はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
最近はめっきり寒くなってきましたね。
さてもうすぐクリスマスというわけですが、遊戯王をこよなく愛する皆さんはもちろん分かっていらっしゃいますよね。
そう毎年恒例の年末箱、『SECRET UTILITY BOX』の発売ですね。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ SECRET UTILITY BOX
というわけで今回はその『SECRET UTILITY BOX』の特集ということで、そちらに収録される新規カードと再録カードについて、紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
目次
新規カードの解説
《竜魔導騎士ブラック・マジシャン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」+レベル7以上のドラゴン族・戦士族モンスター
①:自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:1ターンに1度、自分のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。その破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
③:このカードが破壊された場合に発動できる。「ブラック・マジシャン」「竜騎士ガイア」を1体ずつ自分の手札・デッキ・EXデッキ・墓地から選んで特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《ブラック・マジシャン》と《竜騎士ガイア》のサポートとなる、新たなドラゴン族融合モンスターです。
③:このカードが破壊された場合に発動できる。「ブラック・マジシャン」「竜騎士ガイア」を1体ずつ自分の手札・デッキ・EXデッキ・墓地から選んで特殊召喚する。
《竜魔導騎士ブラック・マジシャン》の③の効果
とくに面白いのが③の効果で、このカードが破壊された際に《ブラック・マジシャン》と《竜騎士ガイア》を同時に特殊召喚することができます。
どちらもレベル7モンスターなのでそのままランク7のX召喚に繋げたり、バトルフェイズ中に破壊して追撃したりと、いろんな活用方法を見出すことができるでしょう。
【ブラック・マジシャン】デッキで採用する場合は《ティマイオスの眼》からこのカードを呼び出し、EXデッキに《竜騎士ガイア》を採用しておけば、それだけで十分に活躍してくれます。
【暗黒騎士ガイア】デッキでも、《ブラック・マジシャン》や融合素材代用モンスターを採用しておけば融合先の選択肢として活用できるので、そちらもオススメです。
《アームド・ネオス》
融合・効果モンスター
星10/風属性/戦士族/攻3500/守3000
「E・HERO ネオス」+「アームド・ドラゴン」モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を選び、そのレベル以下のレベルを持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
②:このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。このカードは以下の効果を得る。
●お互いのメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。EXデッキから「E・HERO」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《E・HERO ネオス》と【アームド・ドラゴン】モンスターを素材として融合召喚できる融合モンスターです。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を選び、そのレベル以下のレベルを持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
《アームド・ネオス》の①の効果
①の効果が非常に強力で、このカードが特殊召喚に成功した際に墓地のドラゴン族モンスター1体を選びそのレベル以下の相手モンスターをすべて破壊するという、誘発効果による全体除去となっています。
このカード自体が《ネオス・フュージョン》1枚から呼び出すことができるので、そのまま高レベルの【アームド・ドラゴン】モンスターを素材として墓地へ送っておけば、それだけで条件を満たすことができます。
②:このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。このカードは以下の効果を得る。
《アームド・ネオス》の②の効果
●お互いのメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。EXデッキから「E・HERO」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
また②の効果もかなり強力で、このカードがモンスターを戦闘破壊することでフリーチェーンの変身効果を得ることができます。
相手のメインフェイズで変身することができるので、《E・HERO コスモ・ネオス》を呼び出して相手のカード効果の発動を封じたり、《E・HERO ネビュラ・ネオス》で無効化しつつドローしたりと、さまざまな活用が期待できます。
《アサルト・シンクロン》
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/機械族/攻 700/守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は700ダメージを受ける。
