目次
はじめに
皆さんこんにちは、ターンUというものだ。
私は今までTWCでは多くのデッキ紹介記事を書かせていただいた。
しかし今回のTWCではラッシュデュエルについての記事と私の初めてのデュエルの記事、と種別を変えて書いてきた。
そこで今回はいつもと同じデッキ紹介記事を書かせていただきたいと思う。
そして注目すべき今回のテーマは、
【クローラー】
である。
実は第一回TWCに私が参加したとき、初めて書いた記事も同じクローラーについてであった。それというのも、クローラーは私がストラクチャー以外で初めて組んだデッキだからである。
そんなクローラーに、最近それはもう超すんごいスーパーミラクルスペリオルウルトラ大革命がおこったのでそのことについて書かせていただきたい。
この記事を読むにあたって
さて、今回のデッキ紹介に移る前にまずは前述した第一回TWCの記事を皆さんに紹介したい。
このサムネイルが尋常でないほどつぶれている記事こそが、私の処女作「無限湧き!! クローラーの恐怖」である。
今回は以前から変化したクローラーについてを書かせていただく。細かいカード説明はあんまりしないのでこの記事を先に斜め読みしておいていただきたい。そちらのほうが共通認識がとれるし、何よりクローラー達がどんな遍歴を辿ってきたかがわかりやすいからだ。
といっても読むのが面倒な方や忙しい方もいると思うので、簡単に要約させていただくと、
- このデッキは《エクスクローラー・クオリアーク》とリバース効果を持ったクローラー達を並べてワンキルするデッキだよ♡
- クローラーは表側表示で相手によって(戦闘以外で)場から離れると増えるよ♡
- 《星遺物の交心》で妨害もできるよ♡
- ぶっちゃけ無限湧きはしないよ♡
とまぁこんな感じのことが書いてあるわけだ。
そしてもう一つ、手間かもしれないが皆さんにはやってほしいことがある。
それは、
今読んだ記事の内容をすべて忘れていただくこと
だ。
いや、決してふざけてなどいない。
ある数枚のカードの登場によって既にクローラーは今までの常識を全てひっくり返すような進化を遂げており、これまでとは全く違う強力なデッキに仕上がっているからである。
いや、やっぱり無限湧きはしないんだけどね。
理由1:星遺物の兄妹
まず最初に紹介するカードは、みんな大好きお兄ちゃんこと《宵星の騎士ギルス》である。
他のデッキでは星遺物モンスターやオルフェゴールモンスターを墓地に送っているが実は彼、「星遺物魔法・罠」も墓地に送ることができるのである。
クローラーで墓地に送りたいカードといえばもちろん、《星遺物の交心》だ。
《星遺物の交心》は皆さんご存じの通り、墓地から除外することで手札・デッキ・墓地あらゆるところからクローラー達を呼び出すことができるスーパーカードである。それを最初から墓地に送ることができるのは強力以外の何物でもない。
しかも、《宵星の騎士ギルス》はトークンを生み出すことですぐさまリンク2になることができる。墓地に星遺物カードがある状態でだすリンク2といえば、そう、《星鍵士リイヴ》だ。
この《星鍵士リイヴ》を出すことによって、クローラーは自分たちのリバース効果を活かすために必要な《星遺物の傀儡》を準備できるようになったのだ。しかも、場にリンクモンスターが出たことによって《星遺物の交心》の発動条件も同時に満たすことができる。そして、その効果で出すモンスターは《機怪神エクスクローラー》だ。
この時点で場には《星鍵士リイヴ》、《機怪神エクスクローラー》、《星遺物の傀儡》の三枚が並ぶ。そして、相手ターンに《星遺物の傀儡》で《機怪神エクスクローラー》をひっくり返せばあら不思議、《宵星の騎士ギルス》一枚で相手だけほぼ《スキルドレイン》状態の完成である。
改めてまとめると、
- ①《宵星の騎士ギルス》召喚、効果で《星遺物の交心》を墓地に送る。
- ②《宵星の騎士ギルス》効果発動、星遺物トークンを生成し《星鍵士リイヴ》をリンク召喚。
- ③《星鍵士リイヴ》の効果発動、《星遺物の傀儡》をセット。
- ④《星遺物の交心》効果発動、《機怪神エクスクローラー》を《星鍵士リイヴ》のリンク先に特殊召喚。
- ⑤相手ターンに《星遺物の傀儡》効果発動、《機怪神エクスクローラー》を表側に。
とこんな感じになる。
理由2:天より舞い降りし蝶
クローラー達の進化はまだまだ加速する。続いて紹介するカードは《熾天蝶》である。
