はじめに
去る12月8日、デュエマ公式サイトのデュエパーティのページにて、各プレイレベルごとのサンプルデッキが公開されました。
これまでプレイレベルのすり合わせが課題とされてきたデュエパーティにおいて、それらの基準を公式が提示する……というのは大きな進歩。より定義がやりやすくなりそうですね。
ただ、こういう声があるのも事実。
プレイレベル1のサンプルデッキが強すぎる!これレベル3じゃないの?
これより弱いデッキは、これから「レベル0」扱いになるの?
え、そんなに強いの……?(ぽちぽち)
つっっっっっよ!!!!!
えーと、マジで強かったですね……。
とりあえず、このデッキたちを見ながら「公式はパワーレベルをどう定義しているのか?」という点について、例によって憶測交じりで迫っていこうと思います。
こういうのはデュエパちゃんとやってるボルスズがやるべきでは?
今週土日は休みのシフトなので……
目次
どんなデッキが公開された?
今回紹介されたのは、以下の6デッキ。
- 《「色災」の頂 カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂 》(レベル1)
- 《 CRYMAX ジャオウガ 》(レベル1)
- 《 勝熱英雄 モモキング 》(レベル2)
- 《 魔光神官ルドルフ・アルカディア 》(レベル2)
- 《 爆龍皇 ダイナボルト 》(レベル3)
- 《 鬼羅王女プリン 》(レベル3)
デュエパーティーがちょっとわかる人なら見ただけでわかると思うんですが、ぶっちゃけどれも(戦略としては)かなりガチです。
どれもこれまでの肌感覚なら「レベル3です!」って言って差し支えないくらいのパワーはあるように感じますし、レベル3の二つについてはすでにデュエパ史上でも最強格のパートナーの一角として有名です。
確かに1よりは2、2よりは3の方が強くできているのですが……。
これよりカジュアルな構築で遊んでいたプレイヤーが困惑するのは、まあ理解できる話です。
公式デッキから推測されるレベルの基準とは
これらのデッキを眺めてみて感じた、各レベルの基準については……。
まず、レベル1と2を分けるのはおそらく「強く再現性がある勝ちパターンとなるコンセプトがあること」。
漫然と状況に合わせて戦うのではなく、《 勝熱英雄 モモキング 》の辻斬りギミックや《 魔光神官ルドルフ・アルカディア 》の最速進化からのロック獣降臨のような「決まればだいたい勝ち」というコンセプトが用意されているデッキは、レベル2に到達できるものと思われます。
「パートナーがギミックそのものである」「デッキ内に大量のサーチがあり再現性が高い」などの条件が整えば、ここのレベルになりそうですね。
そしてレベル2と3を分けるのは、「そのコンセプトが、想定キルターンも含めて定義されきっている」こと。
例えば《 爆龍皇 ダイナボルト 》であれば4Tまでに2軽減を用意することによる5ターン目ワンショットからの勝利。《 鬼羅王女プリン 》であれば、4Tパートナー着地→5T巨大カードによる完全制圧で(実質)5ターン目勝利……というように、ゲームが始まってから全員に勝つまでの明確なプランの完全再現を狙えることが、レベル3のカギになっているように感じました。
ここまでできるデッキは、デュエパ界でもあまり数は多くないように思いますね……!
別ゲー用語でいうところのいわゆる「The Game」、勝つためのやりとりを楽しむ領域と言えるでしょう。
そして最後に、「レベル1とそれ以下」を分けるのはおそらく「デッキ全体にゲームを終わらせに向かうパワーがあるか」。
もっと有り体に言うと、「ゲームをぐだつかせずに勝ちに行くことができるか」という点ですね。
要するに「妥協なくカードを選んだうえで、少なくとも現実的に勝ちを目指していけるデッキ」が公式のレベル1に該当するものと感じました。
で、なぜこんな「下を切り落とす」形で基準が制定されたかというと……。
これは例によって憶測なんですが、「これより下をきっちり制定すると、『パワーレベルを合わせる』という観点で見るとばらつきが出過ぎる」というのが大きいんじゃないかな、と思っています。
いやその、デュエパって裾野が広い……というか広すぎるんですよ。なんなら、普通の二人対戦以上に。ですので、プレイヤーの「カジュアル」の認識もめちゃくちゃ広くなります。
しかもデュエマというゲームのカード(特に最近のもの)は、わりと「ちゃんと使うと人が死ぬ」ように作られてるんですね。しかもそういうカードに限って使ってる側はめちゃくちゃ面白いんですよ。
その結果、このラインを無理に定義してしまうと「面白デッキのつもりで低レベル帯デッキを使うプレイヤー4人がぶつかると、やりたいことやった勝者とやりたいことができなかった敗者3人に分かれがち」というあまりよろしくないプレイ体験が発生してしまうわけです。
というわけで、「同じくらいのパワーレベルを持つ対戦相手を四人用意する」という目的を実現しようと思うと、今回のレベル1くらいが初対面でもパワーレベルに対するコンセンサスが取れる上位ラインだったんじゃないかな……って思ってます。
それはそれとして、いわゆる「ごった煮っぽい、よりカジュアルなデュエパ」を望んでいるプレイヤーは主張する意味でも「レベル0」って名乗っていっていいと思いますよ。
間違いなく、そのレベル感でしか味わえない楽しさって言うのもありますからね。その際は、卓内でのコンセンサスをきっちり取っていって下さいね。
……あと何より、こうやって公式がレベルを用意したってことは、来月発売の「エキサイティング・デュエパ・デッキ」もこの基準のレベル1くらいは平然とやってくるんじゃないかと思ってます。
そう思ってみると……未来にかなり期待できると思いませんか?
今回のまとめ
- パワーレベルは、おそらく勝ちパターンと再現性が基準
- パワーレベルはある程度上のラインに制定されたものなので、既存のものと住み分けが大事
- デュエパ構築済み、マジで期待
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
この先住み分けが進むと「レベル-1」みたいな概念が出てくるかもしれないな……
それはもう素直に2を足してレベル5マックスにしましょうよ