切札!鬼札!(挨拶)
やぁみんな!十王篇第1弾『切札×鬼札 キングウォーズ!!』のパックはもう買ったかな? パックを買っているうちに、使わないカードが増えてきた人もいるかもしれないね。そこで今回は、余ったカードでデッキ構築にチャレンジしてみるぞ。
余りカードで組んだ、いわば”2軍デッキ”だけど、使ってみると意外な発見や新しいコンボのヒントが隠れているかもしれないぞ。
使っていないカードで気軽にマネできるはずだから、デュエマをこれから始める家族やお友達にプレゼントするのもオススメだね。
そうそう、今回も前回に引き続き、解説おにいさんがお届けするぞ。レッツゴー!
目次
デッキを組む前に
今回のデッキは以下のルールで組むことにするぞ。
(1)デッキの7割以上が該当チームのカード
・余ったカードで遊ぶというテーマなので、他チームからの”出張”は無し
(2)双極篇・超天篇・十王篇のパックから出るコモン・アンコモンのみ
・超天篇マークのない特殊パックは含まない
(3)超GRゾーンは使わない
・GRクリーチャーを集める必要が出てしまうと、余りカードとは言い難い
ただし、このレギュレーションを押し付けようというつもりはない。これから紹介するデッキは、あくまで余りがちなカードを使った一例なんだ。
だから、もしレアカードが余ったのなら、どんどん追加してデッキを強化してほしい。ここで紹介するデッキが、そのための土台になってくれたら嬉しいぞ。
① ギャラクシー・ゴー! チーム銀河2軍
【チーム銀河】は、手札補充やブロッカーによる安定した戦いが得意だ。低コストのカードがバランスよく揃っていることもあり、6つの中でも使いやすいチームといえるぞ。中でも《「自由のクルト」》を1ターン目から構えつつ、ブロッカーで反撃を止めるのは強力な布陣だ。
ただ、待機中のシールドをブレイクされてしまうと戦略が崩れてしまう。シールドを守れるような工夫をしたいところだね。特に、複数ブレイカーを持つ相手を止められるカードが必要だ。
というわけで組んだのがこのデッキだ!
「表向きのシールド」に関する効果といえば、【裁きの紋章】や【サバキスト】だ!今回はその中でも使いやすく、防御としても頼れる《イカリノ裁徒》を採用したぞ。
同じくメタリカから、《赤攻銀 イザヤック》も入れてみた。《「自由のクルト」》を『ギャラクシールド』すれば、なんと1ターン目からタダで出せるぞ!
さらに、最大3体の攻撃を止められる《時空の守護者ジル・ワーカ》も投入だ。何度も再録されているから、持っている人も多いんじゃないかな?
これらを入れた分、【チーム銀河】としては、《「銀・河・出・撃」》を不採用にしている。というのも多色カードが多すぎて、序盤にマナがうまく置けないんだ。もしキミの周りで、ブロッカーが役立たないようなら《「守の甲殻」》と入れ替えてみてもいいね。
★チーム銀河を使うコツ
『ギャラクシールド』は確かにオトクなんだけど、「シールドに置くターン」「シールドから出てくるターン」と2ターン待つので、動き出しがちょっと遅い。マナに余裕があるときは、普通に召喚するのも重要なテクニックだ。
★古いカードも使うなら
オススメは《予言者キュベラ》! 1マナで出せて2体を止められるので、小型《時空の守護者ジル・ワーカ》として役立つはずだ。1ターン目から召喚して、2ターン目以降の『ギャラクシールド』を守ろう。
他には、《審絆の鎮り 新蓮》もオススメだ。複数ブレイカーのいないこのデッキの欠点をカバーできるし、《ジャスティス・シェイパー》が手札補充としても優秀だぞ。
また、シールドに関係する効果は昔からたくさんある。探してみると、まだまだたくさんのチャンスが隠されているはずだ!
② 墓地マナぐるぐる! 不死樹王国2軍
【チーム銀河】と比べると少し複雑だけど、【不死樹王国】も優秀なチームだ。特に、《ライマー・イモックル》のW・ブレイカーが頼もしい。おかげで、レアカード抜きでも攻撃に転じやすいぞ。
《ダースシギ卿》で《イモックル》を捨て、1マナで『フシギバース』するコンボは手軽かつ強力だ。
というわけで、これらを活かすために組んだデッキがこれだ!
今回追加してみたのは《シバカゲ斎》!
