──かつて遊★戯★王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
しかし、現代遊戯王においてこの理論を信じているものはあまりにも少ない。膨大なカードプールと、高速で移り変わる環境がそれを許さないのだ。
ならば歴史に埋もれていくカードたちにもう希望は無いのか?
そんなことはない!そのために私は立ち上がった。この企画記事はツイッターで「やたら持ってる」「みんな持ってるけど使わない」「使い道が思い付かない」カードを募集し、それぞれがメインを張ったデッキを作成・紹介しようという企画である!(労力)
それではミッションブリーフィングを開始する!
効果モンスター
星5/闇属性/爬虫類族/攻2200/守 0
(1):このカードは中央以外のメインモンスターゾーンに召喚・特殊召喚した場合、破壊される。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードを隣の使用していないメインモンスターゾーンへ移動する。
(3):相手フィールドにモンスター1体のみが召喚・特殊召喚される度に発動する。
その相手モンスターの位置がこのカードと異なる縦列の場合、
このカードをその相手モンスターに近づくように隣のメインモンスターゾーンへ移動する。
その後、移動したこのカードと同じ縦列の他のカードを全て破壊する。
今回我々は地球という星に侵略する!
1.我々の目的
我々の最終目標は、地球盤面の制圧、並びに敵ライフポイントの抹消だ!
そのために様々な兵器の運用、戦略も辞さない!特に今回の作戦では我々《ヤジロベーダ―》自身も兵士となり、戦場に向かうことが必須であるので覚悟を決めるように!
今回の侵略作戦から新たに司令官に就任した貴様はとくに聞いておくように!
貴様にまず侵略するうえで重要なことを最初に伝えておこう。
「ルールを守って楽しくデュエル!」だ!
2.戦術の解説
というわけで今回の《ヤジロベーダー》部隊は、
我々に加え偵察用侵略生物兵器【EM】、戦闘用侵略生物兵器【アリゲーター】。更にはエクストラに各種兵器を備えた、我らの王率いる【爬虫類コントロール】である!
爬虫類ってなんだ?
これらの侵略生物を展開、我々が制圧、そして王をフィニッシャーに据えた最高の作戦だ!この大まかな流れを把握したうえでの貴様の指揮能力に期待している。
それではさらに詳しく解説していこう。
本作戦は以下の流れで決行される。
・【EM】による状況操作
・【アリゲーター】の波状攻撃
・《ヤジロベーダー》による制圧
・《毒蛇王ヴェノミノン》様
敵地球軍の抵抗も激しいと予想される。しかし最後に勝利するのは我々だ!
①【EM】による状況操作
序盤では偵察用に生み出された侵略生物【EM】の連中で流れをつくる。
【EM】生物は優れた安定感と継続性があり、事故率も下がることだろう。
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
「EMリザードロー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにもう片方の自分のPゾーンに
「EMリザードロー」以外の「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「EMリザードロー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターが
相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分フィールドの「EM」モンスターの数だけ自分はデッキからドローする。
この生物は非常に優秀だ。《EMギタートル》と組み合わせることでペンデュラム効果により爆発的な回転力を得られる。また、効果の発動後は《ペンデュラムペンデュラム・ホルト》の足しにとてもちょうどいい。
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻 300/守1800
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、自分のモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。
【モンスター効果】
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
この生物は、わが軍においては目立った効果は持たないが、優れたペンデュラムスケールを持っている。守備力もあるので、エクストラデッキに居れば安心感が増すことだろう。さらにそのレベルにより、第一の王を呼び出すことができる。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。
そう、【キングレムリン】様だ。爬虫類族をメインにした軍において無くてはならないだろう。
他の【EM】生物や、《キングレムリン》様を用い、前線はもちろんのこと、後続の準備も整えられるだろう。
通常召喚やペンデュラム召喚を活用し、この侵略生物も前線に出しておきたい。
②【アリゲーター】の波状攻撃
効果モンスター
星4/水属性/爬虫類族/攻1900/守 200
自分フィールド上にこのカード以外の爬虫類族モンスターが存在する場合、
自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスターが
守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
戦闘用である《ライオ・アリゲーター》は自身が高い攻撃力を持つだけでなく、我が軍団に守備貫通効果を付与する。ぜひとも1体は確保しておきたい。
しかし今回の作戦はあくまで【コントロール】構築であることを忘れるな!決着を急がず確実に息の根を止めるんだ・・・。
そのための侵略生物も採用している。
効果モンスター
星5/水属性/爬虫類族/攻2200/守1000
爬虫類族モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した場合、
このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたモンスター1体を、
そのターンのエンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する。
《スパウン・アリゲーター》の効果で後続を絶やさずに盤面を維持できる。
《聖なるバリア―ミラーフォース―》を撃たれても全滅を防げるのは優秀だろう。安定した盤面を維持しつつ、じわりじわりとライフを削っていくのがここまでの作戦だ。だが、地球軍の抵抗次第によってはこれでは不十分だろう。奴らも死にもの狂いなのだ。もちろんこれで終わりではない!
ついに我々が前線に上がるのだ!
③《ヤジロベーダー》による制圧
我々の効果はお互いの盤面に強く影響される。そのため他の侵略生物の置き方には注意してもらいたい。また地球軍の状態もかかわるためそのまま展開したのでは、十分な戦果を挙げられないかもしれない。
そのため今回大規模な作戦を用意した!作戦名は・・・、
《地盤沈下》作戦だ!!
永続魔法
使用していないメインモンスターゾーンを2ヵ所指定してこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、指定したゾーンは使用できない。
地球軍の盤面を地盤から崩壊させることにより我々《ヤジロベーダー》は最高の力を発揮する!
特に両端を崩した場合、我々は無敵だ!!
ここまで制圧した場合もはや勝利は確実だろう。もう地球は我々のものだ。
もし、まだ抵抗してくるようなら容赦はするな。☆5生物を多く採用している我が軍の秘密兵装・・・
《星神器デミウルギア》や《No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車》に乗り、焼き払ってしまえ!地球の文明になぞ興味もないわ!
さあ、弱りきった地球の先住民族どもに引導を渡してやりましょう!我が王よ!
④《毒蛇王ヴェノミノン》様
《キングレムリン》様の素材となった生物、【アリゲーター】生物、さらには我々も含めて我らが王はすべてを超越した存在だ。ひとたび登場なさればたちまち地球は我らのものとなる。
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードはこのカード以外の効果モンスターの効果では特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、
「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードを特殊召喚する。
ここまでの犠牲や決死の《スネーク・レイン》作戦をすべて王は力に変え、敵を粉砕する。さらに自己再生能力を備えた王に勝てる惑星はもはや存在しない!
圧倒的制圧力を前に敵どもは母星を永久に失うことになるのだ!
ふはははは!!!
これで本作戦の《GUYダンス》を終了する!
3.(地球の)終わりに
今回紹介した《ヤジロベーダー》活用デッキ【地球侵略軍☆5】
爬虫類族らしさを活かしたい人、マイナーデッキから始めたい初心者におススメだヨ!
あと難しいゲームに疲れた人
各員、行動を開始せよ!
──かつて遊☆戯☆王5D'sの主人公である不動遊星は言った。
「どんなカードでも存在する以上、必要とされる力がある。」と──
それはカードたちを救う希望の言葉である。