祝! エリア予選復活決定!
というわけでこんにちは、神結です。
もう12月になりました。毎日寒いですね。
さて、この時期と言えば……というのが長らくデュエマにはありました。
ご存じの方はご存じ「エリア予選」です。
コロナもあって長らく開催されていませんでしたが、2019年までは年末にはエリア予選をやってそのままの流れで全国へ……というのが定番でした。
そんなエリア予選ですが、2024年から遂に復活が決定しました。イエーイ!
現在のDMPランキング制度を考えると一番わかりやすい回答はエリア予選の復活だったのでこれは嬉しいですね。
とはいえ、コロナ期間中に新しいプレイヤーも増えて、エリア予選そのものをよく知らないという方もいらっしゃることでしょう。
というわけで今回は、来期以降行われるエリア予選の説明をしつつ、思い出話を語っていこうかと思います。
それではどうぞ。
目次
エリア予選とは
というわけで、改めてエリア予選の話になります。
そもそもエリア予選とは何かと言いますと、その年の全国大会の出場権を懸けた予選のことを指しています。
一旦2019年の画像を貼っておきましょう。
人によっては3年くらい見た気がする画像かもしれませんが、そこはまぁ置いておいて。
大事なのは主に画像の下の部分です。
エリア予選と何度か書きましたが、その正式名称は「エリア代表決定戦」になります。
そしてエリア代表、の言葉通り地方ごとに予選が行われ、そこを勝ち上がったプレイヤーが全国大会へと出場出来ます。人数差もありますので、地方ごとに全国大会の出場権の数は異なっています。
19年度で言えば
北海道大会 :1名
東北大会 :2名
関東大会 :5名
東海大会 :3名
北陸大会 :1名
関西大会 :4名
中四国大会 :2名
九州大会 :2名
……と、いった具合でした(加えて、ジャッジ大会から1名)。
大事なのは「絶対に地域の代表が全国大会に出場出来る」ということです。ランキングのみの全国大会だと、どうしても圧倒的な地域差が生じてしまいます。
現在のシステムだと関東は1週間に出られるCSの回数が15を超えることもあり、ハイパーインフレ状態です。平日だろうと、1日2回のCSに出られるのは当たり前、みたいなことになっています。
そうなると「ランキングで全国大会に行こう」というスタート地点に立つまでに聖別(アウスベーレン)されることになりますからね。
加えて最強位決定戦で言われていたのだと、参加者の地域の偏りがあるために「応援したい選手がいない」という話も見られました。
結局同じ地元の人って応援したくなるじゃないですか。地元選手が1人もいない全国大会ってやっぱり寂しいですよね。都道府県対抗駅伝に自分の県いなかったら普通に嫌だもん。
そういう意味ではエリア予選の復活というのは多くのユーザーから望まれていたものでもあり、その復活は「よくぞ決断してくれた」と言いたいところ。
全国大会に出たいならエリア予選を突破すればいい、というある意味では原点に帰ってくるのかな、と思っています。
エリア予選よもやま
レギュレーションの話
さて、まずはレギュレーションの話からしていきましょう。
エリア予選(店舗予選も)なんですけど、長らく限定構築戦だったんですよね。
限定戦ってどういうものかというと、「1ブロック戦」です。その年発売されたカードだけでデッキを組んで戦うというレギュレーションになります。例えば王来篇なら王来篇だけ、みたいな。
その1シリーズの限定構築で行っていたのは覚醒編(2010年)から新DM(2017年)までの間だったかと。覚醒以前は普通のレギュレーションでやっていました。
そして新DMの翌年である双極篇(2018年)からは「2ブロック」での開催となっています。
エリア予選がこうしたブロック開催するのは、販促的な面も含めて、その年に発売したカードを使って欲しいというのはあるでしょう。
その年度のカードを上手く使った人が代表になり全国へ行く、というのはストーリー的にも納得感がありますもんね。
そうなると来期から再開するレギュレーションって何になるんでしょうかね? 個人的にはせっかくエリア予選を復活させるんなら、2ブロックでやって欲しいんですよね。だって、そういうものだったし。
特にブロック切り替え直後に、皆が手探りでデッキを探している感じのあれ、好きなんですよねぇ。
シーズン毎に出てくるギミックって面白いものが多いのに通常環境ではそこまで通用しなくて使う機会が少ない……なんていう問題もないという。
最近の特殊パック(ビクトリーBESTやデュエキング)は右下にシーズンマークが付いてないですし、実はちょっと前から来年の2ブロックの準備している説をここで提唱させていただこうかと思います。
店舗予選の話
さて、そんなエリア予選でありますが、前の図をもう一度よーーーーく確認してみるとエリア予選の前に全国店舗予選というのがあります。
実はエリア予選に参加するためには権利を獲る必要があって、その権利を懸けた大会を各地のカードショップ(公認店舗)で開催しているんですね。
ですので、これはよく「権利戦」と呼ばれます。だいたいその年の夏から秋に掛けて開催されていますね。
そしてこの権利戦もまーーー曲者でして。
まずこの権利って優勝しないと貰えないんですよ。会場をぐるーっと見渡して、強いプレイヤーが数人いたりしたらもう絶望です。
