【検証】逆転こそがカードゲームなのか?

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【検証】逆転こそがカードゲームなのか?

我々が愛してやまないカードゲーム、デュエル・マスターズ。

「いきなりつよいデッキ」や「キャラプレミアムデッキ」で華々しくスタートを切った、今年度の標語は

『逆転こそが、カードゲームだ。』これほどまでにデュエマを体現した言葉もないだろう。

ロゴデザインにも反映されているように、デュエマの華はやはり「S・トリガー」。

どんな劣勢も、まとめてひっくり返しうる『逆転』のギミックこそが、デュエマを激しく、そしてアツかりしカードゲームへと昇華させていることはもはや言うまでもない。

しかしながら、世間ではこんな声も後を絶たない。

《単騎連射マグナム》がいるゲームで逆転とかwww

デュエマの歴史は逆転を許さない『ループ』の歴史なんだが?

ここで、1つの疑問が生じた。

今回はこちらを検証していくことにしよう。

目次

検証方法

まずは、どのように検証していくか。

今回は検証サンプルとして歴代DMGP決勝戦のカバレージを用いることにした。

逆転の定義には

  • 相手のリーサルをカウンターカード(S・トリガーや革命0トリガーなど)で返した試合。
  • 相手の次ターンリーサルを返して勝利した試合。
  • 相手の優位状況を1ターンで崩した試合。

と、一旦置いてみた。

逆に、封殺(と仮称する)の定義は

(上記逆転を伴わない状況下での)

  • ループフィニッシュ
  • カードの使用を制限するフィニッシュ
  • 特殊勝利
  • LO勝利

とする。また、今回触れられていないマッチは逆転でも封殺でもない「突っ走られて負け」のパターンとする。

DMGP決勝は全15試合。その内過半数も逆転要素のある試合があれば「逆転こそがカードゲーム」と言っても差し支えないのではないだろうか。

なお、カバレージに残っている物は、決勝を問わずアツい試合ばかり。

見出しに各カバレージのリンクを貼ったので、ぜひ自身の目でも確認していただきたい。

逆転の歴史

DMGP 1st

垣根あやつる【イメンループ】vs市川あやつる【天門ループ】と、まさに「デュエマはループの歴史」を体現するかのような対戦カードが、DMGP1stだ。

事実、1本目は【イメンループ】側の《無双恐皇ガラムタ》による圧殺、3本目もループを決めての勝利となっている。

しかし、注目すべきは2本目の【天門ループ】。

5ターン目にして4打点+《邪帝遺跡 ボアロパゴス》の建築に成功し、《鳴動するギガ・ホーン》 から《無双恐皇ガラムタ》 をサーチ済み。しかも《イオの伝道師ガガ・パックン》 まで立っていて、戦場は盤石といったところ。

このターンで決まらなければ明確に敗北が見える状況で、【天門ループ】サイドが放ったのは《ポジトロン・サイン》 、そして当然のように山札トップにいる《ヘブンズ・ゲート》 !!

ここしかない、これしかないというムーブでリーサルを覆したこの一戦は、まぎれもなく逆転と言えるのではないだろうか。

逆転1-封殺2

DMGP 2nd

またしてもループvsループとなったのが、このDMGP2ndである。

速度で勝る【マーシャルループ】、そしてそれ以外に優位を持たせない強度がある【サソリスループ】。

それはつまり、「不完全な態勢でもつっかけるべきなのか」、「ビートとループの舵切りはいつまでに行うべきか」が重要となる。

カバレージの言葉を借りれば、 ”運と読みのせめぎあい ”がポイントだ。

そんな中、ループパーツが揃わず、そのまま【マーシャルループ】が殴り負けた1本目、順当にチェインコンボが繋がった2本目と、両者1-1で迎えた3本目。

1本目のように、ループを抜きにしてもなお殴りのプランがあるサソリス側は、ここが分水嶺とばかりに特攻を仕掛ける。

一度《マーシャル・クロウラー》が着地しているため、せいな側が知らないシールドは3枚。

10点を超える超過打点を前に、誰もが固唾を飲んで見守る中、《S級原始 サンマッド》の3点でトリガーしたのは、最後の1枚となった《Rev.タイマン》!!

