祝・連載101回
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
というわけで、行ってきました超CSⅣ宮城。
実際に行った方はわかると思うんですが、あの会場は実は結構交通の便が悪くてですね。
帰る際にタクシーが捕まらなくて、宿まで一時間弱くらい歩いて帰りました。
遠くに見えるイオンの看板が歩いても歩いても近付かない感覚は、オープンワールド系のゲームをやっている感覚になりましたね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《CRYMAX ジャオウガ》
【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7
■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。
DMRP-22にて登場したキングマスターにして、王来MAXとジョー篇のラスボスです。いやあドラゴンじゃないって最高ですね。
ストーリー的にもご都合主義的な世界のパワーがなければかなりいいとこまで行ったんですが、今回主に触れたいのはその基礎スペックの高さ。
まず、アタッカーとして見ると。シールド焼却能力と3打点ということはこいつ実際は「途中までブレイクの代わりに焼却するワールド・ブレイカーの上位能力持ち」なんですよね。まあ隣になんかいればダイレクトアタック確定ですし、S-MAX進化クリーチャーなので召喚酔いもありません。
で、殴ると1面除去と2ハンデス。ほぼほぼ7マナの《 ガンヴィート・ブラスター 》と同じ効果が発生するということで、この時点で3枚ほど相手の選択肢をもぎ取れます。タップしてる生物を殴ったりすればさらに盤面を削れますね。
この時点で「7マナでゲームを終わらせることもゲームを長引かせることもできる万能フィニッシャー」なんですが、鬼S-MAX進化で除去耐性と敗北回避能力まで持ってるのはまあ詰め込みすぎなんですよ。
「進化なのでメジャーどころの踏み倒しに対応しておらず」「鬼レクスターズ以外はサポートに乏しいデモニオという種族」という都合上だいたいきっちり7マナ払う必要があるとはいえ、いくら何でも破格と言えるでしょう。
「ゲームを終わらせる」だけなら任意の火文明生物+2マナとか1+3マナとか2+1マナで出てくる時代なんですが、あちらと違って単独で投下するだけでゲームが終わるというのも魅力ですね。
で、「7マナと1枚で速やかに勝てる闇単色フィニッシャー」でここまで強いのは実は過去にほとんど例がなくてですね。
これで何が起きたかと言うと、かつてフィニッシュ手段を超次元に頼っていたタイプのハンデス系コントロールが(理論上)オリジナルでも構築可能になっちゃったんですよね。なんなら本人もハンデスマンですし。
カードパワーの向上によって「ハンデスしたけどトップデッキからなんか出てきて負け」というパターンが増加する昨今、ゲームを即座に終わるという利点も嬉しいですね。
実際にはアド源兼ダイレクトアタック役兼敗北回避の生贄となるGRの有無がデカそうなので完全移植にはだいぶ骨が折れそうですが、まあハンデスにとっては歴史的な一歩だと思いますよ。
そしてそんな中でそのポテンシャルを最大に見せつけることとなったのが、こちらの【青黒緑ハンデス】。
《 CRYMAX ジャオウガ 》採用型の構築が超CS宮城にて優勝をかっさらったことで大きな話題となりました。
《 アクア・ベララー 》とのコンボで一般的な勝ち筋となる《 Q.Q.QX. 》のコンボを排して《 CRYMAX ジャオウガ 》を投入したことが勝因となった今回の構成。
もとより超次元に頼らずともコントロールしきることが可能な基盤に加え、自然文明のおかげでマナが伸びるので7マナも捻出可能……など、あらゆる面でジャオウガとの噛み合いを見せる構築が美しいですね。
安全に勝てるのが売りの特殊勝利ギミックですが、ここまで安全かつ確実なフィニッシャーが登場したならばもう普通に殴り勝ってもいいという発想は大事にしていきたいですね。
「専用デッキの勝ち手段」になりがちな昨今の最高レアカードにおいて、ここまで「すべてが強い」というストロングスタイルで挑んできたこのカードの活躍に注目したい所です。
でも、活躍しすぎたら格安に2枚積んで「勝ち手段ですが?」みたいな顔ができなくなるな……どうしようかな……。
必殺技とは特にシナジーがない
というわけで、《 CRYMAX ジャオウガ 》でした。
ジャオウガとは関係ないんですが、実は《 激天下!シャチホコ・カイザー 》で軽量自壊獣を釣り続ける……という昭和のフィニッシュムーブを4マナでこなせる《 深淵の支配者 ジャシン 》がもうすぐやって来るのも結構面白いなと思ってたり。
青黒緑というカラーリング以外にも、オリジナルに適応したハンデスデッキが来ないかな……と、昭和のデュエマを夢見るロートルは考えています。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
この記事の感想などありましたら、#北白河の今日の一枚でのツイートや拡散などなど心よりお待ちしております。
下のボタンからすぐにやると、確実に拡散できてさらにお得!今すぐやれ!
それでは、次の記事で。北白河でした。