【第5回TWC】決めろゴリパン!!!ラストニンジャTHEFINAL

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ごあいさつ

初めまして。とまると申します。

普段はお仕事したり暇な時間にデッキを考えたり、dmvaultながめたりして生活しています。

私自身CSとか大会に出たりはしないのですが、 トーナメントシーンのプレイヤーにとっては構築アイデアの箸休め、カジュアル派のプレイヤーにはこれは今後の構築のヒントになる、組んでみたい。と思わせるデッキをご紹介できればいいなあと思い記事をはじめて書いています。

ご挨拶もここら辺にして下記に目次を示します。

目次

今日のデッキ

早速隙あらば自分語りなのですが、私の中高生時代は戦国編、神化編がど真ん中の世代でした。

そのころのトップメタには《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》《聖鎧亜キング・アルカディアス》による「キングロック」、《ソウル・アドバンテージ》なんかが挙げられ、最終的には輝かしい殿堂入りを果たしていきました。

一方で、独自の性能はあるけれど環境には登れなかった日陰者、多くの人から△をつけられたり、気にはなるけど結局ストレージの片隅へ…みたいなカードはいつの時代にもいました。(個人的に昔のカードはあまりにも顕著な気がします)

具体的に例を出しますとゴッド進化クロスギアのような公式からはリチューンされなくなったような仕掛けをもったカード。私はそういったものを近年のパワーカードで引き立てるデッキを好んで構築しています。

そんなこんなで今日ご紹介したいのは《維新の超人》《超銀河剣 THE FINAL》を中心に据えたシノビドルゲーザです。

2020年にサムライって!

背景

最近、ジャイアントよく見ますよね。

十王編1弾の目玉カード《大樹王 ギガンディダノス》なんかは最たるもので、その間もちょこちょこ新規ジャイアントが供給されてきました。

個人的には2017年に「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」が発売されてからジャイアント回りは急激に様子が変わり始めた印象があります。

「ドルゲ忍法帖」での新規ジャイアント達は衝撃的でした。以下の3種なんかは以降環境でも見かけるようになります。

  • 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》
  • 《怒流牙 サイゾウミスト》
  • 《怒流牙 佐助の超人》
  • 怒流牙 セイk
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

スーパーシールドトリガーとのシナジーで 強力ファッティを叩き込む出力に変換したのちの隙を 《怒流牙 サイゾウミスト》で埋める「ブライゼシュート」

《夢の変形デュエランド》のEXwinを狙う「準青単」には《佐助の超人》と《斬隠蒼頭龍バイケン》のパッケージも搭載されたりしてました。

また 「ドルゲ忍法帖」 自体も構築済みデッキとしてはとんでもない完成度であり買ってすぐにでも、DMの楽しさ(ここでいえば 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 を横に並べて、殴る)のエッセンスを味わえるとてもお得な商品だったと思います。

《怒流牙 セイカイザ》…はのちに《西南の超人/ 断断打つべしナウ》と一緒に再録されましたもんね…優秀だからかな…いやでもその後の再録で《怒流牙 サイゾウミスト》 はUGC、 《佐助の超人》はアルトアート。なぜ《怒流牙 セイカイザ》 はホイル剥奪なのか…

コンセプト

「シノビドルゲーザ」の性能について

「ドルゲ忍法帖」の構築は戦国編環境の「シノビドルゲ」のパンチ力を 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 で増強しつつ、《斬隠蒼頭龍バイケン》《佐助の超人》《怒流牙 サイゾウミスト》でハンドを固めて殴りきる。という構造になっています。 ここでメーカーの方がすごいなあと思うのはこのデッキの核はあくまで 《剛撃戦攻ドルゲーザ》 であることなんですよね。

戦国編時代の「シノビドルゲ」は《西南の超人》から《剛撃戦攻ドルゲーザ》 を経由しドロー。この潤沢なハンドをボードに叩き込む攻撃力+優秀なシノビで相手の攻撃を捌ききる防御力が強みでした。(《光牙忍ハヤブサマル》が無制限だったりしました)

この攻守のベクトルをそれぞれ「打点」「マナ回収」で拡張したものが 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 です。なので基本的にはドルゲーザを盤面に放り投げて手札を確保してこそ、このデッキは戦えます。

戦国編の「シノビドルゲ」は大量の手札を確保して優秀なシノビでやりあうデッキでした。 一方で現代「シノビドルゲ」は大量の手札の「質」を 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 で拡張してやりあうデッキと私は考えています。

弱点として、《剛撃戦攻ドルゲーザ》で確保したリソースの大移動は手札→盤面ですので当時から、《ロスト・ソウル》《超神星DEATH・ドラゲリオン》で手札、盤面を打ち切られると手も足も出なくなるとかは言われていた記憶があります。

