【DM歴代名作デッキ】Vol.92~黒緑t白ドルマゲドン~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.92~黒緑t白ドルマゲドン~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 GPも近いこのシーズン、皆さま如何お過ごしでしょうか。

 環境についてはアドバンス3月号でも読んでいただくとして、今回は過去のGPで活躍したデッキの紹介をしていきましょう。

 現在の環境では【デイガドルマゲドン】が活躍していますが、赤黒軸以外のドルマゲドンデッキがあったことを、皆さまご存じでしょうか?

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【黒緑(t白)ドルマゲドン】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

力を合わせて禁断爆発!「黒緑ドルマゲドン」

 というわけで今回の名作デッキはGP8thで活躍した【黒緑(t白)ドルマゲドン】になります。

 リストは3位となったBecckyさん(鍋さん)が使用したものをそのまま紹介させていただきます。


 デッキの軸となっているのは……なんでしょうかね……。

 振り返ってみても、「〇〇のカードが強すぎる!」とかではないですね。まぁ、ドルマゲドンが強いのは間違いないんですが。

 メインデッキで言えば、《凶鬼09号 ギャリベータ》《悪魔龍 ダークマスターズ》《S級不死 デッドゾーン》、そして《威牙の幻ハンゾウ》辺りを軸にゲームを作っていたでしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー5000 / コスト5

■このクリーチャーを、自分の墓地から召喚してもよい。
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。そうしたら、カードを1枚引く。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見て3枚まで選び、捨てさせる。

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / S級侵略者 / 文明 闇 / パワー12000 / コスト6

■進化―自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。
■S級侵略「不死」―闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト7

ニンジャ・ストライク 7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
このクリーチャーが破壊される時、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。

 みんなちょっとずつお茶目なんだけど、力を合わせて頑張ってるんだよな。

 なんかこう、あれッス。飛び抜けた人がいない分、皆がそれぞれの個性を生かして完成度を上げよう、っていう雰囲気のデッキなんですよね。資金力に劣る分、作戦を徹底して強豪に抗ってる中堅サッカークラブみたいな感じかもしれません。

 ではこのデッキがどういったことを考えているかといいますと、まずは封印を剥がしながら守りを固めつつ、《凶鬼09号 ギャリベータ》でリソースを、《悪魔龍 ダークマスターズ》で妨害を挟んでいきます。

 そしてなんやかんやで相手をコントロールしていき、禁断爆発を残しつつ《威牙の幻ハンゾウ》を手札に構え、2点+侵略《S級不死 デッドゾーン》3点で攻めていく、といったようなものになっています。

 なんやかんやでゲームを引き延ばしながらカウンターを残しつつ殴るということで、いまの【デイガドルマゲドン】と発想自体はあんまり変わんないです。

 ただいまのデイガほどカードの個々が強いわけではないので、とにかく《終焉の禁断 ドルマゲドンX》さんの準備が終わるまでみんなで頑張るんだ! みたいな意志を感じるリストにはなっています。

 実際、禁断爆発は本当に強いです。2024年のアドバンス世界でも強いんだから、そりゃ当時も強いに決まってます。

 ちなみにデッキ「t(タッチ)白」と書いてますが、当時まだ殿堂ではなかった《Dの牢閣 メメント守神宮》を4枚と《光牙忍ハヤブサマル》まではだいたいみんな採用していた記憶があります。

 で、白は要らないけど《Dの牢閣 メメント守神宮》は手張り出来るギリギリの枚数は欲しいということで、《オリオティス・ジャッジ》を追加で採用したのが紹介したリストになります。

 人によっては割り切ってメメントハヤブサのみだったり、或いは逆に白をガッツリ搭載して「ネクラ」構築を使っている人もいました。これは《超次元ガード・ホール》とか入れてましたね。

