玄人の象徴「青緑ジャイアント」
このデッキは「サイバー」のように逆転不可能なループができるわけでもなく、「アポロ」のように理不尽な速攻が仕掛けられるわけでもありません。
「青緑ジャイアント」とは…
①ゲーム展開に合わせて最適な選択肢を取り続け
②一瞬の隙をついて盤面を制圧
③そのまま相手を寄せ付けずに圧勝する
現代デュエルマスターズ最高峰のミッドレンジデッキです。
今日は、そんなかっこよすぎる「青緑ジャイアント」の使い方を解説していきます!
デッキレシピ


ジャイアントの魅力の一つにデッキ構築の幅が広い点があります。
このデッキには手札とマナを増やすカードが多く採用されており、ピン投のカードでも簡単にゲームに絡められるようになっています。
構築段階の「相手からは見えない部分でゲームプランを決められる」のが本当に強いポイントで、予想外のキラーカードでゲームを決着させることもできます。
例えば、《銀河竜 ゴルファンタジスタ》で場を制圧した返し。
相手からジャストダイバー持ちクリーチャーを出されると、基本的にジャイアント側は対処することができません。
それに対して構築段階から《奇天烈 シャッフ》を採用すると、簡単にジャストダイバーを突破できるようになります。
このように戦況を変えるメタカードを採用することは他のデッキでも出来ますが、ピン投のカードに触りやすいジャイアントの対応力は頭一つ抜けています。
デッキ構築の魅力を少しお伝えしたところで、次は基本戦術を紹介していきましょう!
序盤:小型クリーチャーを展開する
青緑ジャイアントの序盤は小型クリーチャーを展開することから始まります。
ジャイアントは遅いデッキ&シールドも脆いので、相手のゲーム速度を落とさないと一方的に攻め込まれて負けてしまいます。
2ターン目にクリーチャーを出すことができる場合は基本的に出しましょう。
2ターン目にクリーチャーを出せると、3ターン目は基本3択です。
①メタクリーチャーで自分の盤面を固める
②《爆翠月 アカネ》を出して相手の盤面を壊す
③《チアスペース アカネ》にチェンジして自分のリソースを伸ばす
この3択はそれぞれ違う未来に向かっていることがポイントで、こういう分岐を間違えるとジャイアントは一瞬で負けます。
(相手の展開に合わせてじゃんけんをしていると思ってください)
多様な分岐から正解を掴み取るスリル。また構築段階で正解の道を増やせる戦略性の高さ。
これがジャイアントの魅力です!
中盤:切り札を押し付ける
盤面を作ったら《超重竜 ゴルファンタジスタ》の着地と「終極宣言」を目指します。
出た時にマナからジャイアントを出すことができるのですが…
①《アシステスト・シネラリア》で《超重竜 ゴルファンタジスタ》を守る
②マッハファイターで相手の盤面を壊す
③《一音の妖精》で相手にロックをかける
などなど。ここでも選択肢が生まれます。
目標は《超重竜 ゴルファンタジスタ》の終極宣言を行うことなので、《超重竜 ゴルファンタジスタ》がしっかり残るように意識して盤面を作りましょう。
終盤:相手が返せない盤面で押し切る
《超重竜 ゴルファンタジスタ》の終極宣言を使うとマナと手札が倍。
本当に何でもできるようになります。
こうなったらメタクリーチャーで盤面を固めてフィニッシュを目指しましょう。
具体的な盤面は、
①《同期の妖精》でガードストライク無効化
②《アシステスト・シネラリア》で除去耐性付与
③《一音の妖精》で複数枚トリガーをケア
他にも《五番龍 レイクポーチャー ParZero》のジャストダイバーを引継いだ《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》を打点に加えるなど、相手に合わせてどんなトリガーを踏んでも返せない盤面を作って過剰打点を押し込みましょう。
採用候補カード
基本的な回し方を解説したところで、ジャイアントの戦術の幅を広げるユニークなカードを紹介していきます!

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー13000 / コスト9
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
■相手のターンのはじめに、カードを5枚引き、その後、自分の手札を3枚捨てる。
■自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。
まずはみんな大好き《水上第九院 シャコガイル》。
実は《超重竜 ゴルファンタジスタ》の終極宣言が通るとデッキが滅茶苦茶な枚数減ります。
コントロール相手など、ゲームを長引かせるだけで勝つことができます。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / フュージョナー / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤー1人につき、そのプレイヤーのクリーチャーを2体選び、そのうち1体をもう1体の下に置いてもよい。
■超魂X(これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える)
■このクリーチャーは、これよりコストが小さいカードの効果によって、相手に選ばれない。
■このクリーチャーは、これよりコストが小さいクリーチャーに攻撃されない。
《六番龍 シックスフォール Par滝》は2種類のゴルファンタジスタの下に敷くことで真価を発揮します。
ゴルファンタジスタは2種類とも「場に残るだけで勝ちに直結する性能」を持つので、積極的に下敷きにしましょう。
現代環境は低コストで構成されたデッキが多くなりがちなので《六番龍 シックスフォール Par滝》を敷くだけで対処難易度が跳ね上がります。
また、最近だとTier1のサイバーを意識して下記3種類を採用したジャイアントも台頭してきました。


「青緑ジャイアント」の持ち味はデッキ構築の幅広さです!
何を倒すために何を入れるか。
デッキ構築を考える楽しさを「青緑ジャイアント」から感じみませんか!
カーナベルメディアチーム新人:ジェシカ