初めましての人は初めまして、覚えてくださっている方はお久しぶり、らすねと申します。
今回、またもやご縁があって格安デュエマ研究所の一員として、研究記事を書かせていただく事になりました。
というわけで、第19回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
しかしながら、安くて楽しいデッキとなるとシナジーを駆使した動きで相手の意表を突いたり、小粒なクリーチャーを並べて1点ずつ相手を押して行ったり……と、どうしてこぢんまりした構築になりがちです。
もちろん、そんなガチャガチャっと動くピタゴラスイッチのような楽しさもデュエマの一部でもあるのですが……
やっぱり、有無を言わさぬデカいクリーチャーで対戦相手を破壊したいと思いませんか? 思いますよね。
あとなんか、上手いこと盤面を作ったのに、シールドを殴って《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》とか《ドラゴンズ・サイン》とかトリガーすると嫌だな……みたいな悩みもありませんか?
ありますよね。 少なくとも、俺はめちゃくちゃあります。
さて、そんなデュエマプレイヤーの悩みをスパッと解決してくれるのが、
そう、ドラゴンです!!!!!!!!!!!
というわけで今回の主役は、かつてデュエマの歴史を破壊し尽くし、一度は封印されてしまった禁断のドラゴン《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》です。
レジェンドスーパーデッキ「神歌繚嵐」にもフィニッシャーとして採用され、 シングル価格はなんと150円と大変お求めやすくなっております。
カードとしては一線を退いて久しいものの、 クロニクルデッキの実質的な切り札として使って、改めて「スピードアタッカー+Tブレイカー+シールド焼却」の制圧力の高さに驚いた人も多いのではないでしょうか?
この稀代の暴君を再び現代に呼び戻し、カツキングだろうとホーリーだろうとなんでも踏み越えていくデッキを組んでいきましょう。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(2021/12/10)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能です。
特に、今回のデッキはここ1年で再録されたカードが大変多いので、足りないものだけ足して組める人も多いはずです。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ…………と、言いたいのですが!!!!
今回のデッキに関しては、ぶっちゃけかなり怪しいかなと思っています。
あらかじめ名前を出しておくのですが、《ボルシャック・栄光・ルピア》やあの憎き《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《勝利のガイアッシュ・カイザー》、あるいは《ニコル・ボーラス》などなどが絶対に入らないかといえば「正直入れたほうがいいかな」とは思います。
「いや、こいつらは踏み倒しから出してもあんまり強くないからサファイアと差別化できるし、何より意表が付ける!」と強弁してもよいのですが(実際そう思ってレシピを組んでます)
今回の記事はどちらかといえば「こうすると好きなドラゴンが活躍できて楽しいぜ!」というプランを研究する記事だと思っていただけると嬉しいです。
何より筆者である私自身が安くて派手なドラゴンも高くて競技性の高いドラゴンも大好きなので、このデッキをきっかけにデュエマの歴史の色々なドラゴンを探したり使ったりして遊んでいただけると嬉しいです。
例えば、神歌繚嵐に入ってたのは嬉しいけども、意外と使うデッキのない《龍世界 ドラゴ大王》とか、
カツキング狙いで買って出てきた《 切札勝舞&ボルメテウス -決闘の物語- 》とか……。
そんな感じで、家庭料理みたいに好きなドラゴンで楽しんで頂ければと思います。
予防線終わり! 本編行きましょう。
デッキのコンセプト
さて、長い長い前置きをしたところで今回のコンセプト。
「サファイア」と言えば踏み倒し、そして踏み倒しはドラゴンの十八番です。
昨今のデカいクリーチャーたちと違い、サファイアには除去耐性が無いので最速で出して相手の準備が整う前に殴り切るプランで行きましょう。
もっとも軽くて速いドラゴンの踏み倒し手段といえば……、
《 龍世界 ~龍の降臨する地~ 》です。
多くのドラゴン大好き少年の「ドラゴンをさっさと出してバーっと殴りてえ!!!」という願いを叶えてくれる夢のカードです。
しかし、これを置いて何もせずトップにサファイアが来るのを待つだけではただの運ゲー。
そんな《爆アド上ブレヤッホー!》に期待するわけには行かないので、 頭を使ってドラゴン大好き少年からドラゴン大好き大人にスター進化しましょう。
そう、頭を……脳を……回転させて……。
はい、そういうわけで《ブレイン・ストーム》の出番です。
2ターン目にこれを唱えることでデッキの上から2枚を狙ったカードにすることが出来ます。
そして、龍世界の「ターンのはじめ」の処理はドローよりも先に行われます。
ここまでくれば、もうおわかりですね。
- 2ターン目《ブレイン・ストーム》
- 3ターン目《龍世界 ~龍の降臨する地~》の動きによって
- 4ターン目から 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を走らせてそのまま押し切ろう!
