目次
はじめに
こんにちは!うっちーです。
今回、最近流行っている1103環境の大会で上位に入賞しているデッキを元にランキング性を重視したtier表をまとめてみました。また、そのtier表について個人的な意見を交えながらデッキの紹介をしていきたいと思います。
Tier表
S 【ラギア】
A 【HERO】、【ガジェット】、【ジャンド】、【六武衆】
B 【代行天使】、【暗黒界】
C 【カラクリ】、【ドラグニティ】

上記は、2025年7月〜10月現在までの期間で規模が大きく、人気のあるcsを中心にベスト4までに入賞したデッキを個人的に集計して決定したものです。
Sランクから順に説明していこうと思いますが、サブギミックやどの型にするかなどをデッキに取り入れるかどうかによってもデッキの特性が一気に変わってくる点もあるので、その辺も後程デッキ紹介の際に触れていきたいと思います。
また、本来はこの下にもDランクのデッキ(【BF】、【ガエル帝】、【インフェルニティ】など)やそれ以下のデッキが続きますが、入賞数が少ない為、デッキの紹介・説明はCランクのデッキまでにさせて頂きますので予めご了承ください。
Sランク
【ラギア】


高打点の下級モンスターを維持しながら戦うビートダウンデッキです。
エースモンスターである《エヴォルカイザー・ラギア》はモンスター版の《神の宣告》で魔法・罠カードを無効にして破壊、さらにモンスターの召喚・特殊召喚を無効にして破壊する効果あり非常に強力です。このカードが場に出るとそのまま押し切れることが多くゲームの主導権を握ることが出来ると思います。
また、モンスターを展開してエクシーズ召喚のサポートを行う《レスキューラビット》の存在も大きいです。基本的にはモンスターで殴る、罠カードで相手モンスターの妨害をするの繰り返しなのでプレイが簡単な為ミスも他のデッキと比べると少ない点もあり大会での分布も多いです。
それに伴い入賞率も他のデッキと比較すると頭一つ抜けている印象です。
Aランク
【HERO】


「HERO」デッキはモンスターをサポートする魔法・罠カードが豊富にあり、デュアルモンスターの《E・HEROアナザー・ネオス》を中心にアドバンテージを稼ぎながら戦うデッキです。
相手の攻めをかわしながら相手のカードを破壊出来たり、手札を補う要素もある《デュアルスパーク》や後続確保と場のモンスター破壊が出来る《ヒーロー・ブラスト》の存在が大きくゲームに関わってきます。
また、手札消費はあるものの相手のモンスターを巻き込んで融合召喚を行える《超融合》や後続が途切れても墓地に溜まった「HERO」モンスターを除外して融合召喚を行える《ミラクル・フュージョン》は非常に強力である為、高い対応力がある点からも入賞率の高さが伺えます。
環境の変化によって、《ヒーローアライブ》のような大味で展開出来る「HERO」サポートカードを採用している方も見られてデッキ構築の幅も広く非常に面白いデッキであると思います。
ガジェット


「ガジェット」モンスターのサーチ効果により安定して後続を確保しながら戦う事が出来る為、長期戦に強いデッキです。
「ガジェット」モンスターが処理されても後続が途切れないので相手が息切れして「ガジェット」モンスターが処理出来なかった場合、「ガジェット」モンスターのビートでライフを削りにいくことが出来ます。
また、「ガジェット」モンスターが場に並ぶとエクシーズ召喚の選択肢も生まれ、状況に応じたエクシーズモンスターで対応することも出来る為、単調に見えて考える要素が結構あるデッキだと思います。
「ガジェット」モンスターのサーチ効果はターン1が無い為、《血の代償》と非常に相性が良く、爆発的な展開を行える点も魅力があります。
大会で使用されている構築にはサブギミックとして「TG」モンスターや「マシンナーズ」モンスターなどを採用しているものも多く見られます。展開に柔軟性が生まれることから大会での入賞率も安定していると考えられます。
【ジャンド】


墓地にあると効果が使用できるモンスターカードが多く、コンボパーツを手札・墓地に揃えることでシンクロモンスターの連続シンクロができる展開系デッキです。
墓地に展開に必要なモンスターカードを揃える為に《ライトロード・ハンターライコウ》や《カードガンナー》などの効果を利用して墓地を肥やす動きが序盤はよく見られます。
墓地に落ちて嬉しいカードとしては《グローアップ・バルブ》《スポーア》《ダンディライオン》などがあります。
デッキ名にもなっている通り《ジャンク・シンクロン》からの《ドッペル・ウォリアー》の展開は連続シンクロに繋がる動きのコンボになっています。《TGハイパー・ライブラリアン》や《フォーミュラ・シンクロン》などの連続シンクロを決めることで大量ドローによりそのまま勝ちに繋がるゲームが多いかと思います。1103環境では珍しい現代の遊戯王の展開に少し近いスピード感が出るデッキであることから大会でも安定した勝率を誇っています。
最近では、手札のムラによって展開がしにくい《ドッペル・ウォリアー》が採用されていない構築や《デブリ・ドラゴン》を利用した展開の方が強力とされている為か《ジャンク・シンクロン》の採用も見送られ【デブリダンディ】として派生したデッキが多く見られる印象です。
【六武衆】