つまんない

が、ジャイアントっていう割には 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 って地味ですよね。G0でバトルゾーンに現れ、マナから自身を回収しまさに分身するようにバトルゾーンに並ぶのは感動すら覚える動きなのですが、いうて3打点なんですよ。ジャイアントなのに。3打点ならそこら辺のドラゴンでいくらでも出せるじゃないですか。

モルトNEXTゴリラを使えばお手軽に4打点ですよ。人に負けとるがな。

俺もジャイアントつかってバカみたいな打点で勝ちたい。いやジャイアントでなくてもバカみたいな打点で勝ちたい。ここまで読んでくださっている読者におかれましてはとうに理解されていると思うのですが「チンパンジーが使っても楽しいデッキ」を目指す。それが、今回のコンセプトです。

ガラスを割れ!

過剰打点とは何かだと思いますか。オーバーキルのことです。今回は「Gブレイカー」がその夢をかなえてくれます。私は盾を割るのが好きです。あの勝ちに一歩ずつ歩を進めてる感じ。

でもこのゲームは基本的に5枚しか盾を割らせてくれません。たまに増えてもせいぜい1,2枚。誤差でしかないです。でもこの能力は違います。なんと自分の盾も割れます。これを「過剰」「オーバーキル」と呼ばず何と呼ぶのでしょう。

戦国編の一年を語る上で2枚の重要なカードがあります。戦国編1弾 《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》 と戦国最終弾《超銀河剣 THE FINAL》です。前門の虎後門のなんとやらという言葉がありますがそれはこれらのカードを指します。

《超銀河剣 THE FINAL》 は初の「Gブレイカー」持ちカードです。今でこそ

  • 《THE FINAL カイザー》
  • 《めっちゃ! デンヂャラスG3 /ケッシング・ゼロ》
  • 《爆弾魔オーバスト》

などが刷られましたが《THE FINALカイザー》は咥えてるだけ、 《めっちゃ! デンヂャラスG3 /ケッシング・ゼロ》 はイラストがじーさん、 《爆弾魔オーバスト》 は…今後検討しましょう。(それぞれ、《ドラグシュート・チャージャー》で投げる《サイバー・I・チョイス》 で投げる など考えられますが今回は割愛。)

パワーは5ケタ、コストは2ケタ…

ただこの 《超銀河剣 THE FINAL》 で一番どうしちゃったのって部分は左上の数字です。10って書いてあります。というか全部10って書いてあります。泣きたいところです。現環境でそんなの誰も許してくれない…ショップにでも行ってみろ、即スターチップをみぐるみ剥がされることに…。

《超銀河剣 THE FINAL》 を使いたい でも重い けど開発スタッフもバカじゃないです。こんな私達のためにカードを用意してくれています。それが《竜将ボルベルク・信玄》や《聖装 ネビュラ・ウイング》と「侍流ジェネレート」です。

《竜将ボルベルク・信玄》 は「サムライ・クロスギア」しかクロスできないって忘れがち

例えば 《竜将ボルベルク・信玄》 を使えば 《超銀河剣 THE FINAL》 を握って《煉獄と魔弾の印》を使えば…

例えば「侍流ジェネレート」で 《超銀河剣 THE FINAL》 を踏み倒し《聖装 ネビュラ・ウイング》 で4コスト払えば…

チンパンジーも喜ぶデッキは簡単にできます。

デッキのヒーロー

でもそんなデッキにはヒーローがいません。 《超銀河剣 THE FINAL》 は背景ストーリー上で特に重要な役割を持っています。

全てを終わらせる2つの力。その勝者となったのは、死すらも「終わらせる」超銀河剣の力だった。

dmwiki 《鉄鋼虫ミカヅキ・ワーム》より引用

全ての終わりを司る剣の力は、使い手の心一つで、魔剣にも聖剣にもなる。

dmwiki 《ネンブツ・クリネッコ》より引用

銀河弾が放たれる中、世界のために闘うシノビの集団あり。その名は、怒流牙。

dmwiki 《怒流牙 サイゾウミスト》より引用

超銀河弾を前にしてさえも、世界を滅ぼす力の超銀河剣を使うことを戸惑うシデン・ギャラクシー。だがドルゲユキムラは世界を守ると約束し、その力を使うよう告げた。

dmwiki 《怒流牙 佐助の超人》より引用

激熱の展開ですね…。ここまでくれば懸命なチンパンジーはお分かりかと思います。そうこの 《超銀河剣 THE FINAL》 を握るべきなのは 《竜将ボルベルク・信玄》 でも 《聖装 ネビュラ・ウイング》 をクロスした一般クリーチャーでもありません。

