Dの哲学【デッキ紹介・カオスヴィジョン:デッキ強化のために】

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Dの哲学【デッキ紹介・カオスヴィジョン:デッキ強化のために】

目次

はじめに

みなさんこんにちは、こんばんは。
好きなパスタはリングイーネのジェノベーゼ、ドリルフィールドです。

今年は梅雨明けが遅いですね、梅雨の湿気はデュエリストの天敵なので早く明けてほしいところ。

私も調整用にと思って出しておいたカードがあり得ない反り方をしていて涙。

なんなら今年の梅雨は湿度すごすぎてストレージの中のカードも反りまくりです。

さて、今回はデッキ紹介記事です。
今回紹介させてもらうデッキは【カオスヴィジョン】

私の記事を昔から読んでいただいている人達はピンとくるかと思いますが、これは以前ガチまとめ企画「トレカライターコロシアム」に私が参加する際に、記事のテーマで取り上げたデッキです。

前回はこのデッキの紹介を通して「オリジナルデッキを組む際に大事なこと」を解説しましたが、今回は、ちょうど一年前に紹介されたこのデッキがその一年という期間を経てどのように変化したのか、そしてその変化の過程から見える「デッキを構築した後に大事なこと」をお話しさせていただきます。

勿論前回の続きにあたる記事ですので、読んでない方はこちらを一読お願いします。

(読んでなくてもいいけど、読んでるとよりデッキ構築に役立ちますよ!)

それでは、よろしくどうぞ。

・良いデッキは根強く立つ

まず、1年経過した【カオスヴィジョン】のデッキ内容を確認してみてください。


基本的なコンセプトとして

『相手のカードを除外しながら《混沌空間》にカウンターを置き、除外した相手の強いモンスターのコントロールを《混沌空間》で奪う』

という部分は変わっていません、そして

《混沌空間》のカウンターのかさましのために「フォーチュンレディ」が軸になっている部分も基本的には変わっていません。

前回の紹介記事ではおおまかに、『複数のカードの組み合わせを知っておくとデッキ構築の役に立つ』という話でした。

今回の取り扱う話で重要なのは結論から言って『デッキの根幹がしっかりしていると強化のチャンスが多い』という話です。

この『強化のチャンスが多い』という部分は二つのポイントに分けて考えることができます。

一つは「外的な要素で強化されるチャンス」、そしてもう一つは「環境に合った強化をするチャンス」です。

時代を見極めると言う事

まず後者の「環境に合った強化をするチャンス」についてお話します。

ここでいう「環境」とはいわゆる「大会環境」のことをいうわけではなく、あなたが「普段」デュエルをする相手や、場所のことをさしています。

あなたが普段デュエルをする環境ではどのようなカードが多くみられ、どれくらいのカードパワーなのでしょうか?

これは、普段からそれを意識することが肝要という話です。

より具体的に、デッキを見ながら話していきましょう。

まず、去年と今年のデュエルシーンで革命的に変化したことがあります。

それはルールの変更により「リンクモンスター以外のEXモンスターは、EXゾーン及びリンクマーカーの先に出さなくてもよくなった」こと。

このルール変更により、より多くのデッキが「展開力」という力を手に入れました

更に、EXモンスターゾーンが追加された、いわゆる「第10期」と呼ばれる期間に登場したカード達は

ペンデュラムゾーンが誕生した「第9期」と比較すると

カード単体のパワーや制圧力を抑えめにした代わりに、テーマ毎にサーチや展開力に長け

そして素材縛りが緩いリンクモンスターがその中心を担うことでよりしっかりとした「安定感」を生み出すカード群でありました、その二つの要素が掛け合わさり、11期となる現在は、カジュアルにおいても「安定」して「展開」する環境になりつつあります

その環境の変化に対応するために、このデッキも速度的な余裕が減り「序盤の安定性」を手に入れる必要があったのです。

・以前は「ドゥローレン」+《デモンズ・チェーン》or《安全地帯》の布陣であればおおよそ序盤はこなせたのですが、最近は「安定して展開」され 開幕で「ドゥローレン」が倒されてしまうことが多くなったので、彼以外とのシナジーが薄い《デモンズ・チェーン》の枚数を減らしました。

