【コラム】2024年エリア予選を振り返ろう~後編~

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【コラム】2024年エリア予選を振り返ろう~後編~

 こんにちは、神結です。

 先月から始まった2025年のエリア予選ですが、これを書いている時点では3エリアが終了。この週末に九州エリアを控えています。

 そして先月、今年のエリア開催にあたって、去年のメタゲームの変遷を書く記事を書きました。結果、量が膨大になったために前後編に分割することにしました。

 そんなわけで、今回は後編。年明けの中四国エリアからになります。

 前編はこちら。

目次

2024年度エリア代表決定戦 日程

 11月16日 北海道エリア
 11月23日 東北エリア
 11月30日 東海エリア
 12月1日 北陸エリア
 12月14日 九州エリア
 12月21日 関西エリア ←ここまで前編
  同日  「悪魔神、復活」発売(※関西エリアは使用不可) 
 2025年
 1月11日 中四国エリア ←後編はここから
 1月13日 関東エリア
 1月19日 ジャッジエリア

 今回は中四国エリアからの内容になります。

中四国エリア

トークテーマ

・《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》登場
・“辺境メカ”がスゴイ
・新弾明けらしいメタゲーム

 12月21日に「悪魔神、復活」が発売されてから最初のエリアとなったのが中四国エリアです。

 事前メタゲーム的な話でいうと、各地で開催されていた2ブロックのCS等では新規に登場した《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》が大活躍しておりました。

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 デモニオ / 文明 闇/火 / パワー11000 / コスト8

■ハイパーエナジー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーが出た時、相手は自身の、シールドを3つ、手札を2枚、クリーチャーを1体選び、自身の残りのシールドと手札、クリーチャーをすべて墓地に置く。
■各ターン、はじめてこのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。その後、闇または火の、コスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

 デッキリストとしては、だいたいこんな感じでした。【火水闇ジャオウガ】、いわゆる「クローシスジャオウガ」ってやつです。


 ですのでエリア前段階での予想では、従来の環境から変わって【火水闇ジャオウガ】が軸となり、逆に《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》に逆らえないデッキは消えていくものと考えられました。

 逆らえないデッキの代表でいうと、従来までの環境で常に上位に顔を出していた【光水自然ゼニス】が挙げられるでしょう。元々トリガーが強力という訳ではなかったので、早い段階の《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の着地を返す手段に乏しく、さらには《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》が重めという。

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 超化獣 / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3

■相手のカードはマナゾーンにタップして置かれる。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)

────────────ハイパーモード────────────
パワー:6000
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を2枚選び、捨てる。

 エリアを考える上では、この《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》に対処できるかどうかも重要でした。

 3マナの動きと言えば《シャングリラ・クリスタル》や《アシステスト・シネラリア》といったデッキを動かす上で不可欠なカードが多く、これらを問答無用で止めてしまえる《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》を採用できるという点においても、【火水闇ジャオウガ】は強力だったのです。

 このような年末年始のCSの結果を踏まえて、年明け1月11日に中四国エリアが開催されました。

 場所は新倉敷。倉敷が30分くらいのところです。倉敷はかなりいいところでした。また行きたいな。

 参加者は66名。最大数となったのは、事前の予想通り【火水闇ジャオウガ】の15名でした。しかし警戒された側面も多かったのか、TOP8には誰も残らなかったんですよね。

 そんな中、使用数第2位だったのはなんと【光闇メカ】の12。その◆帽子選手を中心とした四国(高知?)勢の使用ということもあり、「辺境メカ」なんて呼び名も。


 新弾で登場した《光器アメリア》が強くてですね。《忍鎖の聖沌 94nm4》や《楯教の求道者 ザゼ・ゼーン》に反応させられるのですが、《ドラン・ゴル・ゲルス》にチェンジしつつ出せるみたいなのもあって、展開力がスゴイことになっています。

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / 文明 光 / パワー500 / コスト2

■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。次の自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

 また《ドラン・ゴル・ゲルス》への革命チェンジギミックというのは《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》にも有効なんですよね。

 ちなみにシェアした人たちはだいたい37枚くらい同じで、残り2~3枚はそれぞれ思い思いの?カードを採用していました。本人曰く、「会場が狭いのでリストを看破されるのが嫌だったから」とのこと。

