目次
新パック『伝説の再誕』発売!
第2弾パックが発売し、デュエプレのカードプールもかなり広がりました。
新カードや新能力の登場によって、第1弾環境では見られなったデッキタイプが生まれ、デッキ構築の楽しみが増えましたね。
しかし新パックのカードを大量に入れるデッキをすぐに組めるほどカードが手に入らない。生成しようにもレアリティの高いカードを作れるほどのDPもない…という人は少なくないでしょう。
そこでこの記事では第1弾のカードをベースに、第2弾のカードを少し加えたシティバトル用のデッキを紹介します。
ベースとなるのは自然文明の格安デッキ【緑単ビーストフォーク】です。
【緑単ビーストフォーク】とは?
「自分のビーストフォークすべてのパワーを+2000する」という能力を持つクリーチャーたちで小型のビーストフォークを全体強化することで高いパワーに者を言わせてゴリ押しする筋肉系ビートダウンデッキです。
力こそパワー
新パックで【自然単ビーストフォーク】が得た最高の新戦力が《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》。
《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》
【クリーチャー】
【文明】自然
【コスト】2マナ
【種族】ビーストフォーク
【パワー】1000+
他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、
そのターン、このクリーチャーのパワーを+3000する。
私が子供のころ、独特のイラストに惹かれた思い出のカードです。
懐かしいカードが収録されているのもデュエプレのいいところですね。
《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》は非常にシンプルな効果ながら【緑単ビーストフォーク】にとって大きな強化要員となってくれます。
【緑単ビーストフォーク】は前のめりに相手を攻めていくデッキですから、
2マナで出せる自然文明のクリーチャーであれば性能に関係なく採用できると言っても過言ではありません。
とはいえ、可能な限り強力なクリーチャーを採用したくなるのがカードゲーマーというもの。
《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》の性能を見ていきましょう。
「他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時」というトリガー条件でパワーが跳ね上がる能力を持っています。
「そんなのはテキストを読めば分かるよ」と思われるかもしれませんが、
私は実際に使って試してみるまでこのテキストをちゃんと理解していませんでした。
この能力を「自分がクリーチャーを召喚したターン、パワーが4000になる」だけの能力だと思っていたのです。
しかし、使ってみるとそれは間違いであることに気づきました。
間違い1 自分がクリーチャーを出したときにだけ強化される。
いいえ。この能力は相手クリーチャーでもトリガーします。《雷鳴の守護者ミスト・リエス》などと同じく、相手が召喚したクリーチャーにも誘発する強化能力です。
デュエマはマジック:ザ・ギャザリングや遊戯王などの「メイン1→バトル→メイン2→ターンエンド」というターン進行ではなく、
「メイン→バトル→ターンエンド」というメインステップが1度しか存在しないターン進行を採用していることがこのカードに取って追い風となっています。
相手がメインステップにクリーチャーを召喚した場合、
続くバトルステップを《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》のパワーが上がった状態で迎えられるため「クリーチャーでの殴り返し」に対して非常に強いという特徴があります。
もちろん、相手がクリーチャーを出さないことを選んだ場合には他の2マナクリーチャー以上に殴り返しに弱くなるという弱点はありますが、
シティバトルのNPCは基本的に「展開を読んだ動き」をしてくることはありません。
手札に出せるクリーチャーがいれば特に何も考えずに並べてくれます。
そのため、シティバトルでは「殴り返し」に対する耐性として問題なく機能します。
筋肉はすべてを解決する。
間違い2 パワーが4000になる能力である。
いいえ。「このターン、他にクリーチャーを出していたなら」という表記ではないため、クリーチャーを2体並べたなら(+3000)×2でパワーが6000も上がりパワー7000になることができます。
これにより、4マナ域で2マナのクリーチャーを2連打すればパワー4000のブロッカーにも相打ちを取られることなく攻撃できます。
やはり筋肉は裏切らない。
ビーストフォークであるため、【緑単ビーストフォーク】の持つ各種パワー強化も絡めることで2マナ獣でありながらパワーが1万を超えることさえあります!
間違い3 進化クリーチャーの下敷きにすると強化は失われる。
いいえ。そのターンの間は進化しても+3000が引きつがれます。
例えば一度効果がトリガーした《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》に《大勇者「大地の猛攻」(ガイア・スマッシャー)》を重ねて進化させた場合、
基本パワー5000のガイア・スマッシャーは+3000を引き継いで+8000になります。
たとえ進化しても、パワー修整は解除されない!
