【DM歴代名作デッキ】Vol.33~5cバスター~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.33~5cバスター~【週刊:神結コラム】

こんにちは、神結です。

いやぁ、寒いですね。赤青アポロに3ターンでコンボ決められた時くらい寒いです。

私は仙台でもかなーり山沿いの出身で、冬には雪も降るしマイナス10度くらいまで下がる日もあるんですが、だからといって寒いのに強いかと言われるとそうでもないんですね。寒いのは勘弁して欲しいです。

いや、外が寒いのは許せるんですよ。その分、北国の家の造りってまぁまぁ保温も保湿も効くようになっているし、暖房器具も強いんです。

でも関東のアパートって、結構アズレンの春節衣装みたいな造りになっているんで、家の中と外で気温差がほとんどないんですよ。

特に冬にストーブの前でアイスを食べるのが好きだった私にとっては致命傷です。今も寒い寒いと凍えながらアイスを食べています。

さて、挨拶が長くなってしまいました。

これだけ寒いので、せっかくなので暖を取れるような話をしていきましょう。

 

「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は紹介するのは【5cバスター】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

「単騎ラフルル」で寒い寒い勝ちをお届け

というわけで今回の名作デッキは【5cバスター】になります。リストはこんな感じ。


このデッキの歴史的な意義をお話すると、単騎ラフルルが実現可能な最初のデッキがこれでした。というより、単騎ラフルルをするために作られたのが5cバスターだと言っても過言ではありません。

(なお前提として、《蒼き団長 ドギラゴン剣》はこの世で一番強いカードでしたが、今更このカードの話はもう書きませんし画像も貼りません)

登場したのは、革命ファイナルの後期。2015年末から《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》が殿堂する前の2016年2月頃までが全盛期ということで、季節的にはちょうどいまくらいでしたね。

このデッキのコンセプトは、先に言ったように単騎ラフルルです。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー3000 / コスト3

■自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。

(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー5000 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ-光または水のクリーチャー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、相手は呪文を唱えられない。

《単騎連射 マグナム》《音精 ラフルル》を揃えてクリーチャーと呪文を封殺しながら殴ることを、このように表現していました。

デュエル・マスターズの醍醐味と言えば、人事を尽くした上でのシールドトリガーによる攻防なんですが、そんなハラハラドキドキの結末を全て否定するのが、この単騎ラフルルです。寒く寒く勝ちましょう。

とはいえ、単騎ラフルルを揃えるのは容易ではありません。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / イニシャルズ / 文明 闇/火 / パワー6000 / コスト6

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スレイヤー
■W・ブレイカー
■マナ武装4:このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
その後、このターン、自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

基本的には《Mの悪魔龍 リンネビーナス》の蘇生効果を使って単騎ラフルルを揃えることにはなるのですが、下準備が必要です。

しかし《蒼き団長 ドギラゴン剣》で走るだけなら、当時は【デアリバスター】という速度と再現度に優れたライバルが存在していました。

そのため5cバスターは、まず一度受ける必要がありました。

そのため《ドンドン吸い込むナウ》《アルカディア・スパーク》といったトリガーと、バスターのチェンジ元にもなれる《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》が投入されています。

また相手の攻めの質を落とす、遅らせるための《裏切りの魔狼月下城》も強力でした。

一度受かってしまえば、何度も受ける必要まではありません。返しにバスターを走らせて逆襲が出来るからです。

ですのでパーツを探しながら相手の攻撃を一度耐え、その後《Mの悪魔龍 リンネビーナス》を絡めながら単騎ラフルルを決める。

それが5cバスターというデッキのコンセプトでした。

  

必殺のポロリンネで相手を温めてあげよう

とはいえデュエマというのはそうコンセプト通りには毎回いきません。試合をこなす中で、どうしても先に走らないと勝てない、なんて状況もあるわけです。

しかしこのデッキ、見切り発車界隈?の中では相当に悪質なことでもお馴染みのデッキではありました。

具体的にはイーヴィル+バスター+リンネしかなかったとしても、もう待てないと判断したら、イーヴィルから突っ込むことを考えます。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / 文明 闇/火 / パワー4000 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。
その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。