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:自分フィールドの表側表示のドラゴン族Sモンスターが、リリースされた場合または除外された場合、墓地のこのカードを除外し、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
新たに登場する、レベル2の【シンクロン】チューナーです。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は700ダメージを受ける。
《アサルト・シンクロン》の①の効果
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
700のダメージこそ受けるものの、無条件で自己特殊召喚が行えるレベル2チューナーというだけで、とても優秀なカードとなっています。
またこのダメージ効果も《ブラックフェザー・ドラゴン》などの効果でメリットに変換できるので、原作寄りの【BF】デッキを使っている方からしてもうれしいものと言えるでしょう。
②:自分フィールドの表側表示のドラゴン族Sモンスターが、リリースされた場合または除外された場合、墓地のこのカードを除外し、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
《アサルト・シンクロン》の②の効果
②の効果も、自身を墓地から除外することでSモンスターを特殊召喚するという展開効果となっています。
除外またはリリースされたらという条件こそありますが、Sモンスターによる連続展開では除外を用いることも多いので、あらたなソリティア展開にきっと貢献してくれることでしょうね。
《最後の希望》
通常魔法
このカード名はルール上「ギャラクシーアイズ」カードとしても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:LPを半分払い、自分の墓地のモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスター2体を効果を無効にして特殊召喚し、その2体のみを素材として「No.」Xモンスター1体をX召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はこの効果によるX召喚以外では1回しかEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
【ギャラクシー】カードとしても扱われる、【No.】サポートの通常魔法カードです。
①:LPを半分払い、自分の墓地のモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスター2体を効果を無効にして特殊召喚し、その2体のみを素材として「No.」Xモンスター1体をX召喚する。
《最後の希望》の①の効果
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はこの効果によるX召喚以外では1回しかEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
ライフを半分支払う必要こそあるものの、カード1枚から【No.】Xモンスターを呼び出すことができるので、Xモンスター主体のデッキなら汎用的に活用することができます。
またこのカードの発動後でも1回はEXデッキから特殊召喚することができるので、【RUM】カードなどでの特殊召喚や重ねてX召喚も可能です。
とくに【ギャラクシー】デッキではこのカードをサーチもできるほか、重ねてX召喚が可能な《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》や《銀河眼の極光波竜》が存在しているので、かなり採用をオススメしています。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク7/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
【Pスケール:青4/赤4】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、自分の墓地から闇属性モンスター1体を選んでこのカードの下に重ねてX素材にできる。
【モンスター効果】
レベル7のPモンスター×2
レベル7がP召喚可能な場合にEXデッキの表側表示のこのカードはP召喚できる。このカードはX召喚されたターンにはX召喚の素材にできない。このカード名の①のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの攻撃力3000以下のモンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
②:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
あらたに登場する【オッドアイズ】【リベリオン】【エクシーズ・ドラゴン】X・Pモンスター。
XモンスターでありながらPモンスターでもあるため、強力な効果が山ほどついています。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、自分の墓地から闇属性モンスター1体を選んでこのカードの下に重ねてX素材にできる。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のP効果
①:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの攻撃力3000以下のモンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の①の効果
