このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●マイナーカードで変幻自在のムーブをしたい! ●多彩なカードを複雑に動かすのが好き! ●《 終末の時計 ザ・クロック 》を4枚持っている! |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
別のゲームにうつつを抜かしていたりもしましたが、今回も格安をやっていこうと思います。
というわけで第37回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
……過去記事見返したんですが、なんか俺だけ「どこまで50円カードを増やせるかチキンレース」みたいなことやってません?
今回の主役……の前に。以前の記事にて、きたしーはこんなことを言いました。
「公式がプッシュ失敗したギミックで50円×40枚の2000円デッキを組んで、残ったお金でまともなカードを足して介護する」がこの企画の最適解という説があります。
【格安デュエマ研究所】2000円で奇襲せよ!白単シールドビート!
今回のデッキは、この理論を実証するために作ったものとなります。もしこの理論が実証されれば、今まで星の数ほど生まれてきた失敗ギミックは途端に新たな色に輝き出すことになるでしょう。
起源神、シールド・ゴー、アバレチェーン、ソウル、起源神、ダイナモ、ウェーブストライカー、侵略ZERO、起源神、ムーゲッツ、スペース・チャージ、起源神、起源神……そんな数々の「同じ能力持ちを集めるのを前提としてるくせにそれぞれがしょうもない」ギミックも、このフォーマットなら輝けるはず!
そんな中から今回選ばれたギミックは…この記事の続きをどうぞ。タイトルでネタバレしてるけどな!
ともあれ、今回の主役となるのはこちら。
《 マイト・アンティリティ 》(シングル価格:50円)です。
そう、今回プッシュする能力は『キズナ』。
キズナプラス(このクリーチャーが攻撃する時、その下にあるカードを1枚、自分の墓地に置いても良い。そうしたら、このクリーチャーと自分の他のクリーチャー1体のoP能力を使う)
キズナプラス
キズナコンプ(このクリーチャーが攻撃する時、好きな数の自分のクリーチャーのP能力を使う)
キズナコンプ
「キズナプラス」・「キズナコンプ」といった派生能力や40枚を超える多種多様なカードを輩出しておきながら、絶妙に痒い所に手が届かないスペックで環境から完全に黙殺されてきた、公式お墨付きの失敗ギミックです。
人気あったら追加パックで何か出ますからね。
あまりの不甲斐なさにストーリー上で「NEO進化とは何だったのか」が語られる前に完全にフェードアウトした彼らですが、今回は「彼らにしかできないムーブ」を全力でフィーチャーしてデッキを作っていきます!
※これ以降、「cipで能力を使う」というキーワード能力名としてのキズナはカッコなしのキズナ、関連三種の能力の総称としてはカッコつきの『キズナ』で表記いたします。ややこしいぜ!
このデッキならではの改造パーツ(というかこのデッキは「改造」こそが本番なのですが)なども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。もちろんその中でも安けりゃ安いほどいいですね。
(シングル価格は、執筆時点(2022/3/3)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカード(ぶっちゃけ特定の1種4枚ですし、多くの人はたぶん持ってると思います)を使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね(このデッキより前からキズナデッキ持ってる数奇な人のことは想定してませんが…)。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
今回はマジで他では代用が効かない構成なので、この縛りが特に重要ですね。
デッキのコンセプト
さて。先ほど「『キズナ』にしかできないムーブ」をフィーチャーすると言いましたが、それは具体的にはどういうムーブかわかりますか?
ヒントは、「一体でも核になる『キズナ』持ちを出していれば、他のキズナ生物は全てその代用品にできる」ことです。サバイバーでもできる?聞こえんなァ~!
つまり。
《 マイト・アンティリティ 》でキズナ持ちを出せば、マナから全ての4コスト以下のキズナ持ちが出てくるのです。
さすがに6マナのカードからこの数の生物が並ぶのはインパクト絶大!
『キズナ』の増加は効果の選択肢の増加やキズナコンプの威力の増大にもつながり、見た目以上の効果をもたらしてくれるでしょう。
しかもcipキズナの多くはトリガーなので、相手ターンにもこのムーブができちゃいますね。これはさすがに強い!
