目次
はじめに
皆さん初めまして、NT1026と申します。
普段はショップ大会に出る程度でCS等には参加しないカジュアルプレイヤーですが、自分が良いと思ったデッキを他の人にも知ってもらう良い機会だと思い、今回のデッキビルダーコンテストに参加させていただきました。
このような記事を書くのは初めてなので至らない点もあるかと思いますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
零龍デッドダムドとは
まず、皆さんは【アナカラーデッドダムド】というデッキタイプをご存じでしょうか?過去に環境で猛威を振るったデッキであり、実際に使用していた方も多いかと思います。
《天災 デドダム》によるアドバンテージ獲得力、《虹速 ザ・ヴェルデ》《SSS級天災 デッドダムド》による盤面制圧力、《禁断機関 VV-8》によるフィニッシュ力を兼ね備えた、当時の環境では非常に強力なデッキでした。
しかし、環境の変化によりその姿を見かけることは少なくなり、追い打ちをかけるかのように主要パーツである《禁断機関 VV-8》が殿堂入りしてしまいました。
そこで、新たなフィニッシャーとして《零龍》を採用し、それに伴い調整を行ったものが、今回紹介させていただく【零龍デッドダムド】となります。
デッキレシピ
こちらがデッキレシピになります。基本的には「動きのムラの無さ」「零龍卍誕の達成方法」を意識しています。
このデッキの動かし方
序盤
13枚入っているマナ加速カードを使ってマナを伸ばしていきます。採用しているGRクリーチャーは全てマナドライブ持ちなので、全てのマナドライブが発動する7マナに到達することを意識します。
また、《フェアリー・ライフ》以外の初動カードは全て、マナ加速以外の仕事を行うことができます。《悪魔妖精 ベラドンナ》はハンデスに回すべきか、《天災 デドダム》でカードをどう移動させるのか、《お清めシャラップ》は今使用して良いのか等、臨機応変に立ち回りましょう。
中盤
各種オーラとGRクリーチャーを利用してアドバンテージを稼いでいきます。基本的にはオーラはマナドライブのほとんどが発動できる6マナがたまってから使用しましょう。必要に応じて《虹速 ザ・ヴェルデ》《SSS級天災 デッドダムド》で相手の盤面を処理したり、《凶鬼01号 ドケイダイモス》で相手の手札を枯らしたりしていきます。
また、この段階で《滅亡の起源 零無》の零龍卍誕の条件を意識してカードをプレイすることが、速やかにゲームを終わらせることにつながります。各条件の主な達成方法については、後述する個別カード解説で説明します。
終盤
盤面にある程度打点が並んだら《滅亡の起源 零無》を零龍卍誕させ、そのまま《零龍》で盤面除去&ワールドブレイクしてフィニッシュします。この時、攻撃前に《凶鬼01号 ドケイダイモス》によるハンデスや《お清めシャラップ》による墓地リセットができていると、ここを耐えられたとしても逆転される可能性が下がるので、ぜひ狙っていきましょう。
個別カード解説
零龍と相性が良いカード
このデッキのフィニッシャーとなる《零龍》ですが、登場させるには4つの条件を達成する必要があります。ここでは、各条件を主にどのように達成していくのかを、採用カードの解説を交えながら解説していきます。
1. 破壊の儀
達成条件:1ターンにクリーチャーを3体以上破壊する
基本的には《罪罰執行 ジョ喰ンマ》を利用します。
このデッキのGRクリーチャーの多くが「マナドライブ達成で自壊して発動する効果」を持っています。なので、自分と相手の場にクリーチャーが1体以上存在する状態で無月の大罪を使用して場に出すことにより、高い確率で「《罪罰執行 ジョ喰ンマ》の登場時効果」「GRクリーチャーの自壊効果」「無月の大罪による破壊」で破壊の儀を達成できます。GRクリーチャーが自壊できなかった場合は《悪魔妖精 ベラドンナ》が役立ちます。
また、《斬罪 シ蔑ザンド》を使用すれば、マナドライブに関わらず達成できます。
破壊の儀を達成すると、墓地から闇のカードを1枚回収できます。基本的には無月の大罪で破壊した《天災 デドダム》をそのまま回収しますが、相手の手札が少ないなら《悪魔妖精 ベラドンナ》、リソースが十分潤っているなら《罪罰執行 ジョ喰ンマ》等も候補になります。
2. 手札の儀
達成条件:自分のターン終了時にいずれかのプレイヤーの手札が0枚
このデッキは自分の手札を使い切ることは想定していないので、《悪魔妖精 ベラドンナ》や《凶鬼01号 ドケイダイモス》を利用して相手の手札を枯らしていきます。