《Rev.タイマン》の2/3がすでにマナに置かれている中でトリガーしたこのカードは、絶体絶命の状況に革命を起こしたのだった。

逆転2-封殺3

DMGP 4th

前項の2nd、《蒼き団長ドギラゴン剣》が活躍したDMGP3rdに続き、革命の一戦となったのがこのDMGP4thだ。

今大会は【ジョーカーズ】vs【モルトNEXT】という、アツかりし新旧親子対決になったのもポイント。

《ジョジョジョ・マキシマム》こそない時代だが、引き金は二度引かない《ジョリー・ザ・ジョニー》は大活躍。

1本目は「革命0トリガー」すら許さないエクストラウィンで勝負を決めている。

革命の炎が上がったのは、続く2本目と3本目。

3ターン目に2枚の《破界秘伝ナッシング・ゼロ》《ヤッタレマン》に使用し、4キルを仕掛けた猛攻に対して、カムイの宣言は《ボルシャック・ドギラゴン》

見事革命0トリガーを成功させジャストキルを防いだ後は、《怒英雄 ガイムソウ》 からの《伝説のレジェンド ドギラゴン》でからくも革命勝利。

続く3本目も、《超特Q ダンガンオー》+《破界秘伝ナッシング・ゼロ》でのワンショットを狙うシュー一に対して、3枚もの 《ボルシャック・ドギラゴン》 を亜宣言するカムイ。

最後の《ボルシャック・ドギラゴン》こそ外したものの、《メガ・マグマ・ドラゴン》をめくり、盤面の一掃に成功する。

かくして革命は成し遂げられ、 切札勝太の切札は父の威厳を見せつけたのだった。

逆転4-封殺4

DMGP 5th

【ロージアダンテ】vs【火自然レッドゾーン】。うって変わって 攻守はっきりした マッチアップとなった今大会。

この試合もまた、逆転の物語に相応しいものとなった。

《熱き侵略 レッドゾーンZ》《獣軍隊 ヤドック》を絡めた「封殺」寄りの試合展開となった1本目。

《アルカディア・スパーク》を焼かれながらも、《ドラゴンズ・サイン》《ヘブンズ・ゲート》を順に処理することで《獣軍隊 ヤドック》をかわしたナツメ。

2体の《音感の精霊龍 エメラルーダ》《アルカディア・スパーク》をセットし、すかさず暴発させて難を逃れると、返しに 《Dの楽園 サイケデリック・ガーデン》でさらに守りを固める。

このS・トリガーが起点となり、そのまま1本目はナツメの逆転勝利となった。

続く2本目はあっという間に先攻4キルが通り、勝負は1-1。

運命を分ける3本目。《伝説の禁断 ドキンダムX》も解放され 2本目以上の猛攻に気圧される中、最後にブレイクされたシールドに眠っていたのは……

そこにあったのは、デュエマの本質、突然の逆転劇。

DMGP5th 決勝戦:ナツメ vs. かめ

逆転6-封殺4

DMGP 6th

DMGP初のチーム戦となったDMGP6th。

カバレージの残っている中でも、B席の試合を取り上げていく。

1本目はZ操る【ドロマーダンテ】が【闇単デ・スザーク】を相手にしっかりファイナル革命を決めて1-0。《煌龍 サッヴァーク》の除去耐性が活き、ファイナル革命を通しやすいゲームとなった。

続く2本目は一変。 シュウが細い線を通し、《卍 デ・スザーク 卍》+《追憶人形ラビリピト》の全ハンデスコンボが炸裂。

そのままもつれこんだトップデック勝負は、《堕魔 ヴォーミラ》の登場でより一方的なものとなる。

【闇単デ・スザーク】 の伝家の宝刀たるコントロール戦術がハマり、ついにZの場と手札は0へ。

ここが最後のチャンス、Zのトップは ……

《超次元リバイヴ・ホール》

長きにわたるコントロール対決は、今引きでやってきた《ヴォルグ・サンダー》で幕を閉じた。

なお、チームメイトのどてらも《ヴォルグ・サンダー》で勝っているところを見るに、今マッチは封殺優勢だったのではないだろうか。

逆転7-封殺6

DMGP 8th Day1

正直この回は紹介するか迷った。非常~~~~に悩んだが、封殺も逆転も含んだ勝負となっているため、触れないわけにはいかなかった。

まずは封殺の面。双極編のボス、【バラギアラループ】が【印鑑パラス】の猛攻を防ぎ切り、無限に唱えられる《「本日のラッキーナンバー!」》による不可避の勝利をLが収めた。

