このデッキはこんな人におすすめ! |
●(ほぼ)確実に負けない状況を作りたい! ●王道篇3弾で登場したギミックを活かして遊びたい! ●ドルファディロムに抗えるコンセプトの方が少ないことを知っているため、ドルファディロムに弱くても文句を言わない |
村民・やっと秋・まんじゅうです。街中を歩くだけで汗だくになる厳しい夏がようやく終わり、過ごしやすい気候になりましたね。どうせあっという間に冬がやってくるので、季節の変わり目の体調不良には気を付けたいものです。
王道篇第3弾がもたらしたハイパーエナジーとヨビニオン、それを取り巻く様々なアップデートによって様々な研究シーズが生まれている当企画、格安デュエマ研究所。
今回は、熾烈な寒暖差に身体を蝕まれてしまう前に、
せめて盤上でだけでも無敵になっていこうと思います。
目次
はじめに:この企画のルール
『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで、低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
具体的にどれくらいの金額を「低予算」とするかは、第一回格安デュエマ研究所にて示された「シングル価格の合計がクロニクルデッキおよびドリーム英雄譚の定価(=約5000円)以内」という基準に則っていきます。
(シングル価格は、執筆(2024/10/11)時点のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算)
既に持っているカードを使ったり、カードの状態にこだわらなければ、さらに安く構築することも可能です。
本企画では口を酸っぱくして語られていますが、「安いデッキは高額デッキの代用品ではない」というのはお忘れなく。あくまでも「安いけど強い・面白い」と言えるようなデッキを模索してまいります。
「無敵」に至るまでの道:過程も大事な時代ですから
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■S・トリガー
■このクリーチャーをタップして出してもよい。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能なら、このクリーチャーを攻撃する。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
《爆転の妖精》。2コストという軽さで攻撃誘導能力とS・トリガー能力を併せ持ち、破壊時にマナ加速まで行ってくれる、ハイスペックなクリーチャーです。
このクリーチャーを盤面に維持し続けられれば、(特殊なものを除き)相手の攻撃はプレイヤーに届かず《爆転の妖精》に吸われ続けるわけです。3000というパワーの貧弱さ、除去への耐性の無さがそれを困難にしているのですが……。
《ダウンフォース・サーキュラー》で《爆転の妖精》を盤面に固定すれば、そんな心配は不要になるじゃありませんか。パーツも安く済みそうですし、これは良い格安デッキになるのでは!ということで、実際に作ってみたデッキがこちら。
とにかく大量のドローと呪文の踏み倒しに特化させたこのデッキ、実際それなりの頻度で《爆転の妖精》による護身を完成させることができました。……できたんですが、《爆転の妖精》の固定というメインプランを通すこと以外には、本当に小回りが効かなくてですね。
実際達成すれば些細な妨害は気にならなくなるほどに強力な目標なのですが、その過程で少しでも邪魔が入ると大抵立て直す前に負けてしまっていたんですよ。予算の都合があるとは言え、小粒揃いな構成故に全体的なカードパワーも低めでしたし。
というわけで、なんとか主目的を崩さずにデッキの質を上げようと画策していた9月の中頃のこと。私に天啓を与えてくれたのは……。
ちょうど発売直後だった王道篇第3弾が生み出した、ハイパーな力でした。
デッキレシピ:超!爆転サーキュラー
デッキの合計価格は5070円(2024/10/11時点)でした。
ハイパーエナジー絡みのクリーチャーで手札を稼ぎながら盤面をいなし続け、準備が整ったら《爆転の妖精》を《ダウンフォース・サーキュラー》で固定し続けて無敵の布陣を作るのがメインプランです。
デッキリスト下部の「デッキ価格をシミュレーション」ボタンから欲しいカードを選択して「在庫チェック」ボタンを押すと、直接カーナベルでカードを購入することができます。便利ですね。
採用カード解説
メインカード
《爆転の妖精》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■S・トリガー
■このクリーチャーをタップして出してもよい。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能なら、このクリーチャーを攻撃する。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
55円
コンセプト。今回はコイツを全力で守って、全力で死を回避します。
攻撃せずにこのクリーチャーをタップする能力が多数搭載されているので、態勢を整えてから殴りかかりたい相手にも安心して護身を完成させられることでしょう。ある程度ドローでデッキを掘り進められるので、2コストブースト感覚で雑にプレイするのもアリです。
《ゴルパガーニ-A7/ダウンフォース・サーキュラー》
【 ツインパクトカード 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・デル・テック / 文明 光 / パワー12500 / コスト7
種族:メカ・デル・ディネロ
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