《簡易融合》は制限カードになったので、出番が少ないEXモンスターの枚数に余裕を持たせるために抜きました。

・「魔導書」関連のドローカードは、このデッキはサーチできるカードが多く採用されており、無駄なドローになりやすい上に、初動の安定性を助けるカードにはなりにくいので抜きました。

・明確なシンクロルートが確立されていない《水晶機巧-ハリファイバー》や、それに伴うEXモンスター、《幽鬼うさぎ》等のカードを抜きました。

この様にして多くの「環境に合わないカード」や「遊びのカード」の枚数を減らしていき、そうして空いた枠でデッキを補完していきます。

お気づきの方もいるかもしれません、そう、つまりこの行為は一般に「デッキ調整」と呼ばれる行いです。

「デッキ調整」はそのデッキが回るようにするための行いで、自分とデッキとの戦いに思われがちですが、

『デッキが回るかどうかは環境に左右される』

この点が非常に重要であるという事を忘れないで欲しい、という事です。

デュエルをしていて、以前は回ったのに急に回らなくなった、という経験はありませんか?

それは環境によって「デッキが回るチャンス」が減らされているのです。

より太く、厚く

空いた枠でどの様なカードを採用していったのか。

まず最も根本的な部分として、

《番猫-ウォッチキャット》で要の一枚である《フォーチュン・ヴィジョン》が引けない時にサーチできるようにしました。

コストとして自身を除外する部分も《混沌空間》と噛み合います。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した自分ターンのエンドフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。デッキから永続魔法カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

更に、デッキの色を濃くするために《混沌空間》のカウンターを稼ぐ手段を増やす事にました。

・まず《ディアバウンド・カーネル》で守りながらカウンターを稼ぐ方法。

このカードは一度召喚されると、フリーチェーン以外では中々除去されず、かなり相手の攻勢を削いでくれます。

「ディアバウンド・カーネル」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力は600アップする。
②:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードの攻撃力分ダウンする。
その後、このカードを次のターンのスタンバイフェイズまで除外する。

この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ドリル・ウォリアー》を飛ばし続けることで、カウンターを稼ぐ方法。

《ライティ・ドライバー》から《レフティ・ドライバー》を特殊召喚、「ライティ」で《サクリファイス・アニマ》をリンク召喚

「アニマ」と「レフティ」で《憑依覚醒-デーモン・リーパー》を特殊召喚

「リーパー」でライティを蘇生し、《ドリル・ウォリアー》をシンクロ召喚

このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてS素材にできる。
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「レフティ・ドライバー」1体を選んで特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の地属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選んで効果を無効にして特殊召喚する。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「地霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「ドリル・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にこのカードの攻撃力を半分にし、このターンこのカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
また、自分のメインフェイズ毎に1度だけ、手札を1枚捨ててこのカードをゲームから除外する事ができる。
次の自分のスタンバイフェイズ時、このカードの効果で除外したこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。その後、自分の墓地に存在するモンスター1体を手札に加える。

次の自分のスタンバイフェイズ時、このカードの効果で除外したこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。その後、自分の墓地に存在するモンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

・《時戒神祖ヴルガータ》は一発逆転のカード、相手の大量展開というちゃぶ台を返し、カオスカウンターを一気に稼ぎます。

①:このカードは戦闘・効果では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
②:EXデッキから特殊召喚したこのカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て除外する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。

③:このカードの②の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。
その効果で自分が除外したモンスターを可能な限り相手フィールドに特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

・防御面のカードとして採用された《天龍雪獄》

《混沌空間》のカウンターを稼ぎながら奪取用の相手モンスターを用意し、《フォーチュン・ヴィジョン》の②と③の両方の効果が使える」

と全ての効果がこのデッキに噛み合い、「KONAMIに発注していたこのデッキ用のカードがようやく届いたか」と勘違いする程でした。

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「フォーチュンレディ」カード1枚を手札に加える事ができる。
②:1ターンに1度、自分フィールドのカードが効果で除外された場合に発動できる。このターン、自分フィールドのモンスターは効果では破壊されない。
③:1ターンに1度、相手フィールドのカードが効果で除外された場合に発動できる。このターン、自分が受ける戦闘ダメージは1度だけ0になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして自分フィールドに特殊召喚する。その後、自分及び相手フィールドから種族が同じとなるモンスターを1体ずつ選んで除外できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

