いきつよがデフォルトになったわけじゃない
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。出ましたね、ドリーム英雄譚デッキ。
新カード(と《 ゼロの裏技ニヤリー・ゲット 》)たちはさっそく環境でも活躍しているようですが、デッキ構築面についてはあちこちから賛否ともに声が飛んでいる(特にドギラゴンの書)ようですね。
これについては……まあ、単に期待が大きすぎたんじゃないですかね。いきつよが強さとコンセプトの面でぶっ飛んでいるだけで、昔からデュエマの構築済みは良くも悪くもこんな感じでした。
もっと言うと、《 蒼き団長 ドギラゴン剣 》というカードが強さやコンセプトの面でぶっ飛んでいたせいで「ドギラゴンというキャラクターの戦略」に整合性を立てるのが困難になった結果という気もするんですが……。
えーと。構築済みデッキという商品自体、作るにあたって考えることがめちゃくちゃ増えてるんでしょうね。《 ガトリング・ワイバーン 》《 トゲ刺しマンドラ 》のどっちかが入ってた時代からは、何もかもが変わってしまいました。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《八卦ヨーイ》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー5000 / コスト4
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
というわけで、今回のテーマは《 八卦ヨーイ 》。
ドリーム英雄譚デッキの新規……というか先行収録カードにして、「ヨビニオン」というギミックのプレビューとなる一枚です。
今回はそんな彼を活かして、真に呼び出すべきクリーチャーの夢を見ていこうと思います。
まず、このヨビニオンという能力を最大に活かすならば絶対にやらなければならないことがあります。
デッキ内のヨビニオン対象クリーチャーを、全て「ヨビニオンで出して嬉しいカード」にすることです。
例えば、デッキ内の3マナ以下クリーチャーが《 天災 デドダム 》や《 ハンプティ・ルピア 》といった「いつ出しても仕事をする」タイプのものだけだった場合、このカードはそれらを4マナで引きずり出したうえで《 八卦ヨーイ 》自身がおまけとして残る……という、《 運命の選択 》亜種として運用できるわけです。
なんなら、構築時点でデッキ内に踏み倒し対象を1種類のみにしておくことで事実上「確定ガチャ」にすることすらできますね。私はこの理屈で2体のサイや墓地の全生物が暴力的かつ突発的に出てくるのを何度も見てきました。
なんにせよ、ヨビニオンを活かすならこのあたりを意識するのはほぼ必須と言えるでしょう。
となると、現時点で《 八卦ヨーイ 》を最大限に運用するならば、「戦略の核になる3マナクリーチャーを用意し」「それ以外のクリーチャーを積まなくても動くデッキ」が要求されるわけです。
言わずもがな、クリーチャーはいつの時代も戦略の要。その中でもデッキの基盤となる軽量獣を派手に削っていいデッキなんて……
タマシードデッキで《 Law儿-怪Hawk 》を確定調達できるのでは?
「デッキの主力にするなら絶対1枚は欲しいが、積みすぎると引いてきた2枚目以降が完全にバニラになる」という矛盾を抱えたこのカードですが、《 八卦ヨーイ 》でデッキから引っ張り出す前提なら2-3枚程度まで採用数を削れます。
また、このカードを採用するなら最終的に殴って勝つことになるので、《 八卦ヨーイ 》自身が最低限打点となるのも嬉しいですね。これはデッキになりそうな予感!
というわけで、完成したデッキがこちらです。
レシピが汚すぎるだろ!
一応【青黒タマシード】を原型に組んでみたんですが……なんか、元のデッキの味を活かそうとして妙なパーツがいっぱい入ってますね。
しかもこれでもだいぶマシになったほうで、最初作ったときは《 エル・セミファイナルのマスク 》で《 八卦ヨーイ 》を召喚するために《 復讐 チェーンソー 》とか入れようとしてましたからね。……まあ、一晩置いて見たら「なんだこのゴミは」ってなって抜いたんですが。
もうちょっと冷静になって考えると、いっそデッキを防御効果持ちタマシードで埋め尽くして耐久を狙うようなコンセプトにしたうえで、追加の《 Law儿-怪Hawk 》として採用するパターンはあった気がします。
こっちだと、すでに公開されている新カードの《 ゴールド・フラウム 》のほうが相性よさそうですね。リクルーターつながりで、《 スターマンの天海珠 》とか積んでなんらかの進化フィニッシャーを少数搭載するのも楽しいかも。
あとは……《 Law儿-怪Hawk 》じゃなくて、なんらかの進化獣を用意しておくのはアリなんじゃないかと思っています。文明・種族の関係で進化元になりにくい《 八卦ヨーイ 》とはちょっと相性が悪いですが、新カードの種族とコスト次第ではワンチャン大化けするかも……?
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 八卦ヨーイ 》《 Law儿-怪Hawk 》での検索結果は……!
『未踏』、失敗……!
先駆者の方は、よりシンプルにギミックをまとめた【青単タマシード】ベースの構築と、前述の耐久軸の構成の両方に挑戦しておられました。どっちのルートだったとしてもダメだった!
実際、「絶対引かなければならないカード」があるデッキにとってはかなり革命的な能力だと思うんですよね。
コストと文明が噛み合うヨビニオン持ちがこの先公開されたら、今まで組んで「キーパーツ依存過ぎる!」と諦めたデッキを再び組めるようになる……かもしれませんね。
あとなにより、「2種8枚」を合法的に狙えますし。詭弁と言われようと、私はこの言葉を信じていますよ。
自由記述欄は「なし」と書くより、空欄の方が集計が楽になります(グーグルフォームまめちしき)
というわけで、夢を見ていました。
これは直接関係ないんですが、現在(8/14現在)ガチまとめでは読者アンケートを行っております。
ここにたくさんのご意見が寄せられて新たなアイデアが生まれれば、私ももうちょっと業務に楽ができて執筆とデッキ構築、あと一人回しに余裕ができるかな……と思っています。
まだ回答していない方は、ぜひお願いいたします。本気です。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。