……というのが、今回のコンセプトです。
ちょうど去年アドバンスの【ブレストドラグナー】で使われたギミックのオリジナル版となっております。
それではデッキレシピのほうに行ってみましょう。
デッキレシピ:
一見たいへん贅沢なデッキに見えますが、なんと総額4785円で組めます。 (2021/12/08現在)
このデッキの色々なカードの最安バージョンである「名場面BEST」のカードは小さい画像だとたいへん分かりづらいため、基本的に元イラストの版を使っています。
購入する際にはご注意を。
採用カード解説
メインギミック
《龍世界 ~龍の降臨する地~》
【 ドラゴニック・フィールド 】
種族 ドラゴン・ワールド / 文明 火 / コスト3
■自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが進化ではないドラゴンなら、このドラゴニック・フィールドを墓地に置いてもよい。そうしたら、そのドラゴンをバトルゾーンに出す。
250円
このデッキの核にして、最軽量のドラゴン射出装置です。
初手に来るようにお参りしておきましょう。
先述の通り「ターンのはじめ」の効果処理はマナのアンタップやドローよりも先に行われます。
細かい部分ですが、このデッキでは非常に大事なルールなので、この機会に覚えておきましょう。
基本的には「ターンのはじめに、デッキトップがドラゴンなら出す」カードなのですが、見た目に反して意外とややこしい処理が多いカードです。
効果は「デッキトップを墓地に置く」までが強制で、その後の「このフィールドを墓地に送る」は任意です。
ということは、相手の場に踏み倒しをメタるクリーチャーがいる場合は「出さない」プレイもできます。
うまいこと相手の動きをすり抜けて、ドラゴンの暴力をぶち込んでやりましょう。
ちなみに、このカード自身も種族欄に「ドラゴン・ ワールド 」と書いてあるためにドラゴンにカウントされます。
つまり、ドラゴンを指定する効果がある場合はこのカード自身をカウントして適用できることもあるのを覚えておきましょう(後から出ます)。
ただし、テキストが「ドラゴン1体」と書いてあるなら、それは「ドラゴンであるクリーチャー」を指定するため、このフィールドはカウントされません。本当にややこしいなこいつ。
《ブレイン・ストーム》
【 呪文 】
文明 水 / コスト2
カードを3枚まで引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で自分の山札の上に置く。
デッキトップ固定装置。残念ながら、ドラゴンではないです。
メインの使い方は「2ターン目に撃って何かしらのカード→踏み倒したいドラゴン」の順で積んで、龍世界からの踏み倒しを狙うことです。
積み込みを考えない場合でも、単純にデッキを3枚掘れるカードでもあるため、
2ターン目にこれが手札にあって龍世界がない場合、後述するサブプランへの移行をスムーズにするためにもとりあえず撃つ事になります。
また、「手札のカードをデッキに置く」カードでもあるので、手札からの召喚が絶望的な《ボルシャック・クライシス・NEX》を山札に戻すことで、《ミステリー・キューブ》などの「当たりの補充」を行うという使い方もあります。
もっと単純に、デッキトップを踏み倒すドラゴンがいる時にデッキトップに欲しいドラゴンを積むなどもできて、これも単純明快ながら奥深いカードです。
サブプラン
《ミステリー・キューブ》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札をシャッフルする。その後、上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それがクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。クリーチャーでなければ、自分のマナゾーンに置く。
《ホーガン・ブラスター》
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札をシャッフルし、上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードがクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。呪文であれば、コストを支払わずに唱えてもよい。
(ホーガン・ブラスターに関してはこのバージョンが好き)
毎試合「ブレイン・ストーム!龍世界!サファイア!勝ち!」と言えれば良いのですが、残念ながらそうはいかないので、サブプランとして採用された踏み倒しカードたち。
実質的に、ビートダウンデッキに対する受け札も兼ねています。
どちらもデッキトップ操作は出来ないので、「ひっくり返したれやぁぁぁ!! 」と気合を入れながらデッキの一番上を捲りましょう。
えっ、《ミステリー・キューブ》で2枚めのキューブが捲れた?
