この「全プレ殿総会議」は、プレミアム殿堂の妥当性をプレミアム殿堂入りカードたちが議論し合うというものである。
楽しんでいただければ幸いである。
目次
準備時間
いやー、今回は第二回か。
一回やったからと言っても、やはり緊張というのはあるものだ。
それでも、頑張らないといけない。
理由は簡単。「この総会議が好きだから」だ。
それに、MCだしね。
「俺がやらずに誰がやる!」みたいな感じがする。なんというか・・・責任感?
まあ、そんな感じ。
さて、今日は誰について話すのかな?
心を踊らせながら、僕はスタジオに向かった。
第二回プレ殿総会議、スタート!
僕はスタジオに入った。プレミアム殿堂の皆さんと挨拶を交わす。
そんなことをしていると、間もなく放送時間。スタジオが急に静まる。
スタッフが秒読みを始めた。「開始まで5、4、3、2、1、」
「さあ始まりました、プレ殿総会議!今回もプレミアム殿堂入りカードについての会議を行っていきたいと思います。」
あっ、そういえば前に《スケルトン・バイス》になんか言われたな。
僕は前回のことを思い出し、早速話題に入った。
「では早速、第一の議題です。」
【議題1】《奇跡の精霊ミルザム》
「まず最初は、《奇跡の精霊ミルザム》さんについてです。ミルザムさん、前へお願いします。」
僕がそう言ったら、《奇跡の精霊ミルザム》は前に出てきた。
「では、まず最初に解除がいいか残留がいいかを聞きましょう。皆さん、札を上げてください。」
プレミアム殿堂カードたちが、札を上げる。
「ありがとうございました。おろしてください。」
「結果は、解除が6人、残留が23人ということになりました。」
「それでは、このことを踏まえて会議を開始したいと思います。」
《ロスト・チャージャー》「ミルザム君はダメだろ。《音感の精霊龍 エメラルーダ》とのコンビが凶悪すぎる。」
《超次元バイス・ホール》「俺も賛成。《ヘブンズ・ゲート》からの即死ループができる【天門ループ】とかはマジでヤバい。普通に《ヘブンズ・ゲート》から出しても、シールドが5枚も増えるんだぜ?速攻にはもちろん強いし、そのシールドがブレイクされたら手札が6枚も増えるのも強すぎると思うな。」
《アクア・メルゲ》「でも、《奇石 ミクセル》とかの除去もいるし、何より現環境はキルターンが早すぎて《ヘブンズ・ゲート》を唱える隙もないのでは?」
《ヒラメキ・プログラム》「私もそう思います。それに、S・トリガーからの《ヘブンズ・ゲート》を封じるカードもたくさん環境に存在していますしね。《本日のラッキーナンバー!》や《ファイナル・ストップ》、《ヘブンズ・ゲート》自体は防げませんが《ジェイ−SHOCKER》でミルザム自体は防げます。」
《母なる紋章》「しかし《奇跡の精霊ミルザム》自体が強すぎるのではと思います。《超次元バイス・ホール》さんも仰っていた通り、速攻相手にはかなり強いですし、自身もブロッカー持ちということもあって速攻が《ヘブンズ・ゲート》を踏んだらほぼ負けだと思います。」
《インフェルノ・ゲート》「速攻が《ヘブンズ・ゲート》踏んだらほとんど終わりっていうのは今も同じだと思うんだが・・・でもミルザム自体が強すぎるのは確かにそうだな。1枚でも使えれば【天門ループ】復活しちゃうし。」
「・・・はい。そろそろ時間ですので、結論を出したいと思います。もう一度、札を上げてください。」
「ありがとうございます。結果は、解除が12人、残留が17人ということになりました。」
「議題1はこれで終了です。ありがとうございました。」
【議題2】《次元流の豪力》
「続いて、議題2は《次元流の豪力》さんです。どうぞ、前へ。」
《次元流の豪力》は、前に出てきて一礼した。
それを見て、《ヴォルグ・サンダー》が少し笑っている。
「では早速、会議の方へ入っていきましょう。まずは殿堂か残留か、札を上げてください。」
「ありがとうございます。おろしてください。結果は、解除が20人、残留が9人でした。」
「それでは、話し合いを始めましょうか。」
《ヴォルグ・サンダー》「ミランダはもういいだろ。今解除しても、昔程は影響しないと思う。一枚ならかもしれないけど。」
