こんにちは、神結です。
Nintendo64世代なので、64の数字には悲しくも反応してしまいます。初代スマブラとか、ヨッシーストーリーとかが64です。
ここで64の話を始めると、校長先生の話くらい長くなってしまうので、この辺でやめておきますが、それはそれとして、一部の64の過去作たちはSwitchオンライン特典で現在遊ぶことも出来ます。
例えば、バンジョーとカズーイの大冒険とか。まぁ、私はまだやっていないんですけども。
さて「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【赤単轟轟轟】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
先1発射の【赤単轟轟轟】
というわけで今回の名作デッキは先1轟轟轟が出来る、【赤単轟轟轟】になります。
活躍したのは、主に双極篇の中後期。一番流行ってたのは9月頃だったんじゃないかな?
リストはこんな感じ。
この主役は勿論、《“轟轟轟”ブランド》です。
個人的にはこの赤シクVerが好き。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
そんな《“轟轟轟”ブランド》ですが、2ターン目までに1コストを3体撒いて着地するというのはイメージしやすいと思うんですけど、このデッキは先攻1ターン目に轟轟轟が出せます。
それを可能としているのが、《ニクジール・ブッシャー》です。
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー6000 / コスト6
■コストを支払うかわりに、クリーチャー1体とシールド1つ、そして手札1枚を自分の山札の一番下に置いて、このクリーチャーを召喚してもよい。
■W・ブレイカー
このカードは自分のクリーチャーと手札1枚、そしてシールド1枚をデッキ下に置くと召喚出来るのですが、先攻であればマナチャージから1コストを召喚して、《ニクジール・ブッシャー》を宣言。
すると残りの手札が綺麗に1枚となるので、そのまま《“轟轟轟”ブランド》が発射されるんですよね。
当たり前の話なんですが、先攻1ターン目に飛んできた轟轟轟に対処出来るデッキなど、早々ありません。
あと《ニクジール・ブッシャー》自身も、アタッカーとしてそれなりの打点はしています。
そしてそしてこの時は轟轟轟4枚使えたので、上振れれば「連鎖」もします。
まぁじゃんけん負けてニクジール轟轟轟+轟轟轟とかされたら、一周回って笑顔ですけどね。
また後攻の場合は、1ターン目に《ドリル・スコール》を撃てば、実質的に後攻1ターン目の轟轟轟も可能となっています。
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 火 / パワー- / コスト1
カードを1枚、自分のマナゾーンから自分の墓地に置く。その後、相手はカードを1枚、自分自身のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
《ドリル・スコール》、この時期は4枚使えてました。後追いをすると【ジョバンニスコール】の時に殿堂したカードかのようにも見えるんですが、違います。このデッキが原因です。
この《ドリル・スコール》は、相当厄介でした。
具体的にどう厄介かと言うと、例えば初手に《霊宝 ヒャクメ-4》みたいな3色マナとかあったら、今なら普通にチャージすると思うんですよ。
でもこの環境ではちょっと考えないといけなくて、初手で手なりで《怒流牙 サイゾウミスト》とかを埋めると、《ドリル・スコール》で流されてマナの色がなくなる、なんてことが起こりうるんです。
これ、相手が赤単だとわかっていれば初手を緑単色置いて《ドリル・スコール》で流してもらったあとに埋め直す……なんてことも出来るんですけど、当然ですが相手のデッキを先攻で把握するのは無理です。
次元なんて幾らでもブラフ出来ますし、今ほどCSの開催数も多かったわけではないので、対戦相手のデッキなんて中々知っている筈もありません。
あと当然ながら絶対ケア出来ない手札を寄越されることもありますし、そもそも色マナとして採用してるのに初手で埋められないって何? みたいな話にもなります。じゃあデッキとしてそれってどうなの? という話にもなりかねません。