実質タダで復活できて、『フシギバース』のタネにしやすいコスト5。5マナぴったりでマナ武装できなくても、6~7マナたまる頃には達成できるはずだ。《ファッション・ナスオ》でマナの色を調整してあげるのもいいね。
それから、《雪解の鎖》も採用だ。特に重要なのが呪文側《堕牛の一撃》。《ダースシギ卿》を使うこともあって、このデッキは手札が尽きやすい。どうせ『フシギバース』で復活できるので、《ライマー・ナイト》なんかを破壊してドローしよう。
同じような理由で《フィアー・ピアニカ》も入れてみたぞ。『フシギバース』のタネにすれば1枚ドロー。正直、なんで【不死樹王国】マークがないのか不思議なくらい(不死樹王国だけに)デッキに合っている。
ちなみに、【不死樹王国】のカードのうち《樹占の風》は、《シバカゲ斎》のマナ武装の都合で削っている。マナ回収自体はこのデッキでも役立つので、マナ武装を使わないなら《ライマー・ブローコ》あたりと入れ替えてみてくれ!
★不死樹王国を使うコツ
このデッキを使いこなすカギが《ファッション・ナスオ》。たとえば自軍に《ナスオ》2体と《ライマー・ナイト》がいるときに、墓地の《ライマー・ナイト》2号を『フシギバース』させたとしよう。
このとき、マナに行った《ライマー・ナイト》1号を《ナスオ》で墓地に送れば、また『フシギバース』が狙えるよね。《ナスオ》がチャージしたマナが闇と自然ならば、ちょっとしたループだってできちゃうぞ。
このあたりは、かなり複雑な動きも多いから、何度も一人回しして研究してみよう!(一人回しの大切さは前回も紹介したね!)
★古いカードも使うなら
オススメなのは《拘束の影メリコミ・タマタマ》! E2には各文明に、この「マナゾーンのクリーチャーの数だけコストが減る」カードがあるぞ。呪文が入っていないこのデッキならば、確実にコストが減らせるね!
他にも《雪精 ベルベール》など、自身のコストが減らせるクリーチャーを探してみよう!
③ いつもより多めにBAD! チームボンバー2軍
ぶっちゃけ物凄くきつかったのが【チームボンバー】だ!!
というのも、『マジボンバー』を使えるクリーチャーは3マナ以上。となると1~2マナのクリーチャーが欲しいんだけど、速攻クリーチャーを入れまくるだけだと【チーム切札】や【鬼札王国】の劣化バージョンになってしまう。
しかも、手札のクリーチャーを出せる『マジボンバー』は、手札を捨てる過去のビートジョッキーとも組み合わせにくい……(「手札が減りやすい」と考えれば、G・G・G能力自体は噛み合わないわけでもないんだけどね)
というわけで、泣きながら組んだのがこのデッキだ!
2マナ域の少なさは《ハッタリ・チュリス》でカバーしてみたぞ。このデッキなら、1ターンに2体出すのは朝飯前のはずだ!
また、3マナのクリーチャーとしては《デコピン・チュリス》を入れてみた。相手ブロッカーがいて『マジボンバー』持ちが攻撃に行けないことも減らせるはずだ。
ビートジョッキーからもう1種類、《ダイヤル戦車 キンゴーン》を投入している。登場時に手札を失うのはかなり痛いのだけれど、手札を補充しつつ山札のてっぺんを入れ替えられるのは便利だからね。
さらに、『マジボンバー』持ちがスピードアタッカーなら強いのに……という妄想を叶えるべく、《チキチキ・JET・サーキット》も投入だ。うまくいけば、《U・S・A・ELEKI》《燦燦‐ザサン》の『マジボンバー3』が次々に連鎖するぞ!! 複数引きたくないし、『マジボンバー』でめくれるとめちゃくちゃイヤな気持ちになるので、枚数は控えめにしてみた。
もちろん、今回は超GRゾーンを使わないと縛っていただけなので、読者のみんなはGR召喚持ちの軽量クリーチャーをたくさん入れるのもアリだね。
★チームボンバーを使うコツ
『マジボンバー』は結構スカる。特に、『マジボンバー3』のクリーチャーを並べた状態で山札の上に4マナカードがあったりするとガッカリだ。そのため、他のデッキ以上に手札の温存が重要になるぞ。必要以上にマナチャージしすぎないのも大切だ。
また、デッキのカードを入れ替えるときにも『マジボンバー』の”ハズレ”となってしまう呪文や高コストカードを入れ過ぎないよう気をつけよう。
★古いカードも使うなら
《赤攻銀 ハムラービ》は、「2体目のクリーチャーを出したとき」効果と相性が良くオススメだ。呪文側の《ハムラティス・ジャッジ》も、『キリフダッシュ』などを相手に活躍する場面は多いはずだぞ。
同じく3マナで、ドローと防御をこなす《緑知銀 フェイウォン》もオススメだ。…というかこいつら双極篇以降のカードだし、おにいさんのデッキにも入れたかったぞ!(※レアリティなしのため条件が合わず)
過去の光文明には、コスト3のクリーチャーをサポートするカードもいくつかある。それを組み合わせるのも面白いね。
④ バズれ、この記事! チームウェイブ2軍
【チームボンバー】よりさらに困った子が【チームウェイブ】だ。あまりの難しさに、解説おにいさんも泣きながら担当の北白河さんに「今回の原稿は落とすかも」とメールしたぞ。こういう余計なことを書くと、運営から《コンプライーグル》が飛んでくるんだ。
何が困った子かというと、レアまで見渡しても複数ブレイカーがおらず、平均パワーも低いこと。そのため、攻撃に転じるタイミングが作りづらいんだ。クリーチャーたちが出た時だけバズって、あっという間に旬を過ぎ虚無の日々を送る様子は、SNSの恐ろしさを感じさせるね。
そんな現代社会の闇を補ったデッキがこれだ!
