ばにら所長のデュエマだべり部、略してデュべり部!
モガーモガー(デュエマの小ネタや豆知識、懐かしトークから妄想デッキまで、雑多な話題をゆるーくお届けします)
お相手は僕、ばにら所長と
フンガー(ベアデッド・ドラゴンのコテツでお送りいたします)
記事の後半では、宿題としてクイズを出題!
フンスフンス(最後まで、ごゆっくりお楽しみください)
前回の答え合わせ
モガモガ(それじゃ恒例の答え合わせだね)
前回の問題はこれだったね
「 効果が『各プレイヤー』と表記されているカードはどれ? 」
- 《 掘師の銀 》
- 《 有毒類 ラグマトックス 》
- 《 ジャック・豆ルソン 》
- 《 カキンギョ #ご祝儀 #紫陽花 #池 》
正解は3. 《ジャック・豆ルソン》!
モゲー(ほんとだ、「各プレイヤー」になってるね)
全体に影響を及ぼせるので、ぜひデュエパーティーで使ってみてほしいね!
フンガフンガ(ジョーカーズ/チーム切札っていう種族も強そうだね)
《勝熱英雄 モモキング》とサポートを共有できるからね!
モガーモガー(《モモキング》パートナーのデッキに使うと良さそうかも?)
もともと《モモキング》は優れたパートナー候補だしね
フゴフゴ(それで、クイズに出されてた《ジャック・豆ルソン》以外の選択肢はどんなカード?)
ほいさ!
モンガモンガ(なるほど、どれも「自分は1体をマナゾーンに、その後相手は~」って指定の仕方なんだね)
実はこの書き方の差、多人数戦以外にもちょっとだけポイントがあって
フガ(ほう)
デュエマって「同時に起きたことはターンプレイヤーが先に解決」ってルールがあるのよ
フムフム(ふむふむ)
なので、何らかの効果で相手ターンに《 ジャック・豆ルソン 》が出た場合、相手のマナ送り→自分のマナ送り、って順番で処理が発生する
モガー(あー!《掘師の銀》達だと、テキストに「自分が先」って明記されてるのか!)
そう!滅多にないケースだけど、この違いが輝く場面もあるんじゃないかなぁ
フゴーフゴー(ジョーカーズだと《灰になるほどヒート》で相手ターンの登場もありそうだよね)
……と、ここまで書いてきたけど、このへんの「両プレイヤーに起きるゾーン移動」はルールがブレてて、もしかすると違う裁定が下りるかも
は?(は?)
各プレイヤーのシールドをブレイクする《地震》はターンプレイヤー優先、各プレイヤーがマナ加速する《特級チューシ・シャオ・ハン》は完全に同時っていう裁定が下りてるんだよね……
モゲー(どうして……)
《地震》は総合ルール101.4.「効果の処理は常にターン・プレイヤー側の効果から行う」を根拠にしてて、
《特級チューシ・シャオ・ハン》は総合ルール400.7.「バトルゾーン以外のいずれかのゾーンに複数のカードが移動する時、それらはすべて同時に移動」を根拠にしてるんだよね……
モンガモンガ?(ん?わけわかんなくなってきたぞ)
読んだ感じ、総合ルール101.4.の方は「複数のカードの効果が誘発した場合」を想定したルール、400.7は「同一プレイヤーの複数カードが移動する場合」を想定したルールで、どっちも《ジャック・豆ルソン》は想定してない気がするんだよな……
フンガフンガ(もしかしてデュエマ、テキストやルール結構デコボコしてる?)
そもそも《カキンギョ》は十王篇で登場、《掘師の銀》も十王篇再録なのに、同じ十王篇の《ジャック・豆ルソン》だけ書式が違うのもだいぶデコボコだよね
今回のカードは…?
さて今回は、そんな歴史のデコボコに翻弄されたカード!
モゲモゲ(石ころだらけの道だ)
《無頼電脳スプラッシュアックス》!
《無頼電脳スプラッシュアックス》
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / ビーストフォーク / 文明 水/自然 / パワー2000 / コスト5
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚見る。その後、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
モガーモガー!(前回「多色を扱ってなさすぎた」って言ってたもんな!!)
というわけで多色だらけのパック・DM-26『超絶VS究極』のカードをチョイスしました!!
フンガフンガ(多色だらけってどういうこと?)
収録カード60種のうち、およそ9割が多色カードで、単色の収録枚数は1桁
モゲモゲ(思ってた以上に極端だった)
あっこれクイズに回そう
フガー(思い付きで問題を作るな)
「『超絶VS究極』に収録された単色カードは何種類?」
- 7種類
- 8種類
- 9種類
- 10種類
モゲー(早いよ!)
最後でもっかい言うか
モガモガ(今回は比較的まったり進行の回だと思ったら、突然のテンプレ崩しだよもう)
謹慎水文明
モンガモンガ(えーと、そんで《スプラッシュアックス》ね)
フンガフンガ(……昔のカードとはいえ、「シールドを1枚見る」って何これ?)
これ、悲しい物語がありまして
フゴーフゴー(あっこれ長くなるやつだ)
多色カードはもともと、DM-10『聖拳編』で初登場したのよ
フンスフンス(まってマジで長くなるやつじゃん)
んで、そんな初代多色クリーチャーの中に「5マナ2000・2つの出たとき効果を持ってる」サイクルがいたんだ
モゲモゲ(光はシールド追加とか闇はハンデスとか、それぞれの文明の得意な効果を持ってるわけか)
そう!そんな中で、水が担当したのがシールド覗き見!