《無双竜機ボルバルザーク》「私も賛成です。【ギフトミランダ】の《フェアリー・ギフト》も殿堂ですし、現代は《超次元リバイヴ・ホール》などの強力な超次元呪文もたくさんあります。ミランダさんはクリーチャーという強みもありますが、一枚入っていたくらいではあまり変わらないのではと思います。」
《サイバー・ブレイン》「しかし、【自然ループ】などでも猛威を奮っていたあの頃を思い出すと、やはり《次元流の豪力》はかなり強力なのではないかと思います。」
《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》「いやでも、一枚あってもあんまり影響は出ないんじゃないですかね。最近は下手したらミランダ軽減のための《フェアリー・ギフト》を唱える前にゲームが終わるなんてことも少なくはないですしね。」
《呪紋の化身》「そうですねえ。最近はキルターンがとても早くて追いつけないです。出す前にやられるってことも可能性的には十分にありえるでしょうね。」
《音精ラフルル》「確かに・・・そうですね。そしたら別に解除しても・・・」
「・・・はい。では時間ですので、結論を出したいと思います。解除、残留の札を上げてください。」
「ありがとうございます。おろしてください。えー、結果はですね・・・解除が23人、残留が6人ということになりました。」
「以上で、議題2は終了です。ありがとうございました。」
「最後に、《緊急プレミアム殿堂》さん、総評をお願いいたします。」
総評
「・・・はい。」
「今回は《奇跡の精霊ミルザム》と《次元流の豪力》を議題として、会議を行ってもらった。まず《奇跡の精霊ミルザム》。今回は残留という結果だったが、私は解除することを願っている。他の皆も同じだが、『誰にでもチャンスはある』と私は考えている。なぜなら、『皆理由を持って生まれてきたカード』だからだ。再び輝くその日まで、頑張ってほしい。次に《次元流の豪力》。会議では解除という結論が出て、そろそろ復帰できると予想している人も多い。ここで頑張れば、解除したらもう一度華やかになることができるだろう。そのためにも、努力を重ねてほしいと思う。」
そして、言った。
「また輝くその日まで、みんなで頑張ろうじゃないか!」
「以上だ。」
スタジオには拍手が響き渡る。
あれ、最後の台詞ってこの前も言ってたよね。決めゼリフなのかな。
まあいいか。
「ありがとうございました。第二回プレ殿総会議はこれで終了です。次回もお楽しみに。それでは、また次回。」
おまけ【ミニ企画】プレ殿予想
「このミニ企画では、《緊急プレミアム殿堂》によるプレミアム殿堂予想をしていきます。皆様、もう少しお付き合いください。」
「それでは、《緊急プレミアム殿堂》さん、お願いいたします。」
僕は台本通りに言って、《緊急プレミアム殿堂》に渡した。
「・・・はい。では、プレミアム殿堂予想をしていきたいと思う。このコーナーは恐らく毎回あるので、ぜひ見てほしい。」
「では、発表する。私が予想するプレミアム殿堂入りカードは・・・」
「《セイレーン・コンチェルト》だ。」
「【カリヤドネループ】を止めるためというのが、主な理由だ。前回の殿堂発表では無規制だった【カリヤドネループ】から、《セイレーン・コンチェルト》がプレミアム殿堂入りすると予想する。」
「このカードはすでに殿堂入りしていて、プレミアム殿堂への格上げというのも多く予想されている。もともとは【青単ムートピア】で大暴れしていたが殿堂入りし、【青単ムートピア】は大きく弱体化されたように見えたが、【青白スコーラー】として未だ環境に時々姿を表している。」
「他にも【ゴクガサイクル】などで活躍していたが、ここで【カリヤドネループ】が登場、DMGP9thで優勝という結果を出してからは、またたく間に環境デッキとなった。」
「山札をどんどん掘り進め、盾落ちも《デビル・ドレーン》などで対策している【カリヤドネループ】での《セイレーン・コンチェルト》はまさに驚異である。」
「このような理由から私は《セイレーン・コンチェルト》のプレミアム殿堂入りを予想する。もしコンチェルトがプレミアム殿堂入りしなくても、何らかの【カリヤドネループ】のパーツ、《ブラッディ・クロス》などは規制がかかると思う。」
「以上だ。」
「・・・ありがとうございました。僕も《セイレーン・コンチェルト》はプレミアム殿堂入りすると思います!次の殿堂発表が楽しみですね。」
「それでは、また次回お会いしましょう。」