【DBC】ゼロから始めるモルトNEXT講座~最速最高ドラゴンデッキ~

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【DBC】ゼロから始めるモルトNEXT講座~最速最高ドラゴンデッキ~

目次

0.謝辞

きりたにさん(記事の査読をしてくれた)
北白河さん(デュエマの基礎を教えてくれた)
まっくらさん(モルネクミラーのやり方を教えてくれた)
ZweiLanceさん(特に直接お世話になったわけではないけど、モルネクを使う上での目標)

彼らに格別の感謝を捧げます。

1.はじめに~これは君に向けられた記事だ~

おはようございます。普通のイオンです。アイキャッチの女は二度と出てきません。

普段は伊坂幸太郎先生と同じく、あの! カード化もした! 伊坂幸太郎先生と同じく! 小説を書いているのですが、この度自らの卓越した文章力をデュエル・マスターズに貢献させたいと思い、第一回デッキビルダーコンテストに起稿する運びとなりました。

「死神の精度 レイン デュエマ」の画像検索結果
僕は「魔王」が好き
全体主義へ傾倒する社会に不安を覚えた主人公が若きカリスマ政治家と対決する小説
スーパー伊坂幸太郎大戦要素と異能バトル要素が追加された漫画版もおすすめ

本題です。この記事は【モルトNEXT】の紹介記事です。今から【モルトNEXT】に触れたい、【モルトNEXT】でデュエマを始めてみたいという人におすすめです。

特にこんな条件に当てはまる人を対象としています。要するに一ヶ月前までの僕です。

  • カードゲーム自体にはある程度慣れており、大会などで戦うのも好きだ
  • 小さい頃にデュエル・マスターズをやっていて、なんとなくルールは知っている
  • 使うデッキは環境トップじゃなくてもいい、自分の気に入ったデッキを楽しく回したい
  • それでもしっかり戦えないと面白くないので、ちゃんと機能するデッキレシピとわかりやすい解説が欲しい
  • 何より、デュエル・マスターズを遊ぶからにはかっこよくドラゴンで戦いたい!

【モルトNEXT】は現在不動のTier1というわけではありませんが簡単かつ十分に環境デッキと戦えるポテンシャルを持ち、一度組めば一生遊べ、何よりとても楽しいデッキです。
他のデュエル・マスターズのデッキと比べて少し値は張りますが、その分の価値は十分にあるデッキだと思います。

環境を【モルトNEXT】で牛耳るためのシークレットテクや斬新な構築などはありませんが、その分現存するデュエマの記事で最も丁寧な記事を目指すつもりで、わかりやすさ重視で書かれています。

具体的に言うと、公式サイトを読んでデュエマのルールを理解さえしていれば、わかります
公式サイトの初心者向けページに書かれていない用語は全て解説するくらいの気概で行くので、始めたての人でも久々に復帰したい人にも安心の仕様となっております。

それではさっそくレシピの紹介に移りましょう。

2.サンプルレシピ~これが君の愛刀になる~


メインデッキ 40枚

【マナ加速 12枚】

《フェアリー・ギフト》×1《メンデルスゾーン》×4《スクランブル・チェンジ》×1《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4《無双竜鬼ミツルギブースト》×2

【主力ドラゴン 14枚】

《超戦龍覇 モルトNEXT》×4《次元龍覇 グレンモルト「覇」》×3《メガ・マナロック・ドラゴン》×1《リュウセイ・ジ・アース》×3《ボルシャックライシス・NEX》×3

【革命チェンジ 4枚】

《龍の極限 ドギラゴールデン》×3《蒼き団長 ドギラゴン剣》×1

【防御カード 10枚】

《熱血龍 バトクロス・バトル》×4《爆裂遺跡シシオー・カイザー》×2《ボルシャック・ドギラゴン》×4

【デッキ外カード 9枚】

《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》×1
《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》×1
《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×1
《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》×2
《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》×1
《無敵大剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》×1
《真聖教会 エンドレス・へブン/真・天命王 ネバーエンド》×1
《恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》×1

3.デッキコンセプト~まずはいいところを知ろう~

ものすごくざっくり説明すると

画像2
まずはこれを出して

《超戦龍覇 モルトNEXT》に「出れば勝ち」と書いてあるので、出しましょう、というデッキです。

なんで「出れば勝ち」になるかというと、このカードの性能がフルに発揮されると

W・ブレイカー(シールドを一度の攻撃で2枚破壊できること)
バトルゾーンに出た時、ドラグハート(クリーチャーに装備させて使う両面カード)を1枚超次元ゾーン(デッキ外に用意する8枚のカード)から出せる
攻撃した後にアンタップ

という能力を持ったクリーチャーになります。ここで

これをくっつけて

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》をウェポン面で装備すると、《超戦龍覇 モルトNEXT》にスピードアタッカー(召喚酔いしない状態)が与えられます。

スピードアタッカーの《超戦龍覇 モルトNEXT》で攻撃し、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で与えられたアタック時能力でドラゴン(このゲームでこういう書かれ方をした時は「種族にドラゴンを含むカード」という意味)がバトルゾーンに出ると

こうしてこうじゃ

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》がスピードアタッカーとT・ブレイカー(シールドを一度の攻撃で3枚破壊できること)を持つ強力なクリーチャー、《爆熱王DX バトガイ銀河》に龍解(ドラグハートが裏返り、クリーチャーになること)します。

このカードは攻撃時能力で1枚引いて手札からドラゴンを出す能力を持っています。実質的に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の上位能力ですね。

デュエマの初期シールドは5枚なので、もし《爆銀王剣 バトガイ刃斗》か《爆熱王DX バトガイ銀河》か、どちらかのアタック時能力でスピードアタッカーのドラゴンがバトルゾーンに出ていた場合、

《超戦龍覇 モルトNEXT》のW・ブレイカーで5→3枚《爆熱王DX バトガイ銀河》のT・ブレイカーで3枚→0枚スピードアタッカーのドラゴンで直接攻撃! 勝ち!

と、たった1枚のカードからゲームを終わらせることができます。この非常にダイナミックかつ攻撃的な性能が《超戦龍覇 モルトNEXT》最大の魅力です。

4.デッキの動かし方~実際にモルネクで勝ってみよう~

デッキの勝ちパターンを理解したら、次は各ターンに目指すべき最良の動きを紹介します。
実際に僕が【モルトNEXT】を動かす上で意識していることをそのまま書くので多少複雑な話も含まれますが、ここをしっかり読み込んで理解できればこのデッキの動かし方は95%理解したも同然です。ぜひ自分のものにしていきましょう。

ざっくり説明

先にこのデッキの理想的なムーブを説明します。今は理解できなくても「とりあえずこういうことをするデッキなんだな」と思っておいてください。

1ターン目:火・自然多色のドラゴンをマナに置く2ターン目:火単色のカードをマナに置いて《メンデルスゾーン》、4マナに3ターン目:何をマナに置いてもよく、何らかのマナ加速で6マナに4ターン目:火単色のドラゴンをマナに置いて《超戦龍覇 モルトNEXT》! 勝ち!

また、この動きを成立させるため、以下のカードはなるべくマナに置かないものとします。どうしても置く必要が出た場合は上から順にマナに置いていきましょう。

《ボルシャック・ドギラゴン》《次元龍覇 モルト「覇」》《メガ・マナロック・ドラゴン》《超戦龍覇 モルトNEXT》《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》《メンデルスゾーン》《スクランブル・チェンジ》《フェアリー・ギフト》

以下に「なぜこの動きが理想なのか」「なぜこれらのカードをマナに置いてはいけないのか」を、毎ターンの細かい動きと共に解説していきます。

序盤:1~3ターン目

【モルトNEXT】が序盤に何よりも目指すのは、「カードをマナに置く効果を持つマナ加速カードをバンバン使い、マナをしっかり伸ばすこと」です。

《超戦龍覇 モルトNEXT》は7マナのカードであるため、手札からカードを毎ターンマナに置いていれば、普通なら7ターン目にバトルゾーンに出ることになります。

が、このデュエル・マスターズというゲームは魔境です。誤解を恐れずに言ってしまえば、今のデュエル・マスターズに6ターン目は存在しません

画像5
儚月抄のよっちゃんくらい強い

大会に出れば【4cドッカンデイヤー】という悪魔のような最強デッキがほぼ確定の5ターンキル、酷ければ4ターン目でゲームを終わらせてきます。なんで終わるかはともかくとして、終わります。これは詳細を省くが結論だけ言うとお前は死ぬ。

ドッカンデイヤーには一歩劣りますが他にも【ファイブスターハイオリーダ】【零龍速攻】【シータバーンメア】エトセトラエトセトラ、多くのデッキが4~5ターン目をリミットとし、そこまでにはほぼ確実にゲームが終わっています。

つまり【モルトNEXT】が明日の地球を投げ出さないためには、
最低でも「先攻を取った上で多少もたついた【4cドッカンデイヤー】には勝てる」ラインとしての5ターン目までに、
理想としては「先攻を取れば【4cドッカンデイヤー】が仕上がる前に走り抜けられ、後攻を持たされても相手がもたつけば勝てる」ラインとしての4ターン目までに7マナを揃える必要があるのです。

奇跡と偶然太陽と月を祈っていてもマナは増えません。目標を設定したところで、次に4ターン目7マナを達成する方法を考えていきましょう。デュエル・マスターズのマナ加速の基準は「自然文明なら2マナのカード1枚で1マナ加速」となります。代表例は《フェアリー・ライフ》ですね。

イラストの元ネタは伊藤潤二先生の「うずまき」
人を狂気に駆り立てる都市に住むカップルが渦巻に魅入られた狂人達から逃げ惑うホラー漫画
単行本3巻と短いながらもしっかり怖く、デュエル・マスターズ抜きで昔から好きだったので嬉しいコラボだった
なぜ今更コラボしたのか、なぜコラボ先がデュエル・マスターズなのか、なぜ《フェアリー・ライフ》なのか、全てがマジで意味不明な以外はおすすめの漫画

すなわち2ターン目の2マナ、3ターン目の3マナ、合計5マナを使って2マナのカードを3枚、合計6マナ分のマナ加速カードを使えれば……。

……さんすうが苦手か……!?