とくにP効果と①のモンスター効果の組み合わせが強力で、P効果で自身を特殊召喚しつつ、さらに①のモンスター効果でモンスター除去を行うことができます。
さらに自身が破壊されても②のモンスター効果でPゾーンに移動、ふたたび上記コンボが行えるのが非常に強力です。
闇属性を主体とする【魔術師】などのP召喚デッキはもちろんのこと、レベル4を主体とする【闇属性】デッキでも《レイダーズ・ナイト》から呼び出せるので、採用を検討することができるでしょう。
《ヴァレット・コーダー》
効果モンスター
星4/闇属性/サイバース族/攻1700/守 300
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードをリンク素材にできる。
②:このカードを「ヴァレル」モンスターのリンク召喚に使用する場合、このカードの種族をドラゴン族として扱う。
③:自分フィールドのこのカードを「ヴァレル」モンスターのリンク素材とする場合、手札の闇属性モンスターも1体までリンク素材にできる。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
【ヴァレット】の名称を持つ、レベル4の闇属性・サイバース族モンスター。
【コード・トーカー】をサポートする①の効果と、【ヴァレット】をサポートスル②③の効果を併せ持っています。
①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードをリンク素材にできる。
《ヴァレット・コーダー》の①の効果
③:自分フィールドのこのカードを「ヴァレル」モンスターのリンク素材とする場合、手札の闇属性モンスターも1体までリンク素材にできる。
《ヴァレット・コーダー》の③の効果
①と③の効果はいずれも手札のカードを素材とする(①は自身)効果で、リンク召喚の連続展開に用いることを想定したものとなっています。
このカード自体サイバース族として《サイバネット・マイニング》、【ヴァレット】として《クイック・リボルブ》に対応しているので、さまざまなカードからアクセスすることが可能です。
【コード・トーカー】や【ヴァレット】のデッキはもちろん、《デコード・トーカー・ヒートソウル》や《ヴァレルコード・ドラゴン》を採用することでさまざまなデッキでも活用することが期待できます。
注目の再録カード
今回の『SECRET UTILITY BOX』では再録カード74種と、多くのものが収録されています。
この項ではその中でも、とくに注目したい再録カードについて紹介していきます。
《天霆號アーゼウス》
(制限カード) 【 エクシーズモンスター 】
星 12 / 光 / 機械族 / 攻3000 / 守3000
レベル12モンスター×2
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。手札・デッキ・EXデッキからカード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
まずは『PHANTOM RAGE』で登場した、最強のXモンスターと名高い《天霆號アーゼウス》です。
戦闘を行ったXモンスターの上に重ねるだけで「墓地送り」による全体除去を行うことができる破格の除去性能から、Xモンスターを採用する多くのデッキで採用されていたスーパー汎用Xモンスターですね。
最初の収録以降まったく再録されていなかったカードということもあって、今回の再録カードの中でももっとも注目されているカードと言っても過言ではないでしょう。
先日のリミットレギュレーションで発表された《星守の騎士 プトレマイオス》の復帰や『CYBERSTORM ACCESS』で収録される新規【テラナイト】カードの存在からも今後の活躍が期待されているので、この機会にぜひとも入手しておくと良いでしょう。
《天獄の王》
【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 岩石族 / 攻3000 / 守3000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札のこのカードを相手ターン終了時まで公開する。
この効果で公開し続けている間、フィールドにセットされたカードは効果では破壊されない。
②:セットされた魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
手札で公開されている状態でこの効果を発動した場合、さらにデッキから魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
そのカードは次のターンのエンドフェイズに除外される。
『BURST OF DESTINY』に収録された、魔法・罠カードを主体とするデッキで用いられることの多い汎用の大型モンスターです。
こちらも初登場以降まったく再録されていないことや、【ラビュリンス】【蟲惑魔】などの通常罠カードを主体とするデッキの登場によって、需要が高まっていたカードですね。
自身を公開することでセットカードを破壊から守れる効果だけでなく、公開状態でセットカードを発動したら任意の魔法・罠カードをデッキからセットできる効果も非常に強力なため、さまざまなデッキに採用することができます。
メタビート系のデッキを使うのであればこちらもぜひ抑えておきたいカードとなっていますので、可能ならば確保しておくと良いでしょう。
【魔轟神】関連カード
《魔轟神獣ユニコール》
【 シンクロモンスター 】
星 4 / 光 / 獣族 / 攻2300 / 守1000