この《熾天蝶》、素材とした昆虫族モンスターの数だけカウンターを置き、それを取り除くことで墓地のレベル4以下の昆虫族を蘇生することができるのだ。しかもフリーチェーンで対象も取らない。
クローラー達のレベルは《機怪神エクスクローラー》を除いて全員2であり、《熾天蝶》に対応している。そのため、クローラー達の至上命題である「クローラーモンスターを並べること」を強力にサポートしてくれる。その上先ほども紹介した通り《星鍵士リイヴ》が先攻盤面に存在するため、リンク3である《熾天蝶》は《星遺物に差す影》でクローラーモンスターを特殊召喚してやればかなり簡単にリンク召喚することができる。
また、このカードの種族は昆虫族である。昆虫族でない《星鍵士リイヴ》を昆虫族に変換することで、最終的に《エクスクローラー・ニューロゴス》のリンク素材にできるようにもなる。
理由3:騒がしい隣人
クローラー達を強力にサポートする最後のカードはつい最近発売されたばかりのカード、《ジャンクスリープ》である。
このカードは汎用リバースサポートといっても過言ではなく、どんなモンスターもサイクルリバースモンスター(裏になったり表になったりを繰り返すことができるモンスターのこと)にしてしまうことができる。そう、一度使ってしまった《クローラー・スパイン》や《クローラー・グリア》もこのカードを使って裏にすることでもう一度使えるようになるのである。
もちろん先ほども紹介した《星遺物の傀儡》でもクローラーを裏にすることはできる。が、それには墓地のクローラーを除外しなければいけないという重いコストが必要だ。しかし《ジャンクスリープ》ならばエンドフェイズならノーコストで裏側にすることができる。しかも、表にするか裏にするか1ターンにどちらか片方しか選べない《星遺物の傀儡》に対して表にしたターンでも裏にすることができる点も優れているといえる。
リバースデッキであるクローラーととても相性のいいカードなのである。
理由4?:遊戯王、そのルールの変化
ここまではクローラーの新たなカード達について述べてきた。
続いてはクローラーを取り巻く環境の変化について述べていきたいと思う。
そう、それは唐突に行われた遊戯王のルール自体の改定である。
皆さんご存じだとは思うが、遊戯王では今季からEXモンスターがEXデッキにバウンスされた場合にはそのモンスターの効果を発動できなくなった。
つまり、今までできていた《星遺物の交心》でエクスクローラー達をバウンスさせて、エクスクローラーの効果で墓地からクローラーを特殊召喚という動きができなくなってしまったのである!
これは非常に由々しき事態だ。これでは《星遺物の交心》を打てるタイミングがかなり限られてしまう。クローラー的には本当に不利になってしまうルール変更で、これには全国3000万人クローラー使いの皆様を代表して遺憾の意を示さざるを得ない……。
ん?いや、待て、本当にそうか?
そもそも《宵星の騎士ギルス》や《星鍵士リイヴ》を採用した時点でどーせバウンスされるのは彼らである。しかも、《機怪神エクスクローラー》で相手のフィールドで発動するモンスター効果は大体無効にできてるはず……。
というかクローラーが真に無効化したい効果は《機怪神エクスクローラー》を除去しようとする効果であり、それをバウンス効果に書き換えたとして結局《機怪神エクスクローラー》をバウンスされるだけでなんの解決にもなってない。
……。
うん、やっぱそんなに問題じゃなかったわ。
クローラー、究極進化ァ!
これが、これまでに紹介した進化を余すところなく全て取り入れた新生クローラーデッキである。
《機怪神エクスクローラー》で盤面制圧をかけながらビートダウンするデッキでモンスター主体のデッキにはめっぽう強く出ることができる。古き良き《エクスクローラー・クオリアーク》での直接攻撃プランも視野に入れられる構築となっており、クローラーの物量を相手に味合わせることもできる。
弱点としては相手のLPを削るスピードがかなり遅いという点と魔法罠を主体としたデッキにはめっぽう弱いという点である。この点は《ヴァレルソード・ドラゴン》をリンク召喚して打点を確保したり、《ハーピィの羽根帚》で魔法罠を破壊したりするなどして対処してもらいたい。
最後に
今回紹介した新生クローラーは最初期とは似ても似つかないほどの制圧能力と応用力を備えており、まさに別のデッキといっても差し支えないほどの超強力デッキに進化している。
是非皆さんもこれを参考に組んでみて、コロナ終息後に友達に
「くぉーらぁー(クローラー)すげぇわ」
と言わせてみて欲しい。
おあとがよろしいようで。