一応マナ加速が完璧に決まれば3ターン目に4マナあるはずなので「4ターン目に7マナ」は理論上は不可能ではないのですが、手札に要求するカードの揃い方が非常に難しく、先攻を取った前提だと

1ターン目:ドローなし、マナ置きで手札5→4枚(1マナ)2ターン目:ドローで手札4→5枚、マナ置きとブーストで手札5→4→3枚(3マナ)3ターン目:ドローで手札3→4枚、マナ置きとブースト2枚で手札4→3→2→1枚(6マナ)4ターン目:ドローで手札1→2枚、マナ置きして《超戦龍覇 モルトNEXT》を出して手札2→1→0枚(7マナ)

と、かなりタイトな手札運びを要求されます。特にデュエル・マスターズは「2色以上を併せ持ったカードをマナに置くとタップされる」というルールがあるので、1ターン目以外はマナをすべて使い切る都合上マナゾーンに置くカードは単色以外許されず、《超戦龍覇 モルトNEXT》を1ターン目から手札に持ち続ける前提なら4ターン目にドローするカードも単色である必要があります。

「じゃあ単色のカードだけでデッキを組めばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、ここで《超戦龍覇 モルトNEXT》の特性が足を引っ張ってきます。

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やっかいさん

もう一度テキストを確認すると、「マナ武装」と書かれているのがわかるでしょうか。
これは「マナゾーンに特定のカードが一定枚数存在しないと機能しない効果」を意味しています。

《超戦龍覇 モルトNEXT》の場合は「火文明のマナ5枚以上」「ドラゴン5枚以上」を要求しており、ただでさえ厳しい条件のマナ置きを更に難しいものとしています。特に《フェアリー・ライフ》を打つために自然文明単色のカードをマナに置くとマナ武装が大きく遠のいてしまい、色発生のために火・自然混色のドラゴンを多く積んでしまうと、今度は2ターン目以後の単色カード置きが阻害されてしまうでしょう。また、《フェアリー・ライフ》などのデッキの一番上を参照するマナ加速でマナ加速用の自然文明のカードがマナに落ちすぎてしまうと、「見た目は7マナあるのに《超戦龍覇 モルトNEXT》が何もしてくれない」なんてことになりかねません。

デッキの中は火文明のドラゴン中心で、
できれば火・自然混色のドラゴンを増やしたくて、
マナ加速カードはあまり枚数を積みたくなくて、
それでも4ターン目までにはなんとしてでも7マナを達成したい。

そんな世界で一番お姫様でも言わないようなワガママを叶えてくれる都合のいいカードがデュエル・マスターズには存在します。

そういう扱い心得てよね

《メンデルスゾーン》です。

デッキの上2枚がドラゴンの必要があるとはいえ、カード1枚で《フェアリー・ライフ》2枚分のマナ加速を行える強烈な効果を持っています。

これで2ターン目に2マナの加速ができれば3ターン目に打つブーストは1枚でいいので、単色のカード置きを強要されるのは2ターン目と4ターン目だけで済みます。なんなら3ターン目に打つブーストも《メンデルスゾーン》なら4ターン目にマナ置きをスキップしても《超戦龍覇 モルトNEXT》が出るため、マナの融通は随分効きやすくなります。

強力な分デッキ構築に与える縛りも厳しいですが、都合よく《超戦龍覇 モルトNEXT》も《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》もついでに他いくらかのカードも「デッキ内が火のドラゴンで埋め尽くされている」ことを前提とした効果を持っているのでこのデッキは最初からドラゴンの枚数が多く、その数実に34枚。《メンデルスゾーン》でマナ加速に使えないカードは《メンデルスゾーン》自身込みでわずか6枚です。このデッキならデメリットを気にすることなく、ほぼ「2倍《フェアリー・ライフ》」と言ってもいいでしょう。

すなわち、このデッキの理想的な動きは

1ターン目:火・自然多色のドラゴンをマナに置く2ターン目:火単色のカードをマナに置いて《メンデルスゾーン》、4マナに3ターン目:何をマナに置いてもよく、何らかのマナ加速で6マナに4ターン目:火単色のドラゴンをマナに置いて《超戦龍覇 モルトNEXT》! 勝ち!

となるわけです。

手札のカードをマナに置く時は常に「この理想的な動きを達成できるか」を意識しましょう。

中盤:4~5ターン目

マナが完成次第《超戦龍覇 モルトNEXT》を出して大暴れ! ウンバボー! 勝ち!

……と上手く行かないのがカードゲームの常。

《超戦龍覇 モルトNEXT》へのマナ加速が間に合わない時、《超戦龍覇 モルトNEXT》を引けない時、《超戦龍覇 モルトNEXT》を妨害された時、

これらのケア手段をしっかり考えておく必要があります。

たとえばハンデスなんかは明確なウィークポイント

このデッキでは

《超戦龍覇 モルトNEXT》へのマナ加速が間に合わない時↓5~6マナのドラゴンで盤面を維持し、《超戦龍覇 モルトNEXT》までの時間稼ぎをする

《超戦龍覇 モルトNEXT》を引けない時↓ドローを加速したり、似た役割を持つドラゴンを出して代理のフィニッシャーとする

《超戦龍覇 モルトNEXT》を妨害された時↓ドラゴンの召喚時効果で妨害を無力化し、お互いに痛み分けとしつつこちらは何らかの利を得る

という方法を取ってこれらのつまづきをケアするようにしています。

それぞれのケア方法については後述のカード個別解説に書いていきますので参考にしてください。

また、このターンから先は「できるだけ毎ターンコマンド・ドラゴンを召喚すること」を意識しましょう。
後述しますが《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》周りのプレイで有利になります。

《超戦龍覇 モルトNEXT》を出せたら

やった! 《メンデルスゾーン》が成功して4ターン目に《超戦龍覇 モルトNEXT》が出た! さっそく《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で走り抜けるぜ!

……と、行く以外にもルートがあるのが【モルトNEXT】の難しいところです。

先程紹介した《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の理想ルートですが、実は二つの「たられば」を抱えています。

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でドラゴンがめくれ「たら」、《爆熱王DX バトガイ銀河》でスピードアタッカーを出せ「れば」、

この二つです。

前者は正直運の問題ですが、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》は先程も説明した非ドラゴン6枚に加え「進化クリーチャー(単体で場に出せず、クリーチャーに重ねて使うクリーチャー)のドラゴン」をバトルゾーンに出せないため、進化クリーチャーの《ボルシャック・ドギラゴン》4枚、合計10枚が外れカードとなります。

デッキ内の1/4が外れということは1/16で「《超戦龍覇 モルトNEXT》が2回殴ったまま、何も起きず人が死なない」現象が発生することになります。このゲームは破壊したシールドが相手の手札に行くため、殺しきれない攻撃は非常に危険です。

また、《爆熱王DX バトガイ銀河》に龍解すると《超戦龍覇 モルトNEXT》から《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が外れるため、《超戦龍覇 モルトNEXT》はスピードアタッカーを失います。よって《爆銀王剣 バトガイ刃斗》プランでのフィニッシュは《爆銀王剣 バトガイ刃斗》か《爆熱王DX バトガイ銀河》の効果で出たスピードアタッカーに頼ることになります。

デッキの一番上がスピードアタッカーであることに期待するのは非常に危険なので、基本的に《爆熱王DX バトガイ銀河》の効果で出すためのスピードアタッカーを手札に持っておくことになりますが、引きの関係でそれができない場合も多々あります。

手札にスピードアタッカーがない、1/16のリスクすら背負いたくない、そういうときに役に立つカードがこちら、

真っすぐ行ってぶん殴る

《闘将銀河城 ハートバーン》です。

このカードは「フォートレス」と呼ばれるクリーチャーに装備させないドラグハートで、ドラゴン全体(このデッキなら全てのクリーチャー)にスピードアタッカーを与える能力を持つので《超戦龍覇 モルトNEXT》を出したターンに走らせることができます。何より《爆銀王剣 バトガイ刃斗》にない最大の魅力として、「トップデッキに依存しない」ことが挙げられます。何も考えずただ攻撃して《超戦龍覇 モルトNEXT》が自身の効果でアンタップするだけで

右ストレートでぶん殴る

《超戦覇龍 ガイNEXT》に龍解することができます。

これも《爆熱王DX バトガイ銀河》と同じくT・ブレイカーを持ち、更に《爆熱王DX バトガイ銀河》と違ってスピードアタッカー付与効果を失わないので、

《超戦龍覇 モルトNEXT》のW・ブレイカーで5→3枚《超戦覇龍 ガイNEXT》のT・ブレイカーで3枚→0枚《超戦龍覇 モルトNEXT》で直接攻撃! 勝ち!

と、ぴったりシールドを割り切って《超戦龍覇 モルトNEXT》1枚からゲームを終わらせることができます。

「運や引きに頼ることなくゲームを終わらせられるなら、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》じゃなくて最初からこれを使えばいいじゃないか」という意見もあるかと思われますが、《闘将銀河城 ハートバーン》にも欠点があります。

S・トリガーにハチャメチャに弱いのです。

こんな赤子みたいなトリガーでも致命傷になる

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》もS・トリガーの無効化自体はできませんが、仮にトリガーで攻撃が途切れてもめくれたドラゴンを残すことができ、《爆熱王DX バトガイ銀河》自身もかなり強力な攻撃抑制効果を持つため、攻め手が途切れても対戦相手にプレッシャーを与えることができます。また、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《超戦龍覇 モルトNEXT》の2枚目をめくるミラクルを発生させたりした日にはトリガー1~2枚程度なら踏み越えて勝ってしまうこともままあり、攻撃力の最大値は《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の方が遥かに上です。

一方、《闘将銀河城 ハートバーン》の場合はどこかで1枚攻撃を妨害するトリガーを踏むだけで攻め手が停止してしまいます。特に《超戦龍覇 モルトNEXT》がトリガーを踏んで破壊された時が酷く、アンタップのタイミング上《闘将銀河城 ハートバーン》の龍解すらできずに場になんかよくわからないお城がぽつんと建造されることになるため、フィニッシュできなかった際に背負うリスクは《闘将銀河城 ハートバーン》の方が遥かに大きいです。

相手のデッキタイプから「トリガーが薄そう」「トリガーがないことに賭けて今フィニッシュをしなければ絶対にターンが帰ってこない」などのタイミングを見分け、上手く《闘将銀河城 ハートバーン》を出せるようになるのがこのデッキを使いこなす上で最も必要となるプレイングです。

《超戦龍覇 モルトNEXT》を出しても決まらなかったら

たぶん死んでます。

もし奇跡的に生き残った場合は、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の禁断爆発を狙いましょう。

あと四枚のカードがセットになっています

ゲーム開始時から場に置いてある《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》はかなり複雑な効果を持っており詳細は後述しますが、本当にざっくり言うと「1ターンに1回コマンド・ドラゴンを召喚すると封印が剥がれ、それを4ターン繰り返すと超強力なクリーチャーに変化する」効果を持っています。

デカァァァァァいッ説明不要!!