お約束的に 《超聖竜シデン・ギャラクシー》に握ってもらいたいですがそれはまた別の機会とし、今回は 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 に握ってもらう運びとなりました。そういう世界線があってもいいじゃない。超銀河弾で荒廃する世界のため、超銀河剣を握って悪役をぶん殴って世界を守る。それこそ理想のジャイアント像ではないでしょうか。

そして、それを可能にしてくれるのが《維新の超人》です。

なぜ「維新」なのか

いつもなら「プロモカードがあるから」「つぶつぶひかっててかっこいいから」「天地龍牙君がかっこいいから」で《維新の超人》を直感で採用していたところですが、この場はあくまで「トレカライターコロシアム」であるので採用には他を押しのける理屈が必要となります。以下にいくつか列挙します。維新採用により、

  • 銀河剣を手札に握っておく必要がない。(仮にハンデスされても佐助の超人でマナへ回収でき、そこから維新の超人でクロスできる)
  • 複数の西南の超人が存在する場合がある。(コストが5,3,1で召喚できる場合がある)
  • とにかくジャイアントであること。 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 と相性がいい。G0条件の4体目としてカウントでき、即進化することですぐ殴れる。

などのメリットを得られます。また、強力な採用ライバルになる 《竜将ボルベルク・信玄》 《煉獄と魔弾の印》などに比べ墓地肥やしをしながらマナを伸ばす必要がなく、先に述べた《剛撃戦攻ドルゲーザ》召喚までの動きの最中に 《超銀河剣 THE FINAL》 をマナに落とせばそれで下準備がすべて完了するという非常に魅力的なストーリーを獲得しています。

デッキ構築

リスト

なんだか帰納的な説明になりましたがやっと《維新の超人》が呼び出せました。「ドルゲユキムラ」の構築に彼を乗せ、さらに 《超銀河剣 THE FINAL》 も組み込みます。このデッキの面白いところは基本的にこの2種のカードを追加するだけで驚くぐらい動きが変わるところにあると私は思っています。

デッキ構築を下記に示す。




プロモ維新超かっこいい。

動き

動きは「ドルゲユキムラ」と全く変わりません。ハンド量による柔軟な攻守がスタート地点となります。ただ、《維新の超人》+ 《超銀河剣 THE FINAL》 + 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 は特にアグレッシブな守りを楽しむことができる点が通常の「ドルゲユキムラ」と一線を画しています。

状況が整っていれば、《維新の超人》の召喚 《超銀河剣 THE FINAL》 クロス 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 へ進化、と駆け上がることで「Gブレイカー」をかなりの低コストでバトルゾーンに設置できます。

遂に実現したジャイアント10打点。チンパンジーも超越しゴリラに。

実際モルトNEXTの4打点の2.5倍、2.5ゴリラ換算。客観的に見てもゴリラがいます。

そしてこの盤面が完成するころには 《超銀河剣 THE FINAL》 クロス済み 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》 +3体以上のジャイアントがいます。かなり楽しい。

攻撃後について

「いや待て」「割った後どうすんのさ」などの声が聞こえてきます。トリガーケアについてはトリガー封じの《呪紋のカルマ インカ》なんかを採用したりして各自お好みで処理してください。筆者は何も考えずゴリラパンチをかました結果見事に《終末の時計 ザ・クロック》を引き当て大笑いして負けたことがあります。

基盤は「ドルゲユキムラ」であるため防御には

  • 《斬隠蒼頭龍バイケン》《佐助の超人》 《怒流牙 サイゾウミスト》
  • 《Dの牢閣 メメント守神宮》
  • 《西南の超人/断断打つべしナウ》

などを採用することが可能です。これらを 《超銀河剣 THE FINAL》 のセルフブレイクで盾から引き込むorトリガー誘発などで攻めつつ守りを固めます。これが先に述べた「アグレッシブな守り」になります。

またG・ブレイカーの処理順は相手の盾すべてブレイク→自分の盾すべてブレイクです。そのため相手のブレイク時点で 《終末の時計 ザ・クロック》 を引くと自分の盾には触れないことになります。自分の盾が残っていればいいですが、盾0枚とかだと…となりますね。使用時はご注意ください。

最後に

このデッキのいいところはいろいろあると思うのですが、2枚のカードを構築済みデッキに足すところで普段使わないような《超銀河剣 THE FINAL》を再現性高く使用できるという点にあると筆者は思っています。

また、ヒロイックな背景があることも私はデッキに対して愛着がわくので見逃せない点なのかなと。

以上とまる初めてのデッキ解説記事でした。

すっごく長くなってしまいましたが、 お読みになって頂き、ありがとうございました。


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