さらに出せるカードは別にキズナに固定されてるわけではないので…
全てのキズナトリガーでマナから《 終末の時計 ザ・クロック 》を引きずり出せるようになったりもします。
おまけにこのクロックは《 夜のコッツナ 》でまたマナに再装填可能!さすがにここまでやれば、相当固い受けが可能になるはずです。
さらに今回の主役こと《 マイト・アンティリティ 》はかつて【アンティリティループ】なるループコンボを成立させた実力の持ち主。マナからの踏み倒しが悪さをしないはずがありません。
まとめるとこのデッキは、「クロック出しまくりのめっちゃくちゃ固い受けと、コンボによる決定力を併せ持つデッキ」!なんか見た感じすげー強そうじゃありませんかこのコンセプト?詐欺では?
というわけで、それを活かすために組んでみたのがこちらです。
デッキレシピ:キズナ嵐
(現時点での)価格は、3240円。
50円カード36枚と、360円のクロック4枚で構成される非常にミニマルな構成となっております。
なんなら汎用パーツとしてクロック4枚持ってる人なら1800円で組めますからね。
タイトルの「+α」や意味深な「現時点での」表記のタネは、カード解説と回し方解説の後までお待ちくださいませ。
採用カード解説
メインギミック
《 マイト・アンティリティ 》―今回の主役
【 NEOクリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー8000 / コスト6
■NEO進化:自分の自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを2体、自分の墓地からマナゾーンに置く。
■キズナプラス(このクリーチャーが攻撃する時、その下にあるカードを1枚、自分の墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーと自分の他のクリーチャー1体の oP 能力を使う)
■oP コスト4以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
(50円)
というわけで、このデッキの核です。
『キズナ』能力を活かしてクリーチャーを出しまくったりループに突入したりクロックを出しまくったりする、このデッキの核と言える一枚ですね。
おおむね『キズナ』能力だけを目当てに維持されるのですが、たまーにループの際にキズナコンプが要求されるので効果を覚えておいてくださいね。
また、忘れがちですが出た時の墓地からマナにカードを移動させる能力も忘れたころに役立ちます。もちろんこれもループの鍵になったりします。
このデッキの勝敗は、おおむねこのカードをいかに早く出して維持するかにかかっています。全力で出していけ。
《 終末の時計 ザ・クロック 》―このデッキの介護者
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ターンの残りをとばす。(次のプレイヤーのターンをすぐに始める)
(340円)
言わずと知れた最強トリガーです。出ると1ターン飛ぶ!わかりやすい!
これを前述の《 マイト・アンティリティ 》とキズナトリガーでマナから出しまくるのがこのデッキの守りの要となります。
このデッキのキズナトリガーの枚数は驚異の23枚。クロック4枚と合わせて、まさかのクロック27枚体制に入ることすら可能です。デッキの2/3以上がクロック!
つまりこのカードがどこにいてほしいかというと、第一にシールド、第二にマナです。引いたら(色の問題がない限り)即座にマナに置きましょう。
《 夜のコッツナ 》―トリガーコンボの要
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー12000 / コスト4
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■P自分のクリーチャーを1体、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
(50円)
このデッキのトリガーで唯一、単独での防御効果を持たないカード…に見えて、実はこのデッキにおいては八面六臂の活躍を見せてくれる万能カードになり得ます。
序盤は自身をマナに送ってブースト、ブロッカー付与効果でパワー12000の壁に、出たクロックをマナに戻して再装填、時にはループパーツそのものに…などなど、回せば回すほどその重要性がわかること請け合い!