鍛えた筋肉は決して裏切らない。
では《怒髪の剛腕(レイジ・アーム)》の強さがわかったところで
これをデッキに組み込んでいきます。
緑単速攻ビーストフォーク
このデッキの基本パッケージはこれらのカードです。
デッキの4分の3が固定のカードで、残りの10枚を環境や手持ちに合わせて調整します。
このデッキが目指す基本の動きはこうです。1ターン目なにもなし2ターン目2マナのビーストフォークを召喚3ターン目《青銅の鎧》を召喚し、ビーストフォークで攻撃。(この時点で相手の残りシールドは4枚)4ターン目《鼓舞の化身》を召喚。
《鼓舞の化身》はビーストフォークにW・ブレイカーを付与するので、2ターン目に出したビースト・フォークと3ターン目に出した《青銅の鎧》の2体で攻撃すれば相手のシールド4枚をすべてブレイクできます。
この4ターン目に相手のシールドがない盤面を作るのが基本の動きとなります。
1ターン目と3ターン目に1マナが浮く計算なので、そこに1マナクリーチャーである《スナイプ・モスキート》を差し込むムーブなら4ターンキルが可能です。
こちらの4ターンキルは理想の動きということになります。
手札を見てできそうなときは積極的に狙ってみましょう!
もちろん相手もただ眺めているわけではありません。
第2弾のカードを使えるようになったのはプレイヤーだけでなくシティバトルのNPCも第2弾の発売とともに強化されています。
例えばシティバトルの「料理人アルバーノ」は第2弾環境では赤白系のコントロールデッキを使用してくるようになりました。
光文明のチャージャー呪文でマナを伸ばしている場合、こちらが4ターン目にシールドをすべてブレイクしても、5ターン目の返しには《サウザンド・スピア》で戦場を一掃してくる強力な動きを見せつけてきます。
しかし場をがら空きにされても、相手のシールドはもはや残っていないので、ビーストフォーク・クリーチャーを出して、即座に《大勇者「大地の猛攻」》に進化せて殴り込むことで勝ちをもぎとれます。
これらの動きに必要なのが基本・理想ムーブ用のパッケージです。
残りの10枚の枠には基本・理想ムーブの完成を補助するカードや
基本ムーブがとれない場合のケアとなるカードを入れていけば【自然単ビーストフォーク】デッキの完成です。
例えば《ディメンジョン・ゲート》 や 《フェアリー・ライフ》は基本ムーブの成功率を引き上げてくれます。(前者は手打ちする余裕のあるターンはないのでトリガーを祈ることになります)(後者は3マナの時に使えば差し引き1マナで唱えられるので、2マナのビーストフォークと一緒に使うことで基本ムーブ3ターン目の《青銅の鎧》の代わりになります)
あるいはシンプルに低コストのクリーチャーを増やして下振れを減らし、理想ムーブ通りに回らずとも、ゴリ押しで勝てるような脳筋構築に特化するという手もアリでしょう。
理想ムーブの安定化のために4枚目の《鼓舞の化身》を増やすこともできますが、わざわざ足りないカードを作成するより、「今持っているもの」で適当に埋めておくのがよいでしょう。(すでに4枚持っているのならぜひ採用してください)
サンプルレシピA
理想ムーブの安定化を図る型。本当は《鼓舞の化身》がもう1枚あると嬉しいけど、わざわざDPを払ってクラフトするほどではない。
サンプルレシピB
基本ムーブに固執せず、基本ムーブが決まらなかった場合にも殴り切れるようにクリーチャーを厚くしたパターン。絵柄がかわいかったので《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》を入れたけれど基本パーツ以外の自然の2マナクリーチャーはどれも一長一短なので趣味で選べばいいと思う。
サンプルレシピC
空きスロットにS・トリガーを持つクリーチャーを詰め込んだタイプ。
デッキが基本ムーブ通りに回らずに相手に攻められて追い詰められた時に返しの物量戦で押し切れるようにトリガー保険をかけてある。その分、理想ムーブの成功率を上げる要素がないため上振れしにくいという欠点も抱えている。
他の空きスロット選択肢として、自然文明統一にこだわらず、いっそのこと多色化するプランもあると思います。特に光文明は《光器ペトローバ》により更なるパワー強化が望めます。もし 《光器ペトローバ》を複数枚持っているなら試す価値はあるでしょう。
今回は第2弾で強化された「ビーストフォークの種族デッキ」を紹介しました。
新環境の追加カードはレアリティの高いカードだけでなく、低レアリティのカードも既存のデッキを大きく変えるカードが含まれています。
新パックのカードをメインにしたデッキだけでなく、第1弾環境のデッキをベースに新しく得たパーツを検討してみてはいかがでしょう?
この記事はDBC(デッキビルダーコンテスト)の人気記事投票に参加していますので「いいね!」と思っていただけたら、記事への投票をぜひお願いします!
関連リンク