思わぬ巨悪が明らかになってしまいました。《究極銀河ユニバース》さえ出てこなけば、ひいてはドリームメイトが《ザ・ユニバース・ゲート》を開けなければ。ドラゴンの根絶に成功していたのです。許せねえ。
というわけで、《究極銀河ユニバース》でした。《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》の話は、またいずれ。それでは、次の記事で。
「今日の一枚」は月・水・金・日の週四回更新!更新チェックのためにガチまとめ公式ツイッターを是非フォローお願いいたします。
また、ツイッターやコメント欄で記事の感想や次のテーマとなるカードの募集も受け付けております。北白河はコメント返信率100%を目指しております。がんばります。