こんにちは、神結です。
10月に入っていよいよGP前最後の新弾であるデュエキングの情報が公開され始めました。
そして私の注目は、なんといっても昨日公開された《頂上電融 クライアッシュ“覇星”22》。
ハンターこそ没収されているので《「勝利」の頂カイザー「刃鬼」》との共存は厳しそうですが、3色のドラゴンかつ早出しにも対応しつつ、蓋にもなって、後続も確保出来て、更にスピードアタッカーにマッハファイター持ちとテキストが豊富過ぎる。
そんなクライアッシュ“覇星”ですが、カラーリングは赤青緑のシータカラー。
これは単純に《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の足し算ではあるのですが、覇道といいカラーリングといい2022年とは違う年のGPを思い出した1枚でもあるので、ここで紹介しておきましょう。。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【シータチェンジザ覇道】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
ホントに2ブロ? 高火力超リソース「チェンジザ覇道」
というわけで今回の名作デッキはGP7thで活躍した2ブロックのデッキである、【シータチェンジザ覇道】になります。
リストはdotto様のものをご紹介。こちら、けみーさんとdottoさんの合作とのことです。
当時はプロモもお陰で構築に使えるカードの幅広く、《フェアリー・シャワー》や《ドンドン吸い込むナウ》というランプデッキに欲しいカードが存在していました。
で、そこに加えて《龍装艦 チェンジザ》、《ドンジャングルS7》、そして《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》という高火力なパワーカードが多数詰め込まれており、「これ、本当に2ブロか?」とも言いたくなるようなパワーデッキ成立していましたね。
【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
勿論、デッキの基本的な狙いはブーストから《龍装艦 チェンジザ》を着地させ、その効果で《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を狙うというもの。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10
■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。
そこからは追加ターンを取りつつタコ殴りにする、というのがこのデッキそのものです。
とはいえ、《龍装艦 チェンジザ》から《フェアリー・シャワー》を唱えれば次のターンに8コストで《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を出すルートもありますし、柔軟な立ち回りが可能です。
また《龍装艦 チェンジザ》が何でも出来るカードであり、そもそも《龍装艦 チェンジザ》で《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を唱えて動くビートダウンや、《六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》で相手を止めつつリソースを伸ばす、なんてことも出来ました。
そんなわけで、このデッキはコンボデッキではなく、リソースを伸ばして戦うミッドレンジ~ビッグマナよりのデッキと捉えた方がわかりやすいかも。
更にランプからの出力先として《ソーナンデス》も用意されており、これからJチェンジ《ドンジャングルS7》というルートも可能。
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 自然 / パワー8000+ / コスト8
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワー7000以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+6000する。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
双極篇の傑作カードの1つですよね、《ドンジャングルS7》。いまでも普通に強いカードだし。
もちろん《ドンジャングルS7》から《龍装艦 チェンジザ》に繋ぐことも出来ますし、それ以外にも《“乱振”舞神 G・W・D》などへのアクセスも出来るため、《ドンジャングルS7》自体も強力に使えるデッキとなっています。
ちなみにGP7thでは、同じチェンジザ覇道でも《異端流し オニカマス》を採用したリストも活躍しておりました(こちらは主におんそくさんなどが使用していた)。
こっちはこっちで、早期の《“必駆”蛮触礼亞》の展開を防ぎつつ、アタッカーとしても貢献出来るということで、より前寄せのリストとなっています。
お馴染み穴抜けの部分は、4は多分《龍装艦 チェンジザ》で、どっちかは《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》だとは思うんだけどなぁ……。
(※追記:上から「本日のラッキーナンバー!」、龍罠 エスカルデン、龍装艦 チェンジザらしいです)
父なる大地
さて、dottoさんのリストの話に戻りましょう。
個人的にやはり印象深いのは、輝くピン投の《父なる大地》。
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト3
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。その後、相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーを1体選び、相手はこれをバトルゾーンに出す。
実際、このカードには様々な役割が存在しています。
そもそもデッキの緑の枚数が16枚とやや少なく、初動の色として優秀なこと。
また当時の2ブロックには【黒単デスザーク】がいましたが、墓地肥やしが強制な《堕魔 ヴォガイガ》を引っ張り出して無理矢理LOをさせるプランがあること。
更に更に同型の《終末の時計 ザ・クロック》を引き摺り出すことで過剰打点も止めうること。
そして実際の活躍であったものとして、準決勝では【白ゼロサッヴァーク】に対して、耐性が付与されていない状態の《煌世主 サッヴァーク†》をバトルゾーンから引き剥がして、《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を通す、というプレイもありました。
この試合は歴代GPの仲でも屈指の名勝負なので、ぜひ一度観て欲しいですね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第117回は【チェンジザ覇道】でした。
悲しい話をすると、チェンジザ覇道のデッキとしてのピークは7thだったかもしれません。
以降、覇道の主流は【赤青覇道】に移行していき、2ブロだけでなく徐々に殿堂フォーマットでも活躍していくようになりました。
私は今回、クライアッシュ“覇星”を見て、「そう言えばシータ覇道ってデッキもあったなぁ」なんてことを思い出していました。
《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》のお供枠が長らくお留守だったので、今回のデュエキングを機にこんなデッキも遊んでみたら楽しいかも?
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。