カード同士の絆でその力を何倍にも増すという、このデッキのコンセプトと完全に噛み合った一枚と言えるでしょう。
結束の力で、単体だとマジで何もできないという覆しがたい事実を包み隠していきましょうね。
わくわくキズナ軍団:キズナコンプ・キズナプラス編
《 ロロカゲティ 》―「引けたらいいな」の初動札
【 NEOクリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■NEO進化:自分の自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■キズナプラス(このクリーチャーが攻撃する時、その下にあるカードを1枚、自分の墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーと自分の他のクリーチャー1体の oP 能力を使う)
■oP 自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
(50円)
このデッキにおける、かろうじて初動と呼べる唯一のカードです。2マナ域こいつだけですからね。
最大の役割は、後続のキズナ獣をブースト役にすること。こいつ自身のキズナプラスに期待することは、ぶっちゃけほとんどありません。
終盤マナが十分に溜まった後はおおむね無駄牌になる(せいぜいコッツナ2種に重ねて追加打点にするくらい)「序盤に引けたら加速できてお得」くらいの発想で行きましょう。
ちなみに、後述するループの時に場に残っているとたまに無限ブーストを発生してくれます。オプションとして覚えておくとお得です。
《 超越の使い 蒼転 》-ループから防御までお役立ち
【 NEOクリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
■NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■キズナコンプ(このクリーチャーが攻撃する時、好きな数の自分のクリーチャーのP能力を使う)P自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーは、次の自分のターンのはじめまで破壊されない。
(50円)
最軽量のキズナコンプで、並んだ『キズナ』持ちの効果を最大限まで高める役目を持つカードです。
『キズナ』の一斉掃射で一気に盤面をひっくり返せるのはもちろんのこと、後述するループの主役を担ったりもしてくれますね。
地味ながら破壊防止効果も強力で、「《 マイト・アンティリティ 》に使って除去の予防」「自分に使ってパワーの勝る相手を殴りながら安全にキズナコンプ発動」など、とってもユーティリティに扱えます。
《 ラッシュ"ATK"ワイルド 》-連続攻撃の専門家
【 NEOクリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■キズナコンプ(このクリーチャーが攻撃する時、好きな数の自分のクリーチャーのP能力を使う)P自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーのこのターン最初の攻撃の終わりに、それをアンタップする。
(50円)
追加のキズナコンプと火文明の枚数のために採用された、ピンポイント起用の一枚です。
これ単独でキズナコンプを二回誘発させられるということもあり、フィニッシュムーブにおいてはとっても頼りになる一枚です。
ただ、NEO進化元となる火文明の面々がちょっと弱め&少なめなのだけはお気を付けください。
ちなみに、相手にパワー4000を超えるタップ状態のクリーチャーがいた場合は《 超越の使い 蒼転 》で破壊不能にすることでいとも簡単にループに突入できます。覚えておいて損はないですよ。
わくわくキズナ軍団:トリガー篇
ここからの面々に期待される役割は(一部を除いて)同じですので、ざっくりした解説だけやっていきますね。どこぞの最新記事みたい!
彼らのお仕事は、素出しかトリガーで「その時点で一番必要なキズナ能力を使うこと」。
最終的に除去する先がいなくなった後は、全員のキズナ能力はおおむね《 マイト・アンティリティ 》か《 夜のコッツナ 》に収束していきます。
《青守銀 シャイン》-ブロッカー付与役
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■P次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャー1体に「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)
(50円)
後述する高パワー獣にブロッカーを与え、防御を固める担当です。
いざというときはすごく嫌そうな顔をしながらこいつ自身をブロッカーにして攻撃を止めましょう。
《 夜の青守銀 シャイン 》-最大2面止まるお得タッパー
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■Pクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。
タップとブロッカーで2面止める、お得な一枚です。
タップ効果はたまにタップキルに使うこともあるので、お忘れなきよう!
《 夜のジャッジ・チュリス 》-ブロッカーを排除せよ
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー1000 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■P相手のパワー11000以下の、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、破壊する。
ブロッカー限定の火力です。
攻撃の露払いとしてはそこそこ使えるのですが、実際はどちらかというと《 ラッシュ"ATK"ワイルド 》の進化元としての役割が大きい一枚です。
《コッツナ》―攻撃そのものを止めろ
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー12000 / コスト6
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■P他のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーはパワーを+3000され、相手プレイヤーを攻撃できない。
任意のクリーチャーにプレイヤー攻撃不能効果を与える一枚です。
普通に使うと相手のパワーを上げちゃうのと、効果中でもクリーチャーは攻撃できることだけご注意を!
