メルキス主体になっていることを祈るしかない
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
前回の終わりで「鬼の歴史の王来篇を終わらせるならジャオウガ単騎RTA(一王二命三眼槍酷使チャート)が最効率」って言ったんですが、よく考えたら百万回殺して残機の概念消してくるB・W・Mがいるので思ったよりこれ効率悪いかもしれませんね。よくできてんなこのゲーム。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《 超神星ジュピター・キングエンパイア 》
【 進化クリーチャー(進化GV) 】
種族 フェニックス / 文明 自然 / パワー14000 / コスト5
進化GV-自分のドリームメイト、アーク・セラフィム、ワイルド・ベジーズのいずれか3体を重ねた上に置く。
メテオバーン - このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にある、進化クリーチャーではないカードを1枚選び、バトルゾーンに出してもよい。(ただし、そのクリーチャーは召喚酔いする)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
DM-19にて登場した、ベリーレアのカードですね。
不死鳥編の主役となる惑星型フェニックスの一角にして、最初の進化GVサイクルの自然文明担当です。
「進化元を三体要求する」という派手な能力と当時としては規格外のサイズを誇るこのカードなのですが、実はデュエマ史上初にしてあんまり他に例のない特徴を持つ一枚だったりもします。
その要素とは。
名指しのサポートカードにして、進化元となるカードが存在するのです。
《 博識の森のポルタス 》 《 カラテ・キャロット 》《 霊騎クルス・タスポル 》の三体ですね。 ネーミング的にちょっとカラテだけ浮いてるのはまあこの際置いときましょう。《スポルタ・キャロット》とかじゃダメだったの!?
「三体揃えるとマナ・墓地・山札のうち任意の場所からジュピターを引っ張ってきて即座に進化元になる」というデザインなわけですね。マナカーブ的にも2→3→4と動くと(一番ジュピターが眠っているであろう)山札から引っ張ってきたうえで次のターンに進化Vが揃っている……というデザイナーズコンボも上手いですね。
当時のカードデザイン的に、テキスト上で同名以外の特定のカード名を指定するカードはたぶん初めて(見落としてたら教えてください)。
これまでにも存在した進化Vとはまた違った方面で、「カード同士の合体」を想起させるカードだったと言えるでしょう。
……とはいえ、カードパワー的に彼らとジュピターが環境で活躍しなかったのもまた事実。「進化元をメテオバーンで出し直してcip使い直し」というジュピターの強みを生かせないのも厳しく、このデュエマ初のギミックは歴史の闇へと消えていきました。
さて。そんなこのギミックなんですが、実は結構デュエマ史においては重要な役割を担っている……と個人的には思っておりまして。
これ、実は「特定の別カードを要求するカード」というこの先のギミックに対する市場調査みたいなもんだったんじゃないかと考えています。そう。
ゴッドです。
「(ランダムでパックから引く必要のあるカードを)実質4種類デッキに入れる必要があるのはやりすぎ」「進化とかではなく直接カード同士をくっつけられるようにする」など、先ほどのカード群の反省が見えるこのギミックはおおむね多くのプレイヤーに受け入れられました。後に実質6種類デッキに入れる必要があるやつも出ましたが。
市場に出回った最初のゴッドの一角たる《 地武神オルメガス 》がサーチ効果持ちだったのも、これの影響なのかもしれない……って言ったらちょっと言い過ぎですかね?
ちなみに、「ランダムパック産のカードでなければ別にこの手の合体ギミックをやることに問題はない」という事実は構築済みデッキのDMC-40 「ヘヴィ・デス・メタル」に収録された《 ゴッド・ルピア 》が証明済みです。
デッキの穴埋めとしていっぱい入ってた既存カードの 《 ブラッディ・ドラグーン 》《 封魔魂具バジル 》 をも巻き込んで「お前らは破壊神の生贄だったんだよ!」とやるムーブの正しさは置いといて……こういうルートもあるというのは当時の自分的には結構大きな発見でした。
まあ、いくら軽いとはいえカード3枚揃える必要のあるこのルートで《 破壊神デス 》を狙うのと素でマナを貯めて出すのとどっちが楽かは評価が分かれるところです。《 龍神ヘヴィ 》 《 龍神メタル 》 だけでも十分強かったですからね。
三つの力がひとつになれば 一つの不死鳥は14000パワー
というわけで《 超神星ジュピター・キングエンパイア 》でした。
書いてから気が付いたんですが、《 魔弾グローリー・ゲート 》と《 魔弾アルカディア・エッグ 》で出てくる《 魔光大帝ネロ・グリフィス 》とかも広義の合体生物……と言えるのかもしれませんね。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
この記事の感想などありましたら、#北白河の今日の一枚でのツイートや拡散などなど心よりお待ちしております。
下のボタンからすぐにやると、確実に拡散できてさらにお得!今すぐやれ!
それでは、次の記事で。北白河でした。