■自分のメカ・デル・ステラすべてに「ブロッカー」を与える。
────────────呪文────────────
カード名:ダウンフォース・サーキュラー
文明:光
コスト:3マナ
種族:メカ・デル・テック
■次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャーは離れない。
120円
コンセプト。自軍全体に「離れない」という最上級の除去耐性を付与してくれます。
上述の初期案デッキではこの呪文を無理矢理使い回すことで低いデッキパワーをカバーしていましたが、今回メインで紹介しているデッキにはその機構がございません。それでも問題ないくらいにデッキパワー+デッキ掘削力が向上したのは事実なんですが、あまり雑に使いすぎることのないようお気を付けください。
新時代の初動、および3ターン目に出る6コスト生物群
《寒さ知らずのムサムー》《緑狩の爪》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■自分のコスト6以上のカードを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分のコスト6以上のクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
75円
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■自分のコスト6以上のカードを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分のコスト6以上のクリーチャーが出た時、そのクリーチャーに「マッハファイター」を与える。(「マッハファイター」を持つクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
70円
王道篇第3弾が切り拓いたデュエル・マスターズの新たな地平、その先陣を切る初動クリーチャーたちです。大袈裟じゃなく、本当にそれだけのパワーを秘めていますよこのサイクルは。
共通しているのは、「コスト6以上のカードを1コスト軽減する」「コスト6以上のクリーチャーが出る度それらに盤面干渉能力を与える」という点。ハイパーエナジーのおかげで想像以上にプレイしやすくなったコスト6以上のクリーチャーに継続的なバフをかけながら、自身もハイパーエナジーのタネとして盤面に残り続ける……。なんと美しい符合でしょうか。
基本的には毎試合、最序盤はどちらかのプレイを最優先に行うことになります。コイツらを長く盤面に居座らせるほど勝ちやすくなるので、マッハファイター付与かフリーズか、相手のデッキに合わせた盤面制圧法を都度選びましょう。
《金天使 ドル・ゴルギーニ》《爆翠月 ドリアン》
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、シールド化してもよい。
85円
【 クリーチャー 】
種族 ワイルド・ベジーズ / 文明 自然 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■このクリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
50円
同じく新時代のデュエル・マスターズを歩く新人類(?)・S・トリガークリーチャー。対象の位相も状態も問わない確定除去トリガー生物、それだけでも強力なところに天から与えられた二物目は「ハイパーエナジー」の力でした。
上述のコスト6以上軽減サイクルを最速で召喚した直後、つまり3ターン目に確定除去持ちのコイツらが召喚できてしまえるんですよ。コスト6以上のカードへの1軽減+ハイパーエナジーでの2軽減=3軽減、といった形で。
字面はちょっと地味かもしれませんが、従来の3ターン目には中々出せなかったボードアドバンテージの味は、一度体験したら病み付きになること請け合いです。3ターン目の《虹速 ザ・ヴェルデ》+《SSS級天災 デッドダムド》のオマケに2コストのシステムクリーチャーが付いてくる、みたいなもんです大体。強そうに聞こえません?
《翼速 ザ・ウイング》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ソニック・コマンド / 文明 光 / パワー6000 / コスト6
■自分のクリーチャーが相手のより多ければ、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーがタップした時、カードを1枚引いてもよい。
■自分の他のクリーチャーが離れた時、このクリーチャーをアンタップしてもよい。
150円
「コスト6以上で」「3ターン目にプレイできる可能性があって」「クリーチャーをタップさせるギミックと噛み合う」「大量ドロー要員」という要求を満たしたため採用。
正直コイツの実力に、【白単ウイング】の頃から若干懐疑的だったんですが。ワンチャン1~2コストで出てくる生き物が、cipでフリーズを撒いたりマッハファイターで面を取りながら1ドローするなら、極端に構築をコイツに寄せなくても強く使えそうですしね。
小型クリーチャーが無防備な状態でターンを渡すことが多いので、自分の他のクリーチャーが離れた時のアンタップ能力も美味しくいただけます。《ダウンフォース・サーキュラー》を使う前の盤面維持・延命に一役買ってくれるのはもちろん、《爆翠月 ドリアン》で自分のクリーチャーをマナに送ると場にいるコイツが起き上がるんですよね。
ちょっとややこしい上にめちゃくちゃ限定的なのですが、コイツに加えてコスト6以上軽減サイクルが3体以上いる状況であれば、