禁断爆発後の《終焉の禁断 ドルマゲドンX》は変身した瞬間に相手のクリーチャーを全て(実質的に)除去し、自身も生半可なトリガーでは場を離れないT・ブレイカー、更に召喚酔いもしないと、かなりの逆転性能を持っています。

もし一撃で決めきれず《超戦龍覇 モルトNEXT》が途切れた時はコマンド・ドラゴンを毎ターン召喚し、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》+《リュウセイ・ジ・アース》の連携を意識しましょう。

また、《ボルシャックライシス・NEX》の素プレイや《スクランブル・チェンジ》を絡めた同時展開など、7マナ貯まった以後もマナを必要とする場面は多いのでマナチャージはなるべくスキップせず、余ったマナがあったら積極的に《メンデルスゾーン》などのマナ加速を使用した方がいいです。

5.各カード解説~もっとモルネクを知ろう~

この項ではサンプルレシピに入っているカードの細かい使い方や、マナに置く際の優先度を説明します。

採用枚数の理由や少しだけ踏み込んだテクニックも紹介するので、デッキを改造する際の参考にもしてください。

色バランス

《超戦龍覇 モルトNEXT》のマナ武装を意識せずに達成する」ためにデッキ内のカードバランスは相当特殊なものとなっています。

まずデッキのカードは39枚が火文明、34枚がドラゴンであるため「マナゾーンに2枚以上火文明でないカードが置かれる」ことが絶対に起こり得ず火マナ武装は自動的に達成、7マナ時点で6枚の非ドラゴンのうち3枚をマナに置くような異常事態にはならないはずなので自然と龍マナ武装も達成されるでしょう。

加えてドラゴンでないためマナに置きたくない《フェアリー・ギフト》《メンデルスゾーン》を除いて火・自然のドラゴンがデッキの1/4以上、11枚投入されています。正直11枚はそれほど多いというわけではないので、使いにくいと感じれば《ボルシャックライシス・NEX》《熱血龍 バトクロス・バトル》辺りを1枚ずつ削って多色のドラゴンと入れ替えてもいいでしょう。逆にデッキバランスを変える時にこれ以上多色を削って単色を増やすのは危険信号です。《メンデルスゾーン》を引いても打てないパターンが増えることになります。

【マナ加速 12枚】

理想ムーブのためには《メンデルスゾーン》+何かマナ加速を引く必要があるので《メンデルスゾーン》4枚+初手5枚に1枚の確率となるその他マナ加速8枚で12枚となっています。これでも最小限の枚数なので、不安に思ったら少し増やしてみてもいいでしょう。

《メンデルスゾーン》×4

「春の歌」とか「失われた幻影」とかいいよね

マナ置き優先度:最低(このカードが2マナ加速になる上、龍マナ武装に貢献できないためほぼ絶対に置かない方がいい)

【モルトNEXT】を象徴すると言っても過言ではない最強のマナ加速カード。初手に引かないと勝ち目が一気に薄くなるので当然の4枚投入です。

確実に2ターン目で打ちたいカードですが、初手にこのカードがあり、他のカードが全て火単色のドラゴンだった場合はこのカードをマナに埋めた方がいい場合もあります。自然単色のカードは1枚しかデッキに入っておらず、残りの《メンデルスゾーン》は3枚もデッキに入っているため、2ターン目に《メンデルスゾーン》を打てる確率はキープするよりマナに埋めてしまった方が高いです。

もちろん《メンデルスゾーン》の枚数よりも多色ドラゴンの枚数の方が多く、3ターン目《メンデルスゾーン》から5ターン目《超戦龍覇 モルトNEXT》も十分強力な動きなので、他に何もマナ加速がなければ手札にキープするのがいいと思います。

《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4

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その怒りに触れたために、ひとつの都市が消滅した。

マナ置き優先度:低、マナが貯まったら高(マナ加速に加えておまけがあるため《メンデルスゾーン》と同じく打った方が得だが、「火単色のドラゴン」のマナ置きがどうしても必要な場合は置いても問題ない。7マナ以後はこのカードで加えられる《ボルシャック・ドギラゴン》の方がバリューが高いため、《ボルシャック・ドギラゴン》よりこちらを優先してマナゾーンに置きたい)

昔からデュエル・マスターズに親しんできた人にとっては非常に懐かしいカードだと思われますが、その様子は随分様変わりしています。

上下に分かれたカードは「ツインパクト」といい、上半分のクリーチャーとしても下半分の呪文としても使用することができます。
このデッキで使うのは専ら《決闘者・チャージャー》の方なので、そちらのテキストを見ていきましょう。

《決闘者・チャージャー》は3マナのチャージャー呪文であり、使用するとマナに行くのでマナ加速として使用できます。2ターン目《メンデルスゾーン》が失敗した場合は3ターン目と4ターン目にマナ加速をして5ターン目に《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚するのが理想なので、3ターン目に自然と打てるマナ加速は非常にありがたいです。

また、おまけとしてデッキの上から3枚を見て「ボルシャック」を確保する効果を持っています。このデッキの「ボルシャック」は全部で11枚なので、1枚ヒットは割と現実的な確率で発生します。このカード自体も《ボルシャック・ドラゴン》であり、3ターン目のこのカードでこのカードをヒットさせられれば4ターン目のブーストが確定するのはかなり魅力的です。

このカードが他のマナ加速と一線を画しているのは、ツインパクトの特性によって「火文明のドラゴン」としての性質を持っていることです。

《メンデルスゾーン》でマナ加速でき、チャージャー効果でマナに移動しても《超戦龍覇 モルトNEXT》のマナ武装を邪魔せず、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でめくれても龍解の火種となるマナ加速は他に例がなく、いくら積んでも邪魔にならないマナ加速として4枚採用しています。

注意点として、このカードはこのデッキでは数少ない「コマンドではないドラゴン」なので、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》が場にあると攻撃できず、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を剥がすこともできないのは覚えておきましょう。

《フェアリー・ギフト》×1《スクランブル・チェンジ》×1

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走る走る俺たち
流れる汗もそのままに

マナ置き優先度:最低(どちらも2マナ加速でドラゴンでないカードなので実質的に《メンデルスゾーン》と等価)

正確にはマナ加速カードではありませんが、性質が近いのでマナ加速とします。どちらもデッキに1枚しか入れられない殿堂入りカードなので1枚ずつです。

それぞれ1マナ払って3マナ、3マナ払って5マナ《超戦龍覇 モルトNEXT》を軽減するため、差し引き2マナのマナ加速として見ることができます。

特に《メンデルスゾーン》《フェアリー・ギフト》系で入れた時の3ターン目《超戦龍覇 モルトNEXT》の流れは非常に強力であり、プランと呼ぶのもおこがましいほど極悪なドブンパターンです。

また、《スクランブル・チェンジ》はスピードアタッカー付与を持っているのもありがたく、《超戦龍覇 モルトNEXT》《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を手放してもスピードアタッカーを維持できるため、めくれたドラゴンがスピードアタッカーでなくてもフィニッシュに持ち込めるようになります。

見かけ上のマナが増えないため1枚でも《メンデルスゾーン》をマナに置いていると龍マナ武装が達成できない、S・トリガーで逆転されると立て直しが非常に厳しくなるなどの欠点を抱えていますが、それを踏まえてなお非常に強力なカードです。

テクニックとして、初手が《フェアリー・ギフト》《メンデルスゾーン》、残り全て火単色のドラゴンだった場合は《フェアリー・ギフト》を優先してマナゾーンに置いた方がいいです。《メンデルスゾーン》から緑マナを発生させると《フェアリー・ギフト》で最速《超戦龍覇 モルトNEXT》を発射しても龍マナ武装を達成できずフィニッシュ性能を落としてしまうためです。

《無双竜鬼ミツルギブースト》×2

マナブーストだから名前にブーストってついてるの好き

マナ置き優先度:中、場合によっては低(マナ加速としての質はかなり悪いのだが、これがないと突破できない局面がかなり多いため、デッキによってはしっかりキープする必要がある)

コマンドでない、バトルゾーンに残らないなどあまりカードパワーの高いカードではありませんが、色の都合がよくメタカードへの対策になるためなんだかんだであると便利なカードです。

特に《超戦龍覇 モルトNEXT》の天敵として挙げられる《全能ゼンノー》への耐性の高さが魅力的です。

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5000円払ってデュエマの基本ルールを学ぶカード

このカードが何らかの弾みでまろび出るだけで《超戦龍覇 モルトNEXT》は機能停止するため、場に出たら絶対に除去しなければいけないのですが、その際にマナ加速の流れを途切れさせず《全能ゼンノー》を処理できる《無双竜鬼ミツルギブースト》はかなり優秀な1枚です。

マナ加速として見た場合は3ターン目に使用できないのが致命的に遅く、前述の理由から12枚マナ加速を取るための数合わせ程度の役割しか持てないため最小限の2枚に抑えています。

このカードも《ボルシャック・ドラゴン》と同じく非コマンドなので封印解除の加速に使えないことは覚えておきましょう。

【主力ドラゴン 14枚】

フィニッシャーの《超戦龍覇 モルトNEXT》に加え、《超戦龍覇 モルトNEXT》を引けなかった時のサブプランや、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》のプランを取った時のフィニッシャーとなってくれるカード達です。