店舗予選はだいたい32人くらいで開催されていたと思うのですが、当然みんな権利が欲しいのでプレイヤーが殺到します。
ちなみに1回戦で負けた時点でもう目無しとなるので、さっさとドロップして次の権利戦へのハシゴをします。
私はそこまで権利戦巡礼をしたことないんですけど、ご想像の通り結構メンタルに来るもので……。友達みんな持っているのに自分はまだない、だから優勝するしかない、そして決勝で負けた……いや、胸がキューッとなります。
まぁ近年だとランキングの上位やGP上位にはエリア予選の出場権があったり、そもそも最上位は直接全国大会への切符があったりもするので多少は解消されていますが……。
これで苦しくてエリアはあんまり出たくない、という人も実際いましたね。こればかりはしょうがないですけどね。
ちなみにこれは余談なんですけど、私が初めて出た店舗予選はたぶん神化編だったんですよね。
これなんで「たぶん」と書いているかというと、実は当時参加していた大会が店舗予選だったのか、確証がないんですよね。
当時はそもそも全国大会の存在とも知らず、ただただショップでデュエマをしているだけの人でした。
そんなある日、いつものように店舗に遊びに行くとなんか見たことない人も多くて、なんかいつもと雰囲気も違って、やけにみんな真剣なデッキ使ってるな……という回があったんですよ。
え、お前いつもは相撲Dr・ウンリュウビートで遊んでたやん……って人が、こんなん使ったり。
今思い返すと、あれは店舗予選だったんでしょう。恐らく。
特に当時はこれしか全国大会の道も無かったですからね。みんな真剣だったんですよね。
思い出にはならないさ
実際いまでも「全国大会に出るならエリア予選をやってくれないと厳しい」という方は多い筈です。
GPは門戸を開いていますが、4000人のうちの3人になるのと、100人超くらいの中から優勝するのとでは、流石に難易度が違います。
だからこそ、この大会ってなんていうんですかね……「手に届きそうなロマン」があるんですよ。
GPで4000人を勝ち抜いてどうこうっていうのって、ちょっと現実的に狙えるかっていうと、ちょっと違うじゃないですか。もちろん勝つために全力なんですけど、結果として付いてくることはあってもそこを狙ってということではないと思ってるんですよね。
だから逆にGPって色んな人がいて、それこそイベントとして楽しみたいって参加者も多いですし、遠方のプレイヤーと交流がしたいっていう参加者も多いんです。
それはそれでいいんです。大型イベントととしての、あるべき姿です。
でもエリア予選はそうじゃない。
会場にいるほぼ全員が、優勝を真剣に狙ってます。自分が全国に行くんだと信じて、会場に来ています。
だからかなぁ練習や調整の過程も含めて、プレイヤーの話を聞くとめちゃめちゃ面白いんですよね。
優勝した人に話を聞くと、だいたい「一緒に練習してくれた〇〇さんのためにも、全国大会は頑張りたい」っていうような答えが返ってくるんです。
それは恐らく優等生がやりがちなインタビュー用の回答ではなく、本気でそう思っていてその言葉が出てくる。だから会場で泣きながら喜んでいる人もいるし、反対に泣きながら悔しがってる人もいるんです。
行きてえよな、全国大会。そりゃ。だれにとっての夢でもあるし。
それがちょっと目の見えるところにあって、手を伸ばせば届きそうなところにあって、でも実際に掴めるのは1人だけ。
届きそう……っていうくらいにぶら下げってるのもまた、絶妙なんだよな。
自分も18年度は片手くらいまでは触れたような気がしたんだけどな。
うん……だからいいんですよね、この大会。競技イベントの良さが原液で詰まっている。
誰と誰が戦っていても、誰が勝っていても、なんか感慨深いといいますか、何か思うところがあるんですよね。
この独特の雰囲気をなるべく文章で伝え残したいとは思っているんですよ。
ですが、自分の担当した過去のエリア戦のカバレージとかインタビューとか読み返してみると、まだまだ力量不足だったな……と痛感するところも多いので、その点についてはリベンジしたいなと思っています。
https://dm.takaratomy.co.jp/coverage_cat/area19csk
せっかくなので19年度のエリア予選のカバレージのページを貼っておきます。
おわりに
というわけでだいぶ先の話ではあるんですけど、エリア予選のシステムとか思い出とかの話を書きました。
以前も書きましたが、デュエマがコンテンツとして広く拡張していくには観戦文化の定着は必要だと思っていまして。
で、GPでは上手くいっているので、全国大会でもという想いがありまして。
そうなるとやっぱり、応援しやすいプレイヤーが参加しているっていうのが大事だと想っているんですよ。
地元が同じって、そういう意味では本当に動機になりやすいんですよね。私だって未だに仙台のプレイヤーが全国の強豪たちを破って勝ち上がってるのみると嬉しいですもん。
そのためにはやっぱりエリア予選の復活は大きな一歩ですよね。
そして何より……私はあの大会の雰囲気が大好きなので、またあの世界が帰ってくるのが何よりも楽しみです。
皆様にもぜひ一度は味わって欲しいなと想います。
というわけで、今回はここまで。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。