「魔轟神」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札の枚数と相手の手札の枚数が同じ場合、相手が発動した魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
「DUEL TERMINAL」で登場したテーマのひとつ、【魔轟神】の関連カードです。
再録される《魔轟神獣ユニコール》と《魔轟神クルス》は2012年に発売された『DUEL TERMINAL -クロニクルIII破滅の章-』『DUEL TERMINAL -クロニクルII混沌の章-』以降、まったく再録されていないカードだったので、持っていないという人も少なくなかったことでしょう。
【魔轟神】は手札を捨てることで効果を発動できる悪魔族・獣族のモンスターを使って展開する、S召喚を主体として戦っていくテーマデッキです。
2020年に発売された『BLAZING VORTEX』に収録された《魔轟神アンドレイス》をはじめとした強化ももらったテーマでもありますので、興味のある方はこの機会に組んでみるのも面白いかなと思いますのでぜひ。
【ガスタ】関連カード
《ダイガスタ・スフィアード》
【 シンクロモンスター 】
星 6 / 風 / サイキック族 / 攻2000 / 守1300
チューナー+チューナー以外の「ガスタ」と名のついたモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分の墓地に存在する「ガスタ」と名のついたカード1枚を選択して手札に戻す事ができる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在する「ガスタ」と名のついたモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。また、このカードは戦闘では破壊されない。
こちらも同じく「DUEL TERMINAL」で登場したテーマ、【ガスタ】関連のカードです。
とくに《ダイガスタ・スフィアード》は【ガスタ】の主力カードでありながら、2013年の再録以来まったく収録されていなかったため待ち望んでいたプレイヤーも多いのではないでしょうか。
【ガスタ】は風属性モンスターで構成されたテーマデッキで、戦闘破壊されることで効果を発動するリクルーターから展開し、Sモンスターの効果で戦闘を介して相手のライフを削っていく戦術を得意としています。
このテーマも2021年に発売された『DAWN OF MAJESTY』で《ダイガスタ・ラプラムピリカ》や《ガスタへの追風》が登場したことで展開も容易になってかなり扱いやすくなりました。
【リチュア】関連カード
《リチュア・アビス》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 魚族 / 攻800 / 守500
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから「リチュア・アビス」以外の守備力1000以下の「リチュア」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
こちらもまた「DUEL TERMINAL」で登場したテーマ、【リチュア】関連のカードです。
とくに今回で再録される《シャドウ・リチュア》《ヴィジョン・リチュア》《リチュア・アビス》はいずれも【リチュア】では必須となるカードでありながら、再録もほとんどなかったので待ち望んでいた方は多いことでしょう。
水属性を主体とするモンスターで構成されており、儀式モンスターを連打してアドバンテージを取って戦っていくハイスペックな儀式テーマデッキです。
またこの前に発売された『PHOTON HYPERNOVA』で《イビリチュア・ネーレイマナス》などの新規カードが登場したことから、環境クラスで戦える強力なテーマデッキに仕上がりました。
【ナチュル】関連カード
《ナチュル・サンフラワー》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 植物族 / 攻500 / 守0
自分フィールド上に存在する、このカードと「ナチュル」と名のついたモンスター1体をリリースして発動する。相手の効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。
同じく「DUEL TERMINAL」で登場したテーマ、【ナチュル】関連のカードです。
このテーマも、これまで再録がなかった《ナチュル・サンフラワー》《ナチュル・ナーブ》が一緒に収録されています。
【ナチュル】は植物族・昆虫族で構成されたテーマデッキで、かわいい見た目に反して無効効果をもったさまざまなモンスターで相手をコントロールしていく、非常に高度なデッキとなっています。
『DARKWING BLAST』で登場した《ナチュル・モルクリケット》《ナチュル・カメリア》で強力な展開カードを得たことで、これまで以上に強力なテーマデッキへと仕上がりました。
【ネオス】関連カード
《E・HERO マリン・ネオス》
【 融合モンスター 】
星 8 / 水 / 戦士族 / 攻2800 / 守2300
「E・HERO ネオス」+「N・マリン・ドルフィン」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。相手の手札1枚をランダムに選択し破壊する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
多くのプレイヤーに愛される【E・HERO】【ネオス】の関連カードです。
とくに今回は、これまで再録されていなかった《E・HERO マリン・ネオス》《N・マリン・ドルフィン》が収録されていることが注目点でしょう。