一番使用者の個性が出る場所なので、自分なりの【モルトNEXT】を作ってみたくなったらまずこの枠からいじり始めるといいでしょう。

《超戦龍覇 モルトNEXT》×4

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あんたが大将

マナ置き優先度:低(ないと勝てないため、絶対に1枚は常に確保しておく)

問答無用のコンセプトカード。4枚投入し最低でも1枚、できれば《爆熱王DX バトガイ銀河》で射出する用に2枚は手札に持っておきたいカードです。

《爆熱王DX バトガイ銀河》で2枚目を射出することに成功した場合、《闘将銀河城 ハートバーン》を置くことで1枚目のアンタップした《超戦龍覇 モルトNEXT》もスピードアタッカーを得るため、ドラゴン1枚から安定して4回分の攻撃回数を確保できるのは他の射出先にない魅力です。

《次元龍覇 グレンモルト「覇」》×3

あんたも大将

マナ置き優先度:低、ただし《超戦龍覇 モルトNEXT》があると高(最速で出すなら絶対に《超戦龍覇 モルトNEXT》の方が有力だが、手札にない場合は追加の《超戦龍覇 モルトNEXT》として勘定できるので、できればキープしたい)

追加の《超戦龍覇 モルトNEXT》として投入しています。強力なカードではあるのですがマナ武装の値が非常に大きく、《フェアリー・ギフト》との噛み合いが致命的に悪いため3枚に抑えています。

《超戦龍覇 モルトNEXT》に比べて最大値はあまり高くないのですが、その分火文明以外のドラグハートを置けること、コスト6のドラグハートを置けること、(コスト6以下ならクリーチャー面のドラグナーや超次元クリーチャーも置けること)がこのカードならではの魅力となっています。このデッキの場合、超次元ゾーンの

無敵大剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ×1
真聖教会 エンドレス・へブン/真・天命王 ネバーエンド×1
恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ×1

この3枚は《次元龍覇 グレンモルト「覇」》から置くためだけのカードとなっています。基本は《真聖教会 エンドレス・へブン》、龍解を達成できそうなら《無敵大剣 ギガハート》、相手のデッキ次第で《恐龍界樹 ジュダイオウ》を置いてロックや《闘将銀河城 ハートバーン》で後続の《超戦龍覇 モルトNEXT》をバックアップなど、《超戦龍覇 モルトNEXT》に比べて小器用な動きができるのが魅力となっています。

《メガ・マナロック・ドラゴン》×1

大……誰だお前は!?

マナ置き優先度:低(あったら出した方が強く、場合によっては《超戦龍覇 モルトNEXT》より優先することも)

このデッキで最強のドラゴンです。殿堂入りカードなので1枚のみ投入しています。

現代デュエル・マスターズは6ターン目が存在せず最低限のマナ置きでゲームが終わるため、逆説的に余剰マナの少ない環境と定義できます。
また、環境が高速化した影響として、色事故を嫌って単色でキルターンの遅いデッキを組むよりも2~3色以上を取ってデッキ内の最大火力を上げたり複雑なコンボを採用したりして4キル5キルを狙うデッキが環境の主流となっています。

そこで《メガ・マナロック・ドラゴン》をプレイすれば相手のマナを複数枚タップできるため、実質的に相手のターンをスキップすることができます。しかも攻撃する度に効果が誘発するため、対戦相手は少ないマナで《メガ・マナロック・ドラゴン》に対処しなければ、最悪の場合1枚でゲームが終わりかねません。

《爆熱王DX バトガイ銀河》で射出してトリガーを踏んだ後の相手の攻めを途切れさせたり《スクランブル・チェンジ》で射出して2倍マナロックのド・上ブレパターンを成立させる仕事などもあり、引いたらなるべく手札に持っておきたい1枚です。

《リュウセイ・ジ・アース》×3

画像23
ぼくらの

マナ置き優先度:高(貴重な多色ドラゴンであり、マナ基盤として優秀)

《超戦龍覇 モルトNEXT》に辿り着けない中盤戦をしっかり支えてくれる縁の下の力持ち的な1枚です。

先程提示した中盤戦の事故パターンへの解決策を全て持ち合わせており、

《超戦龍覇 モルトNEXT》へのマナ加速が間に合わない時↓5~6マナのドラゴンで盤面を維持し、《超戦龍覇 モルトNEXT》までの時間稼ぎをする↓6マナの《リュウセイ・ジ・アース》でマナ加速しつつ《龍の極限 ドギラゴールデン》とのコンボで盤面を荒らし、致命的なキル打点を破壊する

《超戦龍覇 モルトNEXT》を引けない時↓ドローを加速したり、似た役割を持つドラゴンを出して代理のフィニッシャーとする↓ドロー効果を持った《リュウセイ・ジ・アース》でデッキを掘り、《超戦龍覇 モルトNEXT》を引きに行く、万が一《蒼き団長 ドギラゴン剣》を持っていればこのカード自身が擬似的なフィニッシャーとなることも

《超戦龍覇 モルトNEXT》を妨害された時↓ドラゴンの召喚時効果で妨害を無力化し、お互いに痛み分けとしつつこちらは何らかの利を得る↓妨害クリーチャーは《龍の極限 ドギラゴールデン》とのコンボで除去し、マナ加速を妨害された場合は《リュウセイ・ジ・アース》からのマナ加速で取り戻し、【モルトNEXT】の苦手な手札破壊にも対策効果である程度潰しが効く

と、後述する革命チェンジを持ったクリーチャーと合わせ、非常に多種多様な動きを持つことができます。

これらの動きを取りながら《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印剥がしを同時に行える点、《爆熱王DX バトガイ銀河》で射出するフィニッシャーである点も魅力であり、デッキのカードの中では非常に動きが地味ながら【モルトNEXT】には欠かせない1枚です。

《メンデルスゾーン》の発生になる多色クリーチャーである点もありがたいのですが、強さの大半が革命チェンジありきであるため、革命チェンジを持ったクリーチャーより多い枚数を積みたくない点を鑑みて3枚の投入に抑えています。

注意点として、《リュウセイ・ジ・アース》の能力は「相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力」にしか反応しないので昨今流行しているオレガ・オーラ(クリーチャーに付与する装備カードのような横向きのカード)による手札破壊には無力です。注意しましょう。

《ボルシャックライシス・NEX》×3

タカヤマトシアキ感バリバリのドラゴンで好き
ヴァンガードの《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》とかそんな感じ

マナ置き優先度:最高(単色ドラゴンの中では最も置きやすい。ただし《超戦龍覇 モルトNEXT》を出せるマナ帯まで来たら一転して持っておいて《爆熱王DX バトガイ銀河》で発射した方が強い)

15マナという非常に重い数字が目立つクリーチャーであり、実際にマナを払って手札から召喚することはまずありません。
一応ドラゴンの数に応じたコスト軽減能力を持ちますが召喚が現実的になるのはドラゴン3体が存在する時の9マナからであり、このデッキでドラゴンが3体並んでゲームが終わっていないことはまずないと言っていいため手札からのプレイは考えなくていいでしょう。

これは《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でめくれたり《爆熱王DX バトガイ銀河》で射出できた時にとんでもない上ブレを発生させるためのカードです。

場にあるだけで全てのドラゴンが《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を持った状態になるため、山からめくれたドラゴンが次のドラゴンを呼び、そのドラゴンもスピードアタッカーを持ち……を繰り返し盤面にほぼ無限のアタッカーを用意できるので、要するに出れば勝ちです。

この手の「出れば勝ち」超重量ドラゴンには今までにも多数の類似カードがあったのですが、それらと比べて《決闘者・チャージャー》に対応しているのが魅力的なカードです。

《超戦龍覇 モルトNEXT》を出すターンには単色のアンタップインを要求することが多いため、《決闘者・チャージャー》でのマナブーストのついでに次のターンにマナに置くカードを確保できるのは非常にありがたく、「ボルシャック」のヒット率を上げられる上にフィニッシャーとしての能力を持つカードはこのカードが唯一無二です。

また、「ボルシャック」にはこのカード以外の単色コマンド・ドラゴンが存在しないため、《決闘者・チャージャー》で《爆熱王DX バトガイ銀河》用のスピードアタッカーを手札に確保できるのもこのカードならではの魅力と言えます。クソデカ《リュウセイ・ジ・アース》

今回はヒット率を重視して3枚積んでいますが、3枚目は好みに応じてより安定性の高い防御札やマナ基盤となる多色クリーチャー、好みによって別のフィニッシャーを搭載してもいいでしょう。

【革命チェンジ 4枚】

《リュウセイ・ジ・アース》の項目で軽く触れたカードです。【モルトNEXT】のテクニカルな動きを一手に支えるカードであり、リソース確保手段に乏しいこのデッキが逆転を狙うためには欠かせない1枚です。

まず革命チェンジの効果を確認しましょう。

一義的な意味での《実物提示教育》

注釈のない革命チェンジクリーチャーには以下のようなテキストが書いてあります。

革命チェンジ-hoge(自分のhogeが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)

これを詳しく説明すると、

hogeの特性を持つクリーチャーが攻撃を宣言した時に手札からこのカードを見せることで、攻撃宣言したクリーチャーを手札に戻し、このクリーチャーをタップしてバトルゾーンに出し、このクリーチャーが攻撃したものとして攻撃を続行する。

という処理が行われます。

これがどう効いてくるかは後に解説します。

《龍の極限 ドギラゴールデン》×3

ファイナルタツヤが極限ファイナル革命

マナ置き優先度:最高(《リュウセイ・ジ・アース》と同じく多色ドラゴンなので非常に使い勝手がいい)

このデッキのメイン革命チェンジクリーチャーです。革命チェンジは《リュウセイ・ジ・アース》と組み合わせるならカード1種類分、4枚を取りたく、後述する《蒼き団長 ドギラゴン剣》と合わせて4枚になるよう3枚の採用となっています。

本体は革命チェンジ効果なので、この効果がどれだけ【モルトNEXT】において重要な役割を持つかを説明します。

革命チェンジの「手札に戻る」という部分が非常に重要であり、たとえば《超戦龍覇 モルトNEXT》《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を持って攻撃した時に革命チェンジ宣言をすると、「攻撃時の効果処理」に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の効果と革命チェンジが待機することになります。デュエル・マスターズは「同時に効果が発生した場合は効果のコントローラーが自由に処理順を選べる」「その処理により更に効果が誘発した場合、その効果も効果処理に加わり自由に順番を選べる」ルールがあり、先に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の処理を行うことで以下のようなコンボを行うことができます。