 ただこの【光闇メカ】の使用数が伸びたことが影響したのか、【水自然ジャイアント】も好成績を残しています。

 これ、メタゲームブレイクダウンにも書いたんですけど【光闇メカ】はちゃんと5人が予選抜けたんですが、うち3人がエリア開始以前からメカの天敵であった【水自然ジャイアント】と遭遇してしまいまして。

 後から個人的な調整の中でやってみたところ、いわゆる「辺境メカ」の場合は《堕カオスマントラ》がマッハファイターに対してかなり偉く、初見だと【水自然ジャイアント】側はこれに対応しづらいため、たぶんめちゃくちゃ負け越すとかではないんですよね。

 とはいえ当たりたくないデッキを踏んでしまったのは事実で、結局TOP8に残ったメカは1名だったという。

 その【水自然ジャイアント】でいうと、個人的には《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》と《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を同時に対策できる《楽球の妖精》の採用に膝を打ちました。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2

■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーが離れた時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に加えてもよい。

 2でブーストしつつ、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を出された後に割れて手札を維持できるんですよね。

 この大会、【水自然ジャイアント】は結構勝ち組で、TOP8に3名。しかし最終的に【ターボマジック】に敗れて大会から姿を消します。

 決勝は【火水アグロマジック】vs. 【ターボマジック】となりました。

 【火水アグロマジック】は《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》に対して2の《AQvibrato》から革命チェンジという回答がありますし、踏まえて新弾がリリースされたとて一切弱くなった訳ではなく、むしろ《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》という強化も得ました。

 これで例えば、《銀河竜 ゴルファンタジスタ》とかを強引に突破できるようになりましたね。


 そんなわけで、最後は【火水アグロマジック】が【ターボマジック】を後攻から粉砕して優勝。

 東北・東海・北陸に続き4冠ですね。

 勝ったえもともさんは予選16位からのまさかの優勝でした。前回の関西大会が先攻勝率が93%あったので、この辺りはちゃんと変化していますね。

関東エリア

トークテーマ

・唯一の2人エリア
・光水闇エルボロムの大活躍
・現在にも受け継がれるわちゃわちゃジャオウガの発祥?

 というわけで、全国巡業を続けたエリアも、いよいよ終わりが見えてきました。中四国エリアの翌々日、関東エリアが開催されました。参加者は数えてみると166。24年エリアでは唯一、A・Bブロックに分かれたエリアとなりました。

 中四国エリアの結果は前々日で、その詳細なカバレージ等もこの時点ではなかったこともあり、その影響がすぐさま反映された……という感じではなかったと思います。【火水アグロマジック】は少し多かったかな、といったくらい。

 その中で、使用最大数は中四国エリアに引き続き【火水闇ジャオウガ】でした。使用者数は47。本戦にも多数進出を果たし、中四国では少し物足りなかった結果を残したと言えるでしょう。

 しかしながら、このエリアで白眉と言えるデッキだったのは、2つのブロックでそれぞれ優勝・準優勝を達成した【光水闇エルボロム】じゃないでしょうか。


 優勝・優勝できた筈なんだけどな……。ハマチが決勝でごにょごにょ……。

 それは一旦置いておくとして、このデッキの秀逸だった点は《超光喜 エルボロム》で先に楯に《忍蛇の聖沌 c0br4》や《偽りの名 ドルーシ》を仕込んでおくことによって《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を耐え、そのまま《アーテル・ゴルギーニ》から切り返す、というような動きができる点です。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 超化獣 / 文明 光/水 / パワー6000 / コスト4

■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、カードを1枚引く。その後、自分の手札を1枚、シールド化してもよい。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:8500
■各ターンの終わりに、このターン自分のシールドゾーンにカードが置かれていたら、「S・トリガー」を持つ呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

 最終的には《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》で山札を削って追加ターンを取り、その後《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》で無限追加ターンを取って勝利します。

 関連して、こうした受けギミックは【火水アグロマジック】にも有効であり、こうした要素が重なったことでこのような結果を残したと言えるでしょう。

 またこの大会は従来の【火水闇ジャオウガ】に留まらず、光を入れた4色の《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》のデッキが登場しています。


 こちらは優勝したChattyさんの【4cジャオウガ】ですが、《ポッピ・冠・ラッキー》や《超光喜 エルボロム》、《偽りの名 ドルーシ》などが採用されています。

 これは【火水闇ジャオウガ】との対戦を意識したものでしょう。どちらかといえば、光水闇の受けデッキに、攻め択として《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を積んだといった感じでしょうか。

