【DM歴代名作デッキ】Vol.161~メルゲドッカンデイヤー~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.161~メルゲドッカンデイヤー~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 9月になりました。9月の新弾はもちろんですが、GPの受付の受付も始まっており、デュエマの競技シーンも折り返しです。

 GPといえばやはり、皆が夢見るのは「自作のオリジナルデッキで勝つ」ことでしょう。大型大会ということもあって注目度が高く、更に配信もあるわけですから、そこで自作オリジナルデッキで勝ち進んだ日には、勝利も名誉も全て貴方のものです。

 というわけで今回は、そんなGPドリームに相応しそうなデッキの紹介をさせていただきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【メルゲドッカンデイヤー】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

美しいコンボデッキ 「メルゲドッカンデイヤー」

 というわけで今回の名作デッキは、GP9thで活躍した【メルゲドッカンデイヤー】になります。

 リストはこんな感じ。


 このデッキは《生命と大地と轟破の決断》を使ったコンボデッキです。デッキ制作者は栁で、初出は2019年10月のGP9thになります。

 大枠のカテゴリー的には【ネイチャーハイオリーダ】とかと同じかも。

(プレミアム殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト5

■この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)  
→自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。  
→コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。  
→このターン、自分のクリーチャー1体はパワーを+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。

 色々噛み合いが綺麗なデッキなので、先に動きの説明をしておきましょう。

 まずは2ブーストから入って、4マナで《レインボー・ストーン》を唱えます。

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト4

自分の山札からカードを1枚さがして表にし、自分のマナゾーンに置く。 そのあと、山札をシャッフルする。

 ここでやっておくべきことは、シールドの中身のチェックです。受け自体はありませんが、次に《逆転のオーロラ》を撃ったときに何がマナに置かれることになるかをしっかりと確認しておきます。

 基本的には《アクア・メルゲ》をマナに置くことになりますが、《アクア・メルゲ》が楯落ちしている場合は逆に別のカードで大丈夫です。

 次のターン、まずは《逆転のオーロラ》を撃って始動。デッキは全て単色なので、5マナが全てアンタップインで入ります。

 これでマナに用意できていれば《生命と大地と轟破の決断》をそのまま唱えることができるため、《アクア・メルゲ》《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を投げてコンボがスタート。

(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / 文明 水 / パワー1000 / コスト2

自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー5000 / コスト5

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべて捨てる。
■自分の手札を1枚捨てた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

 《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の効果で手札を捨ててGR召喚をするわけですが、このGR召喚に《アクア・メルゲ》が反応して、1ドロー1捨てすることになります。

 するとこの手札を捨てた行為に対して《MEGATOON・ドッカンデイヤー》が反応して再びGR召喚が可能に。

 おわかりでしょうか。この2枚で無限GR召喚が可能になっているわけです。

 ただしGR召喚をし続けるには、GRクリーチャーがGRデッキに帰ってもらう必要があります。

 ここで役に立つのが《早撃人形マグナム》です。

【 クリーチャー 】
種族 デスパペット / エイリアン / 文明 火 / パワー3000 / コスト4

スピードアタッカー

いずれかのプレイヤーが、マナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを破壊する。

 《早撃人形マグナム》は「マナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーを出したときに、そのクリーチャーを破壊する」というもの。GRは召喚扱いなので多くのメタクリーチャーをすり抜けることができたのですが、マグナム系は違います。

 こうしてGR召喚をしていく中で、《マリゴルドⅢ》経由などで《早撃人形マグナム》が着地すると、自分のGRクリーチャーを出した側から破壊できます。

 また《予知 TE-20》で山札上を固定して《ダダダチッコ・ダッチー》で出す、という技もあったり。

 そして最終的には《ツタンメカーネン》を出す→破壊を繰り返し、自分は《永遠の少女 ワカメチャ》を捨てることで山札切れを回避することができるため、そのまま勝つという訳です。

 《早撃人形マグナム》はメタクリーチャーとして対《BAKUOOON・ミッツァイル》などに使う事もできます。

 またコンボに必要なGRクリーチャーが少ないので、GRクリーチャーの選定は自由度が高いです。そのため、仮に《早撃人形マグナム》などが絡められず即死コンボに移行できなかったとしても、《“魔神轟怒”ブランド》+《ソニーソニック》によるリーサルを組むことができます。