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の処理、デッキの一番上がドラゴンならバトルゾーンに出る↓ドラゴンが出れば《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の龍解と《龍の極限 ドギラゴールデン》の革命チェンジが待機し、先に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の龍解を処理する↓《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が《爆熱王DX バトガイ銀河》になり、《超戦龍覇 モルトNEXT》が何も持っていない状態になる↓ここで《龍の極限 ドギラゴールデン》の革命チェンジを処理し、《超戦龍覇 モルトNEXT》を《龍の極限 ドギラゴールデン》と入れ替える

これにより《爆熱王DX バトガイ銀河》が場にあり《超戦龍覇 モルトNEXT》が手札にある理想的な状態を生むことができます。この構えは非常に強力であり、もし《爆熱王DX バトガイ銀河》が攻撃できれば《超戦龍覇 モルトNEXT》を出して更に攻撃を繰り返すことができ、万が一《龍の極限 ドギラゴールデン》がトリガーを踏んで《爆熱王DX バトガイ銀河》の攻撃が中止されても、手札に後続の《超戦龍覇 モルトNEXT》を確保できているため次のターンに再び攻め込むことが可能となります。

この流れだけを考えれば通常4枚しか入れられない《超戦龍覇 モルトNEXT》を8枚も積んでいることになり、革命チェンジがこのデッキの継戦能力・フィニッシュ能力に大きく寄与する効果であることがわかります。

また、《龍の極限 ドギラゴールデン》はクリーチャーをマナ送りにする能力と相手のクリーチャーの攻撃をロックする能力、2つの出た時能力を持っています。

どちらも受け身な能力ではありますが、スピードアタッカーであり革命チェンジの条件を満たす《リュウセイ・ジ・アース》を除去カードとして振る舞わせられるいぶし銀の能力であり、後述する《ボルシャック・ドギラゴン》との相性もいいため、決して弱いカードではありません。火・自然多色の革命チェンジクリーチャーは数多く存在しますが、その中でもこのカードを最も優先してデッキに入れようと思える程度には魅力のある効果だと考えています。

まあすぐ下の《蒼き団長 ドギラゴン剣》4枚入れられたらこんなん入れてないんだけど。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》×1

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なんならデュエマやってなくても知ってる人いそう

マナ置き優先度:高(他の多色ドラゴンに比べて非常に火力が高いので、他に置ける多色ドラゴンがあればキープしておきたい)

最強の革命チェンジクリーチャーです。殿堂入りカードなので1枚です。かえして。

《龍の極限 ドギラゴールデン》に比べて非常に攻めっ気が強く、特に革命チェンジで戻した《リュウセイ・ジ・アース》をそのまま場に出して出た時能力を再利用し、その場でW・ブレイカーを用意する動きはとてつもなく強力です。

多色クリーチャーへのスピードアタッカー付与能力も地味ながらありがたく、《リュウセイ・ジ・アース》がない時の妥協プレイ先である《爆裂遺跡シシオー・カイザー》が攻撃用カードとなる他、自身も効果範囲であるため《龍の極限 ドギラゴールデン》と異なり《爆銀王剣 バトガイ刃斗》からめくれた時もフィニッシャーとしてカウントでき、攻めという意味では《龍の極限 ドギラゴールデン》を歯牙にもかけない力強さを持っています。ちなみに《無双竜鬼ミツルギブースト》はコマンドでないため、スピードアタッカーになってもだいたいの場合《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の制約で攻撃できません。

ただし《龍の極限 ドギラゴールデン》の極限ファイナル革命と違いこちらのファイナル革命は革命チェンジ時にしか誘発しないため、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》から出てきて連鎖してP.A.R.T.Yとは行きません。瞬間瞬間を必死にデュエル・マスターズしているんだ。

【防御カード 10枚】

先程デュエル・マスターズに6ターン目は存在しないと言いましたが、多少語弊があります。

対策しなければ4ターン目も存在しません。

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ふーん2002……えっ2002年!?
僕がデュエマ始めたの18年前!?

デュエル・マスターズ第1弾から存在する由緒正しきデッキ、【赤単速攻】は受けを全て削った代わりに圧倒的な速度を持っており、驚異の「S・トリガーを全く踏まなければ3ターンキル」をそこそこ現実的なペースで発生させてきます。

そのため、大抵のデッキは速攻対策にある程度のスペースを取る必要があり、基本的にシールド5枚の中に期待値で1枚は入っている枚数、8枚程度を防御用カードに割く傾向があります。

【モルトNEXT】の場合はデッキがやや遅いこと、防御カードの質が非常にいいこと、防御カードを増やすことがアドバンテージに直結することなどを加味し、相場よりやや多い10枚を防御用カードに割り振っています。

《熱血龍 バトクロス・バトル》×4

裏話として、カード画像のチョイスは「対戦時に見ても慌てない」ことを重視して無難な初出カードを優先しているのですが、
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》と《熱血龍 バトクロス・バトル》は初出が超見づらいフルホイルなので別バージョンです

マナ置き優先度:最高(引いても場に出さないので)

このデッキ内、どころか《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》込みならデュエル・マスターズ全体でもかなり強力な防御S・トリガーです。

このカードのようにS・トリガーのコマンド・ドラゴンは「効果によって召喚される」ため、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を剥がすことができ、詳しくは後述しますが封印解除時の効果をトリガー効果と併用することができます。特にこのカードはスレイヤー(自分よりパワーが高い相手とも相打ちになる能力)付与との相性が良く、一度だけならあらゆるクリーチャーを除去することができます。むしろ《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》はこのカードのために積まれていると言っても過言ではありません。

《ボルシャック・ドギラゴン》でめくれた時の噛み合いも上々であり、素引きの弱さやバトルゾーンに残らないデメリットを加味しても多少強気に4枚を投入しています。

《爆裂遺跡シシオー・カイザー》×2

下半身が無限軌道なのって……いいよね!

マナ置き優先度:最高(引いても場に出さない上に多色なので1ターン目のマナ置きとして最適)

こちらもコマンド・ドラゴンのS・トリガー、かつ火・自然の多色クリーチャーです。

破壊できる対象が狭すぎるため速攻以外への防御用カードとしての信頼度はやや低いですが、マナ加速しつつ軽量クリーチャーを破壊し、更に封印を剥がして場に残れるという性能がとにかく速攻相手にぶっ刺さります。

環境が速攻からループに寄ったのと、【シータバーンメア】と6マナのS・トリガークリーチャーの相性がよくないため単体性能の低いこのカードは2枚と控えめな枚数になっていますが、多色不足や環境の変化に応じて《熱血龍 バトクロス・バトル》と枚数を調整する価値は十分にあるカードです。

《ボルシャック・ドギラゴン》×4

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なんなら【モルトNEXT】というか【ボルシャック・ドギラゴン】

マナ置き優先度:中(「デッキ内に《ボルシャック・ドギラゴン》が少ない」という情報を相手に与えたくないので、単色ドラゴンがどうしてもマナゾーンに必要な場合でない限り持っておきたい)

デュエル・マスターズ史上でも屈指の防御性能を持ったカードです。

このカードは通常のS・トリガーとは違い「革命0トリガー」を持ち、相手にとどめを刺される時に手札からこのカードを見せて、デッキの一番上が進化でないクリーチャーならそのクリーチャーに重ねてバトルゾーンに出して防御することができます。
破壊されたシールドは手札に加わるため、「とどめを刺されない」という観点だけで見ればS・トリガーよりも融通が利きやすい効果と言えます。

すなわち、ゲームが終わるまでになるべくこのカードを手札に集めたいのですが、ここでこのカードが「ボルシャック」であることが生きてきます。
《決闘者・チャージャー》で手札に加えられるのです。

マナ加速をしながら防御力を上げられるカードはデュエル・マスターズ史上でも唯一無二であり、この防御性能だけでも【モルトNEXT】を使う価値は十分にあります。単純に防御札としての信頼度が高い上に《決闘者・チャージャー》のヒット率を上げる意味を込めて4枚積んでいます。

防御カードとしての性能はパワー12000以下のクリーチャーとのバトルですが、このカードはS・トリガーと異なり「召喚」ではないため《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を剥がせず、局所的な防御性能では《熱血龍 バトクロス・バトル》に劣ります。

しかしこのカードにはそれを補って余りある特質があり、「デッキの一番上のクリーチャーが一旦場に出る」ため、そのクリーチャーの出た時能力と《ボルシャック・ドギラゴン》の出た時能力を組み合わせられるのです。特にめくれれば防御力を更に上げられる「大当たりカード」として考えたいのは以下の5枚でしょうか。

  • 《熱血龍 バトクロス・バトル》:バトル回数が1回増える
  • 《超戦龍覇 モルトNEXT》《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》を装備することで2回分のバトルに加えてパワー+3000が可能
  • 《龍の極限 ドギラゴールデン》:マナ送りとバトルで《ナゾの光・リリアング》などの破壊耐性持ちを貫通して2体の除去が可能
  • 《爆裂遺跡シシオー・カイザー》:除去枚数が増え、1マナ加速するため速攻に対してめくるとキラーカード足りうる
  • 《無双竜鬼ミツルギブースト》:基本は《爆裂遺跡シシオー・カイザー》と同じだが、焼ける範囲が増えて《ボルシャック・ドギラゴン》ごとマナに行くためより速攻に対してアグレッシブ

更にバトル後も自身がバトルゾーンに残るため、そのままT・ブレイカーを活かしてフィニッシャーとして使ったり《ボルシャックライシス・NEX》のダブル・シンパシー要員として使ったり革命チェンジで手札に引っ込めて再び防御に使ったりと使い道は様々。【モルトNEXT】の影の主役と言っても過言ではありません。

手札に持っていれば同時に何枚でも宣言でき、攻撃宣言したクリーチャー以外ともバトルを行えるため、基本的にとどめを刺されそうなら出せるだけ出した方がお得ですが、「デッキの一番上が進化でない火のクリーチャーの必要がある」点だけは要注意。

このクリーチャーも進化クリーチャーであるため外れ率は《爆銀王剣 バトガイ刃斗》と同じく1/4。更に外れたカードを《爆銀王剣 バトガイ刃斗》のようにデッキボトムに送ってくれないため、一回革命0トリガーに失敗すると何枚《ボルシャック・ドギラゴン》を宣言していようとそのまま敗北が確定してしまいます。これをケアする手段はないので、祈りましょう。【モルトNEXT】において最も大事なプレイングは水垢離です。

【デッキ外カード 9枚】

ゲーム開始時にデッキに混ぜないカードです。

《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》はゲーム開始時からバトルゾーンに、それ以外のカードは超次元ゾーンと呼ばれるデッキ外の領域に置かれます。

これらのカードを使った「ドローに左右されないプレイの幅広さ」が【モルトNEXT】を使う上で一番楽しいところです。

《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》×1

ワァン!
プラスワァン!
プラスワァン!
プラスワァン!
プラスワァン!