続く2本目。《輪廻暴聖》に始まり、2枚もの《デーモン・ハンド》まで飛び出し、誰もが1本目同様の試合展開になるものだと考えていた。

……が、あとは多くのプレイヤーが知る通り。(ご存知ない方は、リンク先からカバレージをチェックして欲しい)

まさかの逆転劇によって、おんそくの勝利となった。

逆転8-封殺7

DMGP 8th Day2

デュエマの歴史の中でも色濃く焼き付いているシーズン、超天篇の雄を決める大会がこのDay2である。

最強の矛たる《BAKUOOON・ミッツァイル》vs最強の盾たる《音奏 ハイオリーダ》。

矛が先行し、続く2本目にドラマは巻き起こる。

先攻の利を活かして順調に準備を進めるセキボンに対し、やや出遅れたデデンネも4ターン目にして条件達成済みの《煌銀河 サヴァクティス》を含む10打点を形成する。

次ターン、さらなる爆発は明確な中、ターンを迎えたセキボンのトップは値千金の《転生ノ正裁Z》

そこからは【サバキZ】の本領ともいえるチェインコンボが火を吹く。

最強の盾が放つ、最強の攻撃《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》によって、デデンネの盤面は《BAKUOOON・ミッツァイル》を残して全壊。

僅か1ターンで盤面の優位は一変し、セキボンは1本を返したのであった。

続く3本目。

メタリカが奏でる旋律は、天を超え、未来を呼び寄せる。

最強の矛が、天を照準する。

それは誇張なしに、この日のうちで最も美しい3分間だった。

DMGP8th DAY2 決勝戦:セキボン vs. デデンネ

 《時の法皇 ミラダンテⅫ》+《ジャミング・チャフ》。

絵画にも例えられた最強の制圧で、決勝は幕を下ろした。

逆転9-封殺8

DMGP 9th

逆転を生む要素は思うに2つ。

1つは、戦況をひっくり返す防御カード。もう1つは、返す刀で差し切れるビッグアクションだ。

その点で言えば、「ループデッキこそが、逆転を生み出すデッキではないか」。そう思わせる試合が、このDMGP 9thだった。

【火単ミッツァイル】vs【カリヤドネループ】、またしても超天篇を代表する雄が並び立つことになったこの大会は、 【火単ミッツァイル】 の超火力が先行し1-0。

続く2本目は「コチラの番だ」と言わんばかりに【カリヤドネループ】が4キルをかまし、あっという間の1-1へ。

残る3本目、先攻を得た 【火単ミッツァイル】 が有利だろうか。

3ターン目のドローに答えるかのように、ゲルネウス が送り出したのは伝家の宝刀《BAKUOOON・ミッツァイル》

これもまたプレイに答えるかのように、GRゾーンから飛び出てきた2体の《“魔神轟怒”ブランド》は、今まさに勝利をもたらさんとしていた。

「勝者の引きなら俺も勝者!」

 DMGP9th 決勝戦:イヌ科(大阪) vs. ゲルネウス(宮崎)

試合前の祈りを強めるがごとく発せられた言葉と主に、シールドから飛び出てきたカードは、どちらも《知識と流転と時空の決断》

計4体のバウンスが叶ったイヌ科は、的確なプレイングで次ターンを生存、からくも続く後攻4ターン目に勝利を収めたのだった。

逆転10-封殺9

DMGP2022 Day1

2024年現在、DMGP決勝でのミラーは2戦しか存在しない。

1つは名勝負と名高いDMGP 7th、そしてもう1つがDMGP2022 Day1だ。

決勝卓についたアイタとたこわっしーがあやつるデッキは共に【ガイアッシュ覇道】。

ドラゴン基盤特有の破壊的なアドバンテージ確保、《最終龍覇ロージア》を筆頭に攻守に長けた高いカードパワーは数多の逆転も制圧も生んできたに違いない。

このDMGP2022 Day1も、もちろん例外ではなかった。

先攻2ターン目の《メンデルスゾーン》、続く3ターン目には《インフェル星樹》と最高の立う上がりを見せたたこわっしーだが、水マナがなく、アイタの《流星のガイアッシュ・カイザー》を処理することができない。

これ幸いとばかりに《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で仕掛けるアイタだったが、ここで待っていたのはS・トリガー《最終龍覇 ロージア》。

直前のターンにマナへ仕込んだ《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で《クラッシュ“覇道”》を流すと、返しのターンには《時の法皇 ミラダンテⅫ》を絡めたジャストキル+1打点を形成!

