こんにちは、神結です。
先日レジェンドスーパーデッキ『龍覇爆炎』が発売されました。皆さんはもう購入したでしょうか?
新生【モルトSAGA】はCSでも早速結果を残しており、今後もますます注目のデッキとなるでしょう。
また先月末には『デュエキングMAX2022』も発売されており、こちらのカードたちも活躍を見せています。
一例を挙げると《キユリのASMラジオ》は発売初日から【アナカラーハンデス】などで活躍を見せていましたし、《「正義全帝」》で生まれ変わった【ギャラクシールド】、そして目下オリジナル最強デッキになったとも噂される《「無月」の頂 $スザーク$》入りの【青魔導具】などなど……。
この辺りのデッキの活躍は本当に目覚ましいですし、また《超神星DOOM・ドラゲリオン》や《龍素記号wD サイクルペディア》など、間違いなく今後活躍するであろうカードも潜んでいます。
一方で、華やかな舞台で輝けるかというと難しいかもしれませんが、新カードが発売されたことでちゃっかりと強化された往年のデッキたちもいます。
今回は『龍覇爆炎』や『デュエキングMAX2022』でしれっと強くなったデッキたちを紹介していきましょう。
目次
新たに強くなった往年のデッキたち
【赤黒ドルマゲドン】
まずはアドバンスから、【赤黒ドルマゲドン】。
【青黒ゼーロ】や【ガイアッシュ覇道】によって環境ではかなり苦しい戦いを強いられていますが、『龍覇爆炎』のお陰でなんかしれっと大きな強化を貰っていました。
《炎龍覇 グレンアイラ》はこれまで意外と苦手だった小回りの利く除去で、かつトリガーとしても多面除去、そしてドルマゲドンと合わせて確定除去をすることが可能となっています。
【 ツインパクトカード 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、火のコスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する)
【呪文】
カード名:「助けて!モルト!!」
文明:火
コスト:5マナ
■ドラグナーを1体、自分の手札から出す。
ちなみに不安定だった初動についても《オールイン・チャージャー》のお陰で嵩ましに成功しています。
【 ツインパクトカード 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / エイリアン / 文明 火 / パワー5000 / コスト7
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分が負けるか中止するまで、相手とガチンコ・ジャッジする。その後、こうして自分がガチンコ・ジャッジに勝った回数、このクリーチャーは相手のシールドを1つブレイクする。
【呪文】
カード名:オールイン・チャージャー
文明:火
コスト:3マナ
■相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを1枚引く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)
……と、いうのが従来までの【赤黒ドルマゲドン】の強化案といった感じです。
ただ個人的には赤白の多色である《次世代龍覇 グレングラッサ》の登場により、ちょっと変わったドルマゲドンなんかも組めるようになったかなと思っています。
というわけでデイガカラーの《最終龍覇 グレンモルト》を使ったドルマゲドンですね。こちらはざっくりとしたサンプルですが、《炎龍覇 グレンアイラ》の下面までガッツリ使えるような構築になっています。
超次元の枠さえ作れれば《真・龍覇 ヘブンズロージア》+《ドラゴンズ・サイン》なんかで組んでみても面白いと思います。
というわけでモルトSAGAや禁断+《インフェル星樹》の影に隠れてしまっているドルマゲドンですが、新カードの登場によって結構遊べるようになったかなぁと思っています。
【チェンジザダンテ】
コスト6の水のドラゴンとして長らく活躍した《龍装艦 チェンジザ》。
【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
【呪文】
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
その枠はだいたいを《流星のガイアッシュ・カイザー》に譲ってしまい現役引退かとも思われましたが、『龍覇爆炎』にて5コストの呪文である《「助けて!モルト!!」》が登場したことで、少し事情が変わります。
こちらも『デュエキングMAX』のカードである《ボルベルグ・龍覇 ・ドラゴン》をもっとも上手く使えるデッキとして生まれ変わりました。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / サムライ / ドラグナー / 文明 火 / パワー14000 / コスト10
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、名前が異なるクロスギアを好きな数、自分の手札または超次元ゾーンから出してもよい。
■バトルゾーンにある自分のクロスギアを、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
そして誕生したのがこちら。
ボルベルグを繰り出してサイキッククロスギアを展開、5点シールドに殴りながら《龍剣 星王紅鬼勝》の効果で《仙祖電融 テラスネスク》を繰り出してそのままダイレクトまで、というコンセプトになっています。
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / 文明 火/自然 / パワー5000 / コスト3
■自分のドラグハートまたはクロスギアがなければ、このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。それがドラゴンなら、このクリーチャーを《龍剣 星王紅鬼勝》側に裏返す。
【裏面】
カード名:龍剣 星王紅鬼勝
カードの種類:サイキック・クロスギア
文明:火/自然文明
コスト:6
■これがクロスされている間、自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与え、パワーを+3000する。
■これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、コスト6以下の多色クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
■このクロスギアを、コストを支払わずにドラゴンにクロスしてもよい。
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / アーマード・ドラゴン / オリジン / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト6
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■ブロッカー
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、コスト4以下のカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに使ってもよい。
《龍装艦 チェンジザ》は助けてモルトを唱える発射台となるだけでなく、《仙祖電融 テラスネスク》の効果によって《六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》を唱えることで返しのターンのカウンターを防ぐ役割もあり、何かと都合がいいです。
いや、これはチェンジザダンテなのか……? 流石にこれはボルベルグのデッキでは……? とはなるんですが、チェンジザとダンテが入っているのでチェンジザダンテでいいでしょう。
入ってるカード自体が色々取り回しやすいものが多く、勝ち方も豪快かつ爽快でなので、遊んでみてください。