……なんて?

ギブアップする前に一つずつ確認していきましょう。

まずこのカードは5枚1組で運用され、デッキ40枚に含まれず、ゲーム開始時からバトルゾーンに置かれています。

ただしその際にデッキの一番上からそれぞれのパーツにカードを1枚ずつ裏向きで設置し、これは「封印」と呼ばれるこのカードの拘束具になります。

封印を外す条件は「同じ文明のコマンドを場に出す」ことですが、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》自身の効果で条件自体が「1ターンに1度、火または闇のコスト5以上のコマンドを召喚する」ことに変更されています。このデッキの場合は《ボルシャック・ドラゴン》《無双竜鬼ミツルギブースト》以外の全てのクリーチャーが該当しますが、「召喚」でないと反応しないので《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《ボルシャック・ドギラゴン》でめくれたカードで封印を外すことはできません。

また、封印を外した際に、外したパーツの位置に応じてちょっとしたおまけ効果を使用することができます。

  • 左上:パワー1111以下のクリーチャー1体を破壊
  • 左下:ターン中、クリーチャー1体にパワーアタッカー+2222(攻撃時にパワーを+2222する能力)を付与
  • 右上:ターン中、クリーチャー1体にスレイヤーを付与
  • 右下:他の封印が全て外れていた場合禁断爆発して《終焉の禁断 ドルマゲドンX》に

外す順番は相手のデッキによりますが、基本的に「左下→ 左上→ 右上→右下」の順番で外せば問題ないでしょう。

注意点として、《熱血龍 バトクロス・バトル》《ボルシャック・ドギラゴン》の「バトル」は「攻撃」ではないため、「攻撃されない」効果を持ったクリーチャーを選ぶこともできますが、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》でパワーアタッカーを与えても除去できる範囲は広がりません。

封印を4つ外して禁断爆発すると《終焉の禁断 ドルマゲドンX》になります。

禁断文字のXに鎖つけて振り回すと強そう

このカードが禁断爆発すると相手のクリーチャーを全て封印し、更にその封印を外せなくなる制約を与えます。封印されたクリーチャーは無視されるので実質的に全体除去です。

この除去効果と「S・トリガーを使うと相手ターンに封印を外せる」テクニックの組み合わせが非常に強力であり、上手く使うと相手の攻撃中に《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を出し、クリーチャーを全て封印して攻撃を中断させることができます。

S・トリガー頼りのプレイングとなるため制御は難しいですが、存在そのものが相手へのプレッシャーになるため覚えておくと良いでしょう。たとえばお互いのシールドが十分な枚数で自分の封印が残り1枚の場合、《超戦龍覇 モルトNEXT》を出せるわけでなければ、コマンド・ドラゴンを出し渋って受けに回るといったプレイングが考えられます。

攻撃に回しても非常に強力なカードであり、2回の除去耐性に加えてちょっと信じられないレベルの高パワー、おまけに「最初からバトルゾーンにいたクリーチャーが無視され続けていた」扱いで「バトルゾーンに出たタイミング」が存在しないため召喚酔いもせず、フィニッシャーとしての信頼度が非常に高いです。

バトルゾーンを離れれば敗北する効果もありますが、自身の効果で身を守れるため、(ごく一部の対面を除いて)パワー999999のクリーチャーを3回除去されるより普通に負ける方が多いと思うので気にしなくていいです。ドラゴンじゃないから革命チェンジにも対応していないし。

攻防一体でデッキの屋台骨を支えるカードですが「封印を外せるのは通しでターンに1枚なので、対戦相手に自分のクリーチャーを封印されると処理に手間取る」こと、「コマンドを持たないドラゴンが攻撃できない」ことは注意しておくべき点と言えるでしょう。ちなみに《終焉の禁断 ドルマゲドンX》面には制約効果がないため、一度禁断爆発できれば封印を1ターンに複数枚外したり《ボルシャック・ドギラゴン》で外したり、《ボルシャック・ドラゴン》で攻撃したりできます。めったに使いませんが覚えておいて損はしないはずです。

《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》×2

ひっくり返したれやぁ!
DX――それは、裏切りを意味する言葉。

このデッキの基本となる、最も火力の高いドラグハートです。超次元ゾーンは選択肢を増やすために基本的に枚数を散らすべきなのですが、革命チェンジの流れで《超戦龍覇 モルトNEXT》を出し直す場合2枚目が欲しくなるのでこのカードだけは2枚投入しています。

説明すべき動きはほぼ説明したので小ネタを説明すると、これを《次元龍覇 グレンモルト「覇」》で装備しても「攻撃した時」のタイミングで場に存在しなかったためデッキの上をめくることはできません。

《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》×1

サティスファクション! ゴリラ! ゴリラ! ゴリラ!
燃えるアクション! ゴリラ! ゴリラ! ゴリラ!

これもこのデッキの基本となるドラグハートです。《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》に比べ安定性で優り、知性で劣ります

龍回避を持つため《超戦覇龍 ガイNEXT》側を一度除去してもしぶとく場に残り、フォートレスに触れるカードはそうそう存在しないため、基本的に一度置けばゲーム中自分のクリーチャーは全てスピードアタッカーと思っていいでしょう。

このカードをどこかで一度挟んでおけば後続の《超戦龍覇 モルトNEXT》が安心して《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を持てるため、そういった意味でも《爆銀王剣 バトガイ刃斗》からめくれた2枚目の《超戦龍覇 モルトNEXT》《闘将銀河城 ハートバーン》を置くのは理に適ったプレイと言えます。

《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》×1

本当は「4マナなのがメリット」のドラグハートなので
5マナを呼べる【モルトNEXT】だと表面はやや地味
裏面は間違いなく宇宙最強なんだけどね

ドラグハート面が《爆銀王剣 バトガイ刃斗》の下位互換なので積極的に装備したいカードではありませんが、裏面の《熱血星龍 ガイギンガ》の強さは本当に筆舌に尽くしがたいものがあります。

デュエル・マスターズにおいてS・トリガーがなぜ危険かというと「攻撃が停止した上で相手に逆転のリソースを与えるため」であり、故に攻撃するデッキは「トリガーを封じてからトドメを刺せる物量で一気に攻撃する」「トリガーを踏んでもまだ攻撃を続けられるほど物量を揃える」「序盤から攻めることで、攻撃が止まっても相手に十分なマナがなく逆転が不可能」「ターンが回ったとしても相手の行動をロックしている」などの方法でトリガーをケアします。

【モルトNEXT】はこのトリガーケアを非常に不得手とするのですが、その中で唯一トリガーを踏み越えられる可能性があるのが《熱血星龍 ガイギンガ》です。
追加ターンの取得は「逆転するためのターンをそもそも与えない」という最も野蛮かつ有効なトリガーケアであり、特に単体除去にトリガーを寄せている場合が多いコントロールデッキには非常に有効な手となります。

お互いに消耗戦になって「相手のバトルゾーンにタップしているクリーチャーがおり、トリガーのリスクを負わずに2回攻撃ができそう」「相手の防御カードが《ボルシャック・ドギラゴン》など選ぶカードに寄っている」など、上手く噛み合う状況なら狙いに行ってもいい1枚です。

《熱血星龍 ガイギンガ》でプレイヤーを直接攻撃できればほぼ確実に追加ターン、ないし勝利を狙えるため、その形を意識できれば使い所を見出だせるでしょう。

ルール面での注意として、デュエル・マスターズの「選ぶ」は「カードの効果で選ぶ」の短縮形なので、攻撃やブロックで選ばれても追加ターンは得られません。

《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×1

武器を持った《蒼き団長 ドギラゴン剣》が相手なら
覇闘将龍剣を使わざるを得ない
こんなにかっこいいのにこのデッキのドラグハートでは
ぶっちぎりでパワーが低い

主に《ボルシャック・ドギラゴン》からの防御回数を稼ぐためのカードですが、どうしても攻撃を介さず盤面のクリーチャーを破壊したい時(というか《全能ゼンノー》と睨み合っている時)は普通に装備させることもあります。

特に《次元龍覇 グレンモルト「覇」》は攻撃回数が少なくドラグハートを即龍解させることも不得手とするため、

クリーチャーに攻撃する際にこのカードを装備、効果で別のクリーチャーとバトル

クリーチャーとバトル、勝利した際に龍解

《勝利の覇闘 ガイラオウ》で更に別のクリーチャーに攻撃

相手ターンは最初の一発を《勝利の覇闘 ガイラオウ》で受けられる

で、実質的に4体のクリーチャーを捌き切る流れを覚えておいて損はしないでしょう。

注意点として《勝利の覇闘 ガイラオウ》の「はじめて」は「《勝利の覇闘 ガイラオウ》が観測したはじめて」ではなく「ターン中はじめて」にかかっているため、《ボルシャック・ドギラゴン》+《超戦龍覇 モルトNEXT》feat.《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》で2回バトルに勝って龍解しても、そのターン中に《勝利の覇闘 ガイラオウ》で次の攻撃を回避することはできません。

《無敵大剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》×1

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名前負けしない無敵
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名前負けしない最強