 ちなみにこの傾向のデッキ、経緯や理由は違えど、似たようなデッキが25年も登場しているのが面白いですね。光水闇の《真気楼と誠偽感の決断》系のデッキに、フィニッシャーとして《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を積む構成です。

 こういったハイスペックカード同士を組み合わせつつデッキとしての体裁を整えるというのは、オリジナル・アドバンスではややロストテクノってる説はあるので、こうした構築を楽しめるのは2ブロックの利点のように感じます。

ジャッジエリア

トークテーマ

・遂にゼニスが頂に
・2ブロックをずっと引っ張ってきた人へ最高の栄誉

 で、関東の翌週に開催されたのがジャッジエリアです。

 ジャッジエリアというのは、各種大型イベントにジャッジ・ライター・実況解説などで参加した人が参加できるエリアになります。

 理屈としては、「GP等の全国大会に繋がるイベントに対して、運営側に回ることによってその機会を逃しているから、その補填としてジャッジ大会が開催される」という感じになるでしょうか。

 参加者は104名。

 ジャッジ大会のこれまでの傾向として、この大会は従来のメタゲームの流れとはちょっと逸脱した環境になりがちです。ジャッジ同士の交流会という側面もないわけではないです。

 そのため「もう殆どデュエマを自分でプレイはしていないけど、ジャッジ大会は行く」みたいな方もいらっしゃいます。

 そうなると、当然メタゲームは変わりますよね。

 ただ踏まえてですが、このジャッジエリアのメタゲームは比較的これまでの流れに沿ったものだったように思います。

 使用数はかなりバラバラで、「1つのデッキが大きなシェア」を持ったのではなく、使用率10%くらいのデッキが5つくらいと多かったのが特徴と言えるでしょうか。

 これは結構納得いく理由があります。「これ!」というデッキがなくなっているんですよね。

 まずここまで新環境のトップであった【火水闇ジャオウガ】が最多であったのに変わりはなかったのですが、関東エリアでの【4cジャオウガ】と【光水闇エルボロム】の活躍もあったからか、その割合は大きく減少します。使用者は16に留まりました。

 逆に関東エリアで活躍した2つのデッキは、その割合を上げることになります。【光水闇エルボロム】が使用数2位の14で、【4cジャオウガ】は10で5位に。

 更に中四国エリアで結果を残した【火水アグロマジック】も、《超光喜 エルボロム》系がややキツいにせよ使用数4位の12。

 ただ今回のエリアのトピックとして、《超光喜 エルボロム》系のデッキに対しての回答と言えるデッキの話でしょう。

 それが【火自然ゼニス】です。


 【火自然ゼニス】は序盤の安定感こそないものの、そこさえ乗り越えれば《「使命」の頂天 グレイテスト・グレート》や《偽りの名 ワスプメリサ》とクリーチャーたちで圧殺できます。

【 クリーチャー 】
種族 ゼニス・セレス / 文明 火 / パワー12000 / コスト11

■水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)
■T・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト7以下のクリーチャーを好きな数出し、残りを手札に加える。
■エターナル・Κ(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)

 受けに回った相手を踏み潰していくことには、本当に困らないデッキです。

 特にこのカラーの場合は《偽りの名 スカラベオ》によって自軍のクリーチャーを守ることができるのも特徴で、トリガーからのワンチャンも《清浄のカルマ インカ》などで丁寧に潰すことができます。

 「火自然ゼニスが触りやすいデッキである」という要素もあったかもしれませんが、上手くメタゲームにハマったことで使用数3位かつ、ベスト4に2名を輩出しました。

 そして遂に、ずっとエリア環境を引っ張りながらもここまでのエリアで優勝のなかったゼニスが、遂に頂点……頂天に立ちました。

 更に更に優勝者したのはすがない先生。エリアもなく2ブロックが冬の時代を過ごしていた時期もずっと関東で2ブロックのCSを開催し続けてきたその人で、他にもCS運営には欠かせないスガツールの開発者でもあります。

 その貢献度を考えると、将来的にカード化されてもいいような気がします。

 というわけで、そんな歴史上の偉人?が見事に2ブロックのエリアを制したということで、ジャッジエリアの会場はなんか感動的な雰囲気に包まれました。

エリア後半の代表カードたち

 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》や《超光喜 エルボロム》の話は上でしたので、それ以外のカードで紹介していきましょう。

《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 超化獣 / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3