1ターンに1度、魔法・罠カードを無効にして破壊する強力な効果を持つエースモンスター《真六武衆-シエン》を筆頭に「六武衆」モンスターの連続特殊召喚によるスピード感を持ったビートダウンデッキです。
《六武の門》や《六武衆の結束》などを「六武衆」モンスターの展開と組み合わせて使うことで手札の補充や爆発的な展開を行うことが出来るのもこのデッキの魅力かと思います。
このデッキのイメージとして《真六武衆ーシエン》がありますが、それ以外にも《真六武衆ーエニシ》《諸刃の活人剣術》《究極・背水の陣》の2の手、3の手が控えており、追撃してゲームの流れを一気に引き寄せられる点もこのデッキがtier表のAランクにランクインしている秘訣になるかと思います。
「六武衆」の対策カードとして《パペット・プラント》などがありますが、サイド後はこのカードを意識して先攻で《真六武衆-シエン》を立てずに《ナチュル・ビースト》を立てる動きなども見られ1マッチを通して相手によって戦い方が変わるのも面白いデッキだなと思いました。
Bランク
【代行天使】


デッキのモンスターは天使族モンスターが多い為《マスター・ヒュペリオン》《大天使クリスティア》といった天使特有の大型モンスターが強力なデッキです。
序盤は「代行者」モンスターを軸にサーチや展開を行い、墓地に天使モンスターを溜めつつシンクロやエクシーズなどその状況に合わせて戦う流れが多く見られます。
そして、《マスター・ヒュペリオン》で相手の場を荒らしたり、特殊召喚を駆使して戦うデッキに対しては《大天使クリスティア》を場に出すことで特殊召喚封じが行える為、有利なゲーム展開にすることが出来るのが非常に優秀です。
また、《オネスト》や《朱光の宣告者》といった天使族のパワーカードを使用出来る点も強みです。
大会で使用されているデッキ構築には「ガジェット」と同様に「TG」モンスターをサブギミックとして取り入れたものや《神の居城-ヴァルハラ》やそれをサーチする《ヘカテリス》などを採用した純構築も見られどちらも結果を残している印象です。
しかし、「代行者」モンスターからの展開で必要な都合上採用されている《神聖なる球体》が手札に来てしまうと手札事故の要因になる為、デッキの安定性に少し不安がある為、tier表のBランクに落ち着いています。
【暗黒界】


手札から捨てられたモンスターが効果を発動してデッキを回していくのが特徴的であり、高いステータスを持ちながらも何度も墓地から自己蘇生が行えるエースモンスター《暗黒界の龍神グラファ》を強みとして戦うデッキです。
手札を循環させながら手札を捨てることが出来る《暗黒界の取引》や《暗黒界の門》などを駆使して手札を整え、《暗黒界の龍神グラファ》のビートダウンを基本として勝利を目指す流れになると思います。
《メタモルポット》や《手札抹殺》、《スキルドレイン》や《闇のデッキ破壊ウイルス》など自分の展開をサポートするカードだけでなく相手の動きを縛ることの出来るパワーカードの存在があり、爆発的な動きを行える魅力も兼ね備えております。
デッキパワーの高さから大会で結果も残してはいますが、「暗黒界」モンスターは効果で捨てられるまでは機能しない為、手札事故が少し高いデッキでもあります。
デッキが回らない時は早々に負けてしまうことも少なくはない為、tier表のBランクに落ち着いています。
Cランク
【カラクリ】


「カラクリ」モンスターは攻撃されると表示形式を変更、強制的に攻撃しなければならないといったデメリット寄りの共通効果を持っていますが、シンクロモンスターを素早く展開出来たりサポートカードを駆使してアドバンテージを稼ぎながら戦うことが出来るビートダウンデッキです。
「カラクリ」シンクロモンスターは成功時にデッキから「カラクリ」モンスターを特殊召喚出来る為、連続的に展開が行うことが出来ます。
《カラクリ大将軍 無零怒》《カラクリ解体新書》などによるドローで展開途中で攻め手になるカードを引き込み、大量展開で一気にゲームを決めに行くことが出来るのが強みだと思います。
下級モンスターも《カラクリ兵 弍参六》で好きな「カラクリ」モンスターをリクルート出来たり、戦闘破壊に成功すれば墓地の「カラクリ」モンスターを蘇生して展開のきっかけになる《カラクリ忍者 九壱九》などの存在から対応力も備えているデッキだなと思います。
しかし、やはり共通効果のデメリットやサポートカードの使い所などデッキを熟知していないと回すのも難しい部類のデッキである為、プレイする上でミスも出やすくなるかと思います。その点もあってか大会での分布も少なめで入賞率もそこまで高くはないということでtier表のCランクに落ち着いています。
【ドラグニティ】


手札コストがいるもののデッキに後続がいるかぎり毎ターン下級の主力モンスターをサーチ、または、墓地に落とすことが出来る《竜の渓谷》を軸にデッキを回すことで高打点シンクロモンスターを毎ターンのように展開して戦うデッキです。
《スターダスト・ドラゴン》と罠で構える先攻の動きが主流ですが、タイミングを見て《トライデント・ドラギオン》で1キルを狙えるほどの火力でライフカットしにいける点は魅力があります。
また、《ドラグニティ-レギオン》の効果で《ドラグニティ-アキュリス》を装備して墓地に送ると相手の場のモンスター1体とカード1枚を破壊することが出来るので、状況によって対応できる選択肢があるのは優秀です。
しかし、攻め手が複数あるわけではないので1ターンの中で動きを止められてしまうと次に動くのは次のターンになってしまいテンポが悪くなることも多々あるかと思います。
また、《竜の渓谷》は非常に強力ですが、それ故に相手からすると狙われやすいカードになるのでサイド後から対策されるとなかなか効果を通させてもらえない試合も良く見られるでしょう。そういった点からもデッキとしては毎ターン攻めに変換できる武器はあるものの攻めが単調で対策されやすく、大会での入賞率は低くなっていることからtier表のCランクになりました。
まとめ
今回は1103環境の大会入賞デッキのテーマをランキング重視で紹介させて頂きました。
1103環境の大会に出たことがある人もこれからの人も今回のtier表、デッキ紹介がデッキ選択の参考になれば幸いです。