ここからは《次元龍覇 グレンモルト「覇」》でしか装備できないカード群です。

《無敵王剣 ギガハート》は条件を苦にしないこのデッキでなら《銀河大剣 ガイハート》の上位互換として運用でき、龍解先の《最強熱血 オウギンガ》も風が吹けば《熱血星龍 ガイギンガ》をお供に連れてくるので実質《熱血星龍 ガイギンガ》として振る舞えます。このデッキなら《次元龍覇 グレンモルト「覇」》《銀河大剣 ガイハート》を装備する意味はないでしょう。

《銀河大剣 ガイハート》から追加された攻撃時の破壊耐性はトリガーケアだけでなく龍解条件とも相性がよく、相手の場に《次元龍覇 モルト「覇」》よりパワーが高くタップされているクリーチャーがいた場合、そこに攻撃を仕掛けることで自分は《無敵王剣 ギガハート》の効果で、相手はパワーで勝っているため破壊されず、攻撃を仕掛ける前と何も変わらない状況を生むことができます。他のドラゴンで再び相手クリーチャーを攻撃すればシールドを一切狙わず2回の攻撃を達成でき、S・トリガーのリスクを負うことなく《最強熱血 オウギンガ》の龍解まで辿り着くことができます。

龍解さえできれば勝ちと言っても過言ではない露骨に壊れたカードなのですが、龍解条件にやや癖があるので注意が必要です。

《銀河大剣 ガイハート》もそうなのですが、この効果は「2回目の攻撃終了時に誘発する効果」ではなく「2回目の攻撃時に、攻撃終了時の龍解を予約するアタック時効果」なので、このカードの龍解を狙うなら必ず1回目の攻撃を《次元龍覇 グレンモルト「覇」》で行い、《無敵王剣 ギガハート》を装備させる必要があります。

《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でめくれた《次元龍覇 グレンモルト「覇」》《無敵王剣 ギガハート》を装備して龍解せず首を傾げるのは僕もよくやるミスなので、しっかりルールを覚えて適切なドラグハートを装備させましょう。

《真聖教会 エンドレス・へブン/真・天命王 ネバーエンド》×1

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速攻相手に弱いんだけど速攻相手にはより強いドラグハートがあるネガティブな噛み合い
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場から離れたの見たことない

《超戦龍覇 モルトNEXT》の代替としての《次元龍覇 グレンモルト「覇」》からとりあえず置く選択肢としてかなり無難な1枚です。

場に置いても《次元龍覇 グレンモルト「覇」》の手が空く上にW・ブレイカーを入れればほぼ龍解してくれるので次のターンの《無敵王剣 ギガハート》の装備、龍解がかなり盤石になり、仮にトリガーで《次元龍覇 グレンモルト「覇」》がやられてもシールドを増やしてアドバンテージを補填しつつ自身の龍解まではしっかり繋がってくれます。

クリーチャー面の性能もかなり高く、真・エスケープでトリガーのケアをしながらフィニッシャーになったり、相手のクリーチャーをタップし、攻撃しながら次の攻撃先を作って《銀河大剣 ガイハート》の龍解を狙ったりなど、1枚で手広く役割を持っています。

このデッキで(《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を除いて)唯一革命チェンジに対応していない点さえ留意すればかなり手堅い活躍を見込める、非常に優秀なドラグハートです。

《恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》×1

クソデカ《ノーブル・エンフォーサー》
愛などいらぬ

とにかくフォートレス面が凶悪であり、速攻系のデッキに対しては「出せば詰み」まで持ち込めるカードです。

特に【シータバーンメア】【赤単速攻】辺りは置いてしまえば手詰まりになるため、相手のデッキタイプを見切れたら《次元龍覇 グレンモルト「覇」》《真聖教会 エンドレス・へブン》でなくこれを置くゲームにプランを切り替えてもいいでしょう。

龍解後の効果も維持できれば鉄壁の守りを誇るのですが、こちらの面になるとクリーチャー単体除去に引っかかるようになり、龍回避もないので、場合によっては「あえて龍解しない」選択肢を取ることも多くなるドラグハートです。

6.各デッキごとの立ち回りを知ろう~とはいえ基本は走るだけ~

最後に応用編として、環境で特に流行しており警戒すべきデッキを紹介し、それらのキルターンや警戒すべきトリガー、判別方法などを紹介します。
ここで紹介していないデッキ相手にはだいたい真っすぐ行って突っ走れば勝てる、あるいはこの構築だとプレイングで勝率を上げる余地がほぼ存在しません。

【モルトNEXT】はマナ加速して《超戦龍覇 モルトNEXT》で走り抜ける以外の選択肢を持てないのでそこまで器用な立ち回りはできませんが、それでもトリガーの種類を理解することで装備するドラグハートや攻撃順を適切に判断できるようになり、より効率のいい全力ダッシュができるようになります(全力ダッシュは効率がいいのか?)。

なお、前提として「こちらは全力を出し遅くとも5ターン目には《超戦龍覇 モルトNEXT》できる」つもりで書かれているため、「できれば○○をマナに置かず持っていたほうがいい」は《超戦龍覇 モルトNEXT》の発射ターンを遅れさせるほどの価値は持ちません。デュエル・マスターズは基本的に走ったもの勝ちなので自分の速度を高めていきましょう。

【4cドッカンデイヤー】

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シロノワールのハーフを頼む

色:火・自然・水・闇キルターン:4~5判別方法:マナに《MEGATOON・ドッカンデイヤー》かオレガ・オーラが置かれた、1ターン目に《天災 デドダム》がマナに置かれた

GR召喚(デッキ横に用意された超GRからランダムにGRクリーチャーを召喚すること)で無尽蔵のリソースを用意し、それらのコンボで無限ループを形成し攻撃せずに突然死を狙うデッキです。マナドライブ7(マナがその枚数以上なら発動する効果)の《ヨミジ 丁-二式》が主力カードのため速度は一見【モルトNEXT】と同じですが、こちらと違い「マナを使ってマナ加速をしマナドライブを達成」と「余ったマナでGR召喚、マナドライブ効果を使用」を同じターンで行えるため、速度としては【4cドッカンデイヤー】の方が半歩速いです。

画像68
天下一品であっさりを頼む

不動の環境トップですが、よほど運が良くない限り「リソースを揃えるターン」と「一気にゲームを終わらせるターン」の2ターンを必要とするため安定性と引き換えにキルターンがやや遅く、実は【モルトNEXT】でも十分間に合います。

ただ、その分「リソースを揃えるターン」のシメに出てくる妨害カードが質・量共に豊富であり、特に《奇天烈 シャッフ》でのブースト封じ、《解罪 ジェ霊ニー》での手札破壊は【モルトNEXT】に対し非常にぶっ刺さります。

トリガー封じの役割もあるんだけど、どうせ殴らないし
【モルトNEXT】はハンデスが苦手(2回目)

これらの対策として可能なら《無双竜鬼ミツルギブースト》を手札にキープする、《超戦龍覇 モルトNEXT》をギリギリまでマナに置かず2枚キープする、などのアプローチを取りたいところです。この両者を同時に達成するのは難しいですが【4cドッカンデイヤー】側もこの両者を同時にデッキに入れることは難しいので、どちらかがマナゾーンや墓地に見えたらそれに応じてマナ置きを柔軟に変更できると理想的です。

フィニッシュが無限ループからのデッキ切れのため、【4cドッカンデイヤー】である確信が持てたら《ボルシャック・ドギラゴン》は優先してマナに置いてしまっていいでしょう。

警戒すべきトリガーは《テック団の波壊Go!》、《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》辺りでしょうか。

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テック団のリーダー
すっごい今更なんだけど
これ「ジューサー」じゃなくて「ミキサー」じゃない?

前者は《闘将銀河城 ハートバーン》をバウンスされたり《超戦龍覇 モルトNEXT》を除去されたり、最も的確に打点を削いでくるかなり鬱陶しいトリガーです。

後者は防御カードとしての質は低いのですが、相手ターンに出た時効果とブロックして破壊された時の効果で2回もGR召喚するという性質が非常に厄介であり、下手をすると攻撃したらそのままループに入られ、自分ターン中に死亡することすらありえます。

ループ死は有効なGRクリーチャーを引かれないことを神に祈るしかないので、《テック団の波壊Go!》だけで攻撃が止まらないように《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で常に多めの打点を用意し、《ボルシャックライシス・NEX》での上ブレを意識するといいでしょう。

【ファイブスターハイオリーダ】

もう《大地と大地と大地の決断》だろ
前にやったネクロニカでファイブエスってキャラ使ったな
ほぼルナサ・プリズムリバー

色:自然・光キルターン:4判別方法:マナに上記の3枚のうちどれかが置かれた、《ロジック・サークル》《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》《生命と大地と轟破の決断》《神秘の宝箱》のどれかをデッキの一番上に置かれた

《生命と大地と轟破の決断》で《音奏 ハイオリーダ》と《幸運の精霊ファイブスター》を並べると、まず《音奏 ハイオリーダ》自身の効果でGR召喚、超GRはほぼ全てパワー500で埋まっているので《幸運の精霊ファイブスター》がW・シールド・プラス、それに反応してまたGR召喚……が繰り返され、最終的に《バルバルバルチュー》というシールドを回収できるGRクリーチャーで積み重なったシールドを全て回収することで、25枚以上の手札と12体のクリーチャーを一瞬で手に入れるコンボデッキです。

そこからのフィニッシュ手段は様々ですが、最近は《エメスレム・ルミナリエ》《鬼の轟き 参角》《聖霊王アルファディオス》と繋いで盤面を完全ロックし、そこからトドメを刺すタイプのデッキが多いです。

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次期(勝手に)プレミアム殿堂候補
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さんかくしかくまるしかくー
CS優勝デッキが大真面目にこれを積む時代

これをやられると《ボルシャック・ドギラゴン》以外のクリーチャーを出せなくなり、《ボルシャック・ドギラゴン》でも打点を捌き切るためには圧倒的に除去の手数が足りないので、死にます。まずもって死にます。諦めましょう。

速度に特化した反面相手のトリガーは非常に薄い、ないし入っていないことがほとんどのため、先攻を取って4ターン目に発射できることを祈って、チャンスがあれば《闘将銀河城 ハートバーン》で突っ走っていきましょう。踏んだ時は相手の超GRの一番上が《バルバルバルチュー》であることを祈りましょう。超GR12枚のうち奴さんだけパワー末尾が500でないので、8%で勝てます。