 最初に書いた通り、特段誰かのカードパワーが飛び抜けているデッキではないため、当人のデッキ解釈や周囲の環境によってリスト自体に結構バラつきがありました。

 実際、GP8thの3位決定戦はこのデッキのミラーだったのですが、もう1人のプレイヤーであるplus αさんのリストはこれとは結構違いがあります。


 こう見ると採用カードに差がありますね。

 ちなみにこの時期の《威牙の幻ハンゾウ》は殿堂解除されており既に4枚採用可能でした。最初は3枚とか積んでる人もいたんですけど、徐々に枚数が減っていって、最終的にハヤブサと1:1に落ち着いています。

偉大なるメメント守様

 このデッキは先述しましたように、2024年でもケアの難しい「禁断爆発」という切り札を用意しています。よってこの切り札をどう生かすか、或いは生かす展開とするためにどのやって時間を作るかが鍵でした。

 そして黒緑は、ほんのりした妨害を用意しつつ、受けを強くすることで時間を作ることを意識したデッキとなっています。

 というのも、当時の《Dの牢閣 メメント守神宮》は反則的な防御性能を誇っていました。

(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4

■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。

 全員がブロッカーになる+Dスイッチによって面を捌けるというのは、当然それだけで強く、シノビとも好相性で、これまでも【チェンジザダンテ】などで使われていたカードでした。

 そしてこのデッキのメメントには、それとは別方向の相性の良さがあったと思っています。

 まーやっぱり一番は「ドルマゲドンの封印を剥がすためクリーチャーを出す→それらがブロッカーになっている→時間を稼ぎやすい→より封印を外せるようになる」という好循環ですね。

 また本来、このデッキはコマンドではないだけでバリューが大きく落ちるため採用しづらいのですが、メメントがあれば最低限の仕事はしてくれるようにもなります。鍋さんのリストで言うと、《解体人形ジェニー》とかはそうですね(デッドゾーンの進化元という側面もあると思いますが)。

 これはメタカードにも言えて、相手のデッキによってはそこまで刺さらないメタクリーチャーなんかも、壁になってくれるならまぁいいだろうともなります。

 こうして受けている間に《悪魔龍 ダークマスターズ》とかが間に合えば、もうこのデッキの必勝パターンです。

 ちなみに攻めでも相手のブロッカーを寝かせて楯を全部割り禁断爆発を構える、みたいな状況を作ればまぁまぁ突破不可ですからね。

 そんなわけで、《Dの牢閣 メメント守神宮》はこのデッキを支える1枚でした。さすがに殿堂カードにもなるか。

 私は基本的に黒緑ドルマゲドンと呼称しているのですが、《Dの牢閣 メメント守神宮》さんからの抗議があった場合は流石に受け入れようとは思っています。

 

 さて、相性的に言えば当時流行っていた【チェンジザドンジャングル】には、かなり有利。

 また当時未完成だった分、【赤白轟轟轟】などの単純に《“轟轟轟”ブランド》を使ったリストにも《Dの牢閣 メメント守神宮》が強くて受かります(後に《BAKUOOON・ミッツァイル》がこれを乗り越えていくようになる)。

 ジョラゴンには不利だったと思ってますけど、この時はやや轟轟轟に押され気味でやや少なかったかも?

 というわけでGP8thの環境自体が、【黒緑ドルマゲドン】にとってかなり美味しいものだったなと思っています。

 また《悪魔龍 ダークマスターズ》や禁断爆発が、GPの雑多なデッキに対して強かったのも間違いなかったでしょうね。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第92回は過去のGPでも活躍した【黒緑(t白)ドルマゲドン】でした。

 このデッキにお世話には……ならなかったッスね。

 最初環境に出てきたときは確かメメントも入ってなくて「これでどうやって勝ったんだろう?」と思った記憶があります。

 なんかこう、「可愛い」の更に下の認識だったんですよね。リスト見たときに強そうなカード入ってないんだよな。

 白がタッチされて以降はCSでもバンバン結果を残していくようになって、「特定のデッキにめちゃめちゃ強いな」と認識を改めるようになりました。

 いいですよね、黒緑ドルマゲドン。

 ギャリベータで山札消えていくから上からデッドゾーン被せて回避するのとか可愛くて好きなんだよな。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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