まあ、S・トリガーなら実質的に《フェアリー・ライフ》みたいなものだから……。
《 ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン 》
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー11000+ / コスト8
■パワーアタッカー+4000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+4000する)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
【呪文】
カード名:ボルシャックゾーン
文明:自然
コスト:2マナ
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
5マナ呪文2種類を早めに撃つため採用された、ドラゴンのついた《フェアリー・ライフ》。
「せっかくボルシャック入ってるし、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》じゃないの?」という声も聞こえて来そうですが、
- 同名カードや《ボルシャック・大和・ドラゴン/大和ザンゲキ剣》を加えられるメリットは大きいものの、見せたボルシャックを手札に加えるのは強制のため「クライシス」を捲ってしまったときが大幅な裏目になる。その上、踏み倒しはほぼデッキの一番上からのため、手札を増やすメリットが少ない。
- デッキが3色の上踏み倒し先に火文明単色が多く、キューブを唱える時に色に不安がある。
という2点から、今回はこちらを採用することになりました。
オマケに近いクリーチャー面もクライシスで捲れた場合にパワー15000で殴り掛かることができるのも大きなメリットになります。
ちなみに価格はどっちも同じぐらいです。クロニクルデッキに感謝。
主役たち
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー11000+ / コスト10
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
パワーアタッカー+3000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+3000される)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに、持ち主の墓地に置く。
このバージョンは2100円
ザ・主役。
サファイアについて語ることは、何もありません。
見た目通りの最強フィニッシャーです。こいつを出して、殴って、勝ちましょう。
10000円
1700円
1280円
みんなはどのサファイア派?
《 ボルシャックライシス・NEX 》
【 クリーチャー 】
種族 メガ・アーマード・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 火 / パワー25000 / コスト15
■ダブル・シンパシー:ドラゴン(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分のドラゴン1体につき2少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■自分のドラゴンすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■自分のドラゴンが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがドラゴンなら、バトルゾーンに出してもよい。
290円
「最強のデカいドラゴンが欲しい!」という願いが具現化したドラゴン。
「ドラゴンを踏み倒すドラゴン」であり、しかも他のドラゴンにもスピードアタッカーと踏み倒し能力を与えるためGストライクにも強い、一言で言ってめちゃくちゃなやつです。
マナコストもパワーも非常に高いため、龍世界から着地した時の圧力はサファイア以上ですが、トリガー除去に対する耐性が全くないため、臨機応変に使い分けていきましょう。
と言っても、シールドトリガー無い読みだったり、シールドにGストライクしか無い読みで殴ってシールド全部割って、能力で出てきたドラゴンで殴って終わったりもするんだけども、それはそれ。
ちなみに、シンパシー能力は「自分のドラゴン1体につき」なので龍世界はカウントしませんが、踏み倒し能力は「ドラゴン」指定なので龍世界が出せます。
やはりややこしい。
《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / アース・ドラゴン / ハンター / 文明 火/自然 / パワー14000 / コスト10
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それがドラゴンなら、バトルゾーンに出す。ドラゴンでなければ、自分のマナゾーンに置く。
150円
ドラゴンを踏み倒すドラゴンその2。
「サファイア」「クライシス」だけでは龍世界の踏み倒し先であるドラゴンの不足に陥ることが予想されたので、中当たりとして採用しています。
こいつ固有の強みはマッハファイターを持っていることで、自分のターン中に踏み倒された時に、相手の厄介なクリーチャーをどけながらさらにドラゴンを展開できます。
ただし、意外と忘れがちですが、マッハファイターは「出たターン」のみなので受けトリガーで出てきた場合は使えません。
気をつけましょう。
《 竜星バルガライザー 》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / サムライ / 文明 火 / パワー7000 / コスト8
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが進化以外のドラゴンであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
このバージョンは150円ぐらい。
ドラゴンを踏み倒すドラゴンその3。