相手の手札が多い場合は《ロスト・ソウル》で吹き飛ばしましょう。必要な場面は多くないため1枚差しですが、墓地からは破壊の儀、マナからは《クリスマⅢ》、山札からは《クリスタル・メモリー》等、回収手段は豊富にあります。
手札の儀を達成すると、GR召喚ができます。ここから他の儀を達成できる場合もあるので意識しましょう。
3. 復活の儀
達成条件:墓地からカードをバトルゾーンに出す
《SSS級天災 デッドダムド》を墓地から侵略させたり、《凶鬼01号 ドケイダイモス》を自身の能力で墓地から召喚するのが簡単です。《インフェルノ・サイン》で早期につり上げてもいいでしょう。運次第ですが、《ヨミジ 丁-二式》のマナドライブを《罪罰執行 ジョ喰ンマ》を使用した際に発動できれば、破壊の儀と同時に達成することも可能です。
《フォース・アゲイン》も「破壊して墓地から場に戻す」ため条件を満たします。《天災 デドダム》や《奇天烈 シャッフ》を使い回してゲームを有利に進めていきましょう。
復活の儀を達成すると、山札の上から2枚を墓地におけます。基本的には次に解説する墓地の儀の助けになります。
4. 墓地の儀
達成条件:カードが墓地に置かれたときに墓地が8枚以上
4つの儀の中で最も達成が簡単です。普通にデッキを動かしていれば8枚程度の墓地は勝手にたまりますが、だからこそ達成するタイミングが重要になります。
呪文のシールドトリガーや《光牙忍 ハヤブサマル》のチャンプブロック等で達成のトリガーを満たせるため、カウンターとしての零龍卍誕を狙う場合や特に理由のない場合には最後に達成することが望ましいです。しかし、相手に墓地対策があることが分かっている場合や達成時の相手クリーチャーのパワーを-3000する効果を使用したい場合等は、条件を満たし次第達成させていきましょう。
その他のカード
ここでは、環境を見て採用したカードや、一般的には使用されないカードについて解説します。
《奇天烈 シャッフ》
主に【白緑ファイブスター】等の《生命と大地と轟破の決断》の対策として採用しています。他にも様々なデッキに効果があり、フィニッシュ時のカウンターをある程度ケアすることもできる、非常に強力なカードです。
《九番目の旧王》
このデッキは《暴走龍 5000GT》を出されると詰みかねないため、それを除去できるカードとして採用しています。他にも【赤単B-我ライザ】等が相手の場合、小型を一掃しながら破壊の儀を達成できます。
《Code:1059》
恐らく今回のレシピの中で、最も一般的には使用されていないカードではないでしょうか。しかし、このデッキにおいては、
- 《凶鬼01号 ドケイダイモス》等でマナを使い切っても、自動的にリソースを伸ばしていける
- GR召喚による各種零龍の儀の達成
- 無月の大罪等で消耗した盤面の回復
といった多くの利点があります。主に《天災 デドダム》を引けない場合に頼りになるカードです。
採用を考えられるカード
《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》
主な役割は《Code:1059》と同じです。こちらを採用する利点としては、
- 受け札になる
- 無月の大罪と相性が良い
- 多色であるためマナ基盤になる
等があります。こちらを採用する価値も十分にありますが、今回は継続的にGR召喚できる点を評価して《Code:1059》を採用しています。(あとぶっちゃけ高すぎ)
《サザン・エー》
採用する場合、《天啓 CX-20》と差し替えになります。フィニッシュ時にある程度は盤面にクリーチャーを並べる必要があるためとドロー枚数の多さから今回は《天啓 CX-20》を採用していますが、破壊の儀の達成を重視するなら採用しても良いでしょう。
他にも、好みや環境次第で《斬罪 シ蔑ザンド》や《奇天烈 シャッフ》の枚数を増やしてもいいと思います。このデッキは比較的自由度が高いので、調整しやすいのも利点の1つです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
まだまだ記事を書くにあたって未熟な点も多いと思われますが、この記事を読んで「面白そう」「このデッキを組んでみよう」と思ってくださる方が少しでもいれば幸いです。
改良案や感想、疑問点などがありましたら、ぜひコメントしていただければと思います。
最後に、このような長文をここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。