というのも、「イーヴィル召喚→チェンジバスター→効果でリンネを場に出す」までやると、なんと封印を3枚も剥がすことが出来るんですよ。

察しのいい方は気付いたと思いますが、この3枚の中から無理矢理単騎ないしラフルルを落としにいくとかいう見切り発車が存在するんですね。

この一連の流れで「お願い」と言いながら墓地に単騎orラフルルを落とす動作のことを、「ポロリンネ」なんて呼ばれていました。

3枚というのは《天災 デドダム》を召喚して欲しいカードを手に加えるくらいの話ですから、まーそこそこの頻度で発生します。

決められた方はもう最悪です。溜まったもんじゃありません。

で、ポロリンネの結果何が生じるかというと、単騎ラフルルですからね。「ハンデスしたのにトップからドロソ引かれた」とか、そういう話じゃないんですよ。起こる結果は負けなんです。これはもう大爆発からのガン冷えで、ただでさえ冬なのに寒暖差で風邪をひきます。

5cバスターって5色使っていることもあってマナの色とか手札のパーツとかそんなに都合よくは集まらないんですよ。

あと環境的に言えば、デアリやNEXTのマナロックが4枚使えていたので、これを喰らったらひとたまりもないわけです。

ですので余計に「これ以上デッキ掘ってるのは悠長すぎる」「マナロック出される前に殴るしかない!」みたいな状況になりやすく、そしてポロリンネが発生するわけです。

いやいやいや、お前それ以外負けてるやん。それしかなかったじゃん。

いやー、思い出してきましたね、あの光景が。

 

……あ、はい。

5cバスターはとても良いデッキだったと思います。

 

そんなこのデッキも《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》の殿堂によって環境の最前線からは退きましたが、その後も様々なリペアが組まれて、ファンの間で長く親しまれました。ファンは多かったですね。

また単騎ラフルルというギミックも、他のデッキでも流用出来ないかと試行されつづけました。例えば【赤青バスター】だったり【シータミッツァイル】は、最終的に単騎ラフルルを着地点としたデッキになりました。

こちらも今では《音精 ラフルル》がプレ殿となりましたが、「単騎ラフルルをすること」というのは、長らくデュエルマスターズのゴールであったと思います。

 

"5cバスター"の魂を受け継ぐもの

さて、5cバスターのコンセプトを考えると、現代では攻守ともに大きくバージョンアップした5cバスターのような存在が環境にいます。

4c邪王門は、完全に5cバスターの系譜のデッキでしょう。最初にこのデッキが出てきたときは《Mの悪魔龍 リンネビーナス》とかも搭載されていたので、作成者もある程度5cバスターを参考に作ったんじゃないですかね。

というわけで、最新型の【4c邪王門】のリストはこんな感じ。


私、このデッキは割と好きですね。元々可愛いところが多いデッキだったんですが、最近は大学デビューしたのか、めっちゃカッコよくなりました。

一回受けてから、返しに封殺ギミックを押し付けつつ走る、というのはまさに現代の5cバスターです。

走り出すのに必要なパーツも随分を少なくなったし、デドダム+カツキングとかそんなことまでしていいの? というカードも増えています。

なんせこのタイプのデッキでイーヴィルが入っていませんからね。いやぁ、時代の変化とは恐ろしいものです。

 

おわりに

「DM歴代名作デッキ」、第33回は素晴らしいデッキである【5cバスター】でした。

ジョバンニがいてマナロックがウヨウヨしている環境だったので私は使うことはなかったのですが、対戦したことは何度があります。まぁ、はい。うん。もういいかな?

 

というわけで今回はここまでです。

「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。

 

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