■相手のカードはマナゾーンにタップして置かれる。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)

────────────ハイパーモード────────────
パワー:6000
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を2枚選び、捨てる。

 上でも触れましたが、このカードへの対策があるかどうかは、エリア後半の最初のチェックポイントだったと思います。

 基本ビッグマナ系のデッキ(水自然ジャイアント、ゼニス系)が3ターン目に強い動きを持つので、従来のリストのままだと先攻の【火水闇ジャオウガ】に圧殺されてしまうという問題点がありまりした。このうち【水自然ジャイアント】は中四国エリアのジャイアント愛好家たちが《楽球の妖精》という《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》対策も兼ねたカードで対抗しましたが、ゼニス系はちゃんと伸ばさなきゃいけないマナの数が多くて、そういった部分でかなり割りを食うことになりました。

 対策としては、2コストからの革命チェンジギミックがあったり、魔法陣サイクルを採用したりといったものが挙げられます。

 最終的に【光水闇エルボロム】が「楯で返す」という原始のデュエル・マスターズで攻略した点も含めて面白かったですね。

《偽りの名 ドルーシ》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / アンノウン / 文明 光 / パワー4000 / コスト7

■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■水晶ソウル2(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は2になる)
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、自分の手札を1枚シールド化する。

 二度と限定戦で使われて欲しくないカード。ちょっと強すぎた。

 クリーチャートリガーをケアできるカードというのがかなり限られていて、《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》でゴリ押したり、或いは《偽りの名 ワスプメリサ》に頼らる必要がありました。

 逆にこれらが元気だったエリア前半戦については、《偽りの名 ドルーシ》の凶悪さも鳴りを潜めていましたけど、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の台頭と共に受けのパッケージも注目されることとなり、改めて《偽りの名 ドルーシ》のヤバさも再認識させられた感じですね。

 最終的には一周回って《偽りの名 ワスプメリサ》にしばかれることになりました。

《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》

【 呪文 】
種族 マジック・ソング / 文明 水 / コスト4

■S・トリガー
■カードを1枚引き、その後、数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その数字と同じコストの相手のエレメントの能力を無視し、相手はその数字と同じコストの呪文を唱えられない。

 こちらは「悪魔神、復活」《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》と同じくらい、ロングゲーム指向のデッキにダメージを与えたのがこのカードだと思っています。

 《銀河竜 ゴルファンタジスタ》や《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》が呪文1枚で突破されるのは、ちょっとコスト的に割りに合わないな、という。

 【火水マジック】が強さを維持し続けたのも、この呪文によるところも大きいかと。《芸魔王将 カクメイジン》とは好相性でした。【ターボマジック】では受けとしても使いますね。

 また《超光喜 エルボロム》でパーツが揃っていないときに、1ターン凌ぐパターンで唱えたりもします。

《魔誕の斬将オルゲイト》

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 水 / パワー7000 / コスト7

■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが出て、そのクリーチャーの能力がトリガーした時、自分もその能力を使ってもよい。

 最終的に直接結果に結び付かなかったために紹介するタイミングを逃がしましたが、この環境の《魔誕の斬将オルゲイト》は非常に強力なカードでした。

 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の反射もそうですし、【光水闇エルボロム】系に対しても《アーテル・ゴルギーニ》をパクって蘇生された4コストを即座に落としたりできて強かったんですよね。

 実際、【光水ハイパーエナジー】みたいなデッキは中々強かったんですが、ちょっと勝ち切るまでの時間が長すぎたり、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を出された後のリカバリーに時間掛かったりと、惜しい点がちょくちょくありました。

 自分は《魔誕の斬将オルゲイト》のポテンシャル生かすために、なんとか枠をこじ開けて【水自然ジャイアント】に採用しましたね。

おわりに

 というわけで、エリア予選の環境の変遷を追ってきました。

 既に今期のエリアでもそうであるように、エリア予選は直前の結果にかなり左右されることがわかります。

 ジャイアント→マジック・ゼニス→マジック→プレジール→ジャオウガ→エルボロム→ゼニスですからね。

 そして最後に勝ったゼニスが最強であったというわけでもなく、ジャッジエリアの次があったなら、それもまた全然違ったメタゲームだった筈なんですよね。

 そんなわけで、今後エリア予選に出る方も、環境の流れを楽しみたい方も、九州エリア以降の流れに注目してみてください。

 それではまた来月のコラムでお会いしましょう。


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