こうして、カオスカウンターを貯める方法が複数確立されたことにより、「ドゥローレン」や《PSYフレームロード・Z 》に頼りきる必要がなくなり
「デッキコンセプト」に安定感をもたらしました。

この強化の過程において重要な考え方を一つ学ぶことができます。

それは、初めにお話しした「外的な要素によって強化されるチャンス」について。

「デーモンリーパー」「天龍雪獄」等のカードは、このデッキが誕生した後に発売されたカードですが

非常にこのデッキに噛み合った性能をしていると気づき、発売後すぐに採用されました。

「リーパー」は《ドリル・ウォリアー》を採用しようと「ライティ」を採用していた時期があったので、すぐにこのデッキに合うことに気づきました。

「天龍雪獄」は「ヴィジョンの③の効果」の発動機会が少ないことが気になっていたので、「相手のモンスターを除外するカード」にアンテナを張っていて気づきました。

強化に使われたカードを見ていただいてわかる通り、これらの強化は全て一度に行ったわけではありません。その時々に合わせて徐々に変化していきました。

今はこれで纏まっていますが、そうなる以前、採用されたものの定着しなかった色々なカードがあります。

つまり、このようにデッキコンセプトの根幹部分である「除外」を常に意識していた事により色々なカードをブレずに試行し

新たなブースターが発売される際にも、意識的に既存のデッキに合うカードを拾っていくことができるようになったのです。

今回の一番初めにお話しした『デッキの根幹がしっかりしていると強化のチャンスが多い』という事。

それはそのデッキについて本当に大事なことを理解していれば
「環境においてそのデッキが回る上で必要なものを流されずに取捨選択することができ、強化のチャンスを見逃すことはなくなる」という事なのです。

そして遊びさえも

ここまでのデッキの変化において「ドゥローレン」の重要度が下がったことにより、このデッキのサブコンセプトである『《フォーチュン・ヴィジョン》の②の効果を用いた

「デメリットとしての破壊効果」を軽減していく』部分が薄まったと考えていました。

そんな中登場したこのカード、《百景戦都ゴルディロックス》

①:このカードは中央以外のメインモンスターゾーンに召喚・特殊召喚した場合、破壊される。②:このカードがメインモンスターゾーンの中央に存在する限り、このカードの攻撃力は3000アップする。
③:1ターンに1度、使用していない自分のメインモンスターゾーンを1ヵ所指定して発動できる。自分のメインモンスターゾーンのこのカードの位置を、指定したゾーンに移動する。その後、移動する前と移動した後のモンスターゾーン及びその間のモンスターゾーンと同じ縦列に存在する、このカード以外のカードを全て破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

イカした名前、イラストと扱いが難しく豪快な効果、しかし【カオスヴィジョン】でなら、全てのデメリットを克服し

メリットのみを掬い上げた使い方ができる、とすぐに気づくことができたのもやはり先の考え方のおかげ。

「ライティ」から《クリフォート・ゲニウス》をリンク召喚。↓「ゲニウス」の後ろで《フォーチュンレディ・リワインド》を発動し2体同時に特殊召喚、「ゲニウス」で「ゴルディロックス」をサーチ。↓「ゲニウス」を含め3体で《鎖龍蛇-スカルデット》をリンク召喚、効果で「ゴルディロックス」をサーチ、の流れで使用できます。

①:リンク召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、このカード以外のリンクモンスターが発動した効果も受けない。
②:1ターンに1度、このカード以外の、自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカード2枚の効果をターン終了時まで無効にする。
③:このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

カード名が異なるモンスター2体以上
①:このカードは、このカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。
●2体以上:このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
●3体以上:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札からモンスター1体を特殊召喚する。
●4体:このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

このカードの使用は安定性からかけ離れているため、ワンチャンのお楽しみ要素となりましたが、そういったカードからみてもデッキ構築に重要な考え方なんですね。

終わりに

今回は完成したデッキの変化、その際に重要な考え方についてのお話でした、如何でしたでしょうか?

しかしこの考え方をする上でさらに重要な事が一つあります。

それは『デュエルをする事』

デュエルをしなければ環境もわからず、デッキに必要なこともわからず、また、対戦相手から有用な情報を得るチャンスも逃してしまいます。

コロナ情勢はまだまだ続きそうですが、なんとかデュエルのタイミングを探っていきたいですね。

みんな、デュエルをしよう。そして、デッキを組もう

貴方の心のアストラル、ドリルフィールド

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