しれっとお亡くなりになったらしい。
というわけでこんにちは、神結です。
本日の殿堂施行で、《蝕王の晩餐》が1枚制限となります。まぁ《絶望神サガ》の殿堂と合わせて、【青黒ダンタルサガ】系統のデッキは環境から見なくなることでしょう。
そして殿堂というのは何かしらの“とばっちり”があるもので、罪のないデッキが一つ、息を引き取っています。
さて「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【ロマノフワンショット】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
最初の“ダンタル”、ロマノフワンショット
というわけで今回の名作デッキは《蝕王の晩餐》のデビュー作と言っていいでしょうか、【ロマノフワンショット】になります。
今回はみんな大好きアーチーさんのnoteを参考に引っ張ってきました。超天篇の夏、ちょうどデッドダムドが大暴れしていた頃ですね。
リストはこんな感じ。
《一極両得 ドンドン&パンパン》は記事の内容を参考に突っ込んだため、正確にはこのリストで当時のCSに出た方はいないような気はしますが……。
実は【ロマノフワンショット】の動かし方なんかについては過去のガチまとめ記事にもありますし、先のアーチーさんのnoteにも詳しいので、資料として参照したい方はそちらも併せてご確認ください。
さて、【ロマノフワンショット】自体は双極篇までに数多く登場したリアニメイト(墓地蘇生)呪文とルータを軸に構成されています。
そして超天篇の第1弾にて《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》が登場したことにより、アーキタイプとして成立しました。
【 ツインパクトカード 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水/闇 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を合計2枚まで、両プレイヤーの墓地から選ぶ。それらをコストを支払わずに唱え、その後、持ち主の山札の一番下に置く。
────────────呪文────────────
カード名:ウォズレックの審問
文明:闇
コスト:2マナ
■相手の手札を見て、コスト3以下のカードを1枚選び、捨てさせる。
簡単に言えば墓地から《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を釣り上げることでそのまま勝ち(に繋がることが多い)というデッキです。
ちなみにループはしません。
そしてデッキ名にもなっている「ワンショット」ですが、「リアニメイト呪文から一撃で勝つ」という部分を重視して呼ばれるようになったのでしょう。
まぁこの「ワンショット」に関して、このデッキでいうとちょっと怪しかったりもするのですが、伝わりやすさを重視して【ロマノフワンショット】と呼称しています。
さて、《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》の成立とともに、とお伝えしましたが、大きな活躍するようになったのは、この前紹介しました【アナカラーデッドダムド】の流行以降でしょうか。
リストを見ればわかるように呪文メタに非常に弱いのですが、このデッキは他のデッキでは中々見られない大きなメリットがありました。
それが「盤面を作る必要がない」という点です。基本的に墓地にロマノフを置いて腕組みしながら構えておき、時が来たら《法と契約の秤》を撃って勝つ(ケースが多い)わけですが、ダムドが得意とする「盤面除去」に付き合う必要がないのです。
一応《奇天烈 シャッフ》対策には《一極両得 ドンドン&パンパン》のような呪文を用意し、蘇生→殴り返しなどで対応していきます。
そんなわけで一時期は環境の一角として活躍し、GP9thでは見事TOP8に進出。
ただしこのGP以降だと、自身の上位デッキとも言っていいような【青黒カリヤドネ】は勿論のこと、【シータミッツァイル】の《音精 ラフルル》などにわからされることとなり、環境の一線からは退くこととなりました。
その後はオリジナルレギュレーションが導入された際に「外部ゾーンを使わないデッキ」の一つとして注目されることもありましたが、まぁそんくらいです。
そしてこの度の《蝕王の晩餐》の殿堂によって、無事デッキとしての寿命を全うしたということになりました。
ロマノフ効果は命懸け
さて、先ほどから何度か勝つ(だいたい)みたいな記述をしてきましたが、このデッキは《法と契約の秤》なり《戒王の封》から《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を出したところで、まだ全然安心出来ません。
【 クリーチャー 】
種族 ダークロード / ドラゴン・ゾンビ / ナイト / 文明 闇 / パワー8000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置く。
その中から、コスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
ロマノフから呪文が落ちなかったその時点で止まりますし、墓地にそれなりに枚数があればリカバリーもしやすい(それこそ、《蝕王の晩餐》でロマノフを割りつつ《龍装医 ルギヌス》を出せば繋がります)のですが、最初は命懸けです。
2回くらいで止まってターンを返してくれるロマノフ使いを、何人か見ました。
最終的には山札を2~3枚にして、
①蘇生札から場に出した《サイバー・K・ウォズレック》の効果で《蝕王の晩餐》+ルーター呪文を唱える
②どっかのタイミングで場に出していたルギヌスを《蝕王の晩餐》で割って《水上第九院 シャコガイル》を出す
③ルーター呪文を唱え、山札を引ききって勝ち
……という方法になるわけですが。
なんと言えばいいんですかね。「ごく稀に発生する」と「それなりに発生する」のちょうど中間くらいの頻度で止まります。
その上で繋げ方については最適解を取り続けるのはそれなりに練度を必要とした記憶があるので(何が何枚落ちているかとか、墓地の状況を把握しておく必要があります)、1人回しなんかをちゃんとしないと痛い目を見たりもします。
【ロマノフワンショット】、意外と深かった。
まーソリティア系統が好きな人は当然好んでいましたし、私もCS等では使ったことこそありませんが、1人回しするには楽しいデッキだったと思っています。
やっぱり「ロマノフ出したからといって勝たないから、一度気合いを入れ直す」みたいな部分も含めて、このデッキは可愛いかったんですよね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第61回はさらばダンタル【ロマノフワンショット】でした。
このデッキ、道中を繋ぐ過程でも《蝕王の晩餐》を必要とするので当然の4枚なんですけど、現代のカードプールだと《アンノウン・プログラム》が一応存在しています。
【 ツインパクトカード 】
種族 アンノウン / 文明 水/闇/自然 / パワー11000 / コスト8
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、その後、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地のカードをシャッフルし、山札の下に置く。
────────────呪文────────────
カード名:アンノウン・プログラム
文明:闇
コスト:4マナ
■自分のクリーチャーを1体破壊し、それよりコストが1多いクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
ダンタルも1枚は使えるんで《水上第九院 シャコガイル》勝ちまではちゃんと繋がるとは思います。が、結局ウォズレックで撃てないのが致命的で、なんかデッキにワチャワチャと要らんカードを取らなきゃいけなくなりそうですね……。
と、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。