【連ドラ】戦略を実戦級のデッキに押し上げた歴史の立役者。
筆者の高校生の時の切り札でもある。
こいつ固有の強みはW・ブレイカーであること。
ゆえに、「相手の盾が5枚の状態なら、シールドを殴ってもカツキングがトリガーから出てこない」という現環境では見逃せないメリットを持っています。
ただし、これとクライシスの踏み倒し能力は「表向きにする」で処理が終わるため、デッキトップがドラゴンでないカードの場合、次の踏み倒しもハズレが確定してしまいます。
バトルゾーンに複数並んでいる場合は、必ず「バルガ・ド・ライバー」から殴って踏み倒し効果を解決しましょう。
他のドラゴンを踏み倒すカードを採用する場合も、それぞれ微妙に異なったテキストをしているので、差異に気をつけてプレイしてください。
その他(トリガーやサポート)
《 ボルシャック・大和・ドラゴン/大和ザンゲキ剣 》
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン / サムライ / 文明 火 / パワー6000+ / コスト6
■スピードアタッカー■W・ブレイカー■攻撃中、このクリーチャーのパワーを自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000する。■《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の能力によって、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する時、かわりに相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体破壊する。
【呪文】
カード名:大和ザンゲキ剣
文明:火文明
コスト:4マナ
■S・トリガー
■相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。バトルゾーンに自分のドラゴンがあれば、かわりに相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体破壊する。
ドラゴンにして受け札のイケメン。歴史改変によってサムライになりました。
手打ちも可能な軽さが魅力であり、クリーチャー面もスピードアタッカーなので、ドラゴンを踏み倒して早期決着を狙うデッキとの噛合がたいへんいい一枚。
それだけなく、龍世界はドラゴンでもあるため、ちゃんと武者ザンゲキ剣のアップグレード条件を満たせます。
マナカーブも綺麗に繋がり、このデッキの苦手なメタクリ対策に重宝する1枚です。
ぶっちゃけると、このシナジーに惚れて採用しました。
「かわりに相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体破壊する。」というテキストのため、アップグレードした場合は置換効果での除去となり、EXライフで居座るディスペクターもスター進化で耐えるレクスターズもそれらの置換効果を適用させずにバッサリと一刀両断できます。
改めて振り返ると、ドラゴンを踏み倒すだけのデッキなのに、やたらルールに関する踏み込んだ記述が多い記事になってしまいましたね……。
それもまた、デュエマの歴史の一部ということでどうかひとつ。
《 飢限電融 ファタル・エレガンス 》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / ポセイディア・ドラゴン / ジャイアント / 文明 水/自然 / パワー9000 / コスト7
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。
■相手のクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
誰?
私の研究記事恒例となってきた「お前誰だよ枠」
いや、マジで暇な人は調べて欲しいんですけど、
・相手ターンに踏み倒しても、自分のターンに踏み倒しても美味しいドラゴン
・2ターン目ブレストのための水文明であり、火/自然/水の3色に収まる
・安い
を満たすドラゴンがマジでこいつぐらいしか居なかったんですよ!!!!!!!!!!!!
早いターンでキューブないしブラスターから出た場合、相手の盤面を切り返しながらシールドを1枚増やし、その上相手の行動に合わせてマナまで増やしてくれる、意外といたれりつくせりのナイスガイです。
手札に来た場合は、ブレストを撃つためのマナにしましょう。
ちなみに他の候補は《ボルシャック・サイバーエクス》と《ガンリキ・インディゴ・カイザー》でした。
- サイバーエクスは非常に強力な除去効果を持っており、マナブーストとして決闘者・チャージャーを採用する場合に有力な選択肢になってくれます。これを積む場合は、受け札を《ボルシャック・バトクロス》などの場に残るクリーチャーに変えましょう。
- ガンリキは転生版の《メヂカラ・コバルト・カイザー》とは異なり、ドロ―効果が無い代わりに召喚・呪文の詠唱のどちらにでも反応して、相手の攻撃・ブロック両方を止める攻守どちらにも使える縁の下の力持ちです。
この枠は最後の最後まで悩んだので、検討したカードを参考に載せておきます。
このデッキの回し方
①2ターン目に《ブレイン・ストーム》
1ターン目に青マナを用意して2ターン目にアンタップイン、そこから《ブレイン・ストーム》を撃ちましょう。
手札に龍世界がない場合も、探しに行くつもりで撃ちましょう。
3ターン目に《龍世界 ~龍の降臨する地~》が置けそうなら、「何か適当なカード→龍世界から出したいドラゴン」の順番でデッキの上に置きます。
置けなさそうなら《ボルシャックゾーン》を探して、キューブやブラスターに繋げてください。
②3ターン目に、龍世界展開!
《ブレイン・ストーム》でドラゴンが仕込めたら、堂々と龍世界を展開しましょう。
仕込めなかった場合も、やはり堂々と展開して、デッキトップに期待しましょう。
③ドラゴンを出して、殴る!
切札召喚!!!!
魂を握れ!!!!!
魂を握れなかった場合は、保険として積んでいる《ミステリー・キューブ》から握れることを祈りましょう。
採用候補のカードたち
無限にあって書ききれない!!!!!!!!!