勝負は決まったかに思えたその時、アイタのシールドから捲れたのは……

2枚の《インフェル星樹》!

逆転に次ぐ逆転、二転三転する戦況を収めたのは アイタだった。

逆転11-封殺9

DMGP2022 Day2

DMGP2022と言えば、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を生み出すきっかけとなったこの対戦も欠かせない。

練り上げられた実力と、共に競技シーンを駆け抜けたデッキへの信頼が如実に表れていたこのマッチ、卓越したスキルで【光火ライオネル】を制し、上田が先行する。

続く2本目は、《ガル・ラガンザーク》を的確に裁き、《卍 新世壊 卍》のないがら空きの盤面を悠々と《アルカディアス・モモキング》で封殺したぴゅうが詰めきり1-1に追いつく。

天下分け目の3本目。

カウント3の《卍 新世壊 卍》を前に仕掛けたぴゅうは、《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》が2体に登場したばかりの《キャンベロ <レッゾ.Star>》が1体、という上々な仕上がり。

これにより、1度の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》はゆうに耐えられる状況を作り出した。

次ターンに《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》が爆発しうる以上、上田に課せられた条件は①「1枚目の《卍 新世壊 卍》を完成させること」②「2枚目の《卍 新世壊 卍》を用意すること」そして③「追加ターンの中で2枚目の起動まで持ち込むこと」。

ギリギリの三重苦を乗り越えたのは、上田が【水魔導具】へ向けたシンプルな「信頼」だった。

①と②をクリアし、彼がとった行動は《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》から、1体の《凶鬼卍号 メラヴォルガル》投入。

そう、ここでS・トリガーによるカウント増加を狙ったのだ!

上田の揺るがない信頼に、デッキは応えた。

トリガーする呪文はなんでもいい、めくられたシールドに眠っていたのは……

2枚のトリガー魔導具呪文!

かくして、窮地を脱した上田は2枚目、3枚目の《卍 新世壊 卍》を完成させ、逆転勝利を収めたのだった。

逆転12-封殺10

DMGP2024-1st Day2

決勝戦A席:極限バンバン辿異 vs. あーくん/WiNG

史上2回目のDMGPチーム戦。

それぞれが最強のデッキを持ち寄った「みんなと戦えてよかった」と、メタゲームを考察しきった上でデッキを共有した「朝は太極拳」の試合は、当然熾烈な戦いとなった。

まずはA卓「極限バンバン辿異 vs. あーくん/WiNG」。

3ターン動きのないあーくんに対し、極限まで溜める動きを見せる極限バンバン辿異。

4ターン目、追いすがるように《獅子王の遺跡》で3ブーストを決め、相手に圧をかけるが、後攻4ターン目ともなれば【水火マジック】は準備万端だ。

さらなる《氷柱と炎弧の決断》で求めていた切札を手にした極限バンバン辿異はチェンジ《芸魔隠狐 カラクリバーシ》から《瞬閃と疾駆と双撃の決断》による「出し」+「アンタップ」の黄金ムーブ。……しかも飛び出てきたのは《単騎連射 マグナム》

たまらず息を吐くあーくんに追い打ちをかけるように、《芸魔王将 カクメイジン》が着地。3点の中に有効なカードはなかった。

ここで極限バンバン辿異から突き付けられる無情なる切札、ダメ押しの《ファイナル・ストップ》を前に轟沈。

続く2本目も【青赤マジック】が誇る驚異的なドローエンジン、そして《単騎連射 マグナム》を手繰り寄せる神がかった引きと《S・S・S》をかわす的確なプレイで、極限バンバン辿異の封殺勝利が決まった。