正直、今回のデッキ構築だとこの対面は祈るしかないので、祈りましょう。
押し付けの強いデュエル・マスターズにおいて全てのデッキに完璧に勝てるデッキを構築するのは不可能です。それよりも自分の押し付けにリソースを割り振りましょう。

【シータバーンメア】

色:火・自然・水キルターン:4~6判別方法:マナに《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》以外のジョーカーズ種族のカードが置かれた

走れメロスのように

《バーンメア・ザ・シルバー》の効果でスピードアタッカーのGRクリーチャーを用意し、このカードの効果を《せんすいカンちゃん》のアタック時効果で手札に戻して再利用、戻した《バーンメア・ザ・シルバー》を《無限合体 ダンタルダBB》から《灰になるほどヒート》で再利用、そこからまたGRクリーチャーが出てきて……を繰り返して場に過剰打点を用意するチェインコンボ系のビートダウンデッキです。

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開門クリーチャー(たとえが古い)
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イラストは本当にかっこいい、超かっこいい
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嵐の相葉くんとコラボしてほしいなと思ったけど
彼は蚊取り線香じゃなくてムヒが似合う男だったな

環境唯一のまともに攻撃するデッキなのでこちらの防御カードが綺麗にぶっ刺さります。トリガー対策が《奇天烈 シャッフ》《ジェイ-SHOCKER》に寄っていますが、前者は呪文メタのため意味がなく、後者はこちらのメイン防御カードが7マナの《ボルシャック・ドギラゴン》と8マナの《熱血龍 バトクロス・バトル》なのに対し向こうには7マナ以上のジョーカーズが入っていないためほとんど効果がありません。

豆知識として、このカードの攻撃封じ効果は
「宣言された時点で場にいたクリーチャー」にのみかかるので
7を宣言されても次のターンに手札から出した
《超戦龍覇 モルトNEXT》は問題なく突っ走れます
名前がG-SHOCK
フレーバーが「YOUはSHOCK!」繋がりでクリスタルキングと、「ショッカー」繋がりでショッカー戦闘員
パロディが入り組みすぎて私のエロ小説みたいになってる

ただし《単騎連射 マグナム》だけは無理です。出されると死にます。《単騎連射 マグナム》《奇天烈 シャッフ》《全能ゼンノー》の3種を見たら焼けるように《無双竜鬼ミツルギブースト》はなるべくキープしておきましょう。

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シークレット度合いの低いシークレットテクとして、
これの効果下でも《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印は剥がせます
封印を剥がす条件が「バトルゾーンに出ること」ではなく
「召喚をすること」に置換されているからです
このデッキの動きには帰依しないんだけど、
Jトルネードの弾丸としてとにかく優秀

また、《ジェイ-SHOCKER》も致命的なダメージは負わないとはいえ《バーンメア・ザ・シルバー》を戻されて6マナを封じられると《ボルシャック・ドギラゴン》《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》《リュウセイ・ジ・アース》《爆裂遺跡シシオー・カイザー》をめくった時に場に出せなくなるので、優先的に除去しておきたいカードです。

幸いパワーが低いため、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の-1111でついでに除去できると理想的です。この対面ならパワー8000の《エモG》を除いたクリーチャーはスレイヤー抜きの《熱血龍 バトクロス・バトル》でも倒せるため、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の左上はギリギリまで取っておくといいでしょう。

S・トリガーした時に優先して除去したいクリーチャーは「アンタップしているアタック時効果持ち」≧「《全能ゼンノー》」>「《エモG》」>「タップしている《せんすいカンちゃん》」です。《せんすいカンちゃん》は攻撃対象に選べないため、除去できる時に除去しておきましょう。攻撃されない《せんすいカンちゃん》、パワー8000の《エモG》以外のタップされているクリーチャーは《次元龍覇 グレンモルト「覇」》の殴り先になってくれるため、むしろ除去しない方がいい場面が多いです。

防御カードは《ドンドン吸い込むナウ》が厄介であり、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《闘将銀河城 ハートバーン》どちらのプランでも攻撃を停止させられてしまいます。

これか《スパイラル・ゲート》が
「うずまき」とのコラボカードでよかったんじゃないか

そのため、相手のマナゾーンに《ドンドン吸い込むナウ》が見えていたりタップしているクリーチャーが殴り先として存在してくれるなら、《超戦龍覇 モルトNEXT》で突っ走るよりも《次元龍覇 グレンモルト「覇」》での《恐龍界樹 ジュダイオウ》建造を優先した方がいいです。パワー4000以下のクリーチャーのアタック時効果でコンボを成立させるデッキなので、《恐龍界樹 ジュダイオウ》を置けるとほぼ詰みまで持っていけます。

【モルトNEXT】

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鏡に映るMURDER お前が異形のバケモノだ

色:火・自然
キルターン:4~5
判別方法:《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》または《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》があり、超次元ゾーンがこちらと似ている

最後に、環境での流行度という意味では上三者のデッキに一歩劣りますが、ミラーマッチでの細かいテクニックを覚えている範囲で紹介します。
そこまで突き詰めたわけではないので抜けている部分も多々ありますが、とりあえず大きく勝率に関わる部分は把握できているはずです。

  • 《無双竜鬼ミツルギブースト》はいらないのでマナに置いて、真っすぐ行って真っすぐ走れ
  • お互いに同じカード、同じマナ加速で勝負しているので一気にゲームを縮められる《フェアリー・ギフト》《スクランブル・チェンジ》は特に重要なカードになる、11マナ程度貯まった後半で《超戦龍覇 モルトNEXT》+《リュウセイ・ジ・アース》の2面展開を行うなど奇跡を発生させやすくなる
  • 相手の防御カードも《ボルシャック・ドギラゴン》なので、パワー12000を上回る《ボルシャックライシス・NEX》、《超戦覇龍 ガイNEXT》、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》、対象に取られても問題ない《最強熱血 オウギンガ》、《熱血星龍 ガイギンガ》以外でプレイヤーに直接攻撃すると逆に不利になることもある
  • 《龍の極限 ドギラゴールデン》、《ボルシャック・ドギラゴン》+パワーアタッカーでも素の《ボルシャック・ドギラゴン》は上回れるが、そこに《超戦龍覇 モルトNEXT》+《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》がつくと逆転されるので、できればパワー15001以上のクリーチャーで攻撃したい
  • 同パワーのクリーチャー同士でのバトルが頻発するのでパワーアタッカー+2222は他のデッキ相手より重要、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を剥がす時は左上を優先すべし
  • 相手のバトルゾーンにタップされている《超戦龍覇 モルトNEXT》がいる時は大チャンス、《無敵王剣 ギガハート》の破壊されない効果を活かして《次元龍覇 グレンモルト「覇」》の殴り先にするべし
  • 逆にこのターンでとどめを刺せない場合は殴り先を作らないように無理に攻撃しない
  • お互いにマナが貯まりきったらマッハファイター(召喚時のみ相手のタップされていないクリーチャーに攻撃できる効果)+強力なアタック時効果持ち対策で無駄な《リュウセイ・ジ・アース》は展開しない(ただし封印が残り2枚で、自分のシールドが十分に残っている場合は《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》を防御カードとして運用できるように残しておいてもいい)

特に一番最後のテクニックで警戒しているクリーチャーは《リュウセイ・天下五剣カイザー》です。

「大量の剣」で「Emiya」が出てくるか「ビッグブリッヂの死闘」が出てくるかで世代がバレる

「次のターン敗北しない効果」はミラーマッチにおいて非常に強力であり、「とどめを刺す」以外の戦い方ができない【モルトNEXT】においては実質的にエクストラターンと等しいです。

万が一敗北回避を取られてしまった場合は、無限にカモられないようにバトルゾーンのパワー14000未満のクリーチャーを全て《リュウセイ・天下五剣カイザー》にぶつけ、次のターンに《ボルシャック・ドギラゴン》から奇跡が起きることに賭けてターンを回すのがいいでしょう。

また、相手のマナブーストが《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》でなく《フェアリーの火の子祭り》だった場合は《ボルシャックライシス・NEX》の代わりに《リュウセイ・天下五剣カイザー》《ボルシャック・ドギラゴン》の代わりに《轟牙忍 ハヤブサリュウ》が入っている場合が多いです。

3ターン目に持っていれば
3マナ、5マナで連続で使って最後にこのカードを埋めて
5ターン目《超戦龍覇 モルトNEXT》が確定するのが最大の利点
火のクリーチャーでない《フェアリーの火の子祭り》を積むと
《ボルシャック・ドギラゴン》が信用ならなくなるので
代わりの防御カードとしてこれが入る

《轟牙忍 ハヤブサリュウ》はニンジャ・ストライクを持ち、こちらの攻撃中に手札から0マナで召喚されてブロッカーとして攻撃を防いできます。

《ボルシャック・ドギラゴン》にない利点として、ニンジャ・ストライクは「召喚」のため《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》が誘発するのが厄介です。スレイヤーで《超戦龍覇 モルトNEXT》が破壊されるならまだいい方で、最悪の場合は禁断爆発が発生してこちらの攻撃を強制的に遮断されてしまいます。

ただし《轟牙忍 ハヤブサリュウ》のニンジャ・ストライクは7マナがないと使用できないため、相手が《フェアリーの火の子祭り》型、かつ向こうに7マナがなくこちらが先に《超戦龍覇 モルトNEXT》に辿り着けたなら、《闘将銀河城 ハートバーン》で一気にゲームを終わらせるのも戦略として十分ありです。

むすびに

ここに書いてあることを全て実践できれば僕程度の【モルトNEXT】使いにはなれます。

そこからは実践やデータ収集を繰り返し、自分だけの【モルトNEXT】を目指しましょう。

この記事の考え方を参考に新しいデッキを組んだり、大会に出てみたり、デュエル・マスターズというとても楽しいゲームを、皆さんなりに楽しんでください。

いつか大会で皆さんとデュエル・マスターズできる日を心から楽しみにしています。

まあその時僕は【4cドッカンデイヤー】使ってるけどな!

それでは。


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