夢を見るために現実がある
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
最近疲労がすごいので「ぐっすり眠れる」という触れ込みのサプリメントを試うことにしたんですよ。
飲み始めた瞬間、「仕事でベルカードを書いている夢」を三日連続で見て泣いています。書いても書いても【巨大天門】であることしかわからない夢。
もしかすると夢の中の自分と本物の自分はあべこべで、今の私は「ベルカードをちゃんと書けている」という夢を見ているだけなのかもしれませんね。
こういう発想に至るくらいの疲労があるということを、ご理解いただけましたでしょうか。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《超重竜 ゴルファンタジスタ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 水/自然 / パワー12000 / コスト7
■革命チェンジ:コスト5以上のジャイアント
■T・ブレイカー
■自分のジャイアントはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、コスト6以下のジャイアント・クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
■終極宣言:自分のターンのはじめに、自分の手札と同じ枚数のカードを引いてもよい。その後、自分のマナゾーンにあるカードと同じ枚数のカードを、自分の山札の上からマナゾーンに置いてもよい。(「終極宣言」は、ゲーム中に一度だけ使える)
というわけで、今回のテーマは《 超重竜 ゴルファンタジスタ 》。
出てすぐ仲間を呼びつつ、終極宣言でやりすぎなくらいのブーストとドローが行えるお得な一枚ですね。
普通に使った方がどう考えても強い彼を、今回はなんとかして普通でない手段で輝かせるという夢を見ていこうと思います。
ところでみなさん、終極宣言って実際に使ったことあります?私はあります。メカを擦っているので。
これは端的に言うんですが、普通にチェンジ軸で使うとこの能力めっちゃ使いにくくないですか?
なぜこんなに使いにくいかというと、「チェンジの際に攻撃が必要で、シールドを複数枚ブレイクするリスクがある」「さらに相手ターンはタップ状態で無防備であり殴り返され放題」という二重の苦難を抱えている(しかも成長チェンジ戦略でやるならこれを2回やらなきゃいけない!)からです。これはまあ、それくらいの障害がないと終極宣言で発生する事象が強すぎるってのもあるんですが。
……じゃあ、その過程を経ずに「直接殴る必要がなく」「アンタップ状態で」終極宣言持ちを用意できりゃいいんですよね。OK。
5マナ域からチェンジを介さず直接出せばいいんだよ!
しかもこの過程でDスイッチを起動すれば、出た時効果の踏み倒しも倍。《 同期の妖精 》とかをマナから出したり、さらなるアド稼ぎ勢を叩き付ければ相手ターンもだいたい安泰のはずです。
あとは……2倍になった手札とマナでなんやかんやすれば勝てるやろ!たぶん!
というわけで、完成したデッキがこちらです。
適宜ブーストしつつ4ターン目くらいに《 Dの機関 オール・フォー・ワン 》を設置し、革命チェンジで5マナ域を用意。ターン終了時にそれを割って7マナの《 超重竜 ゴルファンタジスタ 》を展開&Dスイッチを起動する……というのが理想ムーブ。
こうして相手のターンを耐えたらマナと手札がどっと増えるので、そのアドで山札をギリギリまで削ってからターン終了時にゴルファンタジスタを割って《 水上第九院 シャコガイル 》に繋げばミッションコンプリートです。
また、オール・フォー・ワンで割ったカードのメガ・ラスト・バーストを使うことでさらにお得感は増すこと請け合い。なんならオール・フォー・ワンの踏み倒しの方は毎ターン使えるので、一回止められてもまた同じことができたりします。
あとこのギミック、たぶんシャコガイルフィニッシュまで含めて「マジック」でもやれます。
ブースト手段がないのと普通に殴ったほうが強いのとで諦めたんですが、《 芸魔獅子 レオジンロ 》のメガ・ラスト・バーストで限りなく透明になりながら2面除去と4ドローしてくる《 芸魔龍馬 バルバトチェス 》はだいぶたのしげですね。やろうと思えばデザイナーズコンボ通り《 禁断機関 VV-8 》も使えるし。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《超重竜 ゴルファンタジスタ》《 Dの機関 オール・フォー・ワン 》《 水上第九院 シャコガイル 》での検索結果は……!
「未踏」、達成……!
ただ、勝ち筋をシャコガイルにせずに「継戦能力とアドの補強」という形でオール・フォー・ワンを狙う構築はちらほら見えましたね。普通にやっても結構強いんですよこのフィールド。
ただ、いくら同じカードを使うからといって【ワチャゴナオールフォーワン】と完全同居する先行研究にぶつかった時には「わんぱくすぎるだろ!」と声が出ました。そりゃ「最大2大きい」だから《 族長の魂友 ワチャゴナ 》割ってゴルファンタジスタは出せるけどさあ!
水文明の生物を出すコンボ、だいたいこれで解決しがち
というわけで、夢を見ていました。
今回の《 Dの機関 オール・フォー・ワン 》のように、唯一無二の効果を持つカードはなんかの拍子に相性のいいカードが出てくると化ける……というのが定説です。
こういうカードの記憶を頭の片隅に留めておいていつでも引き出せるようにしておくと、変なデッキが組みやすくなりますよ。
やりすぎるとこのサイトでもたくさんいる「特定のカード一生擦ってるマン」になってしまうことにだけはお気を付けを(ブーメランを全身に受けながら)。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。