パワー不足を補うため、追加したのは《大神秘の超人》!!
これによって、パワー18000のQ・ブレイカーによる奇襲が可能になったぞ。『バズレンダ』を使い終えたクリーチャーをNEO進化元に使えるからムダがないね! 2マナのマナ加速→《アクア・オドッテミタ》→こいつ、と動けば4ターン目に出せちゃうのも頼もしい。
さらに追加の打点として《ケタノッコ・タンク》も追加してみた。このデッキなら8マナくらいカンタンに溜まるからね。呪文面《ケタノビール・ランサー》も、《コンプライーグル》のマッハファイターとの組み合わせで意外と役立つぞ。
これらのアタッカーを出しやすくするため、《桜風妖精ステップル》も入れることにした。破壊される前に《わかりミーア♥》でマナにしたり、《大神秘の超人》のNEO進化元にしよう。
《珊瑚妖精キユリ》《わかりミーア♥》《桜風妖精ステップル》よって4マナへカードが出しやすくなったので、《霊騎ラグマール》も採用だ。バズレンダを終えたクリーチャーをマナに送れるし、《大神秘の超人》の6マナに繋げることもできる。除去として相手の足止めも果たす万能クリーチャーだ。
足止めと言えば、今回は採用を見送ったけど《トムのゼリー》もオススメだ。速攻相手にはブロッカーとして使えるし、《わかりミーア♥》や《霊騎ラグマール》でマナ送りにした場合にもドローできて便利だぞ。
★チームウェイブを使うコツ
『バズレンダ』は最低1回は発動するので、あまり連打を狙いすぎない方がいい。最初からバズろうとせず、できることを地道に実行することが大切なんだね。チームウェイブは僕たちに大事なことを思い出させてくれたのかもしれないよ。何の記事だっけこれ。
ちなみにバズレンダを終えたクリーチャーは、特に仕事がないので《わかりミーア♥》《霊騎ラグマール》でマナに送ろう。人気のなくなった配信者は日陰者になる、ネット社会の栄枯盛衰を感じるね。何の記事だっけこれ。
★古いカードも使うなら
豊富なマナを活用できて、かつ打点の低さを補えるカード…
いる!《無双海王ソウル・ドルジ》だ!!
溢れたマナから飛び出してトリプルブレイク!!上で投入した《大神秘の超人》なんかと違って、マナに置いておけばいいのが安心だ。古いカードだけれど、アンコモンなのでシングル価格はお手頃なのも嬉しいね。
さいごに
というわけで、今回は余りカードでのデッキを紹介してみたぞ。
十王篇は「チーム」を揃えれば、レア無しでもそこそこのデッキが組める。ぜひ今回の記事を参考に、キミだけの”2軍”を作って楽しんでみてくれ!
最初にも書いたように、組みやすいデッキは家族や友達をデュエマの世界に招待するのにも役立つはずだ。大会やプレイスペースが休止してしまっているからこそ、身近な人と遊ぶ機会を大切にしてほしい。
ちょっとしっとりした話をしちゃったけど、この4月には『Wチームドッキングパック』『W王国ドッキングパック』の発売も控えている。キミの主力デッキはもちろん、”2軍”に入る魅力的なカードもきっと見つかるぞ。ガチまとめでの続報も絶対チェックしてくれよな!バズレンダ!!(挨拶)