ちなみに、たまにこっちのクリーチャーに使ってバトルさせたりもします。
《 ジャッジ・チュリス 》-コッツナをバトらせよう
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト8
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■P自分と相手のクリーチャーをそれぞれ1体ずつ選ぶ。その2体をバトルさせる。
効果バトルをぶちかます、このデッキ最重量のトリガーです。
このデッキにはおあつらえ向きに《 コッツナ 》という高パワークリーチャーがいますので、いい感じにトリガーした際はぜひ有効活用してやりましょう。
このデッキの回し方
①トリガーで耐えつつ、マナを伸ばせ!
このデッキで重要なのが、まずはマナを伸ばしていくことです。
もちろんマナを伸ばしてキーパーツを出すためというのもあるのですが、それに加えて《 マイト・アンティリティ 》を動かす際に引っ張ってくる4マナ以下の『キズナ』持ち(と、クロック)を貯めておく必要があります。
《 ロロカゲティ 》がいれば最高ですが、引けない場合は《 夜のコッツナ 》を使ってでも貪欲に加速していきましょう。
②アンティリティ設置、狙えキズナラッシュ!
切札の《 マイト・アンティリティ 》に辿り着けば、まずは一安心。
キズナプラスによりマナから連鎖的に4マナ以下のキズナ持ちが全部出てくるので、突然の一斉展開が可能です。
この過程でキズナコンプ持ちをNEO進化として出すことに成功すると、積み重なったキズナ軍団の効果を一斉に使って爆発的な優位を築くことができます。
これで相手の盤面を崩してから、状況が整っていれば③に移行します。
③キズナコンプで無限攻撃!
ここで盤面に《 マイト・アンティリティ 》《 夜のコッツナ 》、そして《 超越の使い 蒼転 》2体か《 ラッシュ"ATK"ワイルド 》1体をNEO進化で盤面に用意できれば無限攻撃に突入です!
- キズナコンプの発動時、すでに攻撃済みのキズナコンプ生物を《 夜のコッツナ 》効果でマナに送る。
- 《 マイト・アンティリティ 》効果で進化元のキズナ生物をマナから出す。
- 今出したキズナ生物のキズナで《 マイト・アンティリティ 》効果を使ってキズナコンプ生物をマナから出してNEO進化…
と動くことで、他のキズナ効果のおまけつきの無限攻撃が成立します。
《 ラッシュ"ATK"ワイルド 》は単独で二回攻撃ができるので、初撃を通す→二発目で上記のコンボ…と繰り返すことで1枚で無限攻撃を成立させられます。
多少のトリガーは《 超越の使い 蒼転 》の破壊不能付与で弾きながら、モリモリ殴りまくっていきましょう!G・ストライクは勘弁な!
なお、このキズナコンプ連打の過程で《 ロロカゲティ 》がいると、おまけみたいにマナが増えだします。やろうと思えば無限ブーストループにまで持ち込めてお得です。
④受けに回ればクロックラッシュ!
《 マイト・アンティリティ 》さえ出ていれば、相手の攻撃も恐れるに足らず!
トリガーしたキズナ持ちで《 マイト・アンティリティ 》効果から《 終末の時計 ザ・クロック 》を繰り出してやれば、その時点で相手のターンは終了です。
返しのターンでさらにキズナ持ちを出し、《 夜のコッツナ 》でマナに再装填すれば次のターンも安心!
なんならそのトリガー率を活かして【トリガービート】っぽく振舞うことすら夢ではありません。プレイヤー攻撃不可のカードが3枠12枚入ってるけどな!
採用候補のカードたち
さて。
この記事のタイトルには、なぜか値段の後に「+α」がついていますね?
その理由は、「このデッキは好みによって非常に幅広い任意の勝ち手段を搭載できるから」です。ざっくり言えば、4マナ以下の生物であればなんでも好きなだけ出し入れできます。
要するに、サンプルレシピの無限攻撃以外にもなんだって採用出来ちゃうということ!