- 《爆翠月 ドリアン》召喚宣言時、ハイパーエナジーで《翼速 ザ・ウイング》を含む任意の数のクリーチャーをタップする。
- 《爆翠月 ドリアン》のcip解決。自身をマナゾーンに送って自然文明のアンタップマナを生成。
- 《翼速 ザ・ウイング》の能力解決。1.でタップしたクリーチャーの数だけ任意ドロー&自身のアンタップ。
という流れで、 《爆翠月 ドリアン》が手札にある限り実質0マナで複数回のドローを誘発できるんですよ。2.で光文明のマナを生成することも可能なので、ドローしたカードに応じてプランを切り替えることだって可能です。
実質無料の状況にまで持っていかなくても、かる~いコストで急なタップ&ドローを誘発できることは覚えておくと幸福になれるはずです。毎回やるべきかは置いておいて、デュエマ離れした体験ができますよ。
王道の力を宿した強力カード群
《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 光 / パワー9500 / コスト7
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分のタップしているクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。
■自分のクリーチャ―が持つ、攻撃できない能力をすべて無視する。(ただし、召喚酔いは無視されない)
350円
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 自然 / パワー17000 / コスト11
■ハイパーエナジー
■ガードマン
■T・ブレイカー
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならクリーチャーを攻撃する。
■このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにあるカードを3枚、好きな順序で山札の下に置いてもよい。
■自分の他のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃する時、このターン、そのクリーチャーのパワーを+6000し、「パワード・ブレイカー」を与える。
600円
前者は手札を稼いで護身完成の過程の補強を、後者はLLサイズな《爆転の妖精》として護身の更なる洗練を行ってくれます。
攻撃不可能力の無効化やマナを犠牲にした除去耐性は、デッキの構造上あまり活かせませんが。それを差し引いても両雄とも十二分に強力なので、ちょっとお高めでも採用する価値があると思います。6コスト以上軽減サイクルと引っ付いた時の快感は、やはりニューウェイブなパワーを感じさせてくれますよ。
後者がピン積みになってしまったのは完全に予算の都合です。……デッキ構想&初稿執筆段階では存在した予算の余裕が締切日に霧散するの、本当に毎回やってる気がします。怨霊でも憑いてるんですかね。
《森翠月 モスキート》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 超化獣 / 文明 自然 / パワー3000 / コスト3
■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:7000
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
70円
こちらはちょっと昔……というにはあまりに最近な旧ハイパーな力の持ち主。もう通常弾でのプッシュが終わってしまったという話には、一抹の寂しさを感じてしまいます。
6コストの確定除去持ちハイパーエナジー群を引き込めなかった時の保険の中継ぎとして運用していきます。マッハファイターの仕事を終えた後も、他と被らない3というコストがハイパーエナジー視点でありがたいんですよね。《ゴールド・フラウム》のヨビニオンで出てきても申し分ないですし。
序盤の動きが特に大事かつ強力であるがゆえに、このデッキは泣く泣くマナに護身完成への必要牌を埋めざるを得ないケースが頻発します。ハイパーモード時の《白米だんしゃく》仕草には、中~終盤にかけて助けられることも多いはずですよ。
《ゴールド・フラウム》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
■ブロッカー
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい
110円
こちらも王道篇第3弾の新能力、ヨビニオンを持ったクリーチャー。デッキコンセプト的にもハイパーエナジー的にも多面展開が嬉しいこのデッキでは、無理に出力先を絞らなくても十分強力に活用できます。
地味に大きいパワー、ブロッカー、cipのシールド追加……と、手厚い防衛態勢がコンセプトに噛み合っており、プレイすると良い気分になれますよ。ヨビニオンからは誰が出やすいのか、誰が出たらどう動くのかは召喚前に考えておきましょうね。雑に使っても全然問題ない強さはしてるんですけども。
デッキの回し方
①まずは展開!軽減サイクル是非ともプレイ
最優先で《寒さ知らずのムサムー》・《緑狩の爪》を召喚し、相手クリーチャーがいれば──場合によってはいなくても、《金天使 ドル・ゴルギーニ》・《爆翠月 ドリアン》でボードアドバンテージを獲得していきましょう。
手の空いたタイミングで《ゴールド・フラウム》をプレイしておけると、盤面にも命にも余裕が生まれて気分が良いですよ。
②パーツを引き込め!足止めしつつデッキ掘削
小型クリーチャーを複数体展開できたら、ドロー能力持ちクリーチャーを出してコンボパーツ集めを始めましょう。