 というわけで、デッキリストに採用されたカード単体を見ていくとパワーが低いものが多いデッキなのですが、コンボに至るまでの手数が少ないこと、《レインボー・ストーン》《逆転のオーロラ》などのキーパーツについて、実質的に5枚以上採用できるために再現性が高いことなどから、強力なデッキに仕上がりました。

 その上で、GPでは初見殺しが効きます。3ターン目に《レインボー・ストーン》《生命と大地と轟破の決断》を埋められたとて、「ネイチャーからなんかするデッキなんだろう」とは考えられても、そのデッキの中身を推察し、正しいプレイを取ることはまず不可能でしょう。

 こうしてGP9th本番では皆さんお馴染みアーチー選手がこのデッキを使用。

 決勝には届かなかったものの、4位という好成績を収めました。

同じ時代に生まれた不運

 GPで初登場しそこで結果を残したとなると、その後も爆発的な活躍が期待されそうですが、しかし現実はそうはなりませんでした。

 これは【NEXミラダンテ】のように「結果としてデッキとしてはそこまで強くなかったよね」という話ではなくて、言ってしまえば上位互換のようなデッキが存在してしまったことに原因があると言えるでしょうか。

 それがGP9thで優勝した【青黒カリヤドネ】です。

 こちらはルーター呪文や《龍装鬼 オブザ08号 / 終焉の開闢》で再現性を確保し、《「本日のラッキーナンバー!」》の遅延もしながら《魔導管理室 カリヤドネ》を着地させてループをするというデッキでした。

 始動ターンとしては【メルゲドッカンデイヤー】の方が平均的に考えて速かったのですが、【青黒カリヤドネ】には《「本日のラッキーナンバー!」》があったんですよね。

 そして《生命と大地と轟破の決断》系のコンボデッキの最大の弱点が、この《「本日のラッキーナンバー!」》だったのです。

 確かに【メルゲドッカンデイヤー】は完成度の高い美しいコンボデッキでした。 

 しかし「宣言5」で《生命と大地と轟破の決断》を止められてしまうと始動できず、これによって【青黒カリヤドネ】に勝てなかったんですよ。

 GP本番でも、この《「本日のラッキーナンバー!」》が勝敗を分けました。

 こうして【メルゲドッカンデイヤー】は大きなインパクトを残したものの、その後の環境では中々活躍することは出来ず、そして殿堂によって《アクア・メルゲ》を失った悲劇のデッキだったと言えるかもしれません。

 それでもファンボーイたちによってGP後もちょくちょくリストをアップデートさせていたのは記憶しています。

 超天篇第4弾発売から《アクア・メルゲ》のプレ殿前の数日の間だけ使えた《クリスマⅢ》入りはかなり強かったと記憶しています。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第161回は私の大好きな【メルゲドッカンデイヤー】でした。

 このデッキ、知っているコンボデッキの中でもリストから導入まで無駄がない非常にスマートなデッキです。

 現代デュエマは1つのカードに複数の役割を持たせつつ「何処から5枚引いてもパワーの高いカードで戦える」といった形のデッキ構築になっていることが多いです。【ファイアー・バード】なんかはその典型例と言っていいでしょう。

 しかしこの【メルゲドッカンデイヤー】はそうではありません。採用されているカードにはほぼ単独の役割で、プレイターンを経過してしまったカードを使うケースはほぼないですし、使ったとて弱いはずです。

 ただしその代わり、同じ役割を担えるカードを複数積むことで再現性を上げています。

 いずれにせよ勝利に向かって構築しているのは間違いないのですが、何処を通っても勝利に行けるように多数の道を張り巡らせたデッキと、とにかく太い一本道で戦うデッキとで、違いが出ていますね。

 超天篇はGRゾーンという強力で面白い外部ゾーンのお陰で、こうしたデッキが成り立ちます。私はこのタイプのデッキを「超天型」なんて呼称することがあるのですが、【メルゲドッカンデイヤー】や【ネイチャーハイオリーダ】はこの「超天型」の象徴デッキだと思っております。

 まぁ、こうした話もいずれまた何処かで。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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