こんにちは、神結です。
GPお疲れ様でした。そちらについては、また別途月末の記事で触れることになると思いますので、
さて、第96回ということで徐々に節目の100回も近付いてきました。第100回になったら各界の著名人の皆様からお祝いコメントとか寄せて貰えたりしないかな。しないかな。しないか。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は理論派?【ダーツデリート】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
絶対決まる理論派ダーツデリート
というわけで今回の名作デッキは理論派?と呼ばれる【ダーツデリート】になります。
登場したのは2018年の夏頃。環境的には「ジョラゴン・轟轟轟・チェンジザ・デスザーク」の四強が活躍していた頃でした。
リストはこんな感じ。
何故「理論派」などと呼ばれるのか?
それは、コンボが決まれば確実に《ラッキー・ダーツ》から《オールデリート》が撃てるからです。
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 光 / コスト1
自分のシールドを1枚相手に選ばせ、見る。それが呪文であればコストを支払わずにすぐ唱えてもよい 。唱えない場合やそのカードが呪文でない場合、元の場所に戻す。
【 呪文 】
文明 闇 / コスト11
■各プレイヤーは、バトルゾーン、手札、シールドゾーン、墓地にある自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
その方法の鍵となるのが、《黒神龍ブライゼナーガ》。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ドラゴン・ゾンビ / 文明 闇 / パワー9000 / コスト6
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
まずは《ロジック・キューブ》などのサーチカードで、おおよその楯の中身を確認(禁断落ちがあるので、正確な把握は不可です)。
その後4ターン目にチャージャーを撃ち、続く5ターン目に6マナから《黒神龍ブライゼナーガ》をシュート。もちろん、楯は全回収します。
ここで《ドレミ団の光魂Go!》や《貝獣 ウーニ》を捲ると激アツ。
そのまま使用して《トライガード・チャージャー》へと繋ぎましょう。
【 呪文 】
文明 光 / コスト4
■自分のシールドを1つ、手札に戻してもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■自分の手札を1枚、裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)
楯に埋めるのは、当然《オールデリート》。
で、《トライガード・チャージャー》はチャージャーなのでそのままマナに行くんですが、あら不思議。なんと光の1マナが生まれてしまいました。
つまり……《ラッキー・ダーツ》が撃てるんですね。
楯が1枚しかないのでそれを選ぶしかないんですが、その中身は当然《オールデリート》。
《ラッキー・ダーツ》から《オールデリート》を唱えるデッキは、《禁断 ~封印されしX~》の登場以降何度も作られてはいますが、このように理論的?に確定で《ラッキー・ダーツ》から《オールデリート》を唱えることが出来るので、理論派ダーツデリートなどと呼ばれている訳です。
道中ではいくつかの呪文が必要になっていますが《ロジック・キューブ》などからサーチ出来ますし、また《トライガード・チャージャー》が複数あれば、4ターン目に《ドレミ団の光魂Go!》などを楯に仕込むことも出来ます。
これによって、5ターン目の《黒神龍ブライゼナーガ》からのトリガーを確定させることも出来る訳ですね。
考えた人は天才です。
私も初めて見たときは感動しました。
その他の小テクなど
勿論幾つか気になる点はあるとか思います。相手にも《禁断 ~封印されしX~》入ってるデッキにはどうするの? とか、《ラッキー・ダーツ》が封印落ちしてるときはどうするの? とか。
まず最初の禁断云々なんですが、いまのアドバンスをやっていると信じがたいかもしれないんですが、当時の環境にはそこまで禁断はなかったと思います。
結局禁断が使われているのって、その環境にバイクがいるかどうかが結構大きかった気がします。《超戦龍覇 モルトNEXT》も《インフェル星樹》出るまでは《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の方が主になりましたし。
というか、別に外部ゾーン自体がオプションというか、当時のデッキって別に外部ゾーンなくても外部ゾーンあるデッキにやれていたんですよね。まだ超次元呪文とかも使われていました。
まぁそもそも仮に禁断採用しているデッキならば、ミラーでもない限り大抵のデッキは殴ってくるので、素の楯からトリガーによる返り討ちパターンは全然あります。
で、続いて《ラッキー・ダーツ》の封印落ちについてですね。大抵のダーツデリート系のデッキは、楯や封印に落ちた場合は《超覚醒ラスト・ストームXX》を作って殴りに行きます。
しかしこのデッキの場合は、まず楯落ちなら幾らでも救出出来ます。最悪《黒神龍ブライゼナーガ》で楯を開いたときに封印落ちが発覚しても、《トライガード・チャージャー》からトリガーを埋めておくことで一旦やり過ごすことは出来ます。
そして凄いことに、このデッキの場合は結構封印落ちもケア出来るんですよ。
というのも《超次元ガード・ホール》からの《時空の支配者ディアボロス Z》、そして《超時空ストームG・XX》で封印をボロボロ剥がすことが出来るので、この時点で封印からダーツが落ちれば、《貝獣 ウーニ》のスーパー・S・トリガーを使ってダーツを唱えることが可能です。凄い!
ですので、理屈上封印の5枚目までであればダーツは救出可能です。
また対呪文メタについては、相手のが《偽りの王 ナンバーナイン》のような常在効果のクリーチャーであれば《唸る鉄腕 ギリガザミ》が大活躍します。
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー2000 / コスト8
■スーパー・S・トリガー(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーにxB能力を与える)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■xBこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト9以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
先にバウンスしてから、スーパー・S・トリガー効果で《ドレミ団の光魂Go!》を唱えることで、そのままパターンに入れるよ、って訳ですね。
ちなみに相性的には、《ジャミング・チャフ》が強すぎて【チェンジザダンテ】にはボコボコに。
【闇単デスザーク】に対しては、トップの《黒神龍ブライゼナーガ》1枚から勝てちゃうこともあるので、全然やれます。
【ゼロジョラゴン】はまぁ、歓迎はしないけど速度勝負に勝てるなら……。
【赤白轟轟轟】は結構楯勝負になります。そんなに分の悪い勝負ではありません。
……と、この時期は上位のマジレスデッキ陣たちが強いために中々環境外からのパンチを決めるのは難しかったんですけど、この理論派ダーツデリートについては比較的やれる方でした。
四強に半分以上まぁ……って感じならね。本当に座った瞬間から無理だったのってチェンジザくらいだし。
このデッキは弱点も露骨ではあったために環境に君臨していたというわけではないのですが、コンスタントに結果を出すデッキとして《黒神龍ブライゼナーガ》の殿堂まではちょくちょくCSでも見掛けるデッキではありました。
まぁ、好きだよねみんな、ダーツからデリートするの。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第96回はみんなの大好きな理論派?【ダーツデリート】でした。
上にも書いたんですけど、初めて見たときは感動しましたね。「よく考える人もいるもんだ」って。
この時期は《黒神龍ブライゼナーガ》に注目が集まっていたので(ブライゼシュートなど)、その派生で研究された結果、誕生したんだろうなと思っています。
正統派のデッキもいいですが、こういったちょっと癖のあるデッキの方がある意味では役立つことも多いかもしれませんので、どんどん紹介していきたいと思います。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。