逆転12-封殺12

DMGP2024-1st Day2(オリジナル) 決勝戦B席:紅蓮 vs. taki

続いては中央B卓。相手のウィークポイントを見切った紅蓮が、タイムリミットを察知し、祈るように殴り切り先行。

続く2本目もテンポよく《DARK MATERIAL COMPLEX》が着地。対するtakiも、1本目とは違い順調にマナを伸ばす。《奇天烈シャッフ》1体では縛り切れない状況を生み出した。

10マナを超えた【5C蒼龍】の脅威を前に、紅蓮とチームメイトが出した結論は、「リソースを伸ばし、《奇天烈 シャッフ》を動かす」こと。

しかし、8宣言で刻んだこの1点が《ブレイン・スラッシュ》を読んでしまう。

《天災 デドダム》がいるため両方のモードが起動。 《Disアイ・チョイス》を経由して、縦横無尽なアクセス権を持つ《砕慄接続 グレイトフル・ベン》が着地した。

しかし、《蒼龍の大地》が縛られ、山札も残り少ない都合、大型クリーチャーを2体並べることが叶わないtaki。

熟考と相談ののち、朝は太極拳が出した結論は「《聖魔連結王 ドルファディロム》を交えてこのターンに殴り切る」というもの。

これによって、ケアされていないS・トリガーは残り1枚の。《終止の時計 ザ・ミュート》と《忍蛇の聖沌 c0br4》のみ。

踏むか、踏まないか。極限まで突き詰められたプレイの先に待つ天運の世界で。

女神は、紅蓮に微笑んだ。

逆転13-封殺12

DMGP2024-1st Day2(オリジナル) 決勝戦C席:Rikky vs. えむつー

残るC卓は【闇自然アビス】vs【5C蒼龍】。このデッキを仮想的に据えてきた朝は太極拳の思惑がバッチリハマる試合となった。

呪文初動で《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》をかわし、足早に10マナ圏まで到達させたえむつー。

タイムリミットを迎え、殴り霧を目指すRikkyだったが、《S・S・S》が遅いかかり、1-0へ。

続く2本目。先攻の利を活かし、2→4《「力が欲しいか?」》を決めるも、《「倒したいか?」》の使用でRikkyはターン終了。

相談ののち、 《流星のガイアッシュ・カイザー》を自身の能力で召喚し、えむつーはリソースを拡充していく。

返しのターン、《ア:エヌ:マクア》を引き込んだRikkyは 《流星のガイアッシュ・カイザー》を 革命チェンジ込みで討ち取ると、《邪幽 ジャガイスト》展開へ。

こうなると後は踏むか・踏まないかの世界。えむつーサイドも《獅子王の遺跡》で後は踏ますだけ、という状況に。

《マーダン=ロウ》の攻撃は……トリガーなし。

《ドミー=ゾー》の攻撃……トリガーなし。

《ア:エヌ:マクア》で残りのシールドを攻撃……

シールド・トリガー《蒼龍の大地》で《Disアイ・チョイス》が炸裂!

この一撃が流れをひっくり返し、見事えむつーの勝利となった。

逆転14-封殺12

検証結果

逆転14-封殺12

厳密に言えばフィニッシュより前のターンに《時の法皇ミラダンテⅫ》や《奇天烈シャッフ》で縛って、トリガーだけいくつか許されている……みたいな試合が2本ほどあるので概ねイーブンだが、この数値なら流石に「逆転こそがカードゲーム」だ、と言えるのではないだろうか。

ここまでの検証で分かったかもしれないが、介入が許されないループデッキだからと言って、マクロな視点で見れば「逆転」がおきないわけではない。

むしろ先に述べたように、「ループデッキは逆転する側」として「逆転こそがカードゲーム」を体現していると言えるかもしれない。

また、S・トリガーという画期的なシステムはやはり逆転劇を演出するのに大きく貢献しているのを再認識することができた。

「デュエマの本質」となるこの要素は間違いなくデュエマ最大の発明と言えるだろう。

デュエマがデュエマである限り、まだまだ全てをひっくり返すような逆転劇を見ることができるはずだ。

今回のまとめ

  • 逆転こそがカードゲームだ!

今回の検証にあたって、カバレージが大変参考になった。

今回は紹介しなかったカバレージも、どれも手に汗握る物ばかり。

個人的にはDMGP 7thがオススメなので是非合わせて読んでほしい。


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