こんにちは、神結です。
恐らくこの記事が公開されている頃にはGP開催目前のはずです。
ですのでせっかくなので今回は、初代GP王者のデッキを紹介していこうと思います。
「歴代名作デッキ紹介」、 今回は【イメンループ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
初代GP王者のデッキ
というわけで今回の名作デッキは元祖クソ緑こと、【イメンループ】になります。
イメンループの最終的な結論リストはこんな感じでした。
ちなみにGP優勝時のリストはまた違ってて、こんな感じです。
大きな違いは《終末の時計 ザ・クロック》でしょう。
このカードは《邪帝遺跡 ボアロパゴス》+《龍覇 イメン=ブーゴ》が揃っていると、《光牙忍ハヤブサマル》や《天真妖精オチャッピィ》のSバックに合わせて時を止められるので採用されていました。
しかし【黒単ヘルボロフ】との戦いに付いてこれなくなったので、徐々に抜けていきました。
さて、このデッキの主役は《龍覇 イメン=ブーゴ》です。
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のコスト4以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
え……イメンっていま50円で買えるの……?
もしゲートボールとかに興味のある方、アドバンスでモルトとか使って《邪帝斧 ボアロアックス》さえ持っていればかなりお得に作れるデッキなので、是非……。
このデッキは《トレジャー・マップ》+《天真妖精オチャッピィ》や《霞み妖精ジャスミン》などのブースト初動から入ります。
《パクリオ》や《電流戦攻セブ・アルゴル》+《イオの伝道師ガガ・パックン》で盤面を拡大していき、《ドンドン吸い込むナウ》や《飛散する斧 プロメテウス》で手札を整えながら《龍覇 イメン=ブーゴ》の着地を狙います。
基本的に盤面に3,4コストのクリーチャーが何か1体を用意する必要があります。
すると《龍覇 イメン=ブーゴ》からの《邪帝斧 ボアロアックス》で、マナから《電流戦攻セブ・アルゴル》を繰り出すことで盤面に20を用意して《邪帝遺跡 ボアロパゴス》に龍解します。
この《邪帝遺跡 ボアロパゴス》こそ、宇宙最強ドラグハートフォートレス(《爆熱天守 バトライ閣》とどっちが最強かの議論はありそうですが)なんですよね。
(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 自然 / コスト4
■このウエポンをバトルゾーンに出した時またはこれを装備したクリーチャーが攻撃する時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
【龍解後】
カード名:邪帝遺跡 ボアロパゴス
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:自然
コスト:7マナ
マナ:-
■クリーチャーを自分の手札から召喚した時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が30以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
【龍解後】
カード名:我臥牙 ヴェロキボアロス
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:自然
種族:ジュラシック・コマンド・ドラゴン
パワー:15000
コスト:10マナ
マナ:-
■自分の手札からクリーチャーを召喚した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
イメンループはボアロパゴスさえ作れてしまえば、だいたい勝ちです。しかもほぼ即死です。
そしてループの鍵となるのが《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》です。
(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ロスト・クルセイダー / エイリアン / 文明 闇/自然 / パワー4000 / コスト5
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スペース・チャージ:闇/自然(自分のマナゾーンに闇、自然のいずれかまたは両方を持つカードが置かれた時、このクリーチャーの 能力を使ってもよい)
闇:クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
自然:このターン中、次に召喚するクリーチャーのコストを最大2少なくする。ただし、コストは1より少なくならない。
《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》と《邪帝遺跡 ボアロパゴス》、そして《龍覇 イメン=ブーゴ》が揃っていると、《霞み妖精ジャスミン》をプレイするとなんか《霞み妖精ジャスミン》が手札に返ってくるようになります。
しかも《霞み妖精ジャスミン》は1コストでプレイ出来るし、《掘師の銀》をタップしてプレイするとパゴス効果で《掘師の銀》を場に出しながら連打出来るので、マナはアンタップするしループのついでに相手の盤面を一掃することも出来るんですよ。
……いや、なんで除去まで出来るん?
そんなわけで、最後はマナに落ちた《爆轟 マッカラン・ファイン》と、《飛散する斧 プロメテウス》で《無双恐皇ガラムタ》を拾って手出しをして、Sトリガーを封殺しながら過剰3億打点くらいを作って殴り倒します。
ちなみにパゴスがあまりに無限過ぎるため、なんかガチャガチャしてるうちに上記の初期盤面を揃えることは比較的容易なんですよね。
イメンループの魅力とは?
もう少しイメンの魅力に迫っていきましょう。
イメンループの魅力はその圧倒的な安定性にあると言えます。
青緑基盤という山札・マナのカードに触りやすい構成であることに加え、《パクリオ》という妨害も備えています。
また当時のカードプール(革命編前期頃)に於いてはドラグハートフォートレスを除去するカードはほぼ存在せず、一度建てた《邪帝遺跡 ボアロパゴス》が消えることは滅多にありませんでした。
パゴスを建ててターンを返せば《光牙忍ハヤブサマル》などからクリーチャーを繰り出せるため防御力も大きく向上し、だいたいターンが返ってきます。
じゃあハンデスなどの妨害はどうかというと、パゴスを作れていればトップドローするカードはクリーチャーであればなんでもよく、《霞み妖精ジャスミン》は最高の回答札でもあります。
呪文だったとしても《トレジャー・マップ》か《ドンドン吸い込むナウ》なんで、結局繋がるんですよね。
そしてそしてフィニッシュも《無双恐皇ガラムタ》のお陰でトリガーを封殺出来るためそこから負けることはほぼありません。
《無双恐皇ガラムタ》が盾落ちしているときに天門ループのようなデッキを踏まない限りは、まず勝てるでしょう。
デッキ基盤、ゲーム展開、そしてフィニッシュに至るまで高い安定性を誇るのがこのデッキだったのです。GP優勝という結果も、この安定性をもってすれば納得が出来ます。
そんなわけでGP優勝後もしばらく活躍を続けたイメンですが、《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》のプレ殿によって一回は環境から姿を消しました。
しかしその後、《S級原始 サンマッド》+《アクア忍者 ライヤ》によるループが見付かったことで復活し、無限《奇天烈 シャッフ》と《単騎連射 マグナム》で詰めるデッキになりました。
……ただこの後に1ターン早く《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を作れるサソリスループが台頭したため、イメン自体は徐々に下火になっていきました。
最終的に《S級原始 サンマッド》が殿堂したことで、デッキとしては完全に消えてしまいました。
しかしこのデッキがプレイヤーに与えた影響は大きく、
「殿堂でパーツを失っても、ものによってはリペアを作ることが充分可能である」「山札の順番を覚えて、意図的に組み替えていくといいことがある」「GPのような大型大会ではループのような安定したフィニッシュのあるデッキが勝ちやすい」「マナは毎ターンチャージする必要がなく、《復讐 ブラックサイコ》をケアしたいなら手札を3枚キープしろ」
といったような、様々な教訓を今日まで残してくれています。
おわりに
というわけで「DM歴代名作デッキ」、第16回はGP1st優勝デッキである【イメンループ】でした。
このデッキの永遠のライバルであった【黒単ヘルボロフ】もまた、近いうちに紹介しようと思います。あっちも結構安く組めるので、ゲートボーラーの方は是非遊んでみて下さい。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。