そんなわけでデッキに採用されているかどうかに関わらず、存在そのものが対戦相手・環境・デッキ構築そのものにすら与える影響が大きすぎるというのもあり、《ドリル・スコール》は無事殿堂となっています。あまりにも妥当。
採用カードとかの話
と、少し話は逸れましたが、もう少しデッキの中身について見ていきましょう。
このデッキの最大の特徴は、速さです。その速度感は「2コストのクリーチャーは重い」と感じるくらい。
手札をワッと撒いて《“轟轟轟”ブランド》に繋げる、《“轟轟轟”ブランド》を引いていないなら、1コストの数と速度でゴリ押す。それがこのデッキなんです。
まぁ主力となる《“轟轟轟”ブランド》、《ニクジール・ブッシャー》、《ドリル・スコール》は4枚それぞれ採用されているとして、どの展開でも使うことになる1コストはなるべく採用されています。
リストによってはここに更に《ブルース・ガー》を足しているものなんかも見掛けたりしました。
《螺神兵ボロック》のデメリットは、1ターン目に《ニクジール・ブッシャー》へ変換するルートがあるので、このデッキの場合は裏目が少ないですよね。
あとは手札が1枚以下だとSAになれる《ミサイル“J-飛”》も、このデッキとは好相性です。
これはこのデッキに限らない赤単そのものの強みですが、仮にトリガーの除去とかを踏んで打点が止まっても、上からのSAの期待値で戦えるんですよね。
要するに「このターン盤面の処理は出来ても楯を増やしたりは出来ない、このターンだけはダメ!」みたいな状況って皆さんも経験あるでしょうが、その状況でちゃんと勝ちうるのが、赤単の強いところだと思っています。
また、主に《奇石 ミクセル》なんかへの対策札として、《スチーム・ハエタタキ》も採用されています。
このデッキは大型が引けずに1コストでビートをする【黒緑速攻】みたいな試合展開も絶対発生してくるので、そういった状況でも《スチーム・ハエタタキ》は重宝します。
あと当時は《Dの牢閣 メメント守神宮》が4枚普通に使えていたので(というかそれくらいのカードがないと轟轟轟なんて受からないし)、盤面にいる小型クリーチャーは簡単にブロッカーになります。
そういう意味でも、除去しておくに越したことはないんですよね。
その他《轟車 “G-突”》(ギガントって読みます)なんかを採用しているリストもあるにはありましたが、このカードはどちらかと言えば【赤白轟轟轟】向けのアタッカーと認識しています。
最初にも書いたように、2コストの置物っていうのでまず「重い」んですよね。《轟車 “G-突”》が動き出す時にはもう遅いというか、2打点で良かったみたいなのを感じる状況が少ない。
基本的には軽い1コストの打点の方が、扱いやすいですね。
赤白だと《奇石 ミクセル》で相手を止めて《轟車 “G-突”》を動かすみたいなゲームになるし、小型の打点を滅茶苦茶撒けるわけではないので、結構重宝するんですけどね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第64回は【赤単轟轟轟】でした。
デュエマには古今東西色んなタイプの赤単デッキがありますが、コイツが一番が違う毛色が違うかもしれません。
なんと言えばいいんですかね。他の赤単って「3キルを目指す」「相手の勝ちたいターンより速く倒す」みたいな感じなんですけど、コイツだけはなんか違うところ見てデュエマしてる印象を持っているんですよね。
ウマ娘のサイレンススズカがそんな感じだったと思うんですが、最速のその先を目指しているというか、対戦相手に勝ちたいどうこうというより、なんか自分の求める理想のデュエマを目指した結果勝ってるみたいな……。
まぁ先にゲームを作れる、みたいな赤単のメリットを最大限に生かした構造ではあるので、「らしい」で言えば一番そうなのかもしれませんけどね。
とにかく現代の《我我我ガイアール・ブランド》とはまた違った魅力のあるデッキではあるので、興味があってウッカリ手元に轟轟轟が4枚ある方は、遊んでみてください。
「なんか違う」のニュアンスを理解していただけるかと思います。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。