スカイエキスポで狭いなら、もうマジでどこにもハコがないぞ
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。終わりましたね、デュエマファンフェスティバル。
私も参加し、16個ほど持ち込んだデッキをすべて回し切ることに成功しました。
ちょっと真面目な顔をしたデッキ(【ゴルギーオージャー】とか)もいくらかあったので、卓や相手の温度感に合わせて使えてよかったです。
なお、【起源神】を10回くらい回した結果、六体神は1回だけ成立しました。《 流星のガイアッシュ・カイザー 》が立ってたせいでその試合には負けましたが。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《漲る混沌 ハッポウマントラ》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光/闇 / パワー6500 / コスト5
■相手のターンの終わりに、自分のシノビが2つ以上あり、自分の《漲る混沌 ハッポウマントラ》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■自分のシノビがプレイヤーを攻撃する時、そのプレイヤーの手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■自分のシノビがクリーチャーを攻撃する時、このターン、その攻撃クリーチャーに「スレイヤー」を与え、そのクリーチャーはバトル中、破壊されない。
というわけで、今回のテーマは《 漲る混沌 ハッポウマントラ 》。
新規シノビのうち「攻め」を司るSRにして、マントラって結局なんなんだよという疑問をこちらに与えてくれる一枚ですね。
今回はこのカードを活かして、《 超越男 》に頼らないシノビをやっていこうと思います。
さて。今回はファンフェスティバル絡みで締め切りが短いので手短にやっていきましょうか。
とりあえずこのカードがデッキに要求していることをざっくりまとめると、「序盤から攻撃可能なシノビを複数並べつつ」「デザイナーズコンボの《 聖カオスマントラ 》など、ちゃんと勝つ手段を別途用意できる」こと。
デッキの青写真としては、「軽量シノビによる横並べのビートダウンを、ニンジャ・チェンジやタップキルでサポートしつつ動く攪乱的アグロ」みたいな感じでしょうか。《 忍式の聖沌 y4kk0 》→《 ドラン・ゴル・ゲルス 》みたいな、メカ基盤による高速展開を狙うイメージですね。
「ビートダウンの弱点である殴り返しをニンジャ・チェンジでカバーできる」という唯一無二の利点もあって、この戦略には一定の妥当性がありそうです。
ひとまずこれを前提に仮組みして回してたんですが、一つ気付いたことがありまして。
デザイナーズで動く【シノビ】って、手札が全然足りないうえに決定力もそこまで高くないんですよね。
そりゃまあこの手のニチャニチャ受けデッキに決定力を与えちゃうとまずいのはわかるんですが、本題は前半。「最序盤から動いて《 漲る混沌 ハッポウマントラ 》に繋げること」と「シノビとしてのムーブのために手札の維持を行うこと」がとにかくコンフリクトを起こすんですよ。
つまり、冒頭の要求である「軽量シノビで攻める」「決定力のあるギミックを用意する」に加えて「どこかで手札補充を行う」まで要求されちゃったんですね。
これを補う手段は何かないでしょうか。
相手にこっちの盾を割ってもらえばいいのでは?
《 堕カオスマントラ 》は言わずもがな強制攻撃持ちですが、わざわざスレイヤーの群れに突っ込んでくるよりはシールドを殴ってくれることも多いでしょう。これで手札が増えますね。
そしてそこから革命チェンジも狙える《 富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス 》は、「シールドを割らないと次のターンに終極宣言するぞ」という強いプレッシャーをかけられるのでこれまた手札が増えます。もちろん終極宣言に漕ぎつければ、盤面をめちゃくちゃにしつつさらに手札が増えますね。
また、これらの生物はどいつもこいつも2打点。線の細いビートダウンであるこのデッキにとって、1つでも打点を上げられることはキルターン短縮に繋がり重宝します。
あとは、ヤバい生物だけ《 漲る混沌 ハッポウマントラ 》入りのタップキルを狙いつつ相手のシールドを攻撃し続ければなんとかなるはず!
というわけで、完成したデッキがこちらです。


Arevの時には成立しなかったコンセプトだ……!
今やすっかり見なくなった《 忍瞬の聖沌 53nju 》のためにほぼ光のカードで染めた構成に仕上がりました。
やりたいこととしては、軽量シノビたちから《 忍瞬の聖沌 53nju 》《 漲る混沌 ハッポウマントラ 》を2ターン目に用意して各種踏み倒しの準備を整えたうえでガツガツ殴ること。2コストシノビとしてはドロー兼用の《 忍足の聖沌 muk4d3 》が理想であり、すっかりお高くなった《 昇カオスマントラ 》はまあ数合わせです。贅沢!
こうなれば《 堕カオスマントラ 》《 富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス 》の両方に繋がるので、それで相手に殴ってもらってこちらの手札を増やしてから殴り切る……というパターンが狙えますね。もちろん《 聖カオスマントラ 》でも大丈夫です。
3マナ域には防御札兼タップキル役の《 裏斬隠 デコキック・デコリアーヌ 》と、万能手札補充の《 警鐘の聖沌 n4rc0 》を採用。後詰としていい働きをしてくれますよ。
ちなみに、相手ターンにも有効な踏み倒しメタを出されるとおおむねできることが何もなくなります。《 裏斬隠 デコキック・デコリアーヌ 》でのタップキルができなさそうなら、潔く死にましょう。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 漲る混沌 ハッポウマントラ 》《 忍瞬の聖沌 53nju 》《 堕カオスマントラ 》《 富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス 》での検索結果は……!

『未踏』、失敗……!
一応言い訳をすると、この記事を書いてる途中に「大量のシノビを散らし取りして相手を翻弄する準ハイランダーの【シノビ】」というデッキがYoutubeで紹介されており、それの関連デッキが引っかかったんじゃないかと思われます。まあ非公開領域から動く【シノビ】って散らし取りに一定の妥当性があるデッキだからな……。
ツールボックス系デッキをあんまりやらないのは、思考負担で俺の頭が爆発するからです
というわけで、夢を見ていました。
ヒロインBESTでの強化で、本当に多種多様な【シノビ】が組めるようになったのは事実。ぜひ皆様も、思い思いのシノビ戦術を試してみてくださいね。
これでまたメカ陣営の戦略がとっ散らかってしまいましたが、まあそれはそれです。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。