言ってしまえば、アーマードからボルケーノからコマンドからギルドからなにから何まで、種族欄に「ドラゴン」って書いているなら採用候補です。
デュエマの歴史はほぼドラゴンの歴史である以上、この記事の最初に書いたとおり、無限に任意の「このドラゴンがいいんじゃね?」が発生します。
逆に言えば、「最速で相手をめちゃくちゃにするドラゴンを投げる」あるいは「ドラゴンを安定して並べる」に最適化しようとする場合「ガチの高くて強いデッキ」にどこまでも接近してしまう、という問題も発生します。
10年ぐらいお世話になってる
封殺と言えばこいつ
展開力の鬼
キューブ使いまわそうぜ!
もはや何も言うまい
フィニッシャー候補
塩試合メーカー
ややこし強い
ユーティリティの塊
すけべですねえ
塩試合メーカー
カジュアル寄りだけど強い
……とまあ、ざっと思いつくドラゴンを挙げただけでもこれだけ出てきます。
アドバンスまで範囲を広げると、それこそ《爆熱剣 バトライ刃》を軽量ドラグナーに装備してドラゴンを早出ししたり、ドラゴンと書いてあればなんでも取り込む《超戦龍覇 モルト NEXT》がいたりと、どこまで言っても語るスペースが足りません。
……というわけで、「格安デュエマ研究所」に収まりそうな範囲のカードをピックアップして何枚か紹介して締めたいと思います。
《 龍素記号Sr スペルサイクリカ 》
【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
450円
《 龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~ 》
【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
【呪文】
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
540円
呪文を扱うドラゴンデッキなら真っ先に入ってくる連中。
サイクリカは、キューブやブラスターを実質的に「やり直す」事を可能にしてくれるカードです。
しかも、唱えた後は手札に戻ってくるオマケつき。
破壊されてもデッキに戻ってまた踏み倒し先になってくれるなど、「呪文を使ってドラゴンを踏み倒す」デッキの面白さを跳ね上げてくれるカードです。
チェンジザは、サイクリカほど派手にアドバンテージを取る能力はありません。
しかし、素出ししやすい6マナであり、かつ手札調整効果からの呪文踏み倒しや、相手の動きを止める呪文面がついているため、堅実さを求めるならこちらを選んでもいいです。
《熱血星龍 ガイギンガ GS》
【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / 文明 火 / パワー9000+ / コスト7
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
230円
実質的に単体除去を受け付けない上に、出た時に除去効果もできてさらにGストライクまでついた欲張りお子様ランチドラゴン。
サファイアよりガイギンガに思い出があるんだ!!!!って人はこちらを採用してもいいぐらい、ハイスペックでお買い得なカードです。
というか、マジでいつか値段が跳ね上がる日が来るんじゃないかと個人的に思っています。
《 極限龍神メタル 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド・ノヴァ OMG / アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー7000+ / コスト6
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)■このクリーチャーが出た時、相手のマナゾーンからカードを1枚と、バトルゾーンにある相手の、クリーチャーではないカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。■右G・リンクOMG:《龍神ヘヴィ》、《破壊神デス》、「中央G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドの右横(このクリーチャーが出る時、自分の指定ゴッドの右側にリンクしてもよい)
220円
《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地》などの置物を重く見るならこいつ。
ついでにマナ破壊もできて、多色デッキ相手に強く出られます。
いわゆる「環境」寄りのデッキに対して、デッキを大きく歪めずに対策ができるのが魅力のカードです。
こいつもいつか値段が上がりそう……というか、既に注目されつつありますね。
おわりに
ドラゴンについて語ることが、ありすぎました。(逆・北白河)
デッキから!ドラゴンを!踏み倒す!というだけのデッキの記事なのにこんなに長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった方、お疲れ様でした。
何度も書いている通り、デュエマの歴史には色んなドラゴンがいてそのドラゴンを早出しするための手段が無数にあり、これからもどんどんそれらが増えていくことでしょう。
新しい強くでデカいドラゴンが出る度に「そういえばブレスト龍世界から出せるんだよな~~~~」と、この記事の事を思い出していただけると幸いです。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「メンデルスゾーンの浅野いにおイラスト最高じゃない?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ喜んでリツイートしに行きます。
次は、他の研究員の方はどうなってるかわかりませんが、自分のほうはタイミングが上手くあえば、クリスマスあたりに格安デュエマ研究所でもっとも難解なデッキの研究記事を投稿するつもりです。
ご期待ください。
ちょうど新弾の発売も近づいていますし、これからもどんどんデュエマ界を盛り上げていきたいですね!
それでは、お付き合いありがとうございました。またお会いしましょう!