個人的にはまぁまぁ気に入ってます。
【赤白レッドゾーン】
デュエキングMAXの度に何かと追加のあるレッドゾーンですが、今回も順当な強化を受けています。
環境で大暴れ! とは中々難しそうですが、環境デッキに対して一矢報いるくらいのデッキには仕上がってきたのではないでしょうか。
とにかく《超次元キル・ホール》が8枚体制になったのが大きく、ぶっちゃけこれがなかったらデッキになっていないでしょうね。
【 ツインパクトカード 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
【呪文】
カード名:超次元キル・ホール
文明:火
コスト:3マナ
■相手の「ブロッカー」を持つパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■コスト2以下のサイキック・クリーチャーまたは、コスト4以下の火または自然のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンから出す。
そして期待の大型バイクである《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》は、最近は当たり前にデッキに搭載されているG・ストライクを無効化します。
【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー11000 / コスト6
■進化:火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃中、相手は「G・ストライク」を使えない。
■各ターン、このクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、このクリーチャーをアンタップし、一番上のカードを破壊する。
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》 、名前がカッコいいですね。
このカード単体だとゲームを決定付けるだけのパワーは流石にないのですが、これと白のコスト踏み倒しメタを組み合わせることで、「クリーチャートリガーとG・ストライクを防ぎながら、早期に攻め込む」というプランが可能となっているんですね。
赤黒ドルマゲドン系もそうなんですが、侵略を使って攻め込むギミックは昨今だと《流星のガイアッシュ・カイザー》からのカウンターの餌食になりやすかったんですが、《奇石 ミクセル》や《天翼 クリティブ-1》によって、脅威を軽減出来るようになったのが大きいです。
ちなみに《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》系列に踏ませて勝ちたい時は、トリガー枠が《DNA・スパーク》だとなんとかなったりします。
総じて、バイク好きには嬉しい強化だったと言えるでしょう。
あとは3点バイクがもう一種増えれば、相当変わるんだけどなぁ……。
【赤青覇道】
さて、最後になりますが大型ビートジョッキーを獲得した【赤青覇道】の話をしてお別れとしましょう。
ばにらさんの記事でも軽くお話しましたが、『デュエキングMAX2022』では大型ビートジョッキーである《"麗片禅"戦車 バッドラマー》が登場しました。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー8000 / コスト8
■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。その後、「B・A・D」を持つビートジョッキーを1体、自分の手札から出してもよい。このターンの終わりに、そのビートジョッキーを破壊する。
このカードのお陰で《“必駆”蛮触礼亞》から発射出来る相方が増えたことで、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》も多少は肩の荷が下りたことでしょう。
というわけで最近のカードをマシマシした平成最強デッキ“令和の平成赤青覇道”はだいたいこんな感じで組めると思います。
《飛ベル津バサ「曲通風」》や殿堂解除された《プラチナ・ワルスラS》などで序盤の動きは大きく強化されました。
また【青単タマシード】の主役を張っている《Drache der'Zen》にも出張してきていただきました。このカードを先に置いて、後から《異端流し オニカマス》などを複数展開することで動いてもらうようにする、といった感じの運用をしてもらいます。
このカード、動いてしまえば《“必駆”蛮触礼亞》が唱えられるのがいいですね。
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド・ドラゴン / ACE / 文明 水 / パワー11000 / コスト4
■このタマシードが出た時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を2枚捨てる。
■自分の水のクリーチャーまたは水のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶コスト5以下のタマシードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに使う。
▶コスト5以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱える。そうしたら、その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。
また覇道と単純に相性のいい《流星のガイアッシュ・カイザー》も採用。トリガー枠は《終末の時計 ザ・クロック》だとガイアッシュと噛み合わないので、こちらも現在お馴染みのトリガーとなっている《B.F.F. モーメント》にしています。
《プラチナ・ワルスラS》のお陰もあって手札自体はそこそこ溜め込むことが出来るので、結構噛み合ってますね。
【 呪文 】
文明 水 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを1枚引く。
■自分の手札の枚数以下のコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
あとはメタクリーチャーを除去する用に、テキストが腐りにくい《烈火大聖 ソンクン》がかなり便利なのではないでしょうか。ドラマーからの効果では出ませんが、この子もビートジョッキーなので《“必駆”蛮触礼亞》からの択には一応なっています。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、または自分のクリーチャーが破壊された時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
▶相手のコスト3以下のクリーチャーを1体破壊する。
▶相手のコスト3以下のタマシードを1枚破壊する。
▶相手のシールドを1つブレイクする。
序中盤で早々に攻め込んで相手を倒すことも出来ますし、《流星のガイアッシュ・カイザー》や《Drache der'Zen》で粘り強く戦って勝つことも出来るようになっています。
序盤・中盤・終盤とまぁまぁ隙はありますが、やれることもちゃんと多いデッキとなっており、かなり面白いデッキに仕上がっているのではないでしょうか。
覇道はデュエマを代表する名作デッキですので、こちらも是非触って欲しいかなと思っています。
おわりに
というわけで、新カードたちによって強化された往年のデッキたちを紹介しました。
過去のリストをそのまま使って遊ぶ“ゲートボール”もかなり面白いんですが、過去のデッキに新しいカードを組み込んで遊ぶのも(これ、なんて呼ぶんですかね?)かなり面白いですよ。
また、過去の名作デッキを振り返る「歴代名作デッキ紹介」も毎週連載中なので、併せてご覧下さい。
それではまた次の記事でお会いしましょう!