また専用のデッキ融合魔法である《ネオス・フュージョン》が再録されていることも、【E・HERO】を使うプレイヤーにとってうれしいものとなっています。
【E・HERO】も『POWER OF THE ELEMENTS』で《インスタント・コンタクト》や《フェイバリット・コンタクト》をもらったことで、とくに【コンタクト融合】方面が使いやすくなりましたね。
《八汰烏》
(制限カード) 【 スピリットモンスター 】
星 2 / 風 / 悪魔族 / 攻200 / 守100
このカードは特殊召喚できない。召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。このカードが相手プレイヤーにダメージを与えた場合、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
《刻の封印》
こちらは制限復帰のカードたちですね。
《八汰烏》《刻の封印》のいずれもかなり古いカードで、《刻の封印》にいたっては2004年の『BEGINNER'S EDITION 1』以来の再録となっています。
どちらも「相手のドローフェイズをスキップ」するという効果でかつては禁止だったのですが、いまはどちらも制限カードとして使うことができます。
なんなら《八汰烏》は来年の1月から準制限カードとなっているので、あのときのカードで戦いたいと考えているプレイヤーはぜひとも専用デッキを組んでいただきたい所存です。
《捕食植物トリフィオヴェルトゥム》
【 融合モンスター 】
星 9 / 闇 / 植物族 / 攻3000 / 守3000
フィールドの闇属性モンスター×3
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターの元々の攻撃力の合計分アップする。②:このカードが融合召喚されている場合、相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚する際に発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。③:相手フィールドのモンスターに捕食カウンターが置かれている場合に発動できる。このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。
2019年に発売された『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編5-』で登場した大型の融合モンスターです。
【捕食植物】の名称ではありますがフィールドの闇属性モンスター3体で融合召喚が行えることから、《超融合》の融合先として汎用的に用いることができるモンスターでもあります。
初登場から一度も再録がなかったので入手が難しくなっているカードでしたが、今回の再録でかなり入手しやすくなりました。
汎用的に活用できるカードですので、ぜひとも1枚は入手しておきましょう。
《アドヴェンデット・セイヴァー》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / アンデット族 / 攻1600 /
アンデット族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、カード名を「リヴェンデット・スレイヤー」として扱う。
②:自分の墓地の「ヴェンデット」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
③:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×200ダウンする。
【LINK-2:左下/右下】
『EXTRA PACK 2018』で登場した、【ヴェンデット】リンク2モンスターです。
こちらも【ヴェンデット】の名称ではありますが、【アンデット族】デッキで汎用的に用いるカードとして重宝されています。
そうした汎用カードとしても価値の高いカードですが、なによりイラストや設定がとても良いので、ぜひとも確保しておくことをオススメいたします。
《六花絢爛》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。①:デッキから「六花」モンスター1体を手札に加える。モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに手札に加えたモンスターとはカード名が異なり、元々のレベルが同じ植物族モンスター1体をデッキから手札に加える。
こちらは『デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ』で収録された【六花】の専用魔法カードです。
このカードは汎用で用いるというようなものではありませんが、【六花】デッキを組む際に必須となるカードでありながら、入手が難しかったので紹介しておこうと思いました。
【六花】も『POWER OF THE ELEMENTS』で登場した《六花のしらひめ》などで強化されたことで、中堅以上のパワーをもった強力なテーマとなりました。
強力な【植物族】モンスターが登場すればまた活躍することが期待できるテーマでもありますので、この機会に確保しておくと良いかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
なんやかんやで2022年の遊戯王も、波乱の連続でしたが楽しかったですね。
つぎの2023年以降もすでにいろんな情報が出ていますし、私自身もファンのひとりとして、これからますます楽しい展開になっていくことを期待しております。
それでは今回も、ここまでのご精読ありがとうございました。
今年も残りすくないですが来年もまた良いお年をお迎えできるよう、ささやかながらお願しております。
本年もお世話になりました。また次の記事でお会いしましょう。