《翼速 ザ・ウイング》がいる状態で《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》をハイパーエナジー経由で召喚できたら、めちゃくちゃに手札が増えてハッピーになれます。《森翠月 モスキート》でマナから必要牌を引っこ抜くのもアリですよ。
③護身完成!不死の軍団で直進行軍
《爆転の妖精》と《ダウンフォース・サーキュラー》が揃ったら準備完了!相手の攻撃を吸い寄せ続ける無敵の壁に防御を任せ、無敵の布陣で相手をボコスカ殴って勝ちましょう。
余裕があれば、《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》で盤面の増強と更なる鉄壁を目指すのがベターです。いかな無敵の布陣と言えど、自分より高パワーなブロッカー軍団が出てきたら押し負けてしまいますからね。大抵は《寒さ知らずのムサムー》がフリーズさせてくれるんですが、備えはあるに越したことはありませんので。
デッキの改造案
ここからは、コンセプトはそのままにコスト(金額)制限を緩和したデッキの改造案・採用カードについてざっくり解説していきます。
《ヨメイサンビョウダケ》
【 クリーチャー 】
種族 バルーン・マッシュルーム / 文明 自然 / パワー5000 / コスト3
■自分のタップしているクリーチャーが3体以上あれば、相手のクリーチャーは自分を攻撃できない。
まずはメインキャスト枠の採用候補からご紹介。
このクリーチャー、《爆転の妖精》や《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》と違って「自分を攻撃できない」縛りを相手に課すので、アビスラッシュやジョーカーズによる「相手プレイヤーしか攻撃できない=クリーチャーに攻撃しなくても良い」というロジックによる護身の無力化を許さないんですよ。
本当なら《爆転の妖精》よりもこちらを優先して採用したかったのですが、デッキの自然文明比率の少なさやS・トリガー能力による防御力の補強、《翼速 ザ・ウイング》の最速召喚目当てで不採用に。どちらも強力かつ格安なので、お好みに合わせて入れ替えてみてください。
《奇石 アンコバ/ブツブッツ・レイン》
【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー3000 / コスト5
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ブツブッツ・レイン
文明:光
コスト:2マナ
■呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻す。
こちらは研究成果からは抜け落ちてしまった呪文使い回し枠。《ダウンフォース・サーキュラー》を唱えたそばから手中に収めることで、途切れることのない安寧をもたらしてくれます。
呪文面を手打ちするのでも良いのですが、やはりどうにかしてクリーチャー面のスマッシュバーストを活かしてあげたいところです。他と被らないコストのおかげで、攻勢に出る前からハイパーエナジーのタネとしても活躍できるのは美味しいですね。
《爆翠月 モスキート》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー9000 / コスト8
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーを1体マナゾーンに置いてもよい。そうしたら、そのクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。
こちらはハイパーエナジー枠の採用候補。8という被りのないコスト帯であることも嬉しいのですが、特筆すべきは攻撃時の能力でしょう。
暇そうにしている3コスト以上のクリーチャーを《爆転の妖精》に変換することで、別の角度から護身の完成に寄与してくれます。終盤は盤面に渋滞しがちな6コスト帯のトリガークリーチャーあたりを変換できると、ハイパーエナジーの妨げにもなりにくくてスマートですね。
《ヨビニオン・マルル》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー5000 / コスト4
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■各ターン、自分の2体目のクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを手札に加えるか、タップしてマナゾーンに置く。
最後にヨビニオン枠の採用候補を。格安とは程遠い王道篇第3弾のトップレアカードですが、このデッキとの相性はすこぶる良好です。
ヨビニオンによる多面展開は言わずもがな、各ターン2体目のクリーチャーが着地する度にリソースを稼ぐ能力がコンセプトに大変噛み合っております。《ヨビニオン・マルル》自身を2体、3体と並べられれば、護身の完成は相当楽になることでしょう。
おわりに
という訳で、【超!爆転サーキュラー】の紹介でした。王道篇第3弾のコスト6以上軽減サイクルのおかげで、新しい時代が到来したことをヒシヒシと感じられるデッキでしたね。
彼らを2色8枚搭載してハイパーエナジー生物とそれにマッチしたコンセプトを設定できれば、想像以上にキレイな形のデッキができあがるんですよ。この辺のお話は第175回でもきたしーさんがなさっていましたね。
コスト6以上で多面展開戦略と相性の悪くないカードなら、割と何でもコンセプトとして設定できる懐の大きさが王道篇第3弾にはあります。皆様もお好きなコスト6以上のカードとの新たな青春を始めてみませんか。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。
次回の更新をお楽しみに!