ここからは、そのほんの一部を紹介いたします。
《爺モン&婆ファンクル》―なんでもいいからループしたい人へ
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / チーム切札 / 文明 火/自然 / パワー6000 / コスト4
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
(50円)
無限に出し入れすると人が死ぬ生物の中で、一番軽くて色が合ってるやつです。
上記のキズナコンプループを応用し、《 マイト・アンティリティ 》2体《 夜のコッツナ 》2体、あと4マナ以下のキズナコンプ持ち1体を用意すると、攻撃中のクリーチャー自身をマナに戻すことでアタックキャンセルしながら任意の4マナ以下の生物を追加で好きなだけ出し入れできるようになります。
こうなると、あとはまあ相手に《 光霊姫アレフティナ 》でもいない限り勝ちます。お疲れ様でした。
実はちょこちょこ語っている無限ブーストループに突入できると、ここに書いてるよりもっと簡単な前提でループに突入出来たりもするんですが…証明するには余白が足りないので黙ってます。
サンプルデッキの適当なカード1枚をこっちに差し替えとくだけでできてお得ですよ。
《潜水兎 ウミラビット》―無限攻撃を手っ取り早く勝ちに変換
【 NEOクリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー7000 / コスト6
■NEO進化:自分のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■W・ブレイカー
■自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文なら、自分がコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、持ち主の墓地に置く。
(50円)
文明を足してもいいならおすすめなのがこいつ。
キズナコンプループの中には「NEOクリーチャーが攻撃する」という過程が含まれているので、隣にこのクリーチャーが立っているとそれだけで相手の山札が全部削れるわけですね。
この場合《 マイト・アンティリティ 》《 夜のコッツナ 》に加えて、《 潜水兎ウミラビット 》、 4マナ以下のキズナコンプ持ち1体でループ成立です。
このルートは文明がネックになってくるので、いっそ火文明を全抜きして《 南国別荘 クジハウス 》 《 夜の南国別荘 クジハウス 》 にトリガーを任せるのも手です。あとの枠にはブーストでも入れときましょう。
《 足跡の絡み 汰弧 》+《 光霊姫アレフティナ 》―とにかく受けたいなら
このデッキの売りである受けの堅さを重視したいときにお勧めのセットです。
この場合《 マイト・アンティリティ 》《 夜のコッツナ 》に加えて《 足跡の絡み 汰弧 》、4マナ以下のキズナコンプ持ち1体で無限に楯が増えていきますので、そのあとで《 光霊姫アレフティナ 》をマナから出せばOKです。
汰弧自身が5マナなのとアレフティナがマナからしか出ないのがネックですが、出しておくだけで生存に繋がるのは他にない大きなメリットですね。
他にも《 記憶の紡ぎ 重音 》+《 ダイヤモンド・ソード 》で暴力をしたり《 王来英雄 モモキングRX 》で手札補充と早出しを狙ったりと、取れる戦術は非常に多彩!
「コンボデッキなら特化した方が強い」という大原則に中指を立てていることからは目を背けて、お好みのコンボを採用していくとよいでしょう。
入れ替え枠としては腐るほど入っているトリガーどもがいますので、そういう意味でも困らないのもいいですね。《 コッツナ 》とか文明が合ってなきゃ入れるわけねえだろ!
おわりに
というわけで、「アンティリティ・キズナトリガー」でした。
デッキパワーとしては低いものの、「トリガーで受けてコンボかビートで攻める」という基本に忠実なので殴るデッキ相手にはそこそこ楽しくやれそうな気配です。
全然企画の最適解じゃなかった気はしますが、それでも唯一無二のプレイ感と自由度を誇るデッキであるのもまた事実!
どっからどう見ても失敗ギミックでも、しっかりこねくり回してあげればちゃんと楽しいという事実は忘れてはいけませんよ。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「失敗ギミックという事実の再確認じゃねえか!」「リリアングってキズナだったの!?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。