…フンガ(……なんで?)
これはDM-04『闇騎士団の逆襲』あたりに遡るんだけど
フンスフンス(まってどこまで時代戻るの)
水文明、1年目に《アストラル・リーフ》をはじめとする強力すぎるドローソースが配られて、殿堂レギュレーションが制定されるきっかけとなったので
おそらくその反動で、闘魂編から明らかにカードパワーを抑えたデザインにされたんよね……
この、水文明がめちゃくちゃカードパワーを落とされてた、いわば水文明謹慎期間にデザインされちゃったんだよね《電脳聖者エストール》たち
モゲー(かわいそう……)
ドローやバウンスはムリでも、せめてデッキトップ操作とか、もうちょっと救ってやってほしかったよね
フンガー(シールド見るなら全部見るとかね)
敵対のバトルメイジサイクル
とはいえ、この5マナ2000――通称バトルメイジサイクルは、他の顔触れが優秀だったからね。長く使われることになるよ
特に《無頼勇騎ウインドアックス》は、同時収録された《無双竜機ボルバルザーク》と色が合いつつマナカーブが完璧に繋がるからねえ
モガーモガー(しれっと言ってたけど「バトルメイジサイクル」って何?)
当時、一部のネット民が使ってた俗称
マジック:ザ・ギャザリングの「2色の得意な出たとき効果を使える」クリーチャーになぞらえてるよ
フンガー(……あんまり似てなくない?そもそもMTGの方はこれ、「光と火を使う自然クリーチャー」っていう実質3色カードじゃん)
言い出したの僕じゃないから何とも言えないけど……「追加効果を使うと合計5マナ」ってあたりに関連性を見出したのかもしれない
モガモガ(なんかふわふわしてるなぁ)
割と大手のブロガーさんも使ってた記憶があるけど、もしかすると狭い界隈でしか通じない俗称だったのかも……
ともあれ、そんなバトルメイジサイクルに、待望の敵対色バージョンが作られた!それがさっき触れた『超絶VS究極』!
フガーフガー(《腐敗無頼トリプルマウス》強くない?)
そう、DM-10で担当した色ごとの能力をそのまま受け継いで、闇・自然は「ハンデス」「ブースト」っていう強烈な組み合わせになったんだよね
モゲーモゲー(同じような理由で《腐敗聖者ベガ》も強そうだね)
その2種は実戦でも成果を上げてるし、近年になっても再録され続けたしね
フンガフンガ(ああ、一方で割を食ったのが水を含む2枚なのか……)
《無頼電脳スプラッシュアックス》もだけど、《電脳勇騎マグナス》も不憫だね……そもそも水はブロックされない効果が得意だし……
モンガー(でも、デュエマで2色の組み合わせ10枚が完全なサイクルになってるってちょっと珍しいね)
そう、効果もサイズも種族も完全に揃ったサイクルは他にないんじゃないかなぁ
……まぁ、後の時代にこのサイクルを崩すリメイクカードが生まれるんだけど
ホゲー?(ん?どゆこと?)
《飛散する斧 プロメテウス》!
フンガフンガ!(あ!コイツの二つ名!『スプラッシュアックス』!?)
そう、不遇だった水のバトルメイジ=《無頼電脳スプラッシュアックス》をリメイクしたカードだよね!
モンガー(能力の「2ブースト1回収」も、枚数で言えば「1ブースト1ドロー」と同じ――水がドロー担当だったら、っていうifのカードとも言えるね)
マナがタップイン、回収は既存のマナからどれでもOK……と、一ひねりされてるのもポイントかも
フンガフンガ(似た役目の《フェアリー・シャワー》や《妖精 アジサイ-2》は「めくった2枚の片方手札・片方マナ」だもんね)
このへん見てると、《無頼電脳スプラッシュアックス》は何だったんだ、ってくらい水自然の多色は選手層が厚いなあ
モガーモガー(手札とマナっていう、基本のリソースに触れるのが得意な2色だもんね)
宿題!!!
モンガ!(わっびっくりした)
「『超絶VS究極』に収録された単色カードは何種類?」
- 7種類
- 8種類
- 9種類
- 10種類
モゲモゲ?(なんで急に思い出したの?)
尺がなくなってきた
モンガ(おい)
バトルメイジサイクル、まだ語れそうだしまたの機会に改めて掘り下げるかも
フンガー(まぁ、サイクル10枚あるもんね)
エンディング
ばにら所長のデュエマだべり部!今回は《無頼電脳スプラッシュアックス》をお送りした。
このコーナーではこれからも、デュエマに関する豆知識や懐かしトーク、小ネタをゆるーく紹介していくぞ。
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今回の宿題、「『超絶VS究極』に収録された単色カードは何種類?」
- 7種類
- 8種類
- 9種類
- 10種類
の答えも大募集だ!
ばにら所長のデュエマだべり部、略して「デュべり部」は、毎週土曜20時更新!土曜の夜は、一緒にデュべろう!
モゲー(あ、そういえば12月ってことは、もしかして)
そう!デュべり部連載1周年だよ!
フンガー(読者のみなさま、ありがとうございます)
50回記念とかぶるから大きく取り上げるのは避けたけど、こんだけ続いたのはほんと有り難いね
モガモガ(今後ともよろしくお願いいたします)
来週土曜につづく!