塩派です(胃が味の濃いものを受け付けなくなってきたので)
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ましたね、魔覇革命の第一報。
マジックのオーバーレア、多色でしたね。ええ。多色でしたね。
5種族の多色化のみならず、これまでのメクレイドに代わるギミックとして革命チェンジがプッシュされ、またひとつ種族(オレら)に革命(レボリューション)が起きそうな気配です。
これはどちらかというと、革命チェンジというギミック(というよりファイナル革命)がだいぶやらかしたせいで延び延びになっていた「敵対色の革命チェンジ」をやりたかったんじゃないかなって思ってます。いやなんかカツキングの息子とかいましたが。
マジで調整が難しい能力だと思うので、インフレと壊れのバランスには気を付けてうまいことやっていってほしいものです。
え、殿堂入り?妥当なんじゃないですか?
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《 蝕王の晩餐 》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト3
■自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、それよりコストが1大きいクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
DMRP-03で登場し、明後日8/11に殿堂入りするレアの呪文です。
効果を端的に言えば、「割った生物より1マナ重い生物を蘇生する」。イメージとしては、かのプレミアム殿堂カード《 ヒラメキ・プログラム 》の墓地版……というか、調整版ですね。
直接の殿堂入りの原因は【サガループ】の最終形こと【ダンタルサガ】での活躍ですが、それ以前にも【ロマノフシャコガイル】【ウォズレックループ】などできっちり悪さをしてきています。
ぶっちゃけサガに加えてこのカードまで殿堂するとは思ってなかったんですが、後で考えてみるとこの殿堂入りは後のことを考えると実はめちゃくちゃ的確だったんじゃないかと私は考えています。
というわけで、今回のテーマは「このカードの殿堂入りで本当に封じられたもの」について。例によって憶測交じりですが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
さて。このカードの何がそんなにアレだったかというと、おそらく「軽さ」……というか、コストが3であることそのもの。
元ネタの《 ヒラメキ・プログラム 》からしてそうだったんですが、3コスト呪文は《 サイバー・K・ウォズレック 》など踏み倒せるクリーチャーが腐るほどいるんですよね。各マナ域に。
つまり、このカードを4積みしたうえで十分に墓地さえ肥やしておけば(《 蒼狼の大王 イザナギテラス 》→)《 龍素記号wD サイクルペディア 》→《 サイバー・K・ウォズレック 》→《 邪眼教皇ロマノフII世 》→《 龍装医 ルギヌス 》(ウォズレック蘇生)→《 水上第九院 シャコガイル 》みたいな連鎖的踏み倒しラインのうち好きな所を活用できちゃうわけです。
このルートの前半を辿る【ダンタルサガ】や後半を辿る【ロマノフシャコガイル】など、どこを辿ってもちゃんとやりたいことができるのは歴史が証明していますね。
特に「6」を担う《 サイバー・K・ウォズレック 》は、《 蝕王の晩餐 》と同時に別の呪文(なんなら2枚目の晩餐でも)にまで同時に触れる逸材。前述の【ウォズレックループ】【ダンタルサガ】は、極論こいつに「一生晩餐となんか別の呪文を使わせること」で成立しています。
もちろんこのラインはあくまで一例であり、ちょっと前提を加えるだけでこれ以外にも実に多数のカード、ひいては別の踏み倒しラインにアクセスできます。このラインの存在が、《 蝕王の晩餐 》の強さのカギなわけですね。
さて。今回のテーマとなる「《 蝕王の晩餐 》の殿堂入りで本当に封じられたもの」なんですが。結論から言うと、この踏み倒しラインの「コスト6」……つまり、《 サイバー・K・ウォズレック 》の悪用です。
実はこの踏み倒しライン、他のマナ域はめちゃくちゃ充実しているにもかかわらず「6」を通ろうとすると墓地や山札から呪文を踏み倒すまともな選択肢が《 サイバー・K・ウォズレック 》しか存在しないんですよ。おそらく、ある程度意図的に。
そしてそのウォズレックは3コスト以下の呪文にしか対応しておらず、4マナの代替品である《 MAX鬼無双 》などは踏み倒せない……。
そう。たった一枚の殿堂入りによって《 サイバー・K・ウォズレック 》というカードの魅力そのものは損ねないまま、彼がこれまで要を担っていた踏み倒しラインという概念を分断することに成功したのです。
極論、ここがそのままならば墓地肥やしギミックが出てくるたびに常にこのカードが絡んだループかシャコの二択が出てくるわけです。それを《 絶望神サガ 》のついでにバッサリ切り落とすことに成功したのは英断と言えるでしょう。
正直、調べるまでこのラインの「6」が急所であることにすら気付いてなかったのでだいぶ感動しましたね……!
逆に言えば6コストで「cipで墓地か山札からコスト4以下の呪文を踏み倒す」ってカードがもし出てきたら、それは「踏み倒しラインのうち、少なくともシャコが出るパターン(具体的には【ロマノフシャコガイル】)は許された」というわけです。注意深く見守っていきましょう。
ああ、こいつは見守らなくていいです。戻ってこないので。
低コストで最大出力の高いカードは、どれだけ縛ってもいずれ壊れるんですよ
というわけで、《 蝕王の晩餐 》でした。
ちなみに、これと全然関係なく「次にやってくる《 芸魔王将 カクメイジン 》と相性が良すぎるから」という説もあったりなかったりします。
最速パターンで3ターン目とかに出れば、ブレイク前の呪文踏み倒しで《蝕王の晩餐》を使うだけで8マナ生物が出ます。で、Wブレイカーなのでこれがあともう1回。うーん、これはこれでなんだかアレな予感。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、今回もテーマがありませんね。次は通常進行なんですが、単にネタが決まってないだけです。このコーナーの存在意義が問われています。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。