──かつて遊☆戯☆王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
しかし、現代遊戯王においてこの理論を信じている者はあまりにも少ない。膨大なカードプール、高速で移り変わる環境がそれを許さないのだ。
ならば歴史に埋もれていくカードたちに希望は無いのか?
そんなことはない!そのために私は立ち上がった。この企画記事はツイッターで「やたら持ってる」「みんな持ってるけど使わない」「使い道が思い付かない」カードを募集し、それぞれがメインを張ったデッキを作成・紹介しようという企画である(労力)
あの禁断のデッキ構築法。
今回のキーカードはこれな。
通常罠
(1):自分の墓地のモンスター1体と、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
対象の墓地のモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚し、
対象のフィールドのモンスターのレベルはターン終了時まで、
その特殊召喚したモンスターのレベル分だけ上がる。
古来よりコンボデッキに使用されているカード。面白い。
ギブ&テイクの長所
彼の最大の長所・・・それは、
・相手フィールドへの特殊召喚
である。それはそうだよね。
この効果は全くこちらに得がなさそうに見えるがかなりコンボが存在する。
《黒蠍盗賊団》を渡し《ジャックポット7》を墓地に送ったり、ロック効果がある《超魔神イド》を渡すのが有名か。
もちろんこの効果を主に使う。使わない手はない。
しかし、
それだけで本当に効果を活かしたデッキと言えるのか・・・?
全てを有効活用してこそのこの企画だろ?
このレベル変動効果もしっかり使いたい。だったらやっぱりアイツだな!
2.デッキ紹介
というわけで今回の《ギブ&テイク》活用デッキは、
【ファーニマル】!悪魔族多め!60枚デッキ!シナジーを探せ!
これまた愉快なごちゃまぜ構築だが、果たして手札事故とか大丈夫なのか?それは解説してから改めて聞いてくれ。私にも未知数だから。
さて、解説しよう。
この手のカードでデッキを組む際ありがちなのは「適切なタイミングで発動できる状況がない」現象だ。これはわりとしょうがない。しょうがないんだ・・・。
このデッキはそれがないように《ギブ&テイク》を使えるタイミングに適切な状況を合わせていけるようにした。気兼ねなく発動すればいい。
このデッキの《ギブ&テイク》を活かす三種の神器はこいつらだ!
・《デストーイ・マイスター》
・《デンジャラス・デストーイ・ナイトメアリー》
・《グリード・クエーサー》
すげーつよそうだな!
①《デストーイ・マイスター》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
【Pスケール:青4/赤4】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのレベル4以下の、「デストーイ」、「ファーニマル」、
「エッジインプ」モンスターのいずれか1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターと同じレベルでカード名が異なる悪魔族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキからレベル4以下の、「デストーイ」、「ファーニマル」、
「エッジインプ」モンスターのいずれか1体を特殊召喚する。
このターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分フィールドの悪魔族モンスター2体以上をリリースして発動できる。
その元々のレベルの合計と同じレベルを持つ「デストーイ」融合モンスター1体を、
融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
【デストーイ】のペンデュラムモンスターのテキストが長いほう。
まずペンデュラム効果だがこれは今回やりたいこととは関係ない。関係ないけどつよい。つよいのでつよい。使っていこう。
モンスター効果のほうだが、まず(1)の効果。つよい。EXデッキから融合モンスターしか出せなくなる制約がつくが気にしない。つよいから。
今回注目したのは(2)の効果だ。60枚で【ファーニマル】デッキをつくったわりに《融合》がない理由もここにある。リリースする悪魔族2体は【エッジインプ】モンスターがいい。そりゃそうだ。
2体のレベルの合計とあるが、このモンスターのレベルは8。+2で10になるしかないが☆2悪魔族は入れていない。このモンスターは使わない方針だ。
ほかの【エッジインプ】モンスターは、《エッジインプ・コットン・イーター》は☆7だがあとは、☆4と☆3しかいない。次に紹介するが、今回出したい 《デンジャラス・デストーイ・ナイトメアリー》 は☆10なので大体の場合足りないことになる。
そこで《ギブ&テイク》を使うと・・・?
☆3と☆4のエッジインプがいる場合、墓地に落ちやすい☆3エッジインプを相手の場に送るとこちらの合計レベルが10になるのだ!
エースモンスターへのルートが増えたのは非常に助かる。
このデッキの融合召喚は主にこの効果が基本となる。あと未来融合。
さあ、融合エースモンスターが出やすくなったぞ!
②《デンジャラス・デストーイ・ナイトメアリー》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻2000/守3000
「エッジインプ」モンスター+「ファーニマル」モンスター×2
(1):このカードの攻撃力は自分ターンの間、
自分の墓地の天使族・悪魔族モンスターの数×300アップする。
(2):融合召喚したこのカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。
そのモンスターのレベルの数だけ、「デストーイ」、
「ファーニマル」、「エッジインプ」モンスターをデッキから墓地へ送る。
(3):フィールドのこのカードを対象とする相手の効果が発動した時、
EXデッキから「デストーイ」モンスター1体を除外して発動できる。
その効果を無効にする。
こわい。
非常にこわいモンスターだがその分か爆発力のある効果を持っている。
(1)の効果は墓地を肥やす必要がある。だが融合召喚している時点でなかなか溜まっていそうだ。(2)の効果の発動前でも困ることはないだろう。
(2)の効果をうまく発動できたなら大量の墓地肥しが行える・・・が!相手のモンスター次第であり、エクシーズモンスターやリンクモンスターの場合発動もできない。
そこで《ギブ&テイク》を使うと・・・?
《トラゴエディア》や《デストーイ・マイスター》を送ることで高レベルの戦闘破壊できるモンスターが安心して用意できるのだ!
《トラゴエディア》の場合なんて10枚も送れる!このモンスターの攻撃力も3000上がる!
なんてこった・・・。このデッキの攻撃力はまだ上がるのか・・・!
③《グリード・クエーサー》
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
(1):このカードの元々の攻撃力・守備力は、
このカードのレベル×300になる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのレベルはこのカードが戦闘で破壊したモンスターの元々のレベル分だけ上がる。
知 っ て た
《ギブ&テイク》といえばこいつだよね。説明するまでも無いとか言うな。
非常に相性のいいカード。素の打点は2100で相手モンスターを倒してレベルを上げるには少々心もとないが・・・
《ギブ&テイク》を使うと・・・?
高レベルモンスターを送り付けてレベルが上がる!
そのモンスターを殴ってレベルが上がる!
やっぱり《トラゴエディア》は経験値が豊富なのでおススメ。
悪魔族のシナジーもあるし、嚙み合うこと間違いなし!
3.終わりに
今回紹介した《ギブ&テイク》活用デッキ、【ギブ&オーバーテイク】
【ファーニマル】デッキを変化球にしたい人におススメだヨ!
あげた分だけ搾取しよう!
──かつて遊☆戯